PCR検査抜本的に増やせ! 新型コロナ対策第9回申入れ
8月5日、日本共産党千葉市議団は、9回目の申入れを行ないました。1.PCR検査体制の抜本的強化 2.情報提供・情報開示 3.医療機関の支援 4.子どもの健康・学びの保障 5.事業者の営業支援 6.生活支援 7.災害感染予防について
千葉市長 熊谷俊人 様
日本共産党千葉市議会議員団
新型コロナ対策強化のための第9次申し入れ
コロナ感染に関する状況は日々深刻さを増し、市民から強い危機感が寄せられています。日本共産党は7月28日、政府への緊急申し入れで、PCR検査を大規模に実施し、陽性者を隔離・保護するよう求めました。30日には、東京都医師会が、現在の危機的状況は放置できないとして、感染震源地対策を政府に迫るほど緊迫した事態です。
千葉市でもクラスターの発生や市中感染、経路不明の感染者が増大しています。市民に情報を公開し、協力を得ながら感染者の隔離と感染防止対策を強めるよう、以下について申し入れるものです。
1.PCR検査体制の抜本的強化について
① クラスターの発生場所だけでなく、エリア内のすべての店舗、職場、施設の従業員、連絡可能な顧客をPCR検査の対象にすること。
② 経路不明の市中感染が広がっている以上、人との接触が避けられない医療機関、介護・福祉施設、保育所・幼稚園、学校などの職員・出入り業者などへの定期的なPCR検査を実施すること。
③ 希望する市民がPCR検査を受けられるよう、東京世田谷区の先進例に学び、自動検査器の導入や「プール方式」検査などにより、抜本的に検査数を引上げる態勢を確立すること。
④ 検査体制の拡充に向けて、医師会関係者や学識経験者を交えたワーキングチームを早期につくり、専門家からの意見と協力を得ながら進めること。
2.情報提供、情報開示について
① プライバシーに配慮しつつ、地域ごとの感染マップなどで市民に感染状況を伝えること。また、区ごとの検査数や陽性率を公表すること。
② 市民の不安感をなくすため、市民の知りたいことや望んでいることを的確に把握し、SNSだけに頼らず情報提供して行くこと。
3.市内医療機関への支援について
① 無症状感染者や軽症者を確実に隔離・保護しながら、経過観察するためには医療従事者の役割は重要であり、処遇改善へ財政的支援を行うこと。
② 多くの医療機関で経営悪化を訴えており、医療崩壊を食い止める千葉市独自の財政支援策を講じること。
4.子どもの健康・学び・育ちの保障について
① 小中高校教室の密接をなくすには、少人数学級が不可欠であり、教員の増員を図ること。
② 特別教室や空き教室のある学校は、分散授業に取り組むこと。
③ 校舎内やトイレの清掃・消毒は教職員の加重負担となっており、年間を通じて業者へ委託すること。校内消毒等を支援するスクールサポートスタッフを増員すること。
④ 教室の窓に換気のための網戸の設置や、登下校時の熱中症対策として冷却マスク・日傘など、きめ細かな対応を図ること。
5.市内業者の営業を守るために
① 繁華街での感染防止へ時間制限など営業自粛を求める場合、財政的補償も併せて示すこと。
② 中小企業者事業継続給付金について、事業者に制度説明を直接郵送するなど告知を徹底し、対象事業者が漏れなく受給できるようにすること。
③ タクシー運転手など、リスクを抱えながら働く人達への特別手当を検討すること。
6.生活支援について
① アルバイトがなく収入が激減している学生を支援するため、ボランティアが実施する食料や日用品の無料提供に、市として可能な支援を行なうこと。
② 特別定額給付金は、4月28日以降に死亡した単身世帯主は、支給対象外となっており、遺族が代理で申請できるようにすること。市独自にでも支給を図ること。
7.災害による避難と感染予防について
① 台風シーズンを迎えることから、分散避難時に物資を届けるルール作りや仕組みをつくること。各避難所での感染予防資材の点検・補給等を行なうこと。