吉田まさよし議員が受動喫煙防止条例の提案理由説明を行いました!【2017年第4回定例会】
日本共産党千葉市議団は千葉市受動喫煙防止条例を提案しました。
条例提案理由説明を、吉田まさよし議員が本会議で行ないました。
発議第19号 千葉市受動喫煙防止条例の制定についての提案理由の説明を行います。
この条例の目的は、子どもや妊産婦をはじめ、市民がたばこの煙にさらされることによる健康被害を避け、健康づくりをより一層推進できるように受動喫煙を防止するための措置などを定めて、市民の健康で快適な生活の維持を図ることです。
WHO(世界保健機関)とIOC(国際オリンピック委員会)は、2010年7月21日に身体活動を含む健康的な生活習慣を選択すること、すべての人々のためのスポーツ、たばこのないオリンピック、子どもの肥満を予防することを共同で推進することに合意しました。
この点からも、2020年にオリンピック・パラリンピックが開催される千葉市においても受動喫煙防止を進める責務があります。
また、国は、国会への提出を断念した「原則屋内禁煙の実現」の法案について、「受動喫煙防止対策の徹底に関する談話」を平成29年6月20日に厚生労働大臣が発表しました。談話では「望まない受動喫煙をなくす」という主旨自体に反対する方は多くありませんと指摘しています。
こうした状況の下から、オリンピックが開催される千葉市が「受動喫煙防止条例」を速やかに制定し、市民がたばこの煙に対する認識を共有して関心と理解を深め、特に未成年者や妊産婦への受動喫煙を回避して市民の健康で快適な生活を維持し、併せてオリンピック開催都市として責務を果たすことが求められます。
この条例については、北海道美唄市の条例に多くを学んでいます。厚生労働省の平成28年8月の「たばこ白書」で、北海道美唄市の受動喫煙防止条例は、「罰則規定がなく、飲食店や風俗営業等が除外されてはいるものの、公共的な施設に分煙を認めない敷地内禁煙又は施設内禁煙とする条例を初めて市町村レベルで施行させたこと、屋外についても通学路(登下校時に校門から100m以内の路上と公園)での喫煙禁止を努力義務とした意義は大きい」と評価されています。こうした経過に踏まえて、美唄市の条例を参考にし、条例提案をしました。
受動喫煙の問題は、まだまだ「趣味・嗜好の問題である」、「行政が介入すべきはない」などの複雑な問題が横たわっています。その点を考慮し、「禁煙ではなく、受動喫煙防止である。喫煙者を排除するものではない。条例制定はゴールではなくスタートである。」などの点も明らかにし、受動喫煙の防止を推進していきます。
市民の健康寿命を伸ばし、健康づくりを実現するためにも「千葉市受動喫煙防止条例」を制定し、市民の健康を守る環境整備を進めようではありませんか。