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日本共産党東京都議会議員団

受動喫煙防止条例を速やかに制定を! かばさわ洋平議員が一般質問!〔2017年第4回定例会〕

○ かばさわ洋平議員の一般質問及び答弁          2017.12.8

 

 

1.受動喫煙防止について

【かばさわ洋平議員】

 2016年の国立がん研究センター発表によると、受動喫煙を受けている人が肺がんになるリスクは、受けていない人の1.3倍です。同様の罹患リスクは虚血性心疾患で1.2倍、脳卒中で1.3倍、乳幼児突然死症候群いわゆるSIDSで4.7倍とされており、受動喫煙を原因とする国内の死亡者は毎年1万5,000人、交通事故死の4倍にのぼります。厚生労働省の研究によれば、受動喫煙で肺がん等を誘発されたことによる超過医療費は、年間3,000億円を超えているとされています。

日本は、たばこ規制枠組条約を批准していながら、屋内全面禁煙を義務づける法律がありません。そのため、日本の受動喫煙対策の到達点は、残念ながらWHOに“世界最低レベル”と分類されているのが実状であります。千葉市は国待ちの姿勢ではなく、2020年東京五輪パラリンピックの会場都市として相応しい受動喫煙防止対策の抜本的強化が急務であります。そこで伺います。

本市における受動喫煙対策の具体的な取組みと課題についてお示しください。

【保健福祉局次長答弁】

 本市の公共施設を建物内禁煙とするほか、受動喫煙防止に取り組む事業所等に受動喫煙防止対策PRステッカーを配布するとともに、飲食店の営業許可更新時に実施する食品衛生講習会で受動喫煙対策の必要性を説明するなど、市民、事業者等への啓発を実施しております。しかし、健やか未来都市ちばプランの中間評価におけるアンケート調査では、「受動喫煙の機会を有する人の割合」が、飲食店、職場等で改善されておらず、受動喫煙防止が施設管理者の努力義務となっている現行の法の下では、十分な効果が得られていない事が課題となっております。

 

【かばさわ洋平議員】

日本禁煙学会の報告資料によると、家庭における受動喫煙は非喫煙者の死亡率を14~75%増やし、これは高血圧、糖尿病に匹敵する死亡リスクだと指摘しています。受動喫煙の健康被害について市民に適切に周知していくことが肝要であります。

そこで伺います。

受動喫煙の健康被害やまた市の取組みを紹介するリーフを作成し、自治会回覧による周知や市政だよりに特集掲載、学校における喫煙防止教育の推進など市民に情報が行き渡るような具体的取組みを求めるがどうか。

【保健福祉局次長答弁】

 本市では、受動喫煙による健康への影響、受動喫煙防止の関する取組み等を記載したチラシ、リーフレットを喫煙者、ご家庭、事業所などそれぞれの配布対象に合わせ、複数種類作成し、各区保健福祉センター、公民館等の施設で配布しております。

 また、この他、健康づくり大会や各区運動イベントの機会を活用して啓発を行っております。今後は、より一層周知の強化が図れるよう、自治会への回覧、市政だよりでの特集、学校における受動喫煙防止の学習会等に、さらに積極的に取り組んで参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

千葉市の健やか未来都市ちばプランにおける目標値になります。職場では32%、飲食店では34%受動喫煙を有しています。私は、とりわけ職場や飲食店における受動喫煙を減らすための、実効性ある取組み強化が必要と考えます。本市は事業者や飲食店への啓発でPRステッカー配布をしています。取組みは一定評価するものの、全体の飲食店数が約7,000あるなかで、ステッカー配布は723施設で約1割ということで、まだまだ浸透していないのが実態であり、市民への情報発信という点でも市のHPに店舗名を記載するだけと飲食店側のPR効果は乏しいなど改善が必要です。そこで、私が提案したのは、東京都港区による禁煙・完全分煙の区内飲食店を紹介するガイドブック「港区 煙のないレスストラン」を発行する取組みです。禁煙等に積極的に取組む飲食店を区が紹介することで、受動喫煙による健康被害から区民や来街者を守る環境づくりを推進しようとするもので、レストラン冊子は区役所のみならず、区内地下鉄各駅やホテルなど270箇所で無料配布しており、地域の飲食店へのPRにもつながり地域経済活性化にも効果を発揮しています。

受動喫煙の機会が最も多い飲食店における受動喫煙を防止する環境づくり推進のために、禁煙や完全分煙の飲食店を紹介するガイドブックを作成する取組みを求めるがどうか。

【保健福祉局次長答弁】

 本市では、禁煙や完全分煙を実施し、受動喫煙防止対策PRステッカーを掲示している事業所や飲食店の情報を市ホームページに掲載し、市民への周知を行っています。 現在は、飲食店の掲載件数が少ないことから、今後、より多くの飲食店を掲載していけるよう働きかけて参ります。また、ガイドブックの作成につきましても他市の先進事例を研究して参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

 次に、喫煙率を減らす取組みについてです。禁煙外来治療も進展しており禁煙の取組みとしてエビデンスがありますが、自己負担3割の保険診療で1万3千円~2万円程度の費用を要することから、市民も足踏みするケースが多いと聞いております。多くの自治体で禁煙治療費を一部助成する取組みがスタートしており、そのひとつである大阪吹田市を調査しました。

「禁煙するなら今がチャンス!」として禁煙治療費が最大1万円助成する取組みをスタートし、今年度10月時点ですでに62名の利用があり、過去に何度も禁煙に失敗していた方も無事に禁煙できたという声もあり利用者の殆どが禁煙に成功したということです。自治体による助成制度があるならと禁煙していく人が増えれば受動喫煙の健康被害も低減し、医療費削減にもつながると考えます。

受動喫煙防止と市民健康増進に向けて、禁煙支援の取組みとして禁煙治療費助成制度を創設することを求めるがどうか。

【保健福祉局次長答弁】

 本市では、効果的な禁煙の方法をアドバイスし、禁煙の成功まで支援する「禁煙サポート」を各区健康課で実施しておりますが、医療機関での禁煙治療は、受動喫煙防止の観点からも有効であることから、治療費助成制度の創設についても検討して参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

 次に日本共産党千葉市議団による市民要望アンケートでも多くの意見が寄せられた路上喫煙防止の取組みについてです。「子どもが歩きたばこの火に接触しそうになった。通学路や公園付近の喫煙防止を」「駅周辺のポイ捨てが酷い」など、駅や公園、通学路における路上喫煙防止対策の強化を求める声が寄せられています。

鎌取駅北口のスロープ箇所と誉田駅北口駅前広場公園のポイ捨て状況です。鎌取駅、誉田駅北口には各所で路面標示していますが、連日たばこのポイ捨てが後を絶ちません。鎌取駅北口のスロープなどは子ども病院やリハビリセンター行きのバスが出ているため、子どもや障害者も多く、路上喫煙防止と受動喫煙防止の実効性ある取組みが必要であります。そこで伺います。

路上喫煙・ポイ捨て取締り地区に鎌取駅も指定することを求めるがどうか。また駅や公園・通学路において路上喫煙・ポイ捨て禁止の看板や路面標示を増やすことを求めるがどうか。

【環境局長答弁】

 鎌取駅周辺を「取締り地区」として追加することについては、巡視体制の確保等の課題があり、現状では難しいものと考えておりますが、市民から路上喫煙等の指導を求める要望を受けて、平成26年10月から、鎌取駅周辺で週1日5~6時間、巡視員による指導を開始し、本年9月までに102回の巡視により、530件の指導を行っております。その結果、鎌取駅周辺における今年度の平均指導件数は、指導開始当初の1日7.8件から3.9件まで減少し、指導を実施している「取締り地区」以外の駅の中では最も低い値となっており、路上喫煙者の割合も26年度0.3%から、今年度0.02%にまで減少し、効果をあげていることから、引き続き巡視員による指導を継続して参ります。また、27年度から今年度までの3年間に鎌取駅周辺には路面標示7枚、誉田駅周辺には6枚を増設したところであり、今後とも路上喫煙の実態や地域からの要望を踏まえ、駅周辺や公園・通学路等、効果的な箇所への路面標示や看板等の掲示を行い、路上喫煙やポイ捨ての防止に積極的に取り組んで参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

 先般、「受動喫煙を回避し市民の健康で快適な生活の維持を図ること」を目的のもと、受動喫煙防止条例を施行した北海道美唄市を視察しました。条例は罰則規定がなく、公共施設や学校、病院などの管理者に、敷地内や施設内を禁煙とするもので、さらには店舗や民間施設にも分煙や禁煙の努力義務、屋外についても通学路での喫煙禁止の努力義務を課すというものです。厚生労働省による「たばこ白書」においても美唄市の条例の意義は大きいと評しており、効果として第1種施設の禁煙状況は制定前73%から82%と取組みが広がり、喫煙率の大幅低下、さらには条例制定後の市民意識向上で適応除外の飲食店などで時間分煙や禁煙が広がるなど、受動喫煙防止の取組みが条例制定度後、市民協力のもと前進しています。

⑥ 市民を受動喫煙から守り健康増進を図るためには、市民理解促進と協力が不可欠であるため、日本共産党千葉市議団が条例提案した受動喫煙防止条例案を参考に速やかに受動喫煙防止条例を制定すべきと考えるが、見解を伺います。

【保健福祉局次長答弁】

 これまでの対策が十分効果を上げていないこと、また、平成29年第3回定例会において、条例の早期制定を求める陳情が採択されるなど、より効果のある対策を求める声が高まっていることを踏まえ、受動喫煙から市民の健康を守るため、国や東京都における検討状況等を参考にしながら、実効性の伴った条例を制定することが必要であると考えております。

 

2.外房有料道路と緑区道路整備について

【かばさわ洋平議員】

 平成19年4月に千葉外房有料道路の「鎌取IC~誉田IC間」の無料化で千葉大網線の渋滞は一定の解消が図られてきました。一方で、依然として誉田地域や越智・土気間における千葉大網線の渋滞は深刻な状況であります。日本共産党千葉市議団が実施する市民要望アンケートには、千葉大網線の渋滞解消並びに防災的側面からも大網街道バイパス道路の整備など、外房有料道路の早期無料化や緑区各所で道路整備について様々な要望や意見が寄せられております。

千葉県道路公社が平成27年7月から9月まで実施された無料開放キャンペーンにおける交通量は前年比2.2倍まで増加しており、有料道路周辺の観光スポット含めた効果も上がっていると推測できます。観光振興を目的とした施策であったわけでありますが、私としてはやはり外房有料道路の全面無料化は千葉大網線、京葉道路の渋滞解消にとどまらず、土気緑の森工業団地や昭和の森へのアクセス向上もあり地域経済振興や観光への影響のプラス面は大きいと考えるものです。そこで伺います。

千葉外房有料道路において誉田ICから茂原にかけての有料区間は平成35年2月から無料化される方針でありますが、千葉市と茂原市による財政支援含め早期無料化に向けた取組みを求めるがどうか。また以前建設局に伺ったところですが2020年東京五輪においては外房海岸がサーフィン競技会場となり五輪見据えて無料キャンペーン実施を県に要望することを求めるがどうか。

【建設局長答弁】

 千葉外房有料道路の誉田区間の無料化については、主要地方道 千葉大網線の誉田駅周辺の慢性的渋滞の解消を目的に、料金徴収期間を10年間延長し、平成35年1月末までとすること、及び本市が千葉県道路公社に維持管理費等の一部に相当する額を負担することで実現したものであります。誉田インターチェンジから茂原までの有料区間を無料化するためには、道路の建設費として借入した資金などを全て返済する必要があり、多額の負担がいちどきに生じることから、財政支援による早期無料化は困難であります。また、27年、28年に観光振興や県内への観光客の誘導を促進するために、千葉県が主体として実施した無料開放では、料金収入の減収分を国の交付金等で、県道路公社へ補填することにより実現されたものであります。千葉県に、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え、無料開放の再実施の可能性について問い合わせいたしましたが、現時点では予定がないと伺っております。

 

【かばさわ洋平議員】

 千葉県には東京五輪の会場となる一宮町の釣ヶ崎海岸など世界から注目されるサーフスポットがあり、県内はもとより首都圏各地から千葉外房有料道路でアクセスする方は今後増加すると思われます。

残念ながら現在は大野休憩所施設がありながら食事や、地元野菜など物品購入ができない状況です。

外房有料道路における誉田休憩所や大野休憩所において、千葉市内産の野菜直売展開や千葉市PRを推進の取組みを提案するがどうか。

【経済農政局長答弁】

 平成23年12月及び24年5月の2回にわたり、直売所設置の可能性を検討するため、誉田休憩所において市内産農産物の展示即売調査を実施したところ、天候不順も影響し、来場者数、売上額とも芳しくない結果に留まりました。この誉田休憩所は、上り車線誉田ICから平山交差点までの直線区間のほぼ中間地点にあり、都内や市街地への通過点になっていることから、直売施設及び本市のPRとしての活用の可能性は、低いものと判断しているところです。一方、下り車線にある大野休憩所は、外房方面への通過点にあり、調査は実施していないものの、日中の利用者が少ないと思われることから、この場所も同様に活用の可能性は低いものと考えます。今後、周辺環境に変化が生じた際には、近隣農家の意向なども踏まえつつ、あらためて設置の可能性について、調査・研究して参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

 千葉市は外房の世界が注目するサーフスポットや海水浴場までのアクセス利便性も高いことを効果的にPRして、首都圏からの移住増加へつなげていくよう要望します。次に、外房有料道路において多い要望で、外房有料道路の鎌取ICから千葉大網線における渋滞解消や千葉市内へのアクセス改善を求める声です。

千葉大網線の赤井町交差点付近における渋滞は深刻であるため、千葉外房有料道路鎌取ICから生実本納線への接道の早期実現を求めるがどうか。

【建設局長答弁】

 主要地方道 千葉大網線の「鎌取インター交差点」から磯辺茂呂線の「笹目沢橋北交差点」までの主要地方道 生実本納線 未供用区間については、地権者との交渉が難航している状況であります。当該区間の供用により、道路ネットワークの強化が図られることから、今後も引き続き、粘り強く交渉して参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

辺田十字路側の横断歩道に街灯がないため、夜間においてスピードを出した車両と歩行者の事故が絶えない状況であります。横断歩道の安全性を高めるために街灯設置を求めるがどうか。

【建設局長答弁】

 千葉外房有料道路は、法定速度が60キロメートルの4車線道路であり、当該交差点は横断歩道が長く、沿道に照明施設などないことから、夜間における歩行者などの安全を確保するための街灯設置は、必要と考えております。また、地元町内会からも要望を受けていることから、管理者である千葉県道路公社に対し、早期設置に向け強く要望して参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

 次に、緑区における道路整備についてです。

まずは市道平山町50号線で、東光院平山お願い薬師へ県道浜野四街道長沼線からアクセスする道路であります。毎年、正月などには市内はもとより市外・県外からも沢山の初詣客が通行する道路でありながら、幅員3Mと車両のすれ違いができない極めて危険な道路であります。千葉市斎場整備と同時に本道路整備ついても進めてきたわけですが、地域から10年経過しても未だに整備されない、置き去りにされていると早期整備を願う声が多く寄せられています。先般そうした声を受けて私から市長宛ての要望書を地元自治会などとの連名で提出させていただきました。

東光院平山お願い薬師へ県道浜野四街道長沼線からアクセスする道路である平山町50号線を安心して通れるよう早期の拡幅道路整備を求めるがどうか。

【保健福祉局次長答弁】

当該路線の整備は、地元町内自治会からの要望を踏まえ、平成16年度から事業に着手し、用地取得等を順次進めてきたところですが、沿線に所有者不明土地が存在するなど、取得困難箇所が点在していることから、その調整に時間を要しておりました。 このような状況に中、今年度、所有者不明土地に隣接する土地の取得に目途が立ったなど、整備できる状況が概ね整ったことから、所有者不明土地に接する区間を除き、来年度から順次、拡幅整備工事に着手したいと考えております。

 

【かばさわ洋平議員】

 平山町地元住民から多い要望として、平山十字路の右折レーン新設で渋滞解消を求める声がありますので右折レーン新設についても要望しておきます。次に、誉田駅前の千葉大網線における安全対策についてです。

JA誉田入口の交差点で、歩道がない、また見通しがわるいということで事故が絶えないスポットになっています。JR誉田駅南口から高田入口交差点間の交通事故件数は10年間で71件も起きており、先日は私も事故を目撃したところです。当該箇所においては隅切りして見通しを確保すること、そして誉田駅南口にかけて安心して歩ける歩道整備が必要であります。そこで伺います。

⑥ JA誉田入口の交差点における隅切り安全対策を実施すること、また、誉田駅南口から誉田郵便局前まで安全に通れる歩道を整備することを求めるがどうか。

【建設局長答弁】

 隅切りの設置につきましては、用地取得が必要なため、早期に対応することが困難であることから、現道内で注意喚起する路面標示などを実施して参ります。

 また、歩道の整備につきましては、誉田駅南口から鎌取方面の約100メートル区間について、現在事業中の誉田駅前線の整備に合わせ、鎌取方面に向かって左側に2.5メートルの片側歩道を新設することとしております。その先の区間につきましては、現在計画はございませんが、必要に応じて検討して参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

 誉田駅前線の早期整備と誉田駅南口の歩道整備を強く要望しておきます。

土気地域における道路整備要望で多く寄せられているのが、土気17号線です。今年度、下大和田工区区間において幅員15Mに拡幅する整備がされるとされていますが、高津戸工区における道路整備も早期に実現をという要望が高津戸町住民から寄せられています。

高津戸町や土気町住民から要望の多い、土気町17号線の高津戸工区における道路整備の早期実現を求めるがどうか。

【建設局長答弁】

 土気町17号線については、選択と集中の観点から、現在、事業中の下大和田工区を優先して事業を進めており、この進捗状況や、その他の路線の整備状況などを、総合的に判断したうえで、事業化について検討して参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

土気方面から鎌取方面及び千葉都心部へアクセス道路である千葉大網線においては朝夕など外房有料道路誉田IC出口付近から大木戸新田交差点までは日常的に渋滞しています。また先般、大雪が降って外房有料道路が通行止めになった時においては、千葉大網線は大渋滞で1~2時間身動きが取れない状況がありました。こうした体験をするとやはり万が一の災害時における交通マヒを解消すべく、大網街道バイパス化の早期実現が必要であると考えます。

大網街道バイパス化に向けて越智町土気町線を再開して事業に取り組むことを求めるがどうか。また、大網街道渋滞解消に向けて大木戸新田交差点、消防総合センター入口交差点の右折レーン新設の早期実現を求めるがどうか。

【建設局長答弁】

 越智町土気町線は、現在、事業を再開する際に円滑に事業執行できるよう、休止期間中に共有地の処理を進めることとしており、この進捗状況や、その他の路線の整備状況などを、総合的に判断し、事業の再開を検討することとしております。

 また、大網街道の交差点改良ですが、両交差点とも一部の地権者との交渉が難航していることから、現在、事業は休止状態となっておりますが、状況が変化した際には、事業を再開したいと考えております。

 

【かばさわ洋平議員】

 大網街道のバイパス化については引き続き、塩田町誉田町線の早期整備も要望しておきます。

こちらは千葉市の道路関係事業費推移となります。道路整備費は平成14年度には242億あったものが、平成28年においては82億円と約3分の1まで減少しています。私もこの間、市民要望を受けて道路整備や安全対策を求めてきましたが、予算の関係で手がつけられないなどと回答を頂く案件もしばしばあります。道路とはやはり生活の基盤であり、先ほどのJA誉田入口交差点の安全対策にしても、事故が起きても起きても放置し続けるというのは市民の命軽視であり行政の怠慢であります。最後は市長に伺います。

道路整備予算が減少するなか、市民の安心安全に関わる道路事業が予算の関係で置き去りにされています。市民の要求を的確に掴み、必要な道路整備においては予算をつけて対応できるよう、道路整備予算の増額を求めるがどうか。

【建設局長答弁】

 道路整備に当たりましては、整備効果や市民の皆様からの要望などを踏まえ、必要性や緊急性の観点から優先度を定めるなどした上で計画的な整備を進めて参ります。

 今後も、市民生活に欠かせない道路を適正に維持管理しつつ、誰もが安全で快適に通行できるよう、道路整備に必要な予算の確保に努めて参ります。

 

3.千葉市のイベント・観光について

【かばさわ洋平議員】

千葉市はポップカルチャー振興イベントとして、幕張メッセで9月1日~3日まで開催された「初音ミク『マジカルミライ 2017』」にブースも出展し特別市章をあしらった缶バッチ配布などにも取組みました。そこで伺います

マジカルミライにおける来場者数について、また市のウェブサイトの市章が初音ミクコラボデザインに変更したことによる効果など、イベントプロモーションにおける成果について伺います。

【総合政策局長答弁】

 マジカルミライ2017企画展の来場者は、3日間で約3万人であり、このうち本市の出展ブースには、約7千人の方々にお越しいただき、本市の観光に関するSNSなどをフォローしていただきました。また、イベント前日である8月31日の初音ミクの誕生日に合わせて行った市のウェブサイトのトップページのデザイン変更では、アクセス数が約7万6千件と前日の22倍となりました。この度の取組みは、テレビや新聞など多くのメディアに取り上げられ、相応のPR効果があったものと考えております。

 

【かばさわ洋平議員】

 市のサイトアクセスが7万6千件で通常の22倍に急増するなど反響が大きかったこと、私もマジカルミライの会場に足を運んで、会場の熱気を肌で感じ、全国各地からポップカルチャーを愛する方が千葉市へ訪れていることに驚きました。多くの方が千葉市へ親密な想いを持っていただく効果など私は成功のプロモーションだったと感じています。

千葉市と初音ミクのコラボLINEスタンプの創作や千葉市を紹介する動画を初音ミクコラボで制作し千葉市をPRするなど、ポップカルチャー振興とシティプロモーションの連携強化に取り組むことを提案するがどうか。

【市民局長答弁】

 今回のイベントについては、市外、県外から多くの方がイベント会場に来場されたこと、また、各メディアにも取り上げられたことにより、本市の認知度向上につながったものと考えております。本市では、第2次千葉市文化芸術振興計画において、「多彩な文化芸術イベントの開催」として、「メディア芸術などの新しい分野を取り入れた事業の推進」を、基本施策の展開の中に組み入れていることから、ポップカルチャーの振興を図るため、「初音ミク」とコラボレーションした施策の実施について検討しているところであります。今後は、本市の認知度向上と本市に来ていただける機会の創出にもつなげるため、ポップカルチャーの振興とシティプロモーションの連携強化について、関係所管で研究して参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

 千葉市歌を歌う、または千葉市をPRする歌を制作し初音ミクが歌いYoutubeに公開する、または子ども達とのダンスイベント開催など展開するなど、千葉市を知ってもらう機会を増やし、千葉市への移住促進につなげるなど、ポップカルチャー振興にとどまらない効果へ、今後更なる連携強化を要望しておきます。

 次に、千葉市のイベント観光において、毎年多くの集客や地域振興につながっているのが、千葉市幕張ビーチフェスタこと市民花火大会です。平成28年度の実績では本市負担金は1,600万円、観覧者数は約30万人で、経済波及効果としては約2億3,000万円と試算しており、市民花火大会の効果は大きいものがあります。

ちなみに私の故郷長岡市の花火大会は全国的に有名で、千葉市同様約2万発の打ち上げ花火でありながら2日間の来場者数100万人を越えます。三尺玉、ナイアガラ、2キロにわたる大パノラマの復興花火フェニックスなど花火技術が高いこともありますが、72年前の先の戦争による大空襲で旧市街地の8割が焼け野原になり、1,486名もの尊い命が奪われ、空襲でなくなった方々への慰霊の念、恒久平和への願いを空襲犠牲者の慰霊の花火を打ち上げやヒバクシャ国際署名のよびかけを行うなどの取組みを進めています。千葉市市民花火大会においても恒久平和への思いを少しでも共有できればと願います。

千葉市民花火大会において、千葉空襲を風化させない取組みや平和都市宣言として核兵器廃絶への取組みなど、恒久平和への思いを市民と共有するような取組を求めるがどうか。

【市民局長答弁】

 長岡市の花火大会は、空襲に見舞われた1年後の同日に空襲で亡くなられた方々への慰霊や復興を願い開催された「長岡復興際」、現在の「長岡まつり」の中で、慰霊・復興・平和の願いがこめられた花火大会として、開催されているものと理解しております。集客・観光事業である本市の花火大会とは、経緯や主旨が大きく異なるものであると考えているため、今後は、区民まつり会場等で「ヒバクシャ国際署名」のパンフレットを配架することなども検討し、「千葉空襲写真パネル展」をはじめとする各種啓発事業も含め、平和の大切さ、尊さに対する市民の理解を深めて参りたいと考えております。

 

【かばさわ洋平議員】

 土気商工会中心とした実行委員会主催の昭和の森花火大会は、今年で2回目の開催で、1,200発の打ち上げを実施し、前年度と比較して2倍の来場者数となる16,000人が昭和の森へ訪れて花火大会を楽しみました。地域住民が懸命に地域振興に取組み、寝転んで見られる花火大会のコンセプトのもと緑区における一大イベントとなっています。

市民花火大会同様、観光地域振興や経済効果につながる昭和の森花火大会や下田花火大会の運営において、市が積極的に運営支援補助をして内陸部における地域振興策を強化することを求めるがどうか。

【経済農政局長答弁】

 本市の集客観光施策の推進に資するイベントを後退することにより、市政だよりなどへの掲載による周知支援を行っているほか、地元主催のイベントが公園等で実施される場合には、使用料の免除も行っています。こうした支援につきましては、今後も継続して行い、地域のイベント等を振興して参ります。

 

【かばさわ洋平議員】

市の主なイベントにおける区別予算でありますが、中央区は「千葉都心イルミネーション」や「パラスポーツイベント」など10イベント、美浜区には「市民花火大会」はじめとして6イベントと約3,600万円と予算が集中している一方で、花見川区、稲毛区、緑区は「区民まつり」の1イベントだけであり、予算は10分の1程度しか予算配分がない状況です。そこで予算編成権のある市長にうかがいます。

市のイベント予算を増やして、6区バランスよく措置すべきと考えますが、市長の見解を伺います。昭和の森花火大会を千葉市の第2の花火大会へと育成し、市の内陸部への観光や地域振興につなげるべく、従前にはない市の運営補助支援を求めますが見解を伺います。

【経済農政局長答弁】

 各イベントについては、それぞれの所管がそれぞれの目的をもって予算措置をしていることから、区ごとに措置することは困難ですが、昭和の森花火大会につきましては、これまでの公園使用料の全額免除や市政だよりへの掲載による周知支援に加え、本市のツイッターや観光協会のWEBサイトでのPRなど、プロモーション面での支援を強化して参りたいと考えております。

 

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