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日本共産党東京都議会議員団

住民の安全や生活環境の保全のためにも金属スクラップヤード等の規制条例を―野本信正議員一般質問〔2019年第3回定例会〕

1、金属スクラップヤード等再生資源物の屋外保管場所
金属スクラップヤード等再生資源物の屋外保管場所が増え続けていて、千葉市の集計では現在廃止や休止も含め78ヶ所あり、そのうち48ヶ所が若葉区に集中している。これらのヤードから発生している騒音・振動、保管物の崩落、火災などが周辺住民に被害や不安を及ぼしている。
この間、市議会で3名の議員からの質問に、市当局の答弁は「有価物であり、産業廃棄物等の対象とならない金属スクラップヤードでの堆積行為を、規制する法令はない」と答えている。法令も条例にも規制されない施設が、市街化調整区域に「資材置き場」などの名目で増え続けていて、行政は適切な対応を迫られている。
若葉区高根町903番地先にK商事が「資材置き場」の名目で造成している金属スクラップヤードは、住民や自治体に対して、事前説明も無く唐突に森林の伐採に始まり、異様な外観の塀が作られ、造成地の真ん中を走る公道「赤道」を工事車両が専用し、資材を運ぶ大型トラックが我が物顔で市道を占領していた。自治会の強い要求で住民説明会を開いたが、会社側からの誠意は希薄である。
近隣の高根団地、及びグリーンタウンの住宅地の至近であるため、仕事が始まれば住民は騒音、振動、悪臭などの被害になやまされることは目に見えている。
高根町K商事の工事について市は自治会からの要望に対して、受け止める条例などが無いため問題点ごとに、産業廃棄物指導課、宅地課、建築指導課、土木事務所などがバラバラに対応していて、自治会は「たらいまわし状態」にされている。

【野本信正議員】
以上、指摘したように市内78所の金属スクラップヤードは、放置できない環境問題があることに対する見解と、市は適切な対策を速やかに行うべきであるが見解を。

【環境局長】
金属スクラップヤード等の屋外保管場所の立地に伴い、騒音・振動・悪臭及び本年8月に発生した高根町での火災など様々な問題が発生する可能性があることについて認識しております。
そのようなことから、近隣の住民から金属スクラップヤードの設置について、不安の声が寄せられております。
このような状況を踏まえ、新たに環境局、都市局、消防局の関係部局で構成する対策会議を設置し、生活環境の負荷低減、有害使用済機器の届出、違法建築の是正及び火災予防等の指導を徹底して参ります。

【野本信正議員】
2018年7月12日に若葉区更科町の金属スクラップヤードF通商で発生した火災は3日間も燃え続けた。また先月8月29日、県立泉高校から約400メートルの高根町の屋外保管所の火災は消防車18台と消防団の協力、夜遅くまでの交通遮断など大変な事態であった。
若葉区高根町903番地先に造成しているK商事の金属スクラップヤードは、近隣の高根団地と高根グリーンタウンと合わせて681世帯の住宅地の、一番近い住宅から約20メートルしか離れていない。このヤードで火災が発生したらどうなるのか。画面に見る更科町のF通商での燃え上がる紅蓮の炎の風向きが住宅側に向いていたら重大な事態になってしまう。
住民の皆さんは「8月28日の火災で煙が押し寄せてきた」「目と鼻の先にヤードができるので安心して暮らせない」「神経がいらいらする」など心配している。
当局は住民の不安と心配を受け止めているのか。住民の安全を確保し、不安を取り除くため最大限の対策を行うべきではないのか。

【消防局長】
 金属スクラップヤードに搬入された金属スクラップ類が広範囲に高く積みあげられ、更に可燃物の混合割合が大きく、また、強風など気象状況の悪いなかで火災が発生した場合は、長時間に及ぶ消火活動と延焼に拡大が危惧されるところです。
ヤードからの火災に限らず、近隣から火災が発生すれば、不安な思いをされることは理解できるものであります。
このことから、住民の不安と心配に留意し、ヤードからの火災を発生させないため、速やかに立入検査を行い、消防法で定める危険物、合成樹脂などの指定可燃物の有無や、ガス溶断機など火気使用設備のほか施設内の建築物の状況について調査し、法令に基づく指導をして参ります。
また、火災の原因は混在する電池に起因している場合が多いことから、リチウムイオン電池などの分別徹底と併せて消火活動の困難性から、
・積み上げ高さを5メートル以下にすること
・万が一火災が発生した場合の消火器具の準備などについて、できる限りの火災予防対策を講じて参ります。

【野本信正議員】
K商事が造成している現場には、いわゆる赤道が存在していて、不正な使用をしないように若葉土木事務所が指導しているにもかかわらず、赤道の上に重機を置き続けるなど、行政の指導を長期間無視してきた。このような不法行為の中止と行政の指導を無視する悪質な事業者に対し、道路管理者としてできることはないのか。

【建設局長】
赤道の上に重機を置き続けるなど不法占有の行為について、本年6月から、事業者に対し繰り返し撤去を求めてきた結果、9月上旬に重機などが撤去されたことを確認しました。
今後、不法占有が繰り返されることにないよう監視に努めるとともに、同様の行為を確認した場合は、適切に指導して参ります。

【野本信正議員】
金属スクラップヤードが48ヶ所もある若葉区は、車を走らせると次々と置き場が表れ、まるで「銀座通り」である。しかも各ヤードに山のように積まれたスクラップの高さは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の施行規則5メートルを超えていると思われることと、崩落の危険があるかどうか。囲いも高さと強度で安全性が心配だがどうか。これらを野放しにしておいていいのか。
環境局が立入も指導も出来ない原因は、有価物を規制する法律も条例も無いためと思うがどうか。

【環境局長】
金属スクラップヤード等の屋外保管場所については、廃棄物の不適正処理、有害使用済機器の保管等の恐れがある事業所として、従来から事業者の了承を得たうえで適宜立入調査を実施しています。立入調査の際に廃棄物処理法で規制される廃棄物や有害使用済機器がある場合は、法で定められている保管基準を遵守するよう指導しております。
また、有価物としての金属スクラップの保管についても、崩落等により周辺住民等に影響を及ぼす恐れがある場合には、廃棄物処理法により規制することはできませんが、法に準じて保管の高さ等を指導して参ります。

【野本信正議員】
K商事のヤードについて高根グリーンタウン・高根団地自治会との交渉の中で建築指導課は「宅地課が許可した管理施設以外の屋根付きの施設は認めない」「それが移動性のコンテナでもまたテントであっても違法になり撤去の対象になる」と答えている。
しかし若葉区内の保管所を見て回ると、スクラップを加工し商品にするための機械を置き、作業するための屋根付きの作業所は作られているし、テントは巾が約40メートル、奥行30メートルの鉄骨の枠を組んだ大型テントが設置されて、10年ぐらいは使える状態である。その中には中国から運ばれた大型破砕機が何台も置かれている。
建築部はこれら屋根付きの作業所が野放しにされていることにどう対処するのか。立ち入りして撤去されるか。新設するK商事の保管場所で同じような屋根付きの作業所やテントが張られても野放しにするのか。都市局建築部が立入も指導も出来ない原因は、有価物を規制する法律も条例も無いためと思うがどうか。

【都市局長】
市内78か所の保管場所のうち、屋根付き作業所のある保管場所で、都市計画法違反が判明しているもの26か所に対して是正指導を行っておりますが、撤去に至ったものはありません。
また、これまで立入調査を行っていない作業所については、速やかに立入調査を行い、違反があれば是正指導を行って参ります。
新設されるK商事の保管場所においては、都市計画法に基づき、資材置き場の管理施設の建築許可を行っておりますが、都市計画法違反が疑われるような建築行為が行われた場合には、ただちに立入調査を行い、その結果、違反が明らかとなった場合には、是正指導を行って参ります。

【野本信正議員】
各ヤードで都市計画法違反の屋根付き作業所やテントの撤去について、78カ所中26カ所に立ち入りしたが、1ヶ所も撤去できなかったとの答弁であった。まさに野放し状態である。
屋外保管場所には、ネズミが生息し、蚊やハエ・その他の害虫が発生する恐れがあるため、対策が必要といわれているが、千葉市内78ヶ所の実態はどうか。付近住民に被害が及ばないように、今後どんな対策を行うのか。保健福祉局が立入も指導も出来ない原因は、有価物を規制する法律も条例も無いためと思うがどうか。

【保健福祉局長】
保健所環境衛生課においては、ネズミや、蚊、ハエ、をはじめとした衛生害虫など、住居衛生に関して相談を受け付けており、その生態や防除方法等について、市ホームページ等で周知・啓発を図っているところです。
金属スクラップヤード等再生資源物の屋外保管場所における、衛生害虫などの発生については、市民からの相談等はなく、その実態については把握しておりません。
個人や事業者等の施設・所有地に発生した場合の駆除などの対策については、所有者または管理者に、実施するよう関係部局と連携し求めて参ります。

【野本信正議員】
水質汚染・水質汚濁の懸念については、金属スクラップなどに付着した物質は、油や塗装剤はじめ様々な人体に危険な汚れがあり、野放しのスクラップに雨が降り注ぎその汚水が保管所の外に流れ出し、水質を汚濁する事は避けられないと思う。
千葉市内78ヶ所の保管所は、何の規制も無く垂れ流しであり、施設内で汚水処理などをさせなくて良いのか。高根町の場合、近くの井戸水を利用している家や幼稚園もあるので、垂れ流しを許してはならないがどうするのか。環境局が立入も指導も出来ない原因は、有価物を規制する法律も条例も無いためと思うがどうか。

【環境局長】
金属やプラスチックは混入物が適正に分別された場合、有害物質などを含まないものであることから、水質汚濁防止法では屋外保管所を汚水の発生する施設に規定しておりません。
しかしながら、現状は様々な混入物により、場内に油などを含んだ汚水が発生している事業場があります。
これらの事業場に対して、苦情などに基づき立入調査を実施した際に、汚水が保管所の外に流れ出す恐れが確認された場合でも、汚水が発生しないことが前提であることから処理施設設置の指導は困難であり、公共用水域の水質保全の観点から、油の除去等の対策を指導することに留まっております。
また、水質汚濁防止法の規制対象外であることから、全ての事業場の状況を把握することは困難であります。今後は、関係部局と連携の上、情報を共有するとともに、立入調査の頻度を高め、指導して参ります。

【野本信正議員】
金属スクラップヤードでの火災は、過去5年の間に何ヶ所か発生しているのか。その原因とメカニズムはなにか。

【消防局長】
 金属スクラップヤードの火災は、過去5年間に4か所で発生しております。 
 また、その原因とメカニズムについては、ヤードには、不燃物である金属類のほか可燃物の合成樹脂や、リチウムイオン電池などのバッテリー類、スプレー缶などが混在し集積されている場合があることから、このリチウムイオン電池などのバッテリー類が集積物自体の重量やパワーショベルなどの重機による搬入時の衝撃により損傷し、雨水などの影響からショート、発熱して出火に至ったものであります。

【野本信正議員】
消防局に聞くが、2018年7月に発生した若葉区更科町の保管所の火災の原因及び消火まで何日もかかり、長引いた原因、近隣住宅への被害、煙の人体への影響はなかったのか。

【消防局長】
若葉区更科町で発生した火災の原因は、混在していたリチウムイオン電池に起因するものであり、最大で約8メートルの高さに積み上げられた金属スクラップが、広範囲かつ立体的に燃えており、火点が堆積物の深層部に至っていたことから、燃焼物を除去しながら消火活動を実施したため、鎮火まで時間を要したものであります。
この火災における近隣住宅への延焼被害は無く、煙などによる救急事案もありませんでした。また、臭いに関する問い合わせはありましたが、火災による健康影響については、市民からの相談などはありませんでした。

【野本信正議員】
火災発生のメカニズムの説明によれば、スクラップの金属類にリチウム電池などのバッテリー類が集積物の重量などで、雨水なども影響して出火する等があり、78ヶ所どこのヤードでも出火する可能性があり、出火時間は想定不可能で昼でも夜でも出火する可能性があることが明らかになった。
 すなわち、金属スクラップヤードは、いつ火災が発生するかわからない不安を抱えた施設である。
質問するが、市内78ヶ所存在する金属スクラップヤード等への火災予防について立ち入り検査や指導をしても火災を予防できない原因は何か。その対策は何か。

【消防局長】
 ヤードへの収集物搬入時において、リチウムイオン電池などのバッテリー類が紛れた状態で他の可燃物と混在して積み上げられていること、また、従業員の防火に対する意識が不足していることが、主な原因であると考えております。
 このことから、搬入時における分別した集積の徹底と、従業員の防火意識の向上を図るため、関係部局とさらに連携し、合同による立入検査回数を増やすなど、火災予防の強化に努めて参ります。

【野本信正議員】
住民の命と生活を守るため行政は、保管所の設置は住宅から例えば500メートル以上にするなどを決めるべきではないのか。また、金属スクラップヤード等を設置する事業者は、事前に近隣自治会や近隣住民に説明をして、合意を得るなどの条件を条例で決めるべきではないのか。

【環境局長】
 住宅の近くにスクラップヤードが設置されると様々な問題が生じる恐れがあることから、住宅からの距離を設けるなどの制度を創設することや近隣住民への同意取得を条件にすることも一つの方策であると認識しております。
 一方、資源の有効利用及びリサイクル推進の観点からも慎重な検討が必要であり、立地にかかる規制手法について、他市での適用事例などの調査研究を進めながら、まずは環境局、都市局、消防局での合同立入による事業者指導を行って参ります。

【野本信正議員】
県立泉高校から高根団地方面の道路は狭く歩道も無い。この道に20トンぐらいの大型トレーラーが金属スクラップの積み降ろしのため何台も入ってくるため、歩行者や一般車両には危険であり、ヤードへの出入りの際、道路上に駐車して迷惑を及ぼしている。
泉高校から高根団地方面の道路には大型トレーラーの進入禁止を、警察と相談して規制して欲しいとの声があるので対応を望むがどうか。

【市民局長】
大型貨物自動車等の通行規制については、千葉県公安委員会の所掌事務となります。そのため、地元からの要望については、管轄の千葉東警察署に対し情報提供して参ります。

【野本信正議員】
金属スクラップヤード等の対策が出来ない原因は、規制する法律も条例も存在しない。問題があっても立ち入りする権限が無いためである。廃棄物の処理及び清掃に関する法律は、廃棄物・ごみを対象にしていて、リサイクルが可能な金属など「有価物」は規制していない。そのために、現在、野放し状態になっている。
そこで日本共産党市議団は有価物である「千葉市再生資源物の屋外保管に関する条例」の制定を提案した。共産党が提出した「届け出制」の条例を審議した環境経済委員会で環境局は、委員からの条例の実効性に対する質問に「届け出が出されると場所の把握や指導立ち入りができる」と答弁している。
届け出制であっても条例があれば「場所の把握や指導立ち入りができる」実効性があることについて改めて確認したい。

【環境局長】
届出制にする場合、事業者が報告したものについては場所の把握ができ、行政指導が行えることになりますが、罰則がない場合、届け出をしない事業者が多発する恐れがあるなどの不安があります。
しかしながら、金属スクラップ集積場を適正に管理させる必要性を強く認識しており、環境局、都市局、消防局からなる合同の対策会議を立ち上げ、合同立入調査による事業者指導を行うなど、迅速に対応して参ります。

【野本信正議員】
3局合同会議や合同調査は、今までより前進だと思う。ただし有価物を規制できないことには変わりはない。規制する条例の制定を急ぐべきである。「罰則がない場合、届け出をしない事業者が多発する恐れがある」の答弁だが、先発した神奈川県綾瀬市では、職員がヤードを訪問し説明をしたところ承諾している。全ヤードが届け出をすることになったと聞いている。環境局のヤル気が問われるのではないか。
私どもも、罰則と許可制の条例が必要と思っているが、罰則を設けるには警察との協議など時間が必要で、1年間ぐらいかかると言われている。
千葉市は高根町K商事のヤード建設の様に、今すぐ規制が必要であるため届け出制の条例を提案した。市は今すぐ対応が必要と思わないのか。
罰則付き条例が必要なら、市は今までなぜ提案しなかったのか。今速やかに提案すべきではないのか。

【環境局長】
従来、金属スクラップヤードの問題については、新たな制度を設けず、局ごとに所管する法令に基づき指導を行ってきたところです。
しかしながら、多くの金属スクラップヤードが設置され、様々な問題が発生していることは認識しております。そのため、早期に3局合同の対策会議を立ちあげ、情報を共有し合同の立入調査を行い事業者指導に取り組む事により、火災や崩落等の未然防止に努めて参ります。
条例化については、資源の有効利用及びリサイクル推進の観点からも慎重な検討が必要であり、他市での適用事例などの調査研究を進めて参ります。

【野本信正議員】
共産党が提出した条例案に対して環境経済委員会で共産党以外の会派は、「届け出制では実効力が乏しい」などの理由で反対をしたが、それなら「許可制とか罰則」があれば賛成するのか。本気で規制する意思があるのなら、修正案を出せばいいのにそれも出さない。
当局は届け出制でも「場所の把握や指導立ち入りができる」と答えているのになぜ反対するのか。住宅地から至近の場所にヤードが建設されようとしている、高根団地やグリーンタウンの皆さんの不安と心配を真剣に受け止めるべきではないのか。
日本共産党市議団は、市民の環境の保全を大前提に、ルールに基づいたリサイクルがされることを求めている。
千葉市の緊急な環境問題、有価物を規制する金属スクラップヤードの対策について、行政も議会も一体となって取り組むべきである。
発議に反対した会派の討論は、規制の必要性を認め、市長・市当局から条例提出を求めている様であるので速やかな対応を求める。市長か担当副市長からの答弁を求める。

【服部副市長】
 金属スクラップヤード等の屋外保管場所が、市内で増加しつつある現状において、騒音・振動・悪臭及び火災などにより周辺住民の生活環境に影響を及ぼしている状況を踏まえ、金属スクラップヤード等に対する他自治体の事例などを参考とし、条例の必要性や事業者の財産を制限することの是非について、調査研究して参ります。
 また、今まで個別に行っていた指導体制を見直し、新たに設置する環境局、都市局、消防局合同の対策会議により情報を共有し、合同立入調査を実施するなど、市民の安全安心な生活環境の保全に向け、関係部局が一体となって事業者指導に取り組んで参ります。

2.モノレールについて
【野本信正議員】
モノレールの延伸計画は中止になったが、千葉駅から県庁前の路線は、乗客数・運賃収入と運行経費の年間合計と差し引き幾らの赤字になるのか。

【都市局長】
 平成30年度、1年間の乗客数は、約158万人、
  運賃収入は 約2億9,300万円
  運行経費は 約3億1,700万円
  赤字額は    約2,400万円となります。

【野本信正議員】
年間約2,400万円の赤字で、県庁ルートのスタート以来約20年間合計約5億  円の赤字になっている。今後30年運行すると合計約7億円の赤字になる。
 延伸計画を中止しただけでは何の展望もない。県庁前より新たな交通アクセス、例えば青葉病院・大学病院までのノンストップで走るバスなどを検討すべきだと思うがどうか。

【都市局長】
一般的に、モノレール駅に交通結節機能を持たせることはネットワークの観点からも望ましいものと考えておりますが、乗り換え時間を要することや、ターミナル整備にかかるスペース確保などの課題があることから、今後、千葉駅から堅調駅前間の赤字解消に向け、モノレール会社とともに、当該路線の利用促進二係る様々な方策について検討して参ります。

【野本信正議員】
モノレール駅のトイレの多くは和式で、乗客、とりわけ高齢者や障害者は大変困っている。洋式化の早期実現を求めるがどうか。

【都市局長】
平成27年度よりトイレの洋式化工事を進めており、これまでに全18駅中、9駅においてトイレの洋式化を実施しております。
今後、残りの9駅についても順次、整備を進め、より早期に実施できるよう努めて参りたいと考えております。

3.泉自然公園・ヤマユリの里早期実現について
泉自然公園は、春には桜、その後カタクリ、夏はキツネのカミソリ、秋は紅葉と市民に潤いを提供している。
私はこれに加えて泉自然公園に2万本のヤマユリを植えて、ヤマユリの里を実現する提案を平成29年第3回定例会で行った。
市は農政センターで、種から育てて増やしていくと回答したが、その後の経過について、その作業は進んでいる。
しかし市の計画の毎年300株程度では時間がかかり過ぎてヤマユリの里実現は、はるか先になってしまう。
【野本信正議員】
毎年の育苗の数を大幅に増やしていく事を求めるがどうか。

【都市局長】
 ヤマユリの育成については、平成27年度からボランティアの皆様のご協力を得て、園内で採取した種子からの育苗に取り組んでおります。
 このうち、27年度に育苗を開始した約2,000株の一部が、4年間掛けてようやく公園内に定植できる大きさの球根に育ち、昨年度末に初めて約3,00株を園内に植え付けたところであります。
 外部から種を調達することは種の攪乱になることから、現在行っている栽培管理を工夫し、少しでも多くの球根の植え付けが可能となるよう、取り組んで参ります。

【野本信正議員】
先に提案したが、ヤマユリの持ち株オーナー制度を作り、広く市民から応募して「ヤマユリのオーナー」が、自分のユリが泉自然公園で育ち咲いている姿を見られる。毎年、周辺の草刈りやヤマユリの観賞に訪れるようにしていくことを再び提案するが。

【都市局長】
現在、取り組んでいるヤマユリの名所づくりにつきましては、より多くの球根を育てるための栽培技術の向上や、ボランティアの人材育成、持続的にヤマユリを保全できるシステムづくりなどが課題になっております。
 オーナー制度の導入につきましては、これからの課題への見通しと、毎年安定した球根の植え付けが可能になった段階で検討して参ります。

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