台風の被災者、被災された農家に寄り添った支援を—かばさわ洋平議員が議案質疑〔2019年第4回定例会〕
1.議案第175号専決処分について、及び議案第176号千葉市一般会計補正予算の被災した住宅の応急修理・被災者住宅補修緊急支援について
【かばさわ洋平議員】
最初に、議案第175号専決処分について、及び議案第176号千葉市一般会計補正予算の被災した住宅の応急修理・被災者住宅補修緊急支援について伺います。台風15号、台風19号及び10月25日の大雨により大規模半壊、半壊、一部損壊の被害を受けた住宅の早期復旧を図るもので、被災した住宅の応急修理や住宅補修の補正予算であります。
一連の災害における、大規模半壊、半壊、一部損壊のり災証明発行件数について、お聞かせください。
【総務局長答弁】
令和元年11月28日(木)現在、住家の大規模半壊は10件、半壊は185件、一部破損は5015件となります。
【かばさわ洋平議員】
専決処分と今回の補正予算を含めて災害対応における補正予算の総額について、お示しください。
【財政局長答弁】
台風15号等の被害に伴う公共施設等の復旧及び被災者 への支援に係る補正予算のこれまでの総額は、全会計で39億200万円となっております。
【かばさわ洋平議員】
10月16日の市長専決処分において予算措置された被災された住宅の応急修理等の支援策に対する新たな補正予算の内容について、伺います。
【都市局長答弁】
補正予算の内容は、市長専決処分で行った支援策に加えて、被災者の本人負担を減らすため、一部損壊の住宅に対する上限額が市長専決処分では30万円であったものに、工事費の20%、20万円を増額して、50万円とするものでございます。
【かばさわ洋平議員】
被災者から屋根等の一部損壊については、既に自費で改修された方も多数存在するわけですが、そうした方についても支援対象になるのかどうか、伺います。
【都市局長答弁】
既に支払いを済ませた方でも、り災証明書があり、被害状況や工事の内容が写真等により確認できれば被災者住宅補修緊急支援事業の支援対象となります。
【かばさわ洋平議員】
これまで一部損壊は支援対象に入っていなかったわけですが、今回対象になったことは評価します。しかしながら、半壊の中には屋根が損壊をして自宅が住み続けられなくて解体することになった市民も存在します。そうした方への支援が必要と考えますが、見解をお聞かせください。
【都市局長答弁】
り災証明により全壊判定を受けた住家につきましては、市が解体除去することにより、二次被害の防止及び被災者の生活再建支援を行っているところですが、半壊判定を受けた住家につきましても、同様の支援が行えるよう検討しております。
なお、被災者生活再建支援法では、半壊の住宅を解体した世帯に対し、最大300万円を支給することとしております。
2.議案第175号専決処分についての農業者支援について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第175号専決処分についての農業者支援について伺います。台風15号による本市の農業被害額は8億を越え、農業用ハウス等の倒壊など深刻な被害が出ており、速やかな支援が求められています。今回、本市が負担率を上げて農家の負担軽減を図ることについては評価するものです。
まず、現時点で補助申請された農家数についてお示しください。
【経済農政局長答弁】
現時点で、約250件の農家の皆様から要望を受けております。
【かばさわ洋平議員】
市内農家数は販売農家として約1000件程度あるとされていますが、農業施設被害復旧助成、農畜産物被害損失補填についてですが、被災農家に対して支援メニューの周知徹底は図られているのかどうか、伺います。
【経済農政局長答弁】
被災された農家の皆様の復旧に向けた各種助成制度を周知するため、認定農業者や新規就農者、農業組合長などに対して通知文を郵送するとともに、支援メニューの詳細を特集した「農業委員会だより」臨時号の発行や市ホームページへの掲載など広く周知に努めて参りました。
また、被災した農家の皆様からの相談にワンストップで応じるため、農政センターに相談窓口を設置し、農家の皆様が営農意欲を失わず経営再建できるよう支援しております。
加えて、農政センター及び千葉みらい農業協同組合幕張支店で地元説明会を開催し、206名の参加がありました。
今後も、農家の皆様の心配や疑問に耳を傾け、きめ細かな対応を心掛けて参ります。
【かばさわ洋平議員】
収入保険加入促進の助成ということですが、本市の農家における収入保険加入率についてお示しください。また、収入500万円の農家の保険料はどの程度なのか、伺います。
【経済農政局長答弁】
収入保険制度は、本年1月に始まったばかりであり、なおかつ、青色申告を条件としていることから、市内の販売農家1,090件の内、加入農家は1件で、現段階での加入率は
0.1%にとどまっております。また、収入500万円の農家の保険料は3万8,000円で、その内、1万1,000円を本市が助成します。
【かばさわ洋平議員】
実際に農業施設被害復旧助成に向けて申請に取組む農家から話を聞くと、申請書や写真など膨大な提供を求められること、また支払いは来年春を過ぎるということで、申請意欲を失っています。高齢農家も多いなかで、できるだけ申請は簡素化し、また支払い時期を早めるために、農政センターの職員が被災農家を訪問して、申請におけるフォローを強化すべきと考えますが、見解を伺います。
【経済農政局長答弁】
農家の皆様が支援制度を申請する際には、被災状況を証明する写真や、施設の修復等に係る領収書などを提示していただく必要がありますが、書類作成の際には、農政センターの職員が出向いてアドバイスを行うなど、効率的な手続きが進められるよう、農家の皆様に寄り添った支援をして参ります。
3.議案第175号専決処分についてのアクアリンクちば施設修繕について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第175号専決処分についてのアクアリンクちば施設修繕について伺います。
台風15号による屋上防水の剥がれで大規模な雨漏りが発生し、屋上防水や電気設備等の修繕に3億円の予算ですが、費用の内訳についてお示しください。また指定管理業者への営業補償はどうなっているのか。
【市民局長答弁】
予算の内訳は、屋上防水の全面改修及び内壁改修である、屋上防水等緊急修繕として1億5,000万円、受変電設備、電灯設備、自動火災報知設備等を復旧する、電気設備等緊急修繕として1億5,000万円となっております。
また、台風被害により休館した9月から10月分の営業補償については、現在は支払いに向け手続きを進めているところであります。
【かばさわ洋平議員】
来年の6月まで利用不可ということで、これまで定期的にリンクを利用されてきた方へのフォローはどのようにしているのか、伺います。
【市民局長答弁】
当施設の休館については、関係団体の皆様への案内や施設での案内掲示、市政だより、本市及び施設のホームページなどにより周知をしました。
また、大会に出場予定の選手の練習場所の確保として、東京、埼玉、神奈川にあるスケートリンクに対して、受入れをお願いしているところであります。
【かばさわ洋平議員】
関東圏においてスケートリンク場は限られており、市内のスケートリンク場は関東圏における貴重な拠点でもあります。速やかな修繕に努め、再開メドが立ったら広く周知すべきと考えますが、見解をお聞かせください。
【市民局長答弁】
令和2年6月の施設再開に向け、修繕工事の進捗管理に努めるとともに、再開については、関係団体の皆様への案内、市政だより、本市及び施設のホームページなどにより幅広く周知して参ります。
4.議案第176号・千葉市一般会計補正予算、総合流域防災事業費について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第176号・千葉市一般会計補正予算、総合流域防災事業費について伺います。10月25日の大雨による浸水被害を踏まえ、被害軽減のための対策を前倒しで実施するというものです。はじめに、10月25日の大雨浸水被害について、坂月川における被害や影響はどうだったのか。また最も被害が大きかった河川被害は市内のどこだったのか、お示しください。
【建設局長答弁】
坂月川においては、溢水による浸水被害は発生しておりません。
また、河川管理者である千葉県によると、最も被害が大きかったのは、村田川上流部の越智町などで、12月2日現在、床上2件、床下8件の浸水被害が確認されております。
【かばさわ洋平議員】
今回新たに水位計設置や水位情報周知システム構築などを実施するとしていますが、防災効果についてお示しください。
【建設局長答弁】
インターネットで公開している、千葉市防災ポータルサイトでリアルタイムに坂月川の水位情報を確認することが可能となり、市民の自主避難の目安として活用していただけるものと考えております。
【かばさわ洋平議員】
今回は市内で深刻な被害があった村田川であり、氾濫して床上、床下浸水が当該箇所で10件も発生している。市民の命や財産を守るためにも深刻な被害の河川に対して、県管理河川においても水位計設置や護岸工事等浸水対策に早急に取組むべきと考えますが、見解を伺います。
【建設局長答弁】
河川流下能力の拡充や市民への避難を促す情報提供は、極めて重要であると認識しており、早急に取組むべき課題と捉えております。
このことから、千葉県に対し、村田川をはじめ、県で管理する全ての河川において、河川改良や水位計の設置などについて、11月11日に千葉県市長会、町村会合同で、要望を行ったところです。
5.議案第180号千葉市下水道事業会計補正予算の下水道整備について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第180号千葉市下水道事業会計補正予算の下水道整備について伺います。緑区あすみが丘3丁目で発生した下水道管腐食による道路陥没に関連して早急な改良工事に取組む補正予算であります。
あすみが丘3丁目で発生した下水管腐食を受けて、同様な腐食環境下の下水管は市内114カ所あり、早期の再点検を先の議会で求めてきましたが、進捗はどの程度なのか。腐食している下水管は他にもあったのかどうか、伺います。
【建設局長答弁】
昨年度から調査を開始し本年11月までに88箇所、全体で約80パーセントの調査が終わり今年度末で完了予定です。
なお、これまでのところ腐食による道路陥没のおそれのある 下水道管渠は他の箇所では確認されておりません。
【かばさわ洋平議員】
今回290メートル区間で内径800ミリの下水管改良工事での予算となるが、あすみが丘地域においてこれで、同様な下水道管の腐食による道路陥没事案の発生を防止することができるのかどうか、お答えください。
【建設局長答弁】
同地域においては、腐食環境下にある下水道管はこの箇所だけであり、他の異常も確認されなかったことから、今回の工事で同様な下水道管腐食による道路陥没の発生を防止できるものと考えております。
6.議案第176号千葉市一般会計補正予算で千の葉の芸術祭開催負担金について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第176号千葉市一般会計補正予算で千の葉の芸術祭開催負担金について伺います。東京2020オリンピック。パラリンピック競技大会の開催に合わせ、本市の資源や魅力ある文化力を内外に発信するために、千の葉芸術祭を開催するとして、事業費の合計は約1億6千万にものぼるとされております。
千の葉の芸術祭では、写真芸術展やワークショップ、伝統文化と新しい文化の発信など展開予定ですが、それぞれの集客見込みはどの程度なのか、お示しください。
【市民局長答弁】
芸術祭全体として、10万人の目標値としております。
企画内容別では、写真芸術展は、千葉市生涯学習センターや千葉市美術館などで約9万人を、体験・創造ワークショップは、千葉市生涯学習センターや幕張メッセで、約2千人を、伝統 文化と新しい文化を発信する見浜園で、約1万人を見込んでおります。
【かばさわ洋平議員】
写真芸術展は市の資源を被写体に制作展示するということですが、市の資源の選定はアーティストが独自に決定するものなのか。また展示については全区で展開すべきと考えますが見解を伺います。
【市民局長答弁】
アーティストに対し、芸術祭の開催趣旨・目的を説明し、ご理解いただくとともに、加曾利貝塚を始めとする観光資源やまちの歴史などについて紹介しており、アーティスト自身も 独自の調査や、まち歩きなどを含め作品制作のイメージづくりを進めているところです。
また、写真芸術展の全区での展開についてですが、写真芸術展の会場は、単に展示スペースに写真を飾るだけでなく、写真作品のイメージにあった空間演出を行う予定であることから、本市が会場を紹介しつつ、アーティスト等と選定していく中で、今回は中央区及び稲毛区エリアを会場としたものです。
今回会場としなかった区においても、今後、新たな事業展開の中で、展示を検討していきたいと考えております。
【かばさわ洋平議員】
本市は2021年に100周年を迎えます。前年となるタイミングで五輪開催に合わせて本芸術祭を行なうことも重要ですが、100周年記念事業とより一層の連携を図りながら相乗的に機運を盛り上げていくべきと考えますが、見解をお聞かせください。
【市民局長答弁】
芸術祭の本イベントを実施する令和2年度は、市制100周年の前年にあたるため、100周年記念事業におけるプレイベントとしての位置づけを予定しており、100周年 記念事業の機運がより一層高められるよう、事業を進めて参ります。
7.議案第183号・千葉市病院事業の設置等に関する条例及び千葉市休日救急診療所条例の一部改正について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第183号・千葉市病院事業の設置等に関する条例及び千葉市休日救急診療所条例の一部改正について伺います。診断書等の交付にかかる手数料の上限の額を3300円から5500円に改定しようとするものです。
診断書等の交付にかかる手数料の上限の額を3,300円から5,500円に大幅に増額するという改定ですが、病院事業は30年度決算において、入院患者や外来患者が前年度に比べ増加し、医業収支も大きく増加しており、収支改善の芽が出始めたなかで、今回診断書料等を改定する理由について伺います。
【病院局次長答弁】
昨年度に策定した第4期市立病院改革プランでは、市立病院の使命を達成するため、経営の健全化が急務であると考えており、その経営の健全化に向けた収益増加の取組みの中で、診断書料等が県内公立病院と比べて低廉であることから、適切な料金設定となるよう改定を行うものです。
【かばさわ洋平議員】
平成30年度の病院事業の診断書等発行件数及び、今回の改定に伴う増収額はどの程度なのか伺います。
【病院局次長答弁】
平成30年度の病院事業の診断書等発行件数及び今回の改定に伴う増収額は、どの程度なのかについてですが、
市立病院における、昨年度の診断書等発行件数は、1万3,551件で、今回の改定に伴う増収額は、約2,100万円を見込んでおります。
【かばさわ洋平議員】
今回の診断書料等値上げにより特殊な診断料は2000円も高くなることに伴い、患者への負担が重くなることから、患者数や医業収支に影響が出てくるのではないか、伺います。
【病院局次長答弁】
今回の料金改定は、県内の200床以上の公立病院の平均値に基づき改定額を設定したものであり、他病院と比べて高額な設定をしているものではないことから、患者数に影響がなく、医業収支には増収要因として働くものと考えております。
【かばさわ洋平議員】
収益増加させたいという考えは一定の理解はできるものの、公立病院であるため、収益優先とせず市民の皆様に今後も適切に診断書等を発行できるよう価格は維持して、市民から頼られる病院として運営すべきと考えますが見解をお聞かせください。
【病院局次長答弁】
平成30年度の病院事業会計決算は、29年度に比べて改善したものの累積欠損金は85億円を抱えており、今後、更に収益増加と費用削減に向けた取組みを進めていかなければならない状況です。
今回の診断書等の改定により適切な料金設定となり、収支改善に寄与するものと考えております。
8.議案第185号の千葉市営住宅条例の一部改正について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第185号の千葉市営住宅条例の一部改正について伺います。市営住宅の住居について、保証人に関する規定の削除や利率と敷金に関する規定の改正であります
改正の内容では市営住宅入居における保証人に関する規定の削除するもので、これまで日本共産党千葉市議団としても要望し続けてきた内容で評価するものです。昨年度保証人を立てられない理由で入居を辞退した件数は何件あったのか。
【都市局長答弁】
平成30年度中に、入居を辞退した件数は15件です。
【かばさわ洋平議員】
少なくとも昨年度保証人確保を理由に市営住宅入居を諦められた方に対して、保証人なく入居できるように改正されたことを、適切に周知すべきと考えますが見解は。
【都市局長答弁】
市営住宅への入居を辞退した方で、所在がわかる方に対しては、入居に際し保証人が不要となったことを、郵送にて別途お知らせするなどの対応を図ってまいります。
9.議案第177号千葉市霊園事業特別会計補正予算及び議案第188号指定管理者の指定、千葉市斎場について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第177号千葉市霊園事業特別会計補正予算及び議案第188号指定管理者の指定、千葉市斎場について伺います。
まずは指定管理料ですが、火葬件数が昨年度では8996件と増加傾向であり次期の指定管理の提案額18億円において今期と比較して増加しているのかどうか、お示しください。
【保健福祉局長答弁】
次期指定管理予定候補者の提案額は、18億2,667万2千円で、今期の提案額18億7,927万9千円と比べ、約5,200万円の減で提案されています。
これは、今期の実績を基に、光熱水費の削減など反映し、提案がなされたものと考えております。
【かばさわ洋平議員】
火葬件数等が増加するなかで、2期目までの指定管理業者と比較して、従業員数が6名も少ないことを、2018年の議会で私は指摘して是正すべきと求めてきましたが、今期及び次期の提案における人員配置数は改善されているのかどうか、お答えください。
【保健福祉局長答弁】
職員配置の比較については、業務を直営で行うか否かで異なることから、単純に比較はできませんが、責任者や受付事務、火葬業務に係る人員で比較すると、今期は21人の配置であったものが、次期提案では25人となっており、4人増員しております。
【かばさわ洋平議員】
次期の提案における各社の人件費の提案額はどの程度なのかお示しください。また今後の提案においては従業員の処遇は改善される提案はあるのかどうか、伺います。
【保健福祉局長答弁】
単純な比較はできませんが、同様の業務範囲での年間人件費を配置人数で割り返すと、今回の応募事業者の中では最も高い数値となっており、また、今期と比べても高い金額となっております。
なお、次期の提案では、雇用条件について外部の専門機関と連携し、適正な労働条件の確保に努め、安定雇用と働きやすい職場作りに努めるとされております。
【かばさわ洋平議員】
現在、千葉市斎場で働く従業員から、休み等や賃金に関しての改善を求める相談が寄せられている。また、障害者雇用者を3名雇っているものの、1名しか現場で働いていないなどの声もあるが、労務環境における従業員からの相談は市になかったのか。
【保健福祉局長答弁】
本年度、斎場の従業員から労務環境における相談が1件ございました。
この相談を踏まえ、指定管理者へ確認したところ、従業員とのコミュニケーション不足がみられたことから、定期的に 本社を交え、面談等の機会を設けるよう話をしたところです。
【かばさわ洋平議員】
部分収骨等、火葬に対する、セレモニーに対するニーズは多様化しており、サービスの質の向上が求められるなかで、これまで以上に従業員と会社の信頼関係が重要になっていきます。サービスの質の向上に向けて、市としても従業員の声を現地でヒアリングするなどして、これまで以上に適切なモニタリングや指導が必要と考えるが、見解を伺います。
【保健福祉局長答弁】
斎場の運営状況については、これまでも月次報告や年2回のモニタリングにより、職員の雇用状況や労働条件などについて適宜確認しているところです。
今後も、斎場の安定的な運営が継続できるよう、適切な指導に努めて参ります。
10.議案第193号・指定管理者の指定について、稲毛海浜公園花の美術館ほか3施設について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第193号・指定管理者の指定について、稲毛海浜公園花の美術館ほか3施設について伺います。
これまでの指定管理者が連合体であったが、ワールドパーク1者として指定するとのことですが、運営やサービス等変更はあるのか、お示しください。
【都市局長答弁】
現在、稲毛海浜公園花の美術館ほか3施設の指定管理業務につきましては、指定管理者である「株式会社ワールドパーク連合体」の中で「株式会社ワールドパーク」1社がすべて担当しており、「株式会社ワールドパーク」1社となっても、運営やサービスを変えることなく、管理運営が行われるものと考えております。
【かばさわ洋平議員】
指定管理者選定評価委員会の答申において、「就業規則の届け出、36協定の締結等、労働関係法令を遵守するよう徹底していただきたい」とあるが、労働関係法令が適切でない企業を非公募で選定することは問題ではないのか。
【都市局長答弁】
指定管理予定候補者が、就業規則やいわゆる36協定といった労働基準法に基づく手続きに関し、社内での整備に時間を要していたことなどから、法令違反に該当しないことについて、社会保険労務士の確認を受けた旨の申出書によって確認しております。
引き続き、適切な労働環境の確保について指導して参ります。
【かばさわ洋平議員】
先の度重なる台風被害で稲毛海浜公園の白い砂浜へのゴミが打ち上げられるなど清掃にかかる管理運営コストが増えていると考えられ、今後の花の美術館等の運営にしわ寄せがいくことがあってはならないが、適切な管理運営、サービスの質の向上ははかれるのか、見解を伺います。
【都市局長答弁】
いなげの浜の清掃は、指定管理業務には含まれていないことから、仮に経費の増加があった場合でも、指定管理料を削減することはありません。
【かばさわ洋平議員】
花の美術館について利用者から前指定管理者と比較して、サービスの質が低下しており、改善してほしいという問い合わせが寄せられている。市としても、非公募で今回選定しており、施設リニューアル事業の一環として管理運営を行なう必要性が考慮されての選定であるが、今後より一層モニタリングを強化して質の向上に向けて指導すべきと考えますが、見解を伺います。
【都市局長答弁】
利用者に寄り沿ったサービスを提供するためには、利用者ニーズを的確に把握することが何より重要であると認識しており、指定管理業務の実施にあたっては、アンケート調査をはじめ様々な手段により利用者の意見、要望の把握に努めるよう、指定管理者を指導しているところであります。
今後も、より質の高いサービスが提供できるよう、取り組んで参ります。
【かばさわ洋平議員】
引き続き、明日開催の常任委員会において精査の上、審議していくことを申し上げて、議案質疑を終わります。