千葉市としてオスプレイ暫定配備に反対を―もりた真弓市議が一般質問〔2020年第3回定例会〕
1、オスプレイ暫定配備による影響について
【もりた真弓議員】
千葉県木更津市に、7月10日に1機、7月16日に1機、合計2機、自衛隊のオスプレイが飛来し、5年間の暫定配備が始まりました。木更津駐屯地には2021年までに17機のオスプレイが配備されるとしています。
これは、「陸上自衛隊V-22オスプレイの当面の運用について」と題して、今年の8月に防衛省と自衛隊が作成した資料から一部抜粋した写真です。機体の両脇についたプロペラ部分は「ナセル」という部位で、それぞれ1つのエンジンを格納しており、ナセルを傾ける(ティルト)ことにより、固定翼モードと回転翼モードを切り替えます。写真の形態はナセルが水平の固定翼モード、垂直にすると回転翼モードになります。
オスプレイは、構造上、プロペラを水平モードから垂直モードへと切り替えて飛ぶため不安定となり操縦が難しい機体であると言われています。
オスプレイは、着陸時にはエンジンを搭載したナセルから下降気流が発生し、芝生を焦がす強力な熱風が吹き付けるため、熊本地震の救援に向かった際、被災地にとって貴重な水を撒いたと聞いています。また、オスプレイは過去にも、支援に向かった先で、住宅の屋根を吹き飛ばすなど、2次災害を引き起こす問題が指摘されています。
他にも、オスプレイは風にも雨にも弱く悪天候では飛行できないと言われ、木更津への暫定配備についても、本来の7月7日を前倒しした6日には飛来できず、延期した8日も9日も飛ぶことができずに10日になったという経過もあります。
また、オスプレイは自衛隊のヘリコプターとは比べ物にならない重低音による騒音・爆音を発生させることや、オスプレイ特有の低空飛行訓練、早朝・夜間訓練、空中給油訓練等、およそ市民生活とは相いれないものです。
オスプレイは、2007年以降、死亡事故を含むクラスAの飛行事故だけでも16回起こしており、死亡者も44人以上にのぼり、世界でも稀代の欠陥機と言われています。製造元のアメリカでさえ住宅地などでの訓練を禁止されており、ハワイでは飛行さえできません。現在配備されているのは、日本だけです。
こうしたことを踏まえ、船橋市・習志野市・八千代市の3市長が6月30日に、連名で防衛大臣に申入れを行なっています。習志野演習場は敷地のぎりぎりまで住宅地に隣接しており、オスプレイの訓練などとても受け入れられないのは当然のことです。
代表質疑で「千葉市の市長としてきちんとした態度表明を行うべきではないのか」との我が会派の質問に対して、市の答弁は「国、千葉県、木更津市、及び近隣市との連携を強化し、積極的な情報収集に努めて参りたい」とのことでした。木更津に配備されたオスプレイは来月11月から、訓練を兼ねて千葉県の上空を飛ぶことが予想されており、訓練による騒音や墜落の危険など憂慮される事態に、住民は不安を強めています。そこでうかがいます。
木更津に配備されたオスプレイについて、千葉市内への影響についての認識をうかがいます。
【総務局長】
現時点においては、オスプレイの飛行ルートは明らかになっていないことから、本市への影響については未確定な状況であります。
【もりた真弓議員】
日本共産党の千葉市議団は、7月7日に「陸上自衛隊木更津駐屯地へのオスプレイの『暫定配備』に関する申入れ」を行ないました。その際、総務局長は「船橋・習志野・八千代の3市や、県の状況を把握して対応したい」と述べており、その後の千葉市の対応が問われています。
申入れ後、千葉市はどのように対応してきたのか、お示しください。
【総務局長】
本市では、国、千葉県、木更津市及び近隣市との連携により情報収集に努めております。
【もりた真弓議員】
情報収集について、千葉市が現在、把握している内容をお示しください。
【総務局長答弁】
国では、本年8月より、オスプレイの当面の運用について、有用性をはじめ、受入点検、教育訓練までの流れ、飛行の概要、及び安全管理、配慮事項について公表していることを確認しております。
【もりた真弓議員】
V-22オスプレイは、「17機の配備を予定しており、今後、機体納入に合わせて順次配備していく」とし、「最初の2機については、現在、木更津駐屯地において、陸上自衛隊として運用していくための受入点検を行っている」とあります。うかがいますが、
木更津に配備されたオスプレイ2機の訓練飛行はいつからになりますか。
【総務局長答弁】
国では、今月以降に飛行訓練を行う予定であることについて公表を行なっております。
【もりた真弓議員】
千葉市上空を飛行する時期はいつごろになるのか、おたずねします。
【総務局長答弁】
国では、飛行訓練の地域について、まずは、木更津駐屯地洋上、及び滑走路周辺に設定される、場周経路で実施し、その後、11月頃からは、周辺空域でも飛行を開始することとしておりますが、本市上空の飛行の有無や時期については明らかにしておりません。
【もりた真弓議員】
防衛省の資料には、オスプレイの運用全般について、「基本的にはCH-47などの木更津駐屯地に配備されている航空機と概ね同様になると考えている」との記述があります。現在でも自衛隊のヘリコプターなどは、花見川区の上空を飛行しています。オスプレイの飛行についての有無ははっきりしています。
運行ルートを明らかにして、説明会など開き、市民に知らせるべきではないのか、お答えください。
【総務局長】
飛行ルートを含め本市への影響の有無が示されていない現状において、本市による説明会などの開催は出来ないものと考えております。
【もりた真弓議員】
木更津駐屯地洋上や、場周経路で訓練が実施され、11月から周辺空域での飛行を開始することは公表されており、飛行訓練の実施地域はさらに広げられることは確実です。
他自治体との連携や情報共有が不可欠だと思うが、木更津市や千葉県の対応、また近隣市の対応はどのようにつかみ、どう連携をしているのか、うかがいます。
【総務局長】
これまでは、千葉県等からの情報提供を受けて参りましたが、今後は、国や千葉県に対して働きかけを行い、国からの適切な情報提供や、木更津市及び近隣市との情報共有について、さらなる連携強化を図って参ります。
【もりた真弓議員】
国からの情報提供や、他自治体との情報共有など、連携強化のための具体的な体制はあるのか、おたずねします。
【総務局長】
国の動向につきましては、千葉県における一元的な状況把握及び情報提供により近隣市等における効率的かつ効果的な情報共有が図られると考えております。このため、国に働きかけを行うなど、これまで以上に、緊密に連携して参ります。
【もりた真弓議員】
改めてうかがいますが、千葉市はオスプレイの暫定配備に容認の立場か、お答えください。
【総務局長】
今後も、オスプレイの暫定配備に関する情報を収集するとともに、国の動向を注視して参ります。
【もりた真弓議員】
千葉市はこの間、防災・減災の視点で、台風被害や対策な対応にあたり、市民のいのちと財産を守り、日常生活が滞りなく営めるようにと、日々努力を重ねてきています。自然災害は、避けることができませんが、オスプレイの騒音被害や墜落の危険は機体を飛ばさない限り起こりません。
住民生活が脅かされる可能性を認識していながら、なぜ、異議を唱えないのですか。
【総務局長】
本市への影響については未確定な状況であることから、今後、適切に対応して参ります。
【もりた真弓議員】
県や、関係市と連携し、情報収集に努めることは否定しません。しかし、現状を見ればそこにとどまっていることはできない状況です。沖縄の普天間基地には米海兵隊のMV-22が24機すでに配備済みであり、東京の横田基地には米空軍のCV-22が現在5機配備されており、2024年までに10機にする予定です。他にも山口県の岩国基地か神奈川県の厚木基地に米海軍のMV-22が2023年配備予定など、木更津駐屯地の17機も含めて、日本の空を53機のオスプレイが飛び交うことになっています。
千葉市民の生活や命を脅かす危険な欠陥機オスプレイの配備は容認できるものではありません。千葉市として暫定配備に反対することを求めるがどうか、お答えください。
【総務局長】
本市では、今後も、国の動向を注視するとともに、情報収集に努めるなど、適切に対応して参ります。
【もりた真弓議員】
安全管理・配慮事項の記載には、「地域の実情を踏まえ、必要に応じ、住宅地、病院等の上空の飛行について配慮する等の措置を講じる」などとあります。こうした配慮事項に基づけば、オスプレイの飛行はできません。千葉市は、情報収集だけでなく、暫定配備と飛行に対して強く抗議すべきです。
2、公共施設と住民サービスについて
【もりた真弓議員】
(1) 公民館の老朽化対策について
今年度から3か年の計画で、避難所機能の充実のため、太陽光発電設備と蓄電池設置が、学校と公民館で進められます。計画では、学校が全施設対象であるのに対して、公民館は47館中34館程度にとどまります。理由は施設の老朽化であり、資産経営と相談の上進めていくと聞いています。地域コミュニティの拠点である公民館は、避難所施設として昨年の台風被害の際も大きな役割を果たしており、災害時にも必要な施設です。そこで、うかがいます。
今回、太陽光発電設備と蓄電池設置の対象から外された13館について、理由をお示しください。
【環境局長】
太陽光発電設備の稼働期間として20年を見込んでいることから、国税庁が設定した法定耐用年数を参考に、今後10年以内に耐用年数を迎える12館については、事業実施の候補施設から除外したところです。また、越智公民館については、すでに太陽光発電設備及び蓄電池を平成28年に設置していることから、候補施設から除外したところです。
【もりた真弓議員】
老朽化した公民館の老朽化対策と今後の方針について、うかがいます。
【教育次長】
公民館の老朽化対策については、公民館職員が日ごろから施設の点検を行い、不具合が起きている場合は修繕を実施しているほか、所管部署の協力を得て、計画的な改修にも取り組んでおります。また、今後の方針については、老朽化対策を講じたうえで施設の長寿命化を図りつつ、再整備が必要な施設については、「千葉市公共施設等総合管理計画」を踏まえ、施設の必要性や周辺の公共施設の配置状況など、市全体の公共施設のあり方を総合的に勘案した上で検討して参ります。
【もりた真弓議員】
③花見川公民館は築年数45年であり、花見川団地及び柏井地域、横戸地域からも利用されています。外壁塗装などの修繕の要望が寄せられていますが、対応策をうかがいます。
【教育次長】
花見川公民館の外壁については、汚損が激しく、修繕が必要な状況であると認識しております。今後、塗装の塗り直しなどの検討を進めて参ります。
【もりた真弓議員】
現在2階以上の利用にエレベーターが設置されていない公民館は22箇所です。
この間の議会質問でも高齢者・障害者等、利用者のニーズに沿って、エレベーター設置などを求めていますが、バリアフリー対策は、建て替えなどの大規模修繕を待ってとの方針です。
バリアフリー対策等のための公民館の建替え計画はあるのか。スケジュールを明らかにしていただきたい。
【教育次長】
公民館の建替えについては、市全体の公共施設のあり方を総合的に勘案した上で検討を進めていく必要がありますが、現在、バリアフリー対策のために公民館の建替えの計画はありません。
【もりた真弓議員】
大規模改修まで長期間待たされる公民館には、後付けのエレベーターも視野に、バリアフリー対策を進めることを求めるがどうか、おたずねします。
【教育次長】
公民館に後付けでエレベーターを設置するには、構造上の問題や多額の費用を要するため、貸出用の部屋が2階にしかないなど、特別に施設の状況を考慮する必要がある場合を除き、建替えの際に設置することとしております。
【もりた真弓議員】
技術的にも改善がすすみ、安価で後付けのエレベーターの設置ができる工法もあると聞いている。調査、研究に取り組むことを求めるがどうか、お答えください。
【教育次長】
公民館へのエレベーターの設置については、個々の施設の構造等により、導入が可能なエレベーターの種類や工法がそれぞれ異なるため、導入に要する費用もそれぞれの公民館において異なるものと考えております。なお、エレベーターの設置工法については、所管部署において、常に最新の情報を取り入れながら、広く調査、研究に取り組んでおります。
【もりた真弓議員】
建替えなど大規模改修の計画も立てず、施設整備予算もつけないで先送りすることは、市民サービスに背を向け、住民自治をないがしろにするものです。
さつきが丘公民館には、エレベーターを外付けする場所があるが、設置はできないのか。
【教育次長】
後付けでのエレベーターの設置については、設置スペースの確保のほか、施設の構造上の問題や費用面などを勘案し、建替えの際に設置することとしており、現状では、さつきが丘公民館へのエレベーターの設置は考えておりません。
【もりた真弓議員】
(2) 市民センター・連絡所について
現在マイナポイントの付与など、TVコマーシャルも使って、国を挙げて大キャンペーンを張り、マイナンバーカードの普及促進を図っています。
マイナンバーカードの普及状況について、おたずねします。
【市民局長】
本市のマイナンバーカードの普及状況は、本年8月時点で累計22万3,707枚、交付率は23%となります。
【もりた真弓議員】
マイナンバーカードの所有者が増えれば、窓口での市民へのサービス提供は縮小されて良いとの考えか、お答えください。
【市民局長】
マイナンバーカードでのコンビニ交付サービスにより、証明書取得にあたり、区役所等の窓口へお越しいただかなくても一部の手続きが行えることから、今後の窓口でのサービス提供については、カードの普及状況や窓口の利用状況等も踏まえて検討して参ります。
【もりた真弓議員】
高齢化する地域では、交通弱者など遠方への移動が困難で、身近な窓口を必要とする方は増加していく傾向にあることは容易に想像できるものです。この間、他自治体(大阪:八尾市)では、一旦廃止した市民センターを復活しています。
市民センターや連絡所で取り扱いが可能な業務を拡充するなど、今ある行政の窓口を活かして、機能の拡充こそ進めるべきではないのか。
【市民局長】
「ちばしチェンジ宣言」の取組みとして、来年4月からマイナンバーカードを活用したオンライン申請を拡大するなど、“行かなくていい、待たなくていい”窓口の実現を目指しており、この取組みの効果を踏まえて、市民センター等の窓口のあり方を検討して参ります。
【もりた真弓議員】
コンビニ交付開始5年となる来年度、長作連絡所、こてはし台連絡所及び椎名連絡所の存続が問われることになるが、どう判断するのか。
【市民局長】
連絡所については、マイナンバーカードの普及率や、各種証明書のコンビニエンスストアの配置状況などを総合的に勘案し、市民サービスへの影響も留意しながら、見直しを検討して参ります。
3、プラスチックごみ削減と環境問題について
【もりた真弓議員】
千葉市で進まない「プラスチック容器包装リサイクル」について、地球温暖化防止等、環境問題解決のための生活スタイルの変化を、市民は肯定的に受け止めています。ごみの分別・収集方法を変更することにより、さらなるごみ削減と資源回収に取り組むための提案を行なう。
(1) レジ袋有料化について
7月1日からコンビニでのレジ袋のサービスをやめ、有料化されて2か月が経過した。
レジ袋有料化による市民意識の変化と受け止め、エコバック携帯の傾向はどうなっているか。
【環境局長】
本市のみの傾向は把握できておりませんが、大手コンビニエンスストアの実績によると、有料化前はレジ袋辞退率が30%前後だったものが、有料化後1ヵ月間では辞退率が70%を超えており、プラスチックごみ削減意識の醸成やエコバッグを携帯すること等が進んだものと考えております。
【もりた真弓議員】
セブンイレブンなどは、8月上旬に限定100名、700円以上お買い上げのお客さんにポケットモンスターのエコバックを配布したそうです。
これはその実物ですが、モンスターボールにエコバッグが収納されるデザインです。人気があってあっという間になくなってしまったと耳にしました。
若い世代にも親しみやすいデザインで、無理なくエコバックを広められる取り組みです。
民間でもエコバックのサービスなどに取り組んでいるが、こうした取り組みをつかんでいるか、おたずねします。
【環境局長】
大手コンビニエンスストアにおいて、購入金額や、対象商品購入により付与されているスタンプの個数により、人気のゲームやアニメとコラボレーションしたエコバッグが貰えるキャンペーンが実施されていることを把握しております。
【もりた真弓議員】
千葉市も「千葉市政100周年」のエコバックの取組みをしていますが、概要についてお示しください。
【環境局長】
プラスチックごみ削減に関する市民意識の向上を図るため、キャンペーン等で配布する啓発品として、千葉市制100周年のロゴ入りのエコバッグを作成しました。このエコバッグにつきましては、市内ミニストップの2店舗と連携し、プラスチックごみ問題に関するリーフレットと共に配布を行うキャンペーンの実施を予定しております。
【もりた真弓議員】
エコバッグのキャンペーンは今後も対象地域を広げ、取り組むことを求めますが、いかがですか。
【環境局長】
今回のキャンペーンの効果等の検証を踏まえ、今後の実施方法について検討して参りたいと考えております。
【もりた真弓議員】
(2) 不燃物の取り扱いについて
ここ最近、ごみ回収ステーションに残されている不燃物の回収袋を数回見かけました。取り残された不燃ごみ袋には「洗剤の空き容器などが分別されていません」等と書きこまれたシールが張られていました。不燃物で出せないプラスチックは、可燃ごみとして回収する扱いとなっています。そこでうかがいます。
最近、不燃ごみが回収されず残っているのは、なぜか。分別の方法が変わったのか、おたずねします。
【環境局長】
従来より、ハンガーや定規などの硬いプラスチックは不燃ごみとして、洗剤のボトルやマヨネーズのチューブなどの柔らかいプラスチックは可燃ごみとしての排出をお願いしており、分別方法の変更はありません。分別の不徹底や指定の収集日ではないなど、分別・排出ルールが守られていない場合は、警告シールを貼付し、取り残しを行なっております。
【もりた真弓議員】
不燃ごみが回収されず残っているのは、市民への周知が十分でないということか、お答えください。
【環境局長】
「家庭ごみの減量と出し方のガイドブック」をはじめとした広報物において、より分かりやすい周知に努めて参ります。
【もりた真弓議員】
燃やした際のCO2の発生量に違いがあるとは思わないが、硬いプラスチックと柔らかいプラスチックを別々に回収するのはなぜか、うかがいます。
【環境局長】
柔らかいプラスチックは、食品残渣など腐敗するものが残っている可能性が高いことや、破砕しづらいことから可燃ごみとし、硬いプラスチックは、破砕しさらなる分別を実施することから不燃ごみとしております。
【もりた真弓議員】
プラスチックを燃やすことについて、市の見解をお示しください。
【環境局長】
プラスチック製容器包装の分別収集には多額の経費がかかることなどから、可燃ごみとして収集し、清掃工場で焼却し、効率的な発電などにより熱回収を行っております。
【もりた真弓議員】
気候変動などの深刻な事態を踏まえれば、熱回収という考え方は、改めるべき時ではないのか、お答えください。
【環境局長】
プラスチックのリサイクルについては、収集・再資源化に係る費用面での課題などから、現在の形態としております。一方で、幅広く手法を研究することも必要であることから、国の動向等にも注視しているところであり、先般、国からプラスチックリサイクルに関する案が示されたことから、手法を検討する上でベースとなる、リサイクル形態ごとのコストなどの情報を明らかにすること等を国に要望したところです。
【もりた真弓議員】
レジ袋の有料化や単一プラスチックの回収などが進み、プラスチックを不燃物として分別し、生活を見直し市民の意識が変化してきていると言えます。
リサイクル活動への参加を呼びかけるチラシです。回収された資源物が処理されて、何に再生されるのか、クイズ形式で問いかけるものです。リサイクルの意義をわかりやすく示すものとして、また、考えさせるものとして参考になるものです。様々な工夫で環境問題に取り組む動きが活発になっています。そこで、うかがいます。
地球温暖化や気候変動など、災害規模が激甚化してくる中で、自分にできる協力をと努力している市民に対して、今度は行政が真摯に答えるべきではないのか、おたずねします。
【環境局長】
プラスチック類の分別収集には多額の経費を必要とすることや、リサイクル形態ごとの効果やコストなどの情報が公表されていないなどの課題があることから、先般、国に対して要望書を提出したところです。今後、国の動向を注視して参ります
【もりた真弓議員】
リサイクル形態ごとの効果やコストなどの情報が公表されていなくても、他政令市ではプラスチック製品の分別が実施されています。
他政令市でやっていることを、なぜやらないのか、お答えください。
【環境局長】
プラスチックリサイクルについては、現在、環境省と経済産業省による合同会議において議論されていることから、その動向を踏まえつつ、令和4年度に策定予定の次期一般廃棄物(ごみ)処理基本計画の中で、プラスチック製容器包装の再資源化の事業実施について検討して参ります。
【もりた真弓議員】
プラスチックを燃やさず分別し、環境破壊を止める実効性のある施策は、行政が取り組まなければできません。代表質疑で千葉市は、5分別収集についての課題は、「市民の深い理解」と「収集体制の確立」と答弁しています。
5分別収集への移行は、全市で実施するまでにどの程度の期間を要したのか、お示しください。
【環境局長】
昭和61年10月に、ビン・缶の分別モデル地区事業からスタートしており、平成4年10月の全市での5分別収集開始までの期間は約6年間となります。
【もりた真弓議員】
令和4年度に策定予定の次期一般廃棄物(ごみ)処理基本計画で「検討する」のでは遅すぎるのではないか、お答えください。
【環境局長】
国の動向を踏まえつつ。有効性、効率性など、総合的観点から検討する必要があることから、令和4年度中に策定予定の次期一般廃棄物(ごみ)処理基本計画の中で検討して参ります。
【もりた真弓議員】
プラスチック製容器包装の再資源化の事業実施に向けて、モデル地区を設け、プラスチックリサイクルの取り組みを開始することを求めるがどうか、おたずねします。
【環境局長】
国の動向を踏まえつつ。有効性、効率性など、総合的観点から、次期一般廃棄物(ごみ)処理基本計画の中で検討して参ります。