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日本共産党東京都議会議員団

市民が利用・活用しやすい市民ギャラリーの整備を―あぐい初美市議の一般質問【2022年第1回定例会】

一般質問を行うあぐい初美市議(3月11日・本会議場)

【あぐい初美議員】

1、公園のトイレについて

はじめに公園のトイレについてです。千葉市には住宅街にある身近な公園が1,266 か所あります。この公園は地域住民が散歩をしたり、遊んだり、休息をしたりして利用しています。公園を利用中にトイレに行きたくなった際、トイレがないと急いで自宅に帰ったり、コンビニのトイレを借りたりしている人が少なからずいます。高齢者は排泄の間隔が短くなるため、歩いている時に急にトイレに行きたくなり、公園のトイレに駆け込むことがあるという話を聞きます。公園の利用者だけでなく、公園にトイレがあることで市民が安心して暮らせることにつながっていると思いませんか。そこで伺います。

1つに公園のトイレの必要性とトイレの設置の考え方についてお示しください。

2つに直近5年間の公園のトイレの新設状況及びトイレのある公園の割合につ いてお示しください。

公園にトイレを設置してほしいという要望が多くの町内会自治会等から出されていると聞いています。稲毛区天台にあるひかり公園にトイレの設置をと地元の自治会が15年も前から要望していますが、未だに設置されていません。近くにマンションができ、多くの親子が公園を利用していますが、子どもをトイレに連れていくためにわざわざマンションまで戻らなければならず、不便に感じています。公園には防災備蓄倉庫があり、災害時に避難者が使えるトイレを備えておくことも必要です。そこで伺います。

1つに長年未設置になっている理由についてお示しください。

2つにリース方式で設置をすることはできないのですか。

この間、公園のトイレの洋式化が進められていますが、和式の数が圧倒的です。足腰に痛みのある人や筋肉のない人には和式でしゃがんだ姿勢を保持したり、立ったり座ったりの姿勢の変化に対応するのは難しく、トイレがあっても利用できない人が多くいます。しかし、手すりがあれば体を支えることができ、利用ができるという人もいます。そこで伺います。

今あるトイレを使いやすくする工夫をすべきではありませんか。

公園にせっかくトイレがあっても「公園のトイレは汚くて使いたくない」「薄暗く物騒な感じで一人で入るのが怖い」などの理由から、使用をためらう人が多いようです。未だに汚い、臭い、暗いの3Kが公園のトイレにあるのが現状です。公園を一番利用している子どもの率直な声として子ども議会でも「公園のトイレは使いたくない」との意見が出ています。先日、公園のトイレをいくつか回ってみましたが、汚れやペーパーホルダーが壊れている箇所などがみられました。誰もが快適にトイレを使えるように公園のトイレの環境改善が必要です。そこで伺います。

1つに現在の維持管理及び定期的な点検内容についてお示しください。

2つに快適なトイレにするために清掃回数を増やすべきではありませんか。

2、子連れで利用しやすい公共施設について

次に子連れで利用しやすい公共施設について伺います。初めに赤ちゃんの駅についてです。千葉市の合計特殊出生率は2015年に1.35でしたが年々下がり続け、2020年には1.22になっています。全国の1.33に比べてだいぶ低くなっています。千葉市で子どもを産み育てたいと思う人が増えるよう赤ちゃんにも保護者にも優しい環境を整えていくことが必要です。

その環境の一つとして赤ちゃんの駅があります。赤ちゃんの駅は、授乳やおむつ替えができる公共施設や民間施設等を登録し、ステッカーの標示をして子連れの外出を応援するものです。2011年7月に事業がスタートした時点での登録数118が、1年後には183に大幅に増え、ここ直近5年間の登録数は横ばいで10年経過した現在は216となっています。

登録している施設であっても赤ちゃんの駅の意味を知らない職員がいたり、子育てに無関係の人はステッカーに意識が向かなかったり、認知度が高まっているとは思えません。赤ちゃんの駅を広範な市民が認知することで子育て家庭にあたたかなまなざしを向け、子育てを応援することにつながっていくのではないかと思います。そこで伺います。

1つに登録数が横ばいになっている現状についての認識及び課題についてお示 しください。

2つに赤ちゃんの駅はどのくらい認知されていると考えていますか。

3つに赤ちゃんの駅の登録施設目標数はどのくらいですか。

4つに登録数が増えたことでの効果についてどのように考えていますか。

子育てナビに掲載されている公共施設の赤ちゃんの駅を視察しました。保健福祉センターと生涯学習センターは施設が比較的新しく、また、子育て家庭が多く利用する場所でもあり、授乳室の看板や案内表示があって分かりやすく、専用の授乳スペースが設けられていました。調乳もでき、授乳椅子でゆっくり授乳することができます。   

一方、授乳室があると登録されているにもかかわらず授乳室とは名ばかりの施設もあります。公民館や区役所は授乳の専用スペースがないため、市民が一目でわかる表示はどこにもありません。職員に授乳はどこでするのか尋ねると公民館では和室が空いている時は和室に案内をしている、稲毛区役所は保健室を授乳に使ってもらっているとの答えでした。これでは必要な時に自由に利用することはできません。授乳室ありと掲げている以上、最低限専用のスペースと授乳椅子は必要だと思います。そこで伺います。

授乳室を整備すべきではありませんか。

赤ちゃん連れで出かける際に、どこに授乳室があるかあらかじめチェックしておく方は多いと思います。今は赤ちゃん休憩室や授乳室の情報を見ることができるアプリもあり、便利になっています。市の子育てナビの情報も随時更新して使いやすいものにしていくことが必要です。

赤ちゃんの駅を子育てナビで検索すると登録施設の一覧を見ることができますが、所在地、連絡先などの記載だけで設備の画像はありません。

一方、市のホームページの施設案内から赤ちゃんの駅を検索すると施設の設備状況が画像で示されていますが、授乳室の画像が載っていないなど不十分な点があります。そこで伺います。

子育てナビ、ホームページどちらから検索しても必要な情報が見られるよう にすべきではありませんか。

子連れで利用しやすい公共施設の2つ目として生涯学習センターの親子室について伺います。生涯学習センターには大ホールでのイベントがある場合、他の観客に気兼ねなく親子で観賞できる親子室が設けられています。観客席の後方に仕切られたブースがありますが、親子室に行くには階段を利用するしかなく、ベビーカーや車いすでは親子室への移動が困難な状況です。そこで伺います

スロープなどを設置し親子室への移動をしやすくすべきではありませんか。

3、子どもルームについて

(1)新型コロナウイルス対策について

次に子どもルームについて伺います。学校でのオミクロン株による感染拡大の急増に伴い、子どもルーム利用者のコロナ感染も増えています。コロナの感染者が出た場合は、市から社協や民間委託事業者に連絡が行き、コロナ対応を図るマニュアルが整備されていると聞いています。そこで伺います。

1つにマニュアルの内容と周知方法についてお示しください。

2つに学校と子どもルームとの連携についてお示しください。

一部屋に100人の子どもが生活する子どもルームもあり、密になるなといっても施設的に無理な状況にあります。指導員は換気のために窓を大きく開けたり、分散保育をしたり、時間差でおやつを食べさせるなど感染拡大防止のための工夫をしていますが、いつ感染者が出るかと不安な日々を過ごしています。指導員が感染すれば人員不足になり保育が回らなくなってしまいます。感染による指導員不足で休所になれば放課後の子どもの居場所は確保できなくなり、保護者は仕事を休まざるを得なくなります。休所となる事態を防ぎ、安心して保育を行うために職員の定期的なPCR検査の実施をすることが必要です。そこで伺います。

職員の定期的なPCR検査の実施を求めますが、見解を伺います。

(2)施設の老朽化対策について

 子どもルームの開設から20年以上経過した施設が2割近くあり、老朽化が進んでいる施設があります。雨漏りがしたり、床がはがれたり、エアコンの効きが悪くなったりして保育に支障をきたしている施設もあります。施設を維持し、子どもたちが安全かつ快適に過ごせるようにするために計画的に修繕をしていく必要があります。そこで伺います。

1つに施設の耐用年数は何年ですか。

2つに老朽化に対応する整備計画はどのように進めていくのですか。

(3)指導員の処遇改善について 

岸田政権は医療・介護・保育に携わる労働者に対して月9,000円の賃上げを行うとし、子どもルームの指導員も対象になっています。国は2月から9月は全額国費で対応するとしていますが、10月以降の財政的な保障は明らかになっていません。そこで伺います。

1つに10月以降も市として継続していくべきではありませんか。

2つに基本給に上乗せし、賃金の底上げを図っていくべきではありませんか。

子どもルームの配置基準は子ども40人に対して放課後児童支援員2人となっています。コロナで密を避ける保育が求められても指導員が少なければ分散保育はできません。校外の施設は庭がないところもあり、戸外で活動するには近隣の公園に出かけなければならず、安全確保のためには人手が必要になります。また、子どもの特徴に応じて適切なかかわりをしていくためにも十分な職員配置が不可欠です。

コロナ対応をはじめ、子ども一人一人の気持ちを受け止めて関われる人員配置をすべきです。そこで伺います。

市独自で配置基準を引き上げて人員配置をすべきではありませんか。

来年度から土曜日の開設時間を16時30分から19時まで延長すると提案されています。現在土曜日の勤務は8時から17時までとなっていますが、開所時間が延長されれば人員不足のところでは8時から19時まで11時間勤務の長時間労働につながることが予想されます。ぎりぎりの人員体制でやりくりしているところに長時間勤務が重なれば心身ともに健康を害し、仕事が続けられない人も出て更なる人員不足につながります。そこで伺います。

1つに勤務時間の変更について働く人たちの意見を十分聴いたのですか。

2つに長時間労働をなくすため人員を増やして対応すべきではありませんか。

(4)おやつ代について

 放課後児童クラブ運営指針は「子どもにとって放課後の時間帯に栄養面や活力面から必要とされるおやつの適切な提供」を放課後児童支援員に求めています。子どもたちにとっておやつは体の栄養であるとともにほっと一息ついて心を和ませる心の栄養補給にもなる楽しい時間でもあります。2021年度子どもルーム利用に関するアンケート調査結果では、「おやつの内容に満足していますか」の問いに対して「不満・やや不満」の回答をあわせると31.8%にもなっています。コロナ禍の下で感染症対策が優先され個包装のお菓子類が増えているようですが、栄養面や腹持ちなどを考えると不十分ではありませんか。そこで伺います。

おやつについて保護者の改善要望にどのようにこたえていくのですか。

コロナ下で経済的に困窮する家庭が増え、月2,000円のおやつ代が払えないために保護者がおやつを選択せずおやつを食べられない子どもがいます。親のお金の有無で子どもの成長を阻害することはあってはなりません。

生活困窮家庭のおやつ代は無償にすべきではありませんか。

指導員がおやつ代の集金をしていますが、経済事情の悪化にともない、おやつ代の集金が指導員の大きな負担になっています。未納保護者への取り立ては保護者との関係悪化を招き、指導員の離職にもつながります。保育料と同様に口座振替納付になれば指導員の負担が軽減されます。そこで伺います。

おやつ代は口座振替にすべきではありませんか。

4、市民ギャラリーについて

次に市民ギャラリーについて伺います。

写真撮影や美術作品の創作など文化芸術活動にいそしんでいる市民はたくさんいます。その活動の成果を発表する場として市民ギャラリーいなげは貴重な施設になっています。作品をよりよい状態で多くの人に見てもらいたいために、空調や照明、区切られた空間などの施設設備が整った市民ギャラリーいなげを発表の場として選択する人が多いのです。

利用にあたっては借りようとする7か月前の最終土曜日に抽選が行われ、利用したい1週間を予約する仕組みになっており、年間48組が利用可能です。希望者が多い場合は倍率が高くなり、抽選に外れた人は利用できません。これは低料金で気軽に利用できる市民ギャラリーが1か所しかないところに問題があります。

千葉市美術館にも市民ギャラリーがありますが、利用は美術団体に限られており、個展開催ができないため、発表の場としての自由度が低くなっています。

もう一つの問題点は設備面です。車いすの利用者は事前に連絡をして階段のない職員駐車場に止めるようにホームページで案内されていますが、1台しか停めるスペースがありません。館内に入っても2階の展示室に行くには階段を利用するしかなく、車いすやベビーカーの利用者は展示室に行くことは困難です。みんなが使いやすい施設設備にすることが必要です。そこで伺います。

1つに市民ギャラリーいなげをバリアフリーにすべきではありませんか。

2つに発表ができる設備が整った施設を増やすべきではありませんか。 以上で1回目の質問を終わります。

(1回目の答弁)

1、公園のトイレについて

【都市局長】

 まず、公園のトイレの必要性と設置の考え方についてですが、公園のトイレは利用者の利便性を高めるために設置するものであり、公園の規模や利用者層、滞在時間などを勘案し、必要性を判断しております。設置の考え方としては、大規模な公園のほか、野球場やテニスコートなどを有し、施設の利用にあたり一定程度の時間を要する公園や利用者が多く見込まれる公園を新設する場合などについては、基本的に設置する方向で検討しております。一方、身近な公園については、一律に設置を進める対象としておらず、これまで公園新設の場合は、公園の立地状況などにより、個別に判断しております。

 次に、身近な公園における直近5年間のトイレの新設状況及びトイレのある公園の割合についてですが、市内の身近な公園では、平成29年度に1か所、令和元年度に2か所、昨年度に1か所の計4か所、新たに公園を設置する際にトイレも設置しております。また、本市が管理する身近な公園などのうち、トイレのある公園は、先月末時点で1,266か所の公園のうち、約17%の211か所の公園となっております。

 次に、トイレの設置要望がある公園で長年未設置になっている理由についてですが、 現在、開設から30年以上経過した公園が本市の公園全体の半数以上を占め、各施設の老朽化が進行している中、子どもたちをはじめ公園利用者の安全な利用環境の確保を第一に、老朽化した遊具や防球ネット、テニスコート等の更新を優先的に取り組んできたことによるものです。

 次に、リース方式で設置することについてですが、リース方式は設置費用の平準化を図る上で、有効な方法と認識しておりますが、一方で、トータルでのコスト縮減につながるかなどの課題もあるため、こうした点を踏まえつつ、引き続き、調査・研究を進めて参ります。

 次に、今あるトイレを使いやすくする工夫についてですが、今後の計画的な洋式化を進めることと併せて、より多くの皆様が安全・快適にトイレを利用できる工夫について、引き続き検討して参ります。

 次に、現在の維持管理及び定期的な点検内容についてですが、清掃やトイレットペーパーの補充などの維持管理作業は、年間を通じた業務委託等により実施し、また、施設の不具合や外壁の劣化に対しては、修理や塗装などを適宜、実施しております。

 点検については、委託業者等が清掃時に施設の不具合を発見した際には速やかに本市に報告することとしており、加えて、本市職員により実施している年3回の定期的な公園施設全般の点検時においても不具合などの確認を行っております。

 最後に、快適なトイレとするために清掃回数を増やすべきとのことですが、現在、身近な公園においては週に2回程度、利用者の多い大規模な公園や都心部の公園においては週に4回程度実施しております。また、イベント等の開催により多くの利用が見込まれる場合には、臨時的に清掃を行うなどの対応を図るとともに、地域によっては、清掃ボランティアにご協力いただくことで、一層の美化に取り組んでいるところです。清掃回数の追加については、個々の公園の利用状況に応じて判断する必要があることから、引き続き、状況把握に努め、快適にご利用いただけるよう、適切に管理して参ります。

2、子連れで利用しやすい公共施設について

【こども未来局長】

 はじめに、子連れで利用しやすい公共施設についてのうち、所管についてお答えします。まず、赤ちゃんの駅の登録数が横ばいになっている現状についての認識及び課題についてですが、平成23年度の事業開始当初は、授乳やおむつ替えができる場所を有する施設はあまり多くなく、区役所や保健福祉センター等の公共施設のほか、保育所や子育て支援施設などを中心に登録を進めるとともに、市ホームページ等を通じ、民間施設に対して該当する場合は登録して頂くよう働きかけを行っておりましたが、近年では、民間施設の登録があまり増えていないため、全体の登録数が横ばいになっております。公共施設は週末に利用できない事が多く、民間の商業施設等の登録を増やすことが課題であるため、昨年度から、新たに開設された商業施設へ登録を働きかける取組みを行っております。

 次に、赤ちゃんの駅はどのくらい認知されていると考えているかについてですが、 認知度に関する調査等を行っておりませんので明確に把握はしておりませんが、全国の多くの自治体と共通のシンボルマークを使用し、市民だけでなく市外から訪れた方にもわかりやすく表示するとともに、市ホームページや子育てサイトの「子育てナビ」への掲載により、外出先でも最寄りの施設を検索できるようにするなど、周知や利用者の利便性の向上に努めております。

 次に、赤ちゃんの駅の登録施設目標数についてですが、具体的な目標は設定しておりませんが、該当する施設には出来るだけ多く登録して頂けるよう取り組んで参ります。

 次に、赤ちゃんの駅の登録数が増えたことでの効果についてですが、登録数が増えたことにより、乳幼児連れの親子が安心して外出できる環境づくりが進み、社会全体で子育て家庭を支える意識の醸成が図られるきっかけの一つになっているものと考えております。

 次に、赤ちゃんの駅について、子育てナビ、市ホームページどちらから検索しても必要な情報が見られるようにすべきとのことですが、子育てナビについては、現在のシステムでは画像を表示できる環境になく、対応は難しい状況ですが、市ホームページについては、授乳室等の設備の画像など、必要な情報が確認できるよう努めて参ります。

【教育次長】

子連れで利用しやすい公共施設のうち、所管についてお答えします。

まず、公民館や市役所の授乳室の整備についてですが、公民館は昭和40年代から60年代に建てられた施設が多く、一部の公民館を除いて専用の授乳室はありませんが、授乳が可能なスペースが確保できる公民館については、赤ちゃんの駅として登録し、子育てがしやすい環境づくりに努めております。現在の公民館は、施設の構造上、新たな授乳室を整備することは難しい状況ですが、今後、建替えや大規模改修等を行う際に、専用の授乳室を整備して参ります。また、区役所についても、専用スペースの確保に努めておりますが、確保が難しい場合には保健室を授乳室として使用しているケースがあります。今後は、案内表示などをわかりやすくするとともに、大規模改修を行うにあたり、専用スペースの確保を検討するなど、利用しやすい環境整備に努めて参ります。

最後に、スロープなどの設置により生涯学習センター大ホールの親子室への移動をしやすくすべきではないか、についてですが、親子室は、ホール最後部の客席よりも高い場所に設置しており、施設の構造上、入室するためには階段を登らなければならないなど、ご不便をおかけしているところです。スロープの設置については、スペースの関係から傾斜が急となり、安全性の確保が懇年なことから、難しいものと考えております。このようなことから、ベビーカーや車いすで親子室を利用される場合には、ベビーカーのお預かりや、職員による移動のお手伝いなどにより、対応しております。

3、子どもルームについて

【こども未来局長】

 次に、新型コロナウイルス対策についてお答えします。

 まず、マニュアルの内容とどのように周知しているのかについてですが、消毒作業に関するマニュアルについては、令和2年9月に作成し、子どもルームの運営事業者を通じて、各子どもルームに配布を行うほか、随時必要な情報提供を行っております。マニュアルには、手指、内装材など作業箇所別に使用する薬剤を示すほか、作業漏れの無いよう、チェックリストの掲載や、ドアノブや手すり等、特に留意すべき箇所について、写真付きで紹介するなど、全ての職員が対応できるような内容としております。

次に、学校と子どもルームとの連携についてですが、学校で、子どもルームを利用する児童の要請事例があった場合には、学校や教育委員会と情報共有を図ることで、子どもルーム内での濃厚接触者の調査や、開所の判断を迅速に行うなど、感染拡大防止に向けた取組みを行っております。

次に、職員の定期的なPCR検査の実施についてですが、定期的にPCR検査を実施することについては、現時点では予定しておりませんが、職員に対し、希望する者が検査を受検できるよう、千葉県が実施している無料のPCR等検査について周知を図って参ります。今後も健康観察を十分行い、体調不良がみられる場合は出勤を控え、早めに医療機関を受診するよう促すなど、引き続き感染予防対策を徹底して参ります。

次に、施設の老朽化対策についてお答えします。

まず、施設の耐用年数についてですが、学校校舎内や、単独施設など、子どもルームを設置する建物の構造躯体により異なりますが、日本建築学会の「建築物の耐久計画に関する考え方」においては、標準的な使用年数として、鉄筋コンクリート造や鉄鋼造においては60年、軽量鉄骨造においては45年とされています。

次に、老朽化に対応する整備計画はどのように進めていくのかについてですが、令和3年度から12年度までを計画期間とした「千葉市子どもルーム・アフタースクール個別施設計画」を昨年3月に策定し、計画的な修繕等を行うこととしております。

なお、設備の故障や、内装の破汚損等につきましては、事業者から申し出があった際には、個別に対応を行っております。

次に、指導員の処遇改善についてお答えします。

まず、賃金改善について10月以降も継続していくべきではないかについてですが、「令和4年10月以降においても、賃金改善の水準を維持すること」との国の方針に基づき、引き続き継続して参ります。

次に、基本給に上乗せし、賃金の底上げを図っていくべきとのことですが、子どもルームの指導員については、「最低でも賃金改善の合計額の3分の2以上は、基本給又は決まって毎月支払われる手当の引き上げにより改善を図ること」との国の要件に基づき、各事業者が賃金改善計画を策定することとしております。

次に、市独自で配置基準を引き上げて人員配置をすべきとのことですが、本市では、子どもルームの待機児童の解消に向け、需要に応じた受入枠の拡充を最優先に取り組んでいるところであり、市独自に配置基準を引上げる予定はありません。

次に、勤務時間変更について働く人たちのご意見を十分聴いたのかについてですが、土曜日の開所時間の延長をはじめ、指導員給与の処遇改善など、新たな方針について、指導員に対してアンケート等による意見聴取は行っておりませんが、運営事業者とは、土曜日の開所時間延長の趣旨やその対応等について意見交換をしており、利用者の利便性向上のためには、必要な取組みであるとの理解をいただいております。各事業者とともに、シフトの組み方の工夫や、人員の確保等により、対応するとの回答をいただいております。

次に、長時間労働をなくすため人員を増やして対応すべきではないかとのことですが、指導員については、雇用主である各運営事業者が週当たりの所定の勤務時間を定め、シフト県政が可能となる人員配置をしているところです。運営事業者に対し、人員の確保やシフト編成の工夫等により、過度な時間外勤務とならないよう、引き続き求めて参ります。

次に、おやつ代についてお答えします。

まず、おやつについて保護者の改善要望にどのように応えていくのかについてですが、子どもルームのおやつの提供については、保護者の皆様から、必要性をはじめ、提供する内容など、様々なご意見があることを認識しております。今後も、保護者の皆様からのご意見をいただきながら、運営事業者とともに内容や提供方法の検討を行って参ります。

次に、生活困窮家庭のおやつ代は無償にすべきではないかについてですが、子どもルームを利用する生活困窮家庭児童に対し、おやつを無償で提供する予定はありませんが、市民税非課税世帯や生活保護受給世帯を対象に、子どもルームの利用料を減免するほか、市民税所得割課税額に応じて半額料金としております。

最後に、おやつ代は口座振替にすべきではないかについてですが、保護者の利便性向上を図るため、すでに口座振替を実施している運営事業者もあります。口座振替を実施していない事業者については、事業者の判断で実施していないものと認識しています。

4、市民ギャラリーについて

【川口副市長(市民局長代理)】

まず、市民ギャラリー・いなげをバリアフリーにするべきではないかについてですが、昭和59年に本市が取得した土地建物を市民ギャラリー・いなげとして整備しており、地形的に駐車場と建物の高低差が存在することや築50年を超えた2階建て建物での階段など、バリアフリーに対応しきれていない状況にあります。耐用年数も経過しておりますので、バリアフリー化については、施設の在り方とともに検討して参ります。

最後に、発表ができる設備が整った施設を増やすべきではないかについてですが、市民ギャラリー・いなげは、春や秋など一定の時期に利用希望が集中してしまうことがあり、抽選に漏れた方々については、別の月のご利用をご案内させていただいております。なお、千葉市美術館の市民ギャラリーにおける2名以上の利用や文化センターの市民サロンの個展の開催も可能ですのですので、これらの施設もご案内して参ります。

【あぐい初美議員】

2回目の質問を行います。

身近な公園のトイレの整備については、自治会などから要望があるにもかかわらず5年間で4か所しか整備されていない実績が明らかになりました。新規の設置要望が放置され、後回しにされています。

町内自治会及び利用者の要望を聞いて計画的に整備すべきではありませんか。

公園の定期点検をして不具合の確認を行っているとのことですが、現状の状況把握が不十分なためにトイレが汚いと感じる人が多いのではないでしょうか。また、トイレのまわりに樹木が生い茂り薄暗く防犯の面からも改善が必要と思われる個所があります。安全・快適に利用できるトイレにするためにトイレの内外の環境改善に力を入れるべきです。

清掃の充実及び周辺環境の整備を実施して安全・快適なトイレに改善すべきではありませんか。

次に子連れで利用しやすい公共施設についてですが、赤ちゃんの駅についてはもっと多くの人が認知することで、赤ちゃん連れの親子にやさしい街に変わっていくのではないかと思います。稲毛保健福祉センターの入り口ドアの赤ちゃんの駅のステッカーの標示方法が変わり、ステッカーのまわりをテープで囲うことでステッカーが強調され一回り大きくなって目立ちます。サイズが大きいと大変分かりやすく興味・関心につながると感じました。

ステッカーのサイズを大きくして興味関心を高めていってはどうですか。

授乳室については常時設置が難しいのであれば、必要に応じて場所を提供できるようにすべきです。

現在赤ちゃんの駅に登録していない公民館についても、カーテンやパーテーションを利用して簡易なスペース確保ができるようにすべきではありませんか。

 生涯学習センターの親子室のスロープ設置は難しいため、職員が移動のお手伝いをしてくれるとのことでしたが、手助けを頼まずに自分で何とかしようとする人が多いのではないでしょうか。

職員が手伝うことをわかりやすく表示するべきではありませんか。

次に子どもルームについてです。

土曜日開所時間延長については事業者と合意をしたとしても、指導員一人一人に丁寧に説明をすべき事項です。勤務時間の変更で家庭への影響が及ぶこと、また、扶養の範囲で働いている人は、扶養の範囲を超えないように調整をするため、今年は9,000円のアップと土曜日の勤務が増えることでシフトに入れない時期が早まることが予想され、人手不足になるのは明らかだと不安の声が上がっています。そこで伺います。

1つに事業者任せにせず、市の責任で説明会を開くなど指導員の意見要望をよく聞いて、不利益にならないよう対策をすべきではありませんか。

2つに指導員が納得できるまで開所時間延長の時期をずらすべきではありませんか。

次に市民ギャラリーについてです。

駐車場から施設内に行くには長い階段を上っていかなければなりませんが、駐車場の外の坂道を上がっていけば数段で入り口に行ける階段があります。長年利用していた人もその入り口があることを知りませんでした。駐車場からは2つのルートがあることをお知らせし、介助が必要なら職員に声をかけるような丁寧な案内が必要です。

また、施設内での移動がスムーズにできるよう施設のバリアフリーが求められます。そこで伺います。

1つに駐車場から施設入り口までのルートの案内板を設置すべきではありませんか。

2つに階段昇降機を設置して車いすや足腰の弱い方が展示物の鑑賞をできるようにすべきではありませんか。

川崎市は各区に市民ギャラリーが7か所、北九州市は2か所、福岡市は1か所に6室整備されているなど市民の文化芸術活動の成果を発表する場が複数設置されています。千葉市も政令市にふさわしくみんなが発表できる施設を増やすべきではないでしょうか。

市民会館の再整備に合わせて新たな市民ギャラリーを作ることを提案しますが、見解を伺います。

(2回目の答弁)

1、公園のトイレについて

【都市局長】

まず、町内自治会及び利用者のご要望を聞いて計画的に整備すべきとのことですが、これまで、公園利用者の安全性を確保するため、老朽化した施設の更新に優先的に取り組んでいる中で、多くの身近な公園でトイレの新設のご要望をいただいておりますが、その早期設置は難しい状況が続いております。このため、引き続き、トイレの設置費用の平準化が可能となる調達方法の調査研究など、手法の検討を進めて参ります。

最後に、清掃の充実及び周辺環境の整備を実施して安全・快適なトイレに改善すべきとのことですが、より安全・快適にトイレを利用できるよう、利用状況に応じた清掃の実施やトイレ周辺の植栽の剪定による見通しの改善に努めるとともに、室内や外壁の塗り替えや明りとりの設置などの内外の環境改善に向け、来年度に既存のトイレの劣化状況などを判定する健全度調査を実施し、個々のトイレ状況に合わせた改善について検討して参ります。

2、子連れで利用しやすい公共施設について

【こども未来局長】

子連れで利用しやすい公共施設についてのうち、所管についてお答えします。

赤ちゃんの駅のステッカーのサイズを大きくして興味関心を高めることについてですが、ステッカーのサイズは、登録施設において掲示して頂く際に業務等の支障にならないよう配慮したものであるため、変更は考えておりませんが、登録への働き掛けを引き続き行い、街中で目につく機会を増やすことで、興味や関心を高めていけるよう努めて参ります。

【教育次長】

子連れで利用しやすい公共施設についてのうち、所管についてお答えします。

まず、現在、赤ちゃんの駅に登録されていない公民館についても、簡易な授乳スペースを確保できるようすべきではないか、についてですが、各公民館に対し、改めて「赤ちゃんの駅」事業の趣旨を説明するとともに、登録していない公民館についても、可能な限り授乳スペースを確保し、1館でも多く登録施設が増え、赤ちゃん連れの親子が、より一層安心して外出ができるよう環境づくりに努めて参ります。

生涯学習センターの職員が親子室への移動を手伝うことをわかりやすく表示すべきではないか、についてですが、生涯学習センターの大ホールをご利用いただく場合、事前に施設の利用者と打ち合わせを行っておりますので、親子室への移動のお手伝いに関する説明をするとともに、施設内においても親子室についての掲示をするなど、分かりやすい案内に努めて参ります。

3、子どもルームについて

【こども未来局長】

指導員の処遇改善についてお答えします。

まず、市の責任で説明会を開くなど指導員の意見要望を聞いて、不利益にならないように対策得をするべきについてですが、指導員については、雇用主である各運営事業者が週当たりの所定の勤務時間を定め、シフト編成が可能となる人員配置をするものと考えており、説明会等の予定はありません。運営事業者からは、シフトの組み方の工夫や、人員の確保等により対応するとの回答をいただいておりますが、過度な時間外勤務にならないよう、引き続き求めて参ります。

指導員が納得できるまで開所時間延長の時期をずらすべきではないかについてですが、就労等により、昼間家庭に保護者がいない児童の居場所を確保するため、土曜日の開所時間を県内近隣市と同じ水準とすることは、利用者の更なる利便性の向上に向け、直ちに取り組むべきであると考えているため、開始時期の延期は考えておりません。

4、市民ギャラリーについて

【川口副市長】

まず、駐車場から施設入口までのルートの案内版の設置についてですが、来館された方に対して、施設入口までの複数ルートを分かりやすく伝える方法を、案内板の設置も含め検討して参ります。

次に、室内の階段昇降機の設置についてですが、市民が利用する施設として、建築基準法等に基づき、設置する階段の幅や、収納時の廊下の幅、壁の強度等、現在の施設の構造上、階段昇降機の設置の可否の確認が必要となります。

最後に、市民会館の再整備にあわせて市民ギャラリーをつくることについてですが、市民会館の再整備にあたっては、実演や鑑賞等に必要な機能の整備を優先しますが、ホワイエやラウンジ等、チケット等の有無に関わらず市民の方が気軽に入ることができるスペースを設けることも予定しておりますので、作品展示の場所としてそれらのスペースの活用について、再整備の中で検討して参ります。

(3回目)

【あぐい初美議員】

3回目は意見要望を申し上げます。

身近な公園のトイレの整備、特に長年にわたって町内自治会から新設の要望が出ている20か所の公園のトイレ設置については計画を策定し、順次整備を実施していくよう要望します。要望を放置したままでは、市に要望をあげても全く取り組んでもらえないと行政に対する失望感を大きくするだけです。町内自治会に足を運んで再度トイレ設置の要望を聞き取り、設置の見通しなどを丁寧に説明することを求めます。

子どもルームは働く保護者にとってはなくてはならない重要な施設ですが、従事する指導員の処遇は仕事に見合ったものになっていません。責任は重いのに低賃金、重労働のため、指導員のなり手がなく、慢性的な人手不足に陥っている状況を打開するための手立てが必要です。そのためにはアンケートや実際に現場に行き、指導員の意見を十分に聞く機会を設けることが欠かせません。年1回のモニタリングでは把握できないリアルな実態を調査すべきです。委託事業者に丸投げするのではなく、市の責任で保育の質を向上させるための対策を行うことを求めます。

子どもの人口が減少している現在、将来の社会を担う子どもたちを社会全体で支えていくことは重要であり、子育て家庭に対する支援を強めていくことが求められます。赤ちゃんの駅のステッカーが街のあちこちに見かけられることで、千葉市全体で子連れの親子を応援しているというメッセージが伝わるとともに、今まで無関心だった方への啓蒙にもつながると考えます。赤ちゃん連れが気兼ねなく外出できる環境を改善するためにさらなる周知を要望します。

市民ギャラリーが複数あることで、文化芸術に触れ、親しむ機会が多くなり、文化芸術の振興に寄与していくことにつながるのではないでしょうか。作品の発表ができ、気軽に出かけられる市民ギャラリーを政令市の規模にふさわしく増設することを求めて一般質問を終わります。

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