旧千葉市文化交流プラザ問題は音楽団体への説明責任を! ふくなが洋議員が反対討論【2022年第2回定例会】
ふくなが洋議員の議案第46号討論 2022.6.8
ただいま上程されました議案第46号について討論を行います。
この議案は和解について(旧千葉市文化交流プラザ)についてです。担当する第1回定例議会の環境経済委員会で継続審査となったもので5月17日に審査を行いました。
継続審査は議会として重い結論になります。継続の理由は音楽団体への経過説明が関係者に十分行われてこなかったと受け止めております。わが会派はそれだけでなくこの施設を千葉市が購入した経緯について明らかにしてこそ本当の意味で課題解決ができるものとして常任委員会で発言をしてきました。
この視点から討論を行います。
音楽団体への説明は令和4年2月10日以降、当局はかなり説明をおこなってきたと思います。問題は2の音楽団体のうち1つから了解を得られていないことが報告をされました。このことは大変重いものです。音楽関係者の理解を得ることは和解の最低の条件ではないでしょうか。音楽ホールは当初から素晴らしいとの高い評価がありました。
そのため、これまで音楽ホールについては供用開始から10年間使用する特約がありました。供用開始は令和3年3月31日となっていました。
売却先の大和ハウスから新型コロナウイス感染症の影響でテナント候補の取り扱いに難航しているため用途指定の特約を履行することが難しいと協議の申し入れが千葉市にあり、双方で協議した結果、売買契約に準じて大和ハウスが違約金相当額を支払い用途指定の解除の和解案が出されました。
和解の理由は①新型コロナウイルスの収束がみえない②千葉駅前のビルの放置は許されない③売買契約で大和ハウスの義務違反に対して特別違約金を大和ハウスが千葉市に支払い、用途指定の特約を解除する。
そして協議を行った結果、千葉市は音楽ホール等の継続はかなわないものの本市のメリットが一番高いものは「用途解除」であったとのことです。
「音楽ホール」の維持が大きな柱になることは本当に素晴らしい施設であったことの証左です。
それは関係者の誇りでもあり、千葉市の素晴らしい財産でもありました。素晴らしい音楽ホールは金額だけの問題ではなく芸術のあり方も問われるものです。そして千葉市が素晴らしい音楽施設をもつことは都市として許され求められることです。
関係者の理解を最後まで得られるよう努力をさらにする必要があります。
もう一点は、この施設の千葉市の購入経過についてです。
平成11年、当時の郵政省が274億円の費用をかけて施設の建設を行ったものです。その後、様々な事情で平成19年4月に20億3000万で千葉市が購入しました。わが会派もこの購入についてはかなり議論しました。
千葉駅前のビルであり、今後千葉市のまちづくりの拠点となる可能性があり、民間に売られるより公共が確保したほうが今後良い街づくりになると考え、わが会派も購入に賛成をしました。
千葉駅前の一等地でもあります。今後のまちづくりをどのようにするのかの視点も示さないで売却の方向性でいいのか疑問が残ります。
文化の拠点施設をどうするのか、行政の責任も問われます。お金では買えない芸術文化の育成に政令市千葉市は責任を持たねばなりません。そのことが不明ななことは許されません。
継続を求めるのならそれなりの方向性があってしかるべきです。
以上の点からこの議案には賛成しかねるものであります。