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日本共産党東京都議会議員団

新病院は市民参加を保障し、市民本位でつくること―中村きみえ市議の一般質問〔2022年第2回定例会〕

一般質問を行う中村きみえ市議(6月20日・月)

1.動物愛護について

【中村きみえ議員】

 はじめに、動物愛護法改正後についてです。動物愛護法が2019年6月19日に改正し、三段階で施行され今年6月に完全実施されています。動物の愛護及び適正な飼養の観点で新基準が示され、犬や猫の一頭当たりのケージ等の規模や動物の飼養または保管に関する従業員の人数などが示されています。2025年の6月に完全実施とされています。法改正の内容を踏まえてどのように監督して指導するのですか。

【保健福祉局長】

 法律の改正については、販売業を中心とした登録事業所に対し個別にパンフレットを送付しているほか、登録更新時の立入検査などの機会を通じて指導を行っております。

【中村きみえ議員】

 改正法では動物愛護管理担当職員を政令市で置くとされています。「民間団体との連携の強化」や「地域における犬猫等の動物の適切な管理」が加わり国は、そのための情報提供や、技術的助言など必要な措置を講じるとしています。市の業務が増大しており、改定に対応するための職員の補充や予算確保はされたのでしょうか。

【保健福祉局長】

 動物愛護法の改正をはじめとする業務量の増加に対応するため、昨年度に、動物看護の知識を有する会計年度任用職員を採用したほか、今年度は、獣医師職員1人の増員と、電話対応スタッフを新たに配置したところです。また、予算面では、飼い主のいない猫の不妊去勢手術や医療機器の拡充を図りました。

【中村きみえ議員】

 次は、動物保護指導センターについてです。

 動物保護指導センターに党市議団として4月12日に訪問しました。コロナのもと、ペットを飼う人も増え、しかし、飼い主が亡くなり、引っ越して、地域猫となる場合も多く、近隣に住む方がお世話をしている場合も多く見受けられます。センターでは、噛み癖や吠え続ける犬などを長期にわたって引き取り、子猫などはボランティアの方が育てて引き取り手があるようですが、(写真2猫)病気を持った猫が小さいゲージの中で、じっとしている姿は、見ていて気の毒でした。職員の方もご自分で引き取って飼養されており感心しましたが、限界もあると感じます。現状の施設では、手狭であり、今後の再整備を進めるにあたり、より広い環境が必要ですが見解を求めます。

【保健福祉局長】

 動物福祉の観点や法改正に伴う新基準に準じた収容動物の飼養管理に加え、増加する多頭飼育の問題へ対応するためには、現行規模を超えるスペースが必要になると認識しております。今後は、有識者を含む懇談会において、動物保護指導センターの役割など本市の動物行政の在り方を検討していく中で、その具現化に必要となる規模や機能についても検討して参ります。

【中村きみえ議員】

 多頭飼育への対応も含めて様々な相談への対応に、職員数の増員が求められますが、いかがですか。

【保健福祉局長】

 今後も、多頭飼育問題など、動物を取り巻く環境の変化に伴い、センターの業務は増加していくものと認識しており、引き続き業務量を精査しつつ、適正な人員配置に努めて参ります。

【中村きみえ議員】

 不妊去勢手術などは、今年度300頭までが360頭に増えましたが、地域で要望は高まっており、要望しても断られるとの声も聴いており、そのための体制もさらに拡充が必要ですが見解を伺います。

【保健福祉局長】

 今年度、電気メスなどの新たな医療機器の導入により手術等の効率化や安全性の向上を図り、手術頭数を拡充したところです。なお、更なる拡充につきましては、手術に際しては、術前術後の管理を含め3日間の管理を要することなどから、現状では困難であると考えております。

【中村きみえ議員】

 地域猫などがけがした場合に、センターでは治療はひん死状態以外では診られないとされ、動物病院ではコロナの下で、病気を持っていると受入れが難しいと断られる機会も多くありました。そうした時に、適正に対応できる動物病院などの情報提供を求めますがどうですか。

【保健福祉局長】

 個々の動物病院において、治療方針や飼い主のいない猫の受入れの判断に係る基準及び費用が異なることから、本市による特定の動物病院の紹介や情報提供はしておりませんが、必要に応じて、市内の動物病院一覧をご案内するなどの対応を図って参ります。

【中村きみえ議員】

 地域猫などへの虐待をする住民と世話をする住民同士でトラブルにあうケースもあり、虐待防止の取り組みはどうされていますか。

【保健福祉局長】

 市ホームページや市政だよりなどで周知啓発を行うとともに、「動物の遺棄・虐待は犯罪です」と記載された注意喚起のためのプレートを、公園をはじめとする施設管理者などに配布しております。なお、虐待が疑われる事案を把握した場合には、本年3月に環境省が策定した「動物虐待等に関する対応ガイドライン」を参考にして、警察等と連携して適切に対応して参ります。

【中村きみえ議員】

 我が家でも外に放置されていた猫を飼い始め、以前も実家で飼っておりましたが、それから、地域をみたり話題になることが多く、いかに地域で支える人が多いのかを痛感します。ですが、ボランティアなども含めて横の連携などもより充実していくことで、地域で支えあうこともできるとも感じます。多頭飼育も、動物保護指導センターだけにとどまらず、福祉との連携もしていきながらきめ細かな対応が求められます。不妊去勢なども含めて公的なところで、対応すべきことも多く、今後も予算も人員も増員していただくよう求めます。

2.花見川区の住みよいまちづくりについて

【中村きみえ議員】

 買い物難民についてうかがいます。

 幕張駅北口では、6月9日にコンビニは新たにオープンしたものの、いまだにスーパーの誘致のめどが立たずにいます。土地の所有者にあたっているようですが、困難なようです。市としては、他力本願でいてはいつまでたっても設置はできないと思いますが、誘致に向けてどう取り組むのですか。誘致が決定しても開店するまで2年はかかると指摘を受けました。より早く誘致できるよう強く求めておきます。

【都市局長】

 駅前のスーパーマーケット閉店によるご不便は十分承知しておりますので、駅前広場周辺の街区を早期に使用できるよう、優先的に整備を行い、スーパー出店の可能性を高めているところであり、引き続き駅前広場に隣接する地権者へ、スーパーの導入について働きかけを行って参ります。

【中村きみえ議員】

 移動販売車では、手数料が一品20円となっている問題を前回取り上げ、市は、業者側からの相談があれば、検討するとのことでした。担当地域の関係者に聴き、移動販売車の「とくしまる」が電子決済や台車の整備がいるために値上げしたようです。本社に申し入れても、市への申し入れはするつもりはないとのことでした。結果として買い物難民の消費者住民の負担が増えたままです。市は、自己責任とするのですか。

 事業者への支援をしても、消費者には負担増となります。今後高齢化が進む中でより需要が高まるサービスではないかと思われますので、消費者への負担軽減ができるよう市としても検討していただくよう求めます。

【大木副市長】

移動販売における手数料等のコストは、商品1品当たりに上乗せする場合や、価格に含めるなど、事業者によって設定方法が異なるものと認識しており、行政からの支援を前提としないビジネスモデルの構築が必要だと考えております。しかしながら、コロナ禍における急激な原油価格・物価高騰などの影響を受けている事業者への支援は必要と考えており、引き続き支援策を検討して参ります。

【中村きみえ議員】

 メガソーラーについてですが、以前、幕張2丁目のメガソーラーについて2016年第3回定例会で質問しましたが、事業者の都合で計画がとん挫していました。しかし、このほど経営者が変わり今年4月から突然進めるとの報告が出されました。現在は市が事業者にも指導し、住民も対策を協議中のようです。住宅地そばに大量の太陽光パネルで住環境への悪影響はないのか伺います。

【環境局長】

 太陽光パネルの設置にあたっては、事業者は設置場所のルールや周辺への配慮等を定めた国のガイドライン並びに関係法令の順守が必要となり、これらに基づき住環境への配慮等も行っていくこととなります。

【中村きみえ議員】

 太陽光パネルの解体する際の費用の流れについてお示しください。

【環境局長】

 当該事業所は、本年4月に廃棄等費用の積み立ての義務化等を内容とする改正が行なわれた再エネ特措法の対象となることから、基本的には積立金からパネル解体の際の費用が充当されるものと思われます。

【中村きみえ議員】

 以前の事業者とは、道路幅の拡幅や自治会の集会所の建設なども行う意向があったようです。継続する見通しはありますか。以前の事業者が、今での説明会などに同席するなど住民との信頼関係がとれていない中で事業が進められようとしており、住居のすぐそばに太陽光パネルが設置されることでの影響は多大であり、10メートルは離してほしいとの要望は受け止めるべきだと指摘をしておきます。

【環境局長】

 国のガイドラインに基づき、事業者は地域住民の理解促進に努める必要があることから、要望等への対応可能性も含め、周辺の皆様と十分にコミュニケーションを図りながら事業を推進するべきものと認識しております。

【中村きみえ議員】

 次に、千葉西警察入口交差点についてです。

 3月8日に千葉西警察入口交差点の交通形態が変わり、大混乱が起こりました。翌9日に現地視察し、その後市の道路計画課を通じて県警や国道事務所に要望していましたが、一向に変更する予定がないため、3月29日に国土交通省、警察庁にバス交通やデイサービスの送迎、周辺の道路なども含めて多大な影響を受け24時間で交差点にガードマンが配置されていましたが、連休明けから配置されなくなりました。(写真7追加対策)国道事務所は、3月30日に右折レーンの配置など小手先の配置にとどまり、実態把握せずに、進めようとしています。市は、今回の交差点の改悪をどう受け止め対策を講じるのですか。

【建設局長】

 当該交差点は、県内有数の交通事故多発地点であったことから、本市としても早急な交通安全対策が必要な交差点として認識しておりました。当該対策については、学識経験者などをメンバーとした「千葉県安全性向上プロジェクト委員会」において検討されたほか、国土交通省千葉国道事務所が千葉県警察及び本市と協議の上、現在の対策が講じられたものです。今後、当該交差点において、国が追加対策を行うと伺っておりますので、対策による効果を見極めた上で、必要に応じ国と協議して参ります。

【中村きみえ議員】

 5月11日にも千葉国道事務所に行き交渉しました。国は、旧道の交通量についても把握していませんでした。稲毛方面から海側に行く場合、信号が赤と青で、見間違い事故になりかけることが3度もあったと佐々木前市議も指摘しています。側道の通行止めの解除を直ちにすることが改善策です。見解を求めます。

 市は、市民から、周辺が渋滞し、事故が起こる事態になっているのに国の小手先での対策を見守るだけとはあまりにも情けない立場だと言わざるを得ません。事故が起こってからでは遅いのです。市民の命を守るためにも改善を求めておきます。

【建設局長】

 当該側道の通行止めについては、側道と国道本線との合流部の交通事故防止のため実施された対策であると認識しております。今後、国が行なう追加対策等の状況について推移を見守りたいと考えております。

【中村きみえ議員】

 次に、幕張本郷地域の街路の環境についてです。

 本郷の地域では、木蓮の木が1丁目の主要な道路沿いに植わっていました。しかし、マンション建設などの際、木を抜いたまま放置し、枯れてしまっているとの苦情が寄せられました。市は、街路樹の移植が生じた場合、枯らさないように今後どのような対策を講じるのですか。市民から要望を受けましたが、担当課をいくつも回され縦割り行政だと苦情をいただいています。ぜひ今後は、横の連携もして頂き対応をしていくよう求めます。

【建設局長】

 施工者に対して、移植の際の養生を適切に行うよう指導するとともに、生育状況が悪いなど移植が難しい場合は、新たな樹木の植樹を請求する対策を講じて参ります。

【中村きみえ議員】

 次に、花見川消防署畑出張所署建て替えについてです。

 今年度畑町の消防出張所の建て替えが予算化されました。しかし、予定では建替えまで職員は区役所で待機し、消防車両などは、勤務終了時に花見川消防署に移動しなければならないようです。財政上、仮設の建設をせずに進めるとのことです。近隣の土地を一時的に確保し、勤務に支障がないよう市民の命を守ることを最優先にして建設を計画すべきではないですか。市民の命を守る職員は、稼働も多く大変です。本来、命優先で仮設を近隣に設置すべきです。

【消防局長】

 建替えを実施するにあたり、畑出張所周辺の消防力が低下することのないよう仮設庁舎の代替として、昼間は花見川区役所、夜間は花見川消防署に待機し、災害対応することとしていきます。

【中村きみえ議員】

 次は、子どもルームについてです。

 地元検見川地区子どもルームでは、高齢者のスポーツ広場に新たにルームが建設されました。2階建てで80名定員1年生が40人もあり、上下で二人ずつの指導員だけで、対応していました。今月だけ補助指導員が入りましたが来月は、やめるそうです。また、郵便局脇の子どもルームでは、学校の高学年ルームのマザールームとなっていますが、指導員不足で、図書室も開けずに閉じた状況で運営しているようです。指導員不足が、運営に支障をきたしており、直ちに加配をすべきです。お答えください。

【こども未来局長】

 子どもルームの指導員の配置については、事業者との運営業務委託契約仕様書において、国が定める「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」に基づき、必要な数の指導員を配置することに加え、交代要員など十分な体制を整えることとしております。円滑な運営を図るため、引き続き、事業者に対し十分な指導員を配置するよう求めて参ります。

【中村きみえ議員】

 指導員不足は、社協が民営化を進め、指導員は、市内で横断的に不足分の対応する人材が減っていることやあまりにも低待遇でなり手が確保できない原因もあります。待遇改善をするよう強く求めます。

次に、幕張南小学校についてです。

 今年度は、大規模改修をしており、給食がつくられず、子どもたちはパンと牛乳を11月中旬まで食べるということで、保護者が、おかずなどを持参する毎日だそうです。牛乳が苦手なお子さんもいるようです。3月議会では、教育未来常任委員会で、給食の提供ができない場合の問題が、紛糾し、超党派で対処を求めていました。市は、11月まで放置するのではなく、栄養面からも保護者の負担軽減からも、また就学援助などを受けるお子さんへの負担軽減からも早急に給食と同程度の対策を講じるべきではありませんか。給食センターから配送する場合の物理的な設備の改善などが必要なようですがぜひ、対応を急いでいただくよう求めます。

【教育次長】

 幕張南小学校における改修期間中の給食については、休職質が使用できないことから、調理を要しないパンと牛乳を提供しており、就学援助対象者に対しては現物支給を行っております。改修にあたり、給食センターや近隣の小学校からの配送による給食提供を検討しましたが、費用や衛生面等様々な課題があり、実施は困難と判断しました。なお、改修期間中の弁当持参については、保護者負担が大きく、給食実施の強い要望があることは認識しており、今年度中の対応は困難ですが、来年度以降、改修を実施する場合については、給食停止とならないような対応策について検討しているところです。

3.病院問題について

【中村きみえ議員】

 先の第1回定例会に続いて質問します。まず、人事についてです。

 病院事業管理者と院長の兼務は解消されました。海浜病院の医療安全室長と感染対策室長の兼務はなくなり、医療安全室長は、副院長が行いますが、感染対策室長は、前任者が引き続き行い、医療安全室の主幹を兼務するようです。今回の人事は、病院事業管理者の権限で行われたものですか。

【病院局次長】

 病院局の職員は、病院事業管理者が能力や適性等を考慮しながら配置を行っております。

【中村きみえ議員】

 感染対策も専門的なほうが担うことが必要ですが見解を伺います。

【病院局次長】

 感染対策室長には、院内感染の防止対策の推進等を担うことのできる適任者を配置しております。

【中村きみえ議員】

 本来は、感染症対策の専門家が担うべきです。医療安全室と兼務できるだけの業務なのか疑問があります。病院の開院延期について、資材の納期の長期化によって、開院の時期が数か月程度遅れるようです。人事配置など影響は出ていませんか。

【病院局次長】

 運営体制に影響を及ぼさないよう、人員確保を含め開院時期を見据えながら必要な準備をして参ります。

【中村きみえ議員】

 現状の海浜病院の雨漏りや給排水管の老朽化も厳しい状況ですが、できる限り、前倒しの可能性はありますか。

【病院局次長】

 実施設計への技術協力を行う施工予定者からの技術提案等の活用や、効率的な開院準備などにより、早期の開院に努めて参ります。

【中村きみえ議員】

 市民参加の保障についてですが、4月に独自に病院問題で学習会を行いました。個室割合をもっと増やし、差額ベッド料を減らし、ショートステイとしての受け皿の要望もされています。市民から要請がなければ、市民と懇談すらしない状況で、市民本位の病院が作ることができますか。

【病院局次長】

 今後も、公募委員を含む委員で構成される病院運営委員会における説明や意見聴取を行うとともに、新病院整備に関する取組みについて、出前講座の活用など様々な手法により適切にお知らせ等をしながら、市民の期待に応える病院を目指して参ります。

【中村きみえ議員】

 市民からのこうした切実な要望を、受け止め対応すべきではありませんか。

【病院局次長】

 新病院では、救急医療や高齢者医療などの診療体制を強化していく一方で、個室率の向上をはじめ療養環境にも配慮した整備とするなど、医療機能の充実や利便性の向上に引き続き取り組んで参ります。

【中村きみえ議員】

 市の病院運営委員会は年に1から2回程度で公募の委員は2名だけ、出前講座は、行っておらず、直接要請があった場合のみ出かけて説明しているという状況で、ベイタウンの住民には公共施設について学校と共に説明したそうですが、新たな病院ができるにあたっての説明や市民参加は極めて不十分です。神戸市や福岡市では、ボランティアとの協働を掲げて市民。患者の視点に立ったサービス向上のための取り組みを進めることを示しており、市も学ぶべきだと指摘しておきます。

次は、診療科目別収支についてです。

 先の議会で、診療科目別収支について出すべきだと指摘をしましたが、「職員のチーム医療に支障をきたす」ために公開できないとのことでした。それは、医療のあり方が偏っているからではありませんか。税金の支出を、市民に、説明する責任があります。情報公開を求めます。お答えください。

 令和2年度の決算で一般会計繰入金の内訳を高度医療、精神医療、周産期医療、救急医療、小児医療などと示していますが、どれだけ患者があり収益がどうなっているのか、岡山市では、診療科別損益計算を示し、どの科が患者が多く収益があるのかないのか、示しています。収益が伴わなかったとしても政策医療として必要であるならば堂々と示すべきです。

【病院局次長】

 ひとりの患者の治療には多様な診療科や職種が関わり、費用も共通経費が多く、実態に即した診療科別収支を算出し、市民の皆様に適切な情報提供することは困難であるものと認識しております。なお、一般会計からの繰入金などの状況により、病院運営委員会の開催、資料の公表などにより、明らかにしているところです。

【中村きみえ議員】

 次に、病院職員についてです。

 医師の残業について最少と最長は何時間になりますか。

【病院局次長】

 時間外勤務と休日勤務を合わせた令和3年度の実績は、一年間の合計では、最長で、青葉病院脳神経内科の医師の1,724時間、最小で、青葉病院呼吸器内科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、小児科、麻酔科、歯科及び臨床検査科並びに海浜病院整形外科、眼科、産科、新生児科及び小児科の医師の0時間です。

【中村きみえ議員】

 青葉病院では1か月当りの平均時間外勤務数は47.3時間で血液内科100.1時間、脳神経内科は110.5時間にも及びます。海浜では平均時間外勤務数は29時間となっています。年間1,724時間の医師がいれば、一方で0時間の医師もあり、これでは、あまりにも格差がありすぎるのではないかと思われます。医師の働き方改革を推進して労働時間の短縮と健康確保をしていくと同時に見直すべき体制について検証していくことも必要かと思われます。多職種にタスクシフトに偏ることなく対応していくよう求めます。

 少子高齢化が進む中で、医療や福祉で働く職員が多くいることで、地域経済の活性化になると関係者の指摘もあります。公立病院だからこそ、そこで働く職員の待遇を改善しながら、非正規や委託のあり方を見直す中で、正規で働くようにすべきではないですか。

【病院局次長】

 正規職員、会計年度任用職員を問わず、職員が働きやすい職場づくりは重要と考えており、今後も環境整備に努めて参ります。また、限られた人材や予算で患者サービスの維持、向上を図るため、会計年度任用職員や民間事業者の有効な活用は今後も必要と考えておりますが、業務内容に応じ、必要な業務には正規職員を配置して参ります。

【中村きみえ議員】

 病院食の提供は委託ではなく、地産地消で、安心安全な食の提供で正規職員へと切り替えることが必要ではないですか。市民アンケートでも先日入院した市民の方からも病院食への不満の声も寄せられています。入院中には食事をすることが唯一の楽しみであり、満足できる食事をそれぞれの患者に合った多雨王をしていくことが必要であり、直営で継続的に働き続けられることが必要です。

【病院局次長】

 給食事業については、献立作成から食材調達、調理、配膳・下膳、洗浄等、一連の業務を委託により行っておりますが、職員である栄養士が業務の履行状況を確認しているほか、必要に応じ患者の食事内容の個別対応、栄養食事指導等を行うことにより、適切な給食業務の履行に努めております。また、食材については、受託者において、身近な食材等を使用した献立や地域性を生かした献立にすること、市内業者からの調達を優先することとしております。

【中村きみえ議員】

 次に、交通問題についてです。

 千葉市は、民間事業者からの提案で両病院に通院患者をモニターとして診療予約に合わせてタクシーの配車を行う実証実験を実施しており、タクシーとスマホアプリを連動して薬局の待ち時間をなくすようです。タクシー代や介助員は実費とのことで、年金生活の人には負担がかかります。実績や課題をお聞かせください。

【総合政策局長】

 先月から実施しているオンデマンド交通サービスモデルの構築に向けた実証実験においては、登録時にタクシーの割引クーポンを配布するなど、利用者の負担軽減に配慮しているところです。6月10日時点で登録者数45人のうち7人の方が利用しており、「スムーズに配車の予約が出来た」などの声が寄せられております。8月の実証実験終了後に実績等を取りまとめるとともに、モニターへのアンケート調査を実施し、検証して参ります。

【中村きみえ議員】

 モデル事業は両病院で7名の利用とのことでした。やはり、通院する際には、外来患者さんを考えても待ち時間だけでなく経済的な負担の軽減が必要とされておりそうした対策を講じることが重要です。今後も病院の建設を進めていくには市民が利用しやすく、職員が働きやすく、税金は使う以上、市民にきちんと説明責任ができるようにしていくことを求めて質問を終わります。

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