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日本共産党東京都議会議員団

個人情報保護条例と議員報酬引上げに反対討論 野本信正議員〔2022年第4回定例会〕

野本信正議員の討論          2022.12.16

千葉市議会の個人情報の保護に関する条例について

これに反対するものです。

個人情報保護法が改定に伴い、個人情報保護制度が統合されて千葉市も全国共通ルールとして直接適用されることになった。

 議会は適用対象から除外されているため、改正法の規定に沿った自律的措置を講じる必要があるため、新たな条例を制定するとあります。

提案された条例案は、全国市議会議長会が作成した条例をそのまま千葉市に適用するものであります。

問題点の一つは、国が個人情報保護条例改定に伴い、全国共通ルールとして、全国地方自治体に直接適用をして、地方が積み上げてきた基本的人権を基調とした個人情報保護条例を一律国の枠組みの中に取りこむ、地方自治権をないがしろにする重大な問題点があります。

 議会は適用除外と言いながら、全国議長会が主導して、全国の議会を共通の条例にするものであり、改定法が地方自治権を侵害していることと同様であり、千葉市議会の個人情報の保護に関する条例は、認められません。

問題点の二つは、条例案第16条、匿名加工情報の取り扱いに係る義務を課していることであります。

 条例第16条は、匿名加工情報を取り扱うにあたって、法令に基づく場合を除き、本人を識別するために、加工の方法に関する情報をし得し、匿名加工情報を他の情報と照合してはならない。

 匿名加工情報の漏えいを防止するために必要にものとして議長が定める基準に伴い、匿名加工情報の適切な管理のために必要な措置を講じなければならない、などの規制を設けていることは、千葉市議会の個人情報の保護に関する条例が、議会は適用対象から除外されていると言いながら、改定法の匿名加工情報にかかわっていることを示すものであります。

 行政機関匿名加工情報提供制度の情報は、行政が市民の個人情報を取集し、そのデーターを企業に開放し、データーを活用する企業の利益を図るものであリ、国民のためではありません。デジタル社会形成法は、多様で大量に蓄積されたビッグデーターを活用する社会であり、経済成長のためであります。

匿名加工情報は、行政が保有する個人情報を企業の「もうけのネタ」として本人の同意もなく、目的外利用、外部提供し、成長戦略、企業利益につなげるものであり、これを適用除外の議会条例に加えることは認められません。

 以上、個人情報をないがしろにして、市民に不利益を与えることになる、千葉市議会の個人情報の保護に関する条例に、反対することを明らかにします。

発議13号 千葉市議会の議員の議員報酬・費用弁償及び期末手当に関する条例の一部改正について

 これに反対するものであります。

 物価高騰に対して賃金が増えない、年金はカットされて市民生活は、大変厳しく追い詰められています。千葉市人事委員会勧告に伴い市職員の給与が引き上げられることは賛成であります。

 しかし、市議会議員が自ら発議してまで、期末手当の引き上げを行うことには納得が出来ません。

 理由は、多くの市民が物価高騰で苦しんでいる時、市民代表の市議会議員は自粛して、引き上げに使う財源は市民の支援に回すべきではないでしょうか。

市民生活の実態は、少ない年金でぎりぎりの生活をしている高齢者が、値上がりしている灯油を節約するために、布団にくるまって暖を取っていること知っていますか。

 お子さん2人を育てるために、昼間働き夜もまたのダブルワークで必死に頑張り、やっと暮らしている母子家庭のお母さんのご苦労を、皆さんはご存じでしょうか。

また、スーパーが夜7時になるのを待って、割引をする食料品を買い求めに、寒くて暗い中を買い物に行く高齢者などを思うと胸が痛くなります。皆さんは胸が痛みませんか。

こんな苦しい思いをしている市民を少しでも応援するのが、選挙で選ばれた、市民代表である市議会議員の役割だと私は思いますが、皆さんは思いませんか。

 同僚議員の皆さん、こんな時は自分の期末手当引き上げを中止して、困っている市民を応援しようではありませんか。心から訴えて、討論を終わります。

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