大型開発予算組替え学校給食費無料化など実現求める! もりた真弓議員予算組替え提案〔2023年第1回定例会〕
もりた真弓議員の組み替え動議提案説明 2023.3.8
「予算の組み替え動議」の提案理由の説明を行います。
1 はじめに組み替えを求める理由について
(1)一つ目の理由は、地方自治の本旨に沿って住民福祉の増進を図ることです。
新年度の予算編成の背景には、物価高騰、新型コロナウイルス感染症第8波などによる市民生活への深刻な影響があり、これらの課題への的確な対応が求められています。
新年度予算は、一般会計が前年度比54億円減の4,830億円で10年ぶりのマイナス予算となっており、企業会計を含む特別会計が前年度比50億9,000万円減の4,360億6,300万円で、全会計を合わせると104億9,000万円減の9,190億6,300万円となっています。
新年度予算には、子ども医療費助成の薬局窓口負担の廃止、公園トイレの快適化、性暴力被害者支援センターへの補助金増額、体育館へのエアコン設備導入の検討、不登校対策でのステップルーム専任支援員の配置等、市民要望を反映した事業もある一方で、国民健康保険料を引き上げるほか、心身障害者福祉手当カットや在宅介護のおむつ支給事業カット等の支援を必要としている人たちへの福祉を削る「質の悪い福祉カット」を継続し、住民福祉を引き下げる予算となっています。
また、中央公園・通町公園連結強化事業や幕張豊砂駅整備事業等の無駄な大型開発に予算をつぎ込んでいます。前年度は、新庁舎整備と千葉公園体育館整備に合計179億円もの予算を投入しましたが、新年度ではこれら2事業の整備が概ね終了したことにより前年度に比べ159億円の事業費が減となるなど、一般会計の歳出総額は前年度比54億円減としています。
日本共産党千葉市議会議員団は、大型開発の見直しとともに、一般会計を昨年並みに復活させて、市民生活や福祉の向上に活用することが必要だと考えます。よって、大軍拡・大増税を進める岸田内閣の悪政から、市民の暮らしと地方自治を守る防波堤の役割を果たして、誰一人置き去りにしない、市民に優しい予算にするため、神谷市長が提案した新年度予算の組み替えを求めるものです。
(2)二つ目の理由は、市民生活優先の予算にすることです。
新年度一般会計予算の歳入は、市税や地方交付税などが前年度比で増額となり、増額した歳入の合計は前年度比184億2,880万円増となります。一方で、新庁舎整備などに充当していた市債などが減額となり、減額した歳入の合計は前年度比238億2,880万円減となっています。
神谷市長は前年度予算で、新庁舎整備や千葉公園体育館整備に179億円もの多額の予算をつぎ込み、その分市民福祉予算を削減しました。新年度では、新庁舎整備と千葉公園体育館整備の2事業が概ね終了したことなどを理由に合計182億円の市債発行を削り、一般会計での歳入は前年度比54億円減の予算を計上しました。
市長が真に市民生活の向上を願うのであれば、前年度は新庁舎整備などで市民に我慢を求めたことから、新年度では可能な限り福祉向上に努めるべきであります。
前年度比で削減した市債182億円のうちの54億円を計上して一般会計予算の歳入合計額を昨年並みとし、また、大型開発を緊急性・必要性の視点から見直すことにより41億4,000万円の歳出削減を行い、財源を確保して、これらを千葉市独自の物価高騰対策予算や子育て支援等、市民生活・福祉優先の予算に転換することを求めます。
2 次に組み替えの内容について
(1)対象事業についてです。
国民健康保険料の値上げを止め、高すぎる国保料の引き下げを行う。
心身障がい者福祉手当のカット等、質の悪い福祉カット・市民いじめを止める。
千葉市独自の物価対策下水道使用料減免を1年間延期する。
子育て支援を応援する、18歳までの医療費無料化、学校給食第2子まで無償化を検討する。
高齢者支援、加齢難聴者への補聴器購入補助、デマンドタクシー全市運行を検討する。
以下記述のとおりですが、緊急性、必要性の高い事業を優先して実施します。
(2)組み替えの財源です。
一般会計を前年並みに復活させた54億円と、大型開発を見直して41億4,000万円を確保します。あわせて自主財源の確保など、記述の通り119億6,041万円を組み替えの財源とします。
以上、新年度予算を「市民生活・福祉優先の予算に組み替える動議」の提案理由の説明と致します。