安心してくらせる住みよい千葉市をつくりましょう
日本共産党東京都議会議員団

海浜病院・新病院の整形外科の充実を!—佐々木ゆうき市議の一般質問【2023年第2回定例会】

一般質問を行う佐々木ゆうき議員(6/19・本会議場)

1.病院行政について

【佐々木ゆうき議員】

 6月補正予算の継続費の計上に関わり、8月から新病院の建設が始まることとなっています。第1回定例会では、わが会派の中村きみえ議員が「市民参加での病院づくり」を求めました。昨年10月27日に党市議団が主催した学習と意見交換会の内容をふまえ、市民からの「防災上の設計」や「市民が声をあげられる場」「交通の便」などの意見や要望をもとに、病院行政に対応を求めましたが、「災害に強い病院」、基本計画に掲げた「総合診療体制の充実」、病院へのアクセスはバス事業者への「継続的な働きかけを行う」とし、具体的な内容は明らかにされませんでした。そこで伺います。

 あらためて新病院建設の今後の整備スケジュールを明らかにして下さい。2回目以降は質問席にて行ないます。

【病院局次長】

 本年8月までに工事契約を締結し、同じく8月より建設工事に着手し、令和7年12月頃に竣工したのち、医療機器の搬入など開院準備を進め、8年春頃に開院を予定しております。

【佐々木ゆうき議員】

第1回定例会において中村議員が質問した新病院の「基本計画・基本設計」の「総合的診療体制の充実」については、いつ明らかにし具体化する予定なのかも示して下さい。

【病院局次長】

 現在、新病院開設に向け、ER型救急や、呼吸器、脳神経外科や整形外科など新病院に期待される医療機能について整備を進めており、具体的な診療体制が整い次第、市民の皆様にお知らせしたいと考えております。

【佐々木ゆうき議員】

 新病院開院まであと3年となる中で、「総合的診療体制の充実」について、病院内、病院局としての議論、医局としての医師の確保、看護師の体制、病院事務局、職員との意見交換等が行われるべきですが、例えば、現在の海浜病院から新病院に向けて「高齢者医療の充実」を掲げていながら、泌尿器科医師は常勤で1名、整形外科も常勤1名となっているなか本当に充実されるのか、議論や意見交換の現状はどうなっているのか、伺います。

【病院局次長】

 現在、呼吸器・脳神経外科・整形外科など幅広い疾患への対応として、医師の確保ができるよう、大学医学部をはじめ、県内外から必要な人材確保に努めております。 また意見交換等については、新病院整備検討会や病院内での委員会のほか、各部門とのヒアリング等において定期的に議論することより、様々な意見を踏まえ、総合的な診療体制の充実を進めて参ります。

【佐々木ゆうき議員】

 美浜区や花見川区では、現在の海浜病院における整形外科の手術・入院ができないため、青葉病院や若葉区内の民間病院、習志野市内の民間病院に行かざるをえない状況です。地域の方から「近くに整形外科はないか」と聞かれ、青葉病院などを紹介すると、「そんなに遠くまで行けない」と話されます。また、タクシーを使うと往復で6千円以上になってしまうため、経済的負担も重くのしかかります。

 市民の命や健康を守る公立病院である海浜病院での対応と、新病院での対応などを明確にする必要があるのではないでしょうか。要望の多い整形外科手術・入院への対応については、今後どのように充実を図っていく考えなのか、伺います。

【病院局次長】

 現在、海浜病院における常勤の整形外科医は1人であり、当面は青葉病院と連携しながら、総合的な医療を展開することとなりますが、新病院においては、関節・脊椎疾患・骨折や外傷など幅広い外科的治療にも対応できるよう、段階的に診療体制の充実を図って参ります。

【佐々木ゆうき議員】

 新病院への交通アクセスについても市民・患者の関心事となっています。バスロータリーの整備に関連し、「路線バスの乗り入れに向けて今後も継続的に働きかける」としていますが、バス事業者への要請の状況と回答など進捗状況を伺うとともに、海浜病院が新病院として内陸部に移転することについて現在、患者として利用している市民が困らないようにするために市として対策は考えていますか。

【病院局次長】

 新病院建設地の周辺にバス路線を持つバス事業者に対し、新病院への乗り入れについて、可能性があると確認しております。今後も継続的に、周辺駅、地域からのバス路線の乗り入れについて、市として働きかけを行って参ります。

【佐々木ゆうき議員】

 昨年10月にある地域のバス事業者に伺い懇談しました。当時、新病院に関わってのバス路線については、幕張豊砂駅や新病院の状況、幕張ベイパークも含めて状況を見ながら検討を進めるということで、地域のバス事業者の3社でダイヤ改正を行ない、バスの便数も増やす方向とのことでした。懇談の中で、「住民のみなさんからすれば循環バスが希望されている、それが一番理想ではないでしょうか」と、また「千葉市が循環バスなどを出して、運行はバス事業者に委託していただければ可能」と答えています。

 こうしたバス事業者の取り組みをつかみ、具体的な働きかけをすることが必要ではないですか。

【病院局次長】

 現在、循環バスなどを整備することは検討しておりませんが、今後も、バス事業者と緊密に協議を行い、様々な取り組みについて検討し、市民の利便性の向上に努めて参ります。

【佐々木ゆうき議員】

 新病院の充実のために必要なのは、私どもが提案している「市民参加での病院づくり」です。病院局が「出前講座」またはそれに類する対応を行ったのは14件です。市民、町内自治会関係、障がい者団体等であり、出された意見や要望は、京葉線各駅からの「バス利用」「施設内容の充実」「地域住民への情報発信」等であり、日本共産党市議団が継続して行なってきた市民との対話、意見交換と同様のものです。

 病院局として新病院を含む病院事業の充実を図るというなら、なぜ市民の声を聴くための取り組みが少ないのでしょうか。「個別の連絡協議会や自治会などへの説明を行います」と出向いていく姿勢を伝え、千葉市として、病院事業及び新病院の充実に向けた「市民参加」の姿勢を持つべきではないのか。

【病院局次長】

 新病院を整備するにあたり、現在まで市民団体や町内自治会等に対し説明会を開催し、意見交換を図っており、今後も市政出前講座のほか、工事の着工など機会があるごとに市民の皆様との対話を図り、病院整備を進めて参ります。

【佐々木ゆうき議員】

 海浜病院への信頼について、医師資格を持たない臨床工学技士の縫合問題がありましたが、そうしたことは二度と繰り返してはなりません。昨年の第3回定例会で、わが会派のかばさわ洋平市議が手術の録画について、「医療事故における検証に向けてはビデオ検証が重要であり、両市立病院において格差なく手術の映像記録に取り組むよう」求めましたが、その後の対応について伺います。

【病院局次長】

 手術の映像記録は、教育・研修・研究が主な目的でありますが、引き続き、医療事故発生時に適切に検証できるよう必要に応じた対応を行って参ります。

【佐々木ゆうき議員】

 病院では様々な医療行為が行なわれています。医療に対する苦情や意見も私のところに寄せられています。特に「医療行為に対する苦情」は病院への信頼にも関わる問題ですが、病院に対する患者さんの信頼を損なう対応となり、「風評被害」へとつながっていないのか。また、そうした市民の声や苦情等は病院運営にどのように生かしているのか伺います。

【病院局次長】

 患者からの苦情等については、院内の関係部署で共有の上、対応策の検討及び実行等により、病院運営の改善に活用しております。

【佐々木ゆうき議員】

 海浜病院では診療の予約を取っても、診療科によっては実際には診察時間が大幅に遅れるケースもあり、これは医師の人数、医師の多忙化も要因になっていると考えられますが、現状についてと、診療体制の確保と患者の待ち時間の両方の対応についてどう取り組もうとしていますか。

【病院局次長】

 初診の場合などは、原因や病状を判断するために様々な検査を行う場合があるため、結果として患者の診察時間が予約より遅れることは承知しており、医師の確保や診療体制の充実などに取り組んで参りました。新病院の整備に当たっては、外来機能と検査機能の集約化など利便性の向上により患者の負担軽減に取り組んで参ります。

【佐々木ゆうき議員】

 海浜病院におけるボランティアの活用について、かつてはボランティアの方のご努力により、病院内の対応も行われていましたが、病院を支えるボランティアの活用も必要ではないかと考えますが、現状と今後の取り組みを伺います。

【病院局次長】

 新型コロナウイルス感染症の流行のため、院内での活動は休止し、正面玄関前のプランターの草花の手入れなどに限定して活動していただいておりました。今般、新型コロナウイルス感染症の感染症法の類型が変更されたことから、活動再開に向けて協議を始めたところであります。今後も、病院という特殊な環境下でのプライバシーへの配慮等に支障のない範囲で、ボランティアを活用して参ります。

【佐々木ゆうき議員】

 新病院への期待は大きいだけに、市民参加で病院づくりを進めていくことが何よりも重要なことだと考えます。市民の命と健康を守る公立病院としての役割を果たしていただきたいと思います。

2.UR都市機構と千葉市の関わりについて

【佐々木ゆうき議員】

(1)UR賃貸住宅について

 いま物価高騰のもとで、UR都市機構の賃貸住宅に住むには生活費に占める家賃の割合が大きく、特に年金生活の高齢者や低収入の若い世代の家賃支払いが困難になっています。

 全国公団住宅自治会協議会が2020年度に取り組んだアンケートによれば、「公団賃貸住宅に住み続けたい」は75.8%と前年度比で増加。住み続ける上での不安は「家賃値上げや収入の減少で家賃が払えなくなること」が59.4%の世帯が回答しています。そこで伺います。

 あらためて、千葉市におけるUR賃貸住宅が果たしてきた歴史的役割、そこに住む市民との協働の取り組みについて伺います。

【都市局長】

 まず、UR賃貸住宅が果たしてきた歴史的役割ですが、本市のUR賃貸住宅は、昭和40年代以降の高度成長期において、首都圏で働く中堅労働者向けの良質な居住環境の住宅を大量に供給し、本市の発展に大きく寄与したものと考えており、現在では、高齢者や子育て世代に対する、本市の住宅セーフティーネットの一定の役割を担い、市民の皆様の居住の安定に寄与しているものと考えております。

 次に、市民の皆様との協議の取り組みですが、団地における防災・防犯対策、多文化共生の推進、地域医療福祉拠点の形成など、時宜を捉えながら、地域住民やUR都市機構と本市が協働してさまざまな取組みを行ってきたところです。

【佐々木ゆうき議員】

 千葉市は2011年8月にUR都市機構との包括連携協定を締結し、この協定に基づき、「マンション建て替えの支援に関する協定」や「幸町団地における多文化共生の推進」などに取り組まれてきました。この間の物価高騰など経済的負担をなくす取り組みも必要です。

 URでは家賃を3か月滞納すると法的措置をとり、退去が命じられます。家賃の支払いが困難になっている中で、都市機構法第25条4項で、「機構は、第一項又は第二項の規定にかかわらず、居住者が高齢者、身体障害者その他の特に居住の安定を図る必要がある者でこれらの規定による家賃を支払うことが困難であると認められるものである場合又は賃貸住宅に災害その他の特別の事由が生じた場合においては、家賃を減免することができる」とされています。

 今年3月に改定された住生活基本計画では「高齢者の安定居住の支援」等が掲げられており「住まいは人権、住まいは福祉」を千葉市の住宅政策に位置づけ、千葉市でUR賃貸住宅に住む市民が、安心して住み続けられるためにも、UR都市機構に対し家賃減免の実施を要請することを求めます。お答えください。

【都市局長】

 UR賃貸住宅の家賃については、都市再生機構法により、近傍同種の住宅の家賃の額と均衡を失しないよう定めることとなっており、低所得高齢者世帯などを対象として、国からの支援などを受け、家賃減額措置を講じることとされておりますので、本市としましては、家賃減免の実施の要請は考えておりませんが、その動向を注視して参ります。

【佐々木ゆうき議員】

(2)団地の商店街について

 UR都市機構の団地の商店街活性化も求められています。あとで触れる買い物支援にもつながりますが、団地はかつて衣食住に加え保育所・学校がそろういわゆるコンパクトなまちでしたが、大手小売店の進出等により、商店街は衰退し、買い物が困難になるケースが生まれています。住生活基本計画の「施策の展開」では「花見川団地を拠点とした地域生活圏の活性化」の事例を示しています。

 同計画では「関連する団体等と新たな取り組みを、モデル事業として実施することや、そのモデル事業を検証し、成功事例の横展開を目指す」とされていますが、花見川団地以外のUR団地でも、関連団体との地域生活圏の活性化に向けた協議を始めて、住宅団地の活性化に取り組むことを提案します。お答えください。

【都市局長】

 UR花見川団地では、昨年5月に、本市、UR都市機構、良品計画、MUJIHOUSEの4者により、「花見川団地を拠点とした地域生活圏の活性化に関する協定」を締結し、団地商店街の活性化などに関し、様々な取組みを行っているところであり、これらの取り組みを検証しつつ、花見川団地以外のUR団地への好事例の横展開を検討して参ります。

【佐々木ゆうき議員】

50年、60年と高経年団地は社会の縮図とも言えます。ここをしっかりと市も関わり取り組むことが必要であることを申し上げておきます。

3.美浜区の諸問題について

【佐々木ゆうき議員】

(1)買い物支援について

 昨年1月、高洲第一ショッピングセンターと、稲浜ショップのカワグチグループ・アームスが突然閉店。閉店する旨の提示から4日で閉店するということが地域で起こりました。私自身、周辺地域をまわりまして、地域のみなさんの買い物が不自由になっていることやスーパーの誘致を求める声を聴き、産業支援課にも要請を行ないました。また、美浜区の同僚議員や千葉経済開発公社の尽力により、いなはまショップに昨年9月に新たなスーパーが出店したことに地元住民は喜んでいます。

 一方、高洲第一ショッピングは、マリンピアやヤオコーなどの周辺店舗との商圏が重なるなど出店の見通しが立っていません。そこで伺います。

 市内でも同様に生鮮食料品を扱うスーパーが撤退するケースが増え、市民の買い物が困難になっていますが、千葉市としての事業者に対する支援は検討されているのか、「歩いて暮らせる、買い物に行けるまちづくり」として、スーパーの誘致についての市の考えも合わせて伺います。

【経済農政局長】

 スーパー事業者を含め、厳しい経営環境におかれた市内中小企業者への支援としては、中小企業資金融資制度において、運転資金や設備導入資金の借り入れに対する利子補給を実施しております。また、スーパーなど商業施設の出退店については、周辺地域の需要や競合、採算性などを考慮し事業者の責任によって判断されるものであると考えております。

【佐々木ゆうき議員】

 高洲第一ショッピングセンター等の不動産賃貸業を行う千葉経済開発公社の筆頭株主でもある千葉市として、公社と相談し、新たなスーパーの誘致について協議することで、近くで買い物ができない市民への対策も検討できるのではないですか。

【経済農政局長】

 高洲第一ショッピングセンターへの新たなスーパーの誘致については、千葉経済開発公社が継続的に取り組んでおります。本市においては、同社と緊密に情報交換しながら、本市の民間提案総合窓口である「コネクテッドセンターちば」を通じ、スーパー事業者に対し情報提供を行うなどの協力をしているところです。現時点では、誘致に向けて具体的な進展は見られませんが、引き続き、協力しながら取り組んで参ります。

【佐々木ゆうき議員】

 これまでの買い物弱者への対策の答弁で、「社会福祉法人が社会貢献の一環として、運営するデイサービス等の車両が空いている時間を活用し、交通や身体などの事情により買い物をすることが困難な方を対象として近隣のスーパーへの送迎を支援している」としていますが現状はどうなっていますか。

 また、こうした移動手段の確保について社会福祉法人への要請を行う考えはあるのか伺います。

【保健福祉局長】

 買い物支援のための車両を運行する社会福祉法人は14法人ありますが、新型コロナウイルスの感染拡大により、このうち7法人が運行を休止しております。感染拡大前は、本市からは、市内の社会福祉法人等に対して定期的に要請を行っておりましたが、新型コロナウイルスを施設内に持ち込まないための感染防止の観点から、要請を控えております。今後、新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえながら、要請することを検討して参ります。

【佐々木ゆうき議員】

 高洲第一ショッピングセンター周辺へは、いわゆる「買い物バス」は通っておらず、主に磯辺や真砂、幸町の地域を運行していますが、高洲第一団地への運行はありません。グリーンスローモビリティといった地域「助け合い」による移動手段がありますが、小売店への「買い物バス」の拡充要請など、移動手段の確保の必要性についての見解を求めます。

【経済農政局長】

 買い物バスの運行については、地域における需要や事業の採算性のほか、近隣の店舗への影響など様々な要件を、事業者が総合的に勘案し、検討されるものであると考えております。ご要望の声がある場合については、包括連携協定先の大手スーパー事業者に情報提供して参ります。

【佐々木ゆうき議員】

(2)稲毛海浜公園のリニューアルについて

 稲毛海浜公園リニューアルが現在も継続して行なわれ、施設などがオープンしてから6年目となります。当初の想定事業費は、民間負担分が35.7億円、市負担分が24.8億円となっています。市は今後20年間で維持管理委託経費負担額が38億円減少し、公園使用料収入は10億円増加するとして、市議会や市民への計画の説明が行なわれました。白い砂浜の整備やウッドデッキ、グランピング施設の一部整備、プールの改修は実施されていますが、当初計画していた施設改修やオープン時期が大幅に遅れています。そこで、伺います。

 まず、都市公園法では「この法律は、都市公園の設置及び管理に関する基準等を定めて、都市公園の健全な発達を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。」とありますが、あらためて稲毛海浜公園リニューアルとの関係を明らかにして下さい。

【都市局長】

 都市公園は、都市における緑豊かなオープンスペースとして市民の皆様の憩いの場となるほか、自然環境の保全や良好な都市景観の形成などの役割を果たしており、稲毛海浜公園リニューアル事業において、公園の新たな魅力や賑わいの創出を図ることは、都市公園法の目的に合致するものと考えております。

【佐々木ゆうき議員】

 稲毛海浜公園のリニューアル事業は、都市公園の設置許可・管理許可制度などを活用して、官民での施設整備を行いつつ、維持管理費の軽減や使用料の増加を見込んだスキームとしています。前述のように千葉市への公園使用料収入は増加するなどのメリットが示されていますが、予定通りの使用料の増加が見込めているのか、伺います。

【都市局長】

 新型コロナウイルス感染症による影響は否めませんが、リニューアル事業における昨年度末までの使用料の増加額は、約1千万円となっております。

【佐々木ゆうき議員】

 ここからは地元のみなさんが疑問に思っている内容です。この事業からすでに5年経過していますが、想定事業費及び事業計画の進捗状況を示し、あわせて民間負担額と市負担額の現状を明らかにして下さい。

【都市局長】

 リニューアル事業全体の当初の想定事業費は、約60億5,000万円で、これまでにいなげの浜の白い砂浜への改修やグランピング施設、海へ伸びるウッドデッキの整備などを完了しています。事業費の負担状況は、昨年度末時点で民間負担額が約8億円、本市負担額が約21億1千万となっております。

【佐々木ゆうき議員】

 この間の新型コロナウイルスの影響も受けて、当初の事業計画通り進んでおらず、千葉市花の美術館のリニューアルのオープン予定から遅れ、地元の住民は利用を待ち望んでいます。後庭のローズガーデンについては先月5月14日から31日まで臨時開放という形で入ることができましたが、民間による公園整備の課題もあるのではないでしょうか。事業者の経営や事業収支によって公園整備に大きく影響することは問題ではないのか。今後、この事業が計画通り進んでいくと市は考えていますか。

【都市局長】

新型コロナウイルス感染症による環境変化などを踏まえ、現在、民間事業者が花の美術館や温浴施設などについて、事業計画の見直しを実施しております。いずれも早期の供用開始に向け、民間事業者と密に調整を進めて参ります。

【佐々木ゆうき議員】

これから夏をむかえ、多くの方が訪れることになるが、地元からはグランピング施設もあり、夜間などの警備体制、公園周辺の地域への影響を懸念しています。事業者及び市の対策を求めるがどうか。また夏場やイベント時に混雑する駐車場対策についても伺います。

【都市局長】

 稲毛海浜公園では、稲毛記念館に常駐する警備員が夜間に公園内を巡回しており、園内の安全確保に努めております。駐車場対策については、プール営業期間中に千葉市地方卸売市場を可能な範囲で臨時駐車場として開放しているほか、第一駐車場では、車体ナンバー認識による入庫システムを導入するなど取り組みを進めております。また、イベント開催時など利用者の来場が多く見込まれる場合には警備員の配置を主催者へ指導するなどの対応を図っております。

【佐々木ゆうき議員】

 引き続き、このリニューアル事業については、今後も検証していくことをお約束して、私の一般質問を終わります。

  • 千葉市
  • 千葉市議会
  • 過去の千葉市議団ホームページ
  • JCPサポーター
  • 共産党のキホンのキホン
  • 日本共産党国会論戦MOVIE

ページTOPへ