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日本共産党東京都議会議員団

アメリカオニアザミ処理費用を負担すべき! もりた真弓議員が一般質問〔2023年第3回定例会〕

もりた真弓議員の一般質問および答弁           2023.9.29

1、生態系被害防止外来種について

【もりた真弓議員】

環境省と農林水産省が作成した「生態系被害防止外来種リスト」は、正式名称を「我が国の生態系等に被害を及ぼす恐れのある外来種リスト」と言います。動物や植物をカテゴリー別に区分して合計で429種類を掲載していますが、今回はその中のひとつ、植物の分野から取り上げ質問いたします。

今、スクリーンに映しているのは「アメリカオニアザミ」です。これまで千葉市議会では、H30年にふくなが洋前議員が「アメリカオニアザミ」の呼名を出して一般質問しており、R3年に伊藤隆広議員、亀井議員、R4年には青山議員の質問に答えて、環境局長が答弁した中に「アメリカオニアザミ」の名前が出てきます。特に、伊藤隆広議員は一般質問で詳しく取り上げ、市の担当課も対策を講じてきたと思いますが、まだまだ認知度は高いとは言えないと感じています。そこで改めて「アメリカオニアザミ」について取り上げることで、市民のみなさんに知っていただき、改善のきっかけになればと思っています。

 さて、今年の5月下旬、地域で自然環境の活動に携わっている方から「アメリカオニアザミって知ってますか?」と聞かれまして、私自身もこの時、この名前を聞いてもピンとこなかったのですが、その方が「バス道路沿いの電柱の近くにあるんですけど、もう、年を取ってしまってできないので、私の代わりに取ってくれませんか?」とおっしゃられまして依頼を受けました。この時に、改めて向き合うことになったのが「生態系被害防止外来種」であるアメリカオニアザミでした。

アメリカオニアザミは繁殖力が強く、花やつぼみ、葉にも茎にも木綿針のように固いとげがあります。依頼されてすぐ見に行きましたが、素手では触るに触れず駆除することは容易ではないことがわかりまして、火ばさみや剪定ばさみ、のこぎりなどの道具を用意して出直し、根元から切り取りました。それ以降、花見川区中心に市内を移動するときには、生息場所などを注視して、発見しては可能な限りその駆除に取り組んできました。

アメリカオニアザミは花が咲いた後、たんぽぽの綿毛のように種を飛ばして広がるため花が咲く前の駆除が望ましいとされています。

咲いた花のすべてが綿毛と化して周辺に広がればまた駆除範囲を広げなければいけません。株は太くなると固くなり、のこぎりなどでないと切除できず、また、根や株が残っているとそこからまた再生するため再度の駆除が必要となる大変厄介な植物です。

 さらに、駆除した後の処分方法ですが、鋭いとげがあるため、剪定枝としての回収はできません。しかも、花が咲いてしまったものは伐採後放置すると刈った後でも綿毛へと変わり、そこからまた新たな繁殖を広げる可能性があります。刈り取った後は少なくても花の部分だけでも持ち帰って処分することが必要です。千葉市も「必ず可燃ごみとして排出するように」とお知らせしていますが、鋭いとげが可燃ごみのビニール袋を貫通してしまい、そのまま出すとごみ収集作業員がけがをする可能性もあります。駆除した後の処分にも工夫が必要で手間がかかります。私はある程度まとめて清掃工場に直接持ち込んで処分してもらってきました。そこで、アメリカオニアザミについておたずねします。

千葉市内での生息状況と、前の質問があった以降の千葉市の取り組みについてお示しください。

【環境局長答弁】

 アメリカオニアザミの市内での生息状況については把握していませんが、市民の皆様からの駆除に係る相談については、昨年度2件、今年度は8月までに5件寄せられております。アメリカオニアザミ等の外来種につきましては、原則として、土地所有者や管理者において駆除することとなるため、市ホームページで、駆除の時期、作業時やごみ排出時の留意事項についてわかりやすく説明しております。

【もりた真弓議員】

アメリカオニアザミは、歩道と道路の隙間や、空地、駐車場、緑地、法面などに生息しています。北清掃工場の裏手、東関道沿いの法面や美浜区の国道14号線の中央分離帯側など交通量の多い道路の脇など市民が容易に近づけない場所などにも生えているのも確認しました。そこでうかがいます。

生息している場所を確認したが容易に駆除できない箇所はどう対応しているのか、おたずねします。

【環境局長答弁】

 駆除については、交通量が多い道路など駆除しにくい場所も含め、土地所有者や管理者にお願いしているところです。

【もりた真弓議員】

土地所有者や管理者ということであれば、高速道路の法面であればネクスコ東日本、国道14号線沿いであれば国道事務所あるいは土木事務所でしょうか。フェンスを乗り越えての駆除や、交通量の多い道路での駆除は危険ですから、生えているのがわかりながら対処しきれませんでした。

 今年5月8日付で千葉市議会議員あてに「春に気をつけたい外来植物2種類のチラシ送付の件」と題して、千葉市緑化推進協議会から封書が届きました。ナガミヒナゲシと、アメリカオニアザミのチラシです。読まれた方もいらっしゃると思います。

 そこでおたずねします。啓発チラシなどを作成している千葉市緑化推進協議会とはどのように連携しているのか、うかがいます。

環境局長答弁】

 千葉市緑化推進協議会では、外来種対策について自主的に取り組まれており、昨年3月にアメリカオニアザミの啓発リーフレットを作成した際には、内容確認など情報共有しております。

【もりた真弓議員】

 「リーフレット作成の際、内容確認など情報共有した」とのことですが、このリーフレットでは、「アメリカオニアザミの花の時期は7月~10月」とされています。今年は早くから暑い日が続いたことからすでに種が飛び、9月に入るとほとんどの株が立ち枯れている状態でした。「種子を拡散しないため」には遅くても花の咲いている間に駆除をする。拡散を防止することに力を入れるべきです。そこでうかがいます。

来年度以降の周知や協力呼びかけ、また駆除作業は2~3か月早めるなどの対策が必要ではないのか、おたずねします。

【環境局長答弁】

 現在、市ホームページにおいて通年で周知しているところですが、市政だよりやSNSによる情報発信など、より効果的な周知方法や時期について検討して参ります。

【もりた真弓議員】

市民の認知度を高め、見つけたら生息状況などの情報を寄せていただくことは大変有意義だと思います。私も、月に1回発行している地域ニュースで呼びかけて、何人かの方に協力していただきました。

市民からの情報提供や、アメリカオニアザミの駆除を希望する方の相談窓口などは設けられているのか、おたずねします。

【環境局長答弁】

 アメリカオニアザミの情報提供や駆除に係る特定の窓口は設けておりませんが、相談については環境局で対応しております。

【もりた真弓議員】

地域での対策・駆除の取り組みを促進するため、市民の協力に対する配慮が必要です。私は、6月に2回、7月に4回、8月に2回、9月に1回、合計で9回北清掃工場に持ち込んで処分しました。大体10㎏未満で1回290円の処分費用が発生します。そこでうかがいます。

駆除したアメリカオニアザミを清掃工場に持ち込んだ市民が、費用負担をしなくて済む方法は考えられないか、おたずねします。

【環境局長答弁】

 清掃工場にごみを持ち込んでいただいた際の費用は、当該ごみの処理手数料であり、ごみの性質や状態による減免は行っていませんので、廃棄物の適正処理及び再利用等に関する条例に基づき、持ち込んだ量に応じた費用をご負担いただくこととなります。

【もりた真弓議員】

 「すみやかに、根を残すことなく、すべて駆除することをお願いしている。」と過去の環境局長の答弁にありました。アメリカオニアザミを伐根して根絶やしにすることはそうそうできません。しかし、少なくても綿毛を飛ばして広がることの無いようにと千葉市が「種子を拡散しないため」「焼却処分を勧奨指導」による駆除をお願いしているため、それに従って清掃工場に持ち込んで協力する市民に、さらなる処理費用を負担させるのはあまりにも気が引ける話ではないでしょうか。

外来種リスト撲滅推進員のような通行証等で、せめて処理費用の負担なく持ち込みができるように検討すべきではないか、お答えください。

【環境局長答弁】

 アメリカオニアザミの駆除にご協力いただいている市民の皆様には感謝しております。処理費用についてですが、アメリカオニアザミは可燃ごみとして処理していただくようお願いしているところであり、清掃工場へ持ち込まれた場合は、条例に基づき処理費用をご負担いただくことになります。清掃工場やごみステーションに排出される場合には、鋭いとげで人に危害を及ぼさないよう、皮手袋等を使用し新聞紙にくるむなど、安全への配慮をお願いしたいと考えております。

【もりた真弓議員】

 この問題の最後に、国の対策に沿って自治体間で協力する課題についてです。

 例えば、市境で駆除を行う場合には、この植物が綿毛により飛ぶことを考えると、千葉市だけで駆除すればよいという話ではなく、隣り合った自治体同士で連携して対応する必要があると思います。

他自治体との連携が不可欠であるが、今後の環境局としての取り組みについてお答えください。

【環境局長答弁】

 アメリカオニアザミの駆除が、市境に及ぶ場合の隣接自治体との連携のあり方について、検討して参ります。

【もりた真弓議員】

 今回のアメリカオニアザミを駆除する活動を通じて、生息している環境の特徴や駆除に関する課題などもある程度明らかになりました。アメリカオニアザミは「特定外来生物」ではありませんが引き続き生息地域での経過を観察し、より効果的な対策を講じることを求めて次の質問に移ります。

2、花見川区の諸問題について

【もりた真弓議員】

(1)宮野木台交差点の改良と葬儀場整備について

 花見川区の宮野木台交差点付近にあった建築物の解体撤去工事がおこなわれ、更地となっていた土地に7月下旬に看板が建てられ葬儀場ができるとのお知らせがされました。この場所は、近隣にはスーパーやドラックストア、飲食店、医療モール、ファッションセンターなどがあり、新検見川駅や稲毛駅行きのバス通りでもあるため住民の関心も高く、更地になったことで、次に何ができるのか注目されていました。

葬儀場の整備予定の場所をスクリーンで映しています。医療モールの隣の更地です。ちょうど通行人が立ち止まって「遺体保管所等設置計画のお知らせ」看板を見ていました。そこでうかがいます。

商業地域の中心である交差点への葬儀場、「(仮称)小さな森の家」ですが、この整備は適切なのか、おたずねします。

【都市局長答弁】

 当該敷地につきましては、用途地域の過半数が第二種住居地域であり、葬儀場の建築は可能となっております。

【もりた真弓議員】

 工事着手予定は10月30日、工事完了予定日はR6年3月31日となっています。この間の整備決定に関する経過について、住民への相談や説明はあったのか、うかがいます。

【都市局長答弁】

 当該葬祭場につきましては、「遺体保管所等の設置、管理及び運営に関する指導要綱」にしたがって、事業者が事業計画の概要等を近隣住民の方々へ説明しております。

【もりた真弓議員】

 今年の5月下旬に、約500メートル先の畑町にも葬儀場が整備されています。実際にオープンしたのは1か月後の6月下旬とうかがいました。この葬儀場では、多いときは月に7~8件の依頼があったとのことでしたが、約3か月間で11件の利用があったとのことでした。さほど離れていない場所に立て続けに葬祭場が作られることになったわけです。そこでおたずねします。

葬儀場の整備地に対する市の考え方と、地元住民の受け止め、今後の近隣への影響についてうかがいます。

【都市局長答弁】

 葬儀場については、建築基準法ほか建築基準関係規定に適合している場合、建築は可能ですが、近隣への影響があることから、近隣住民等との紛争を未然に防止するため、「遺体保管所等の設置、管理及び運営に関する指導要綱」の規定に基づき、適切に対応して参ります。

【もりた真弓議員】

 葬儀場は木造平屋建ての新築ですから、基礎工事も含めて工事期間中の車両の出入りはもちろん、建設事業者の作業に伴い交通規制も行われると思います。近隣住民への影響と共に、交差点近くに整備される施設であることから、隣接する交通問題とも関係してきます。

 宮野木台交差点は交通量が多く、穴川・稲毛方面から来た車や路線バスがさつきが丘団地へ右折する際の車の滞留の解消など、以前から県道穴川天戸線に、右折レーンの設置が望まれていました。そこでうかがいます。

宮野木台交差点の県道穴川天戸線の右折レーン設置等改良の可能性についておたずねします。

【建設局長答弁】

現在実施している県道穴川天戸線畑町地区の歩道整備に合わせ、県道にみなし右折レーンを設置する予定としております。

【もりた真弓議員】

 みなし右折レーン設置の予定はあるとのことですが、来月末から始まるとされる工事には間に合いません。工事期間中の交通規制による渋滞を避けるために、宮野木市営住宅のある住宅街の道路が抜け道となり車の交通量が増えることも予想されます。また、近隣の商業施設を利用する歩行者の安全が脅かされることが無いよう十分な配慮も必要です。通勤時間帯の工事は避けるなどの安全対策をとることを求めておきます。

(2)学校施設の老朽化対策について

 地域の学校施設は、教育や交流の場として多様な団体に開放され、コミュニケーションを育む場としての役割を果たしています。先日、こてはし台小学校の体育館で、子どもたちや地域の住民の方にバトミントンを教えている方から「体育館が長いこと雨漏りしていて要望してもなかなか直してもらえない」とのお話を伺いました。スクリーンには、こてはし台小学校の体育館の「キャットウォーク」=高所にある点検通路のことを言うそうですが、体育館の、この点検通路の壁の状況を映しています。雨漏りをくり返したため、内側の壁ははがれてバラバラとささくれ立っている状況です。

 そこでうかがいます。こてはし台小学校の雨漏りや不具合の状況をいつから把握していたのか、お示しください。

【教育次長答弁】

 平成28年度に学校から修繕要望書が提出され、状況を把握しました。翌年度に応急的な修繕を実施しましたが、抜本的な改善に至らなかったことから、体育館屋根全体の改修工事を行うこととし、今月契約を締結しました。

【もりた真弓議員】

H28年から数えて7年、翌年のH29年の応急的な修繕は部分的だったと聞いています。ようやく、9月中旬に工事の発注がされたとのことですので、工事内容についての詳細をうかがいます。

【教育次長答弁】

 屋根の改修工事及び雨漏り跡がみられる内壁の張替えを行う内装改修工事を実施します。

【もりた真弓議員】

 学校の授業での使用はもちろん、体育館を利用する団体の方も工事がどのくらいの規模なのか、工事中、体育館の使用ができるのか気にしておられます。

工事期間中の体育館の利用についてお示しください。

【教育次長答弁】

 150日程度の工事期間を予定しており、屋根改修工事期間中の利用は可能ですが、内装改修工事を行う概ね1か月間は利用することができません。学校行事等への支障が生じないよう、今後、施工業者や学校と調整のうえ、詳細な工事スケジュールを決定して参ります。

【もりた真弓議員】

「壁以外にもいろいろあるんだ」と案内されました。スクリーンをご覧ください。先ほどのキャットウォークです。鍵が固く窓が開かないところがありました。

また、体育館の側面にある扉ですが、4か所ある扉、引き戸の鍵の部分が変形して閉まらなくなり、応急的に手直しして使っているとのことです。

体育館の正面にあたる玄関扉のガラスにはひびが入ったままだったり、換気のための小窓の枠がゆがんで窓が開かない場所があったり、いくつか見せていただきました。

 この間、学校や社体では、キャットウォークの手すりの鉄棒部分を修理するなどだいぶ苦労して使っているとのことです。そこでおたずねします。

この機会に、体育館の中の不具合についても改善できないか、うかがいます。

【教育次長答弁】

 状況を確認の上、屋根改修工事と併せて実施して参ります。

【もりた真弓議員】

 「千葉市学校施設長寿命化基本計画」の「学校施設の目指すべき姿」に「安全性の確保」が明記されており、「学校施設は、児童生徒が一日の大半を過ごす場であり、事故や事件が発生することのない、安全・安心で衛生的な環境を整えることが不可欠です。」とありますし、「地域防災拠点として重要な役割を担っており、防災機能の強化という観点も重要」とされています。必要な予算を学校施設の改善につけていただきたいと思います。

3、どこでもベンチについて

【もりた真弓議員】

 先日、車で移動中に、高齢の男性が散歩の途中だったのか、歩道上で杖を頼りに立ち止まっている姿を見かけました。また、地域からは「スーパーの帰りに重たい荷物を持って、立ったままバスを待つのは大変」との声もくり返し寄せられています。

 千葉市は現在、歩道上のバリア(障害)を取り除く、安全・安心に重点を置いたバリアフリー整備を優先して行っていますが、今後は、道路を利用する人の快適性、利便性の向上や超高齢社会への対応の一つとして「憩い、集い、語らい」の場の提供のため、ベンチの設置に取り組んでいくとしています。そこでうかがいます。

千葉市歩行空間のベンチ設置計画について概要をお示しください。

【建設局長答弁】

 計画では、歩行空間を確保しつつ、安全性などに配慮し、ベンチを設置することとしております。具体的には、交通結節点である駅前広場の利便性向上を目的として、令和3年度までに23駅の駅前広場に122基を、歩道上の休憩施設の充実を目的として、生活関連経路上に原則200メートルの間隔で、8年度までに365基のベンチを設置する計画となっております。また、これらの箇所以外では、企業などの広告付きベンチの寄贈による設置を可能とし、地域に密着したベンチの普及を目指しております。

【もりた真弓議員】

これまでに「計画」に基づいて設置されたベンチは何か所で、1か所あたりの設置費用はどの程度か、お答えください。

【建設局長答弁】

 駅前広場については、23駅においてバス事業者と調整を行い、設置可能と判断したバス停の71基、すべての設置が完了し、生活関連経路上については、昨年度末時点で90基を設置しております。1基当たりの設置費用は、安全対策のための防護柵等を含め、1人掛けタイプが約30万円、2人掛けが約50万円、2人掛け背もたれ付きが約70万円となっております。

【もりた真弓議員】

ベンチ設置の考え方には駅前広場の利便性向上として「バス待ち環境の向上を目的とし、市が積極的にベンチ設置を推進する」とあります。今年の8月1日からバスの乗り入れが開始されたJR幕張駅北口に、新たに設置されたベンチは3人掛けで3か所設置されましたが、早速ベンチの増設を求める声が寄せられました。「今までのところは(仮設のバス停があった回転広場ですが)ベンチが5つあり、コロナで2人掛けでしたが、10人は利用できました。新設のベンチは3人掛けが1つです。行先別で3つです。最高に利用客の多い花島公園行きは30分待ちの時間帯もあります。お年寄りも仕方なく立って待っています。何とかして欲しいです。今までのように増設を希望します。」とのご意見です。そこでうかがいます。

JR幕張駅北口でバス待ちをする方のためのベンチ増設を求める声に応えるべきではないか、お答えください。

【都市局長答弁】

 東幕張土地区画整理事業に伴うJR幕張駅北口駅前広場へのベンチの設置については、「千葉市歩行空間のベンチ設置計画」に基づき、道路管理者との協議の上、位置、箇所数について決定したものです。ベンチの増設については、今後の利用状況を確認しつつ利用者の皆様のご意見をお伺いして参ります。

【もりた真弓議員】

 「駅前広場の利便性向上」「バス待ち環境の向上」のために「市が積極的にベンチ設置を推進する」とありますから、是非、改善をお願いします。

 同じく、バス待ちのベンチ設置を求める声が届いています。

 さつきが丘にお住まいの方から「マルエツ宮野木店を利用した後、自宅へと戻る際に重たい荷物を持ってバス停で立って待つのは大変なのでベンチを設置してほしい」と繰り返し要望をいただいています。つい最近も、男性の方が停留所の看板のコンクリート部分に腰をかけてバスを待っている姿を見かけました。また、市民要望アンケートには花見川団地の方から「バスの西口停留所に年寄り、障害者のためにイスを設けて欲しい」「せめて折りたたみ式でもお願いします」との切実な声も届いています。

このような声は他の地域からもあると考えますが、千葉市としてバス停へのベンチ設置の要望を把握しているのか、うかがいます。

【都市局長答弁】

 バス停留所へのベンチ設置については、数か所のバス停留所に要望が寄せられており、その都度事業者に要望内容を伝えるなど、ベンチ整備に向けた協議、調整に努めております。

【もりた真弓議員】

現在、バス停へのベンチ設置の取り組みはどう進められているのか、おたずねします。

【都市局長答弁】

 令和2年度に、バス待ち環境の改善による公共交通の利用促進のため、バス停留所に事業者や自治会等がベンチ等を整備する際に費用の一部を助成する制度を創設し、取り組みを進めてきております。

【もりた真弓議員】

これまで市の補助事業を活用し、バス事業者によってバス停のベンチが設置された実績についてお示しください。

【都市局長答弁】

 公共交通利用促進等支援事業を活用したベンチ設置の実績としては、令和3年度に「千葉中央メディカルセンター」、昨年度に「青葉の森スポーツプラザ」の計2件となっております。

【もりた真弓議員】

千葉中央メディカルセンターと青葉の森スポーツプラザに設置されたベンチの構造についてお示しください。

【都市局長答弁】

 2か所とも利用者一人ひとりを区分するひじ掛け付きの3人掛けの平ベンチであり、道路占用許可基準を満たすよう基礎は埋め込み式となっております。

【もりた真弓議員】

バス事業者への支援事業を活用したベンチ設置が、R3年とR4年に1か所ずつ、計2か所とのことですが、バス停へのベンチ設置を望む市民ニーズからはかけ離れており、民間のバス事業者任せでは課題を解決することになっていません。歩道及び道路にベンチを設置するにあたっては、安全対策上の規制があって、原則、容易に移動できない埋め込み式のベンチにする必要があることなどから、バス停へのベンチ設置が思うように進まない現状もあるとうかがいました。

バス事業者がベンチ設置を進められるよう改善が必要ではないのか、おたずねします。

【都市局長答弁】

 バス事業者からは、設置後の清掃や点検、補修のほか、ベンチの管理瑕疵への対応など、維持管理に要する部分を含めて、その対応や費用をどう工面していくのかが大きな課題であると伺っております。このことから、整備費用や清掃など維持管理の一部を地域が担うなどの方策も取り入れ、バス停留所へのベンチの整備が進むよう、バス事業者や地域の方々との調整・連携に努めております。

【もりた真弓議員】

長椅子タイプのベンチは種類も豊富で、単価も7000円台から27000円台と購入可能な金額です。歩道以外の場所にある程度の広さがあり、ベンチ設置の要望に対して地元の理解が得られるならば、もっと多くの場所にベンチを設置できるのではないかと思います。

今議会で、バス停へのベンチ設置を求める質問が複数行われているのは、それだけ多くの要望があるからです。駅前の「憩い・集い・語らい」のためのベンチ設置を否定はしませんが、市民が生活を営むための、本当に必要で切実な要望のある場所へのベンチ設置こそ望まれているのではないでしょうか。

千葉市には、バス事業者と協力してバス停へのベンチ設置を進めるとともに、市民要望に向き合い、道路以外の場所を活用してのベンチ設置など、あらゆる可能性を追求し実現に向けて努力していただくことを求めて、一般質問を終わります。

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