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日本共産党東京都議会議員団

「市民生活・福祉優先の予算に組み替える動議」提案理由説明 佐々木ゆうき議員〔2024年第1回定例会〕

佐々木ゆうき議員の組み替え動議提案説明         2024.3.19

「予算の組み替え動議」の提案理由の説明を行います。

1 はじめに組み替えを求める理由について

(1)1つ目の理由は、地方自治の本旨に沿って住民福祉の増進を図ることです。

新年度の予算編成の背景には、物価高騰、社会保障の切り下げなどによる市民生活への深刻な影響があり、これらの課題への的確な対応が求められています。

新年度予算は、一般会計が前年度比264億円増の5,094億円で過去最高規模の予算となっており、企業会計を含む特別会計が前年度比77億円増の4,437億5,500万円で、全会計を合わせると341億増の9,531億5,500万円となっています。

新年度予算では、保育や教育の環境充実など子育て支援といった事業に重点配分が行われているほか、バス路線維持支援など地域公共交通支援、学校体育館エアコン整備など市民要望を反映した事業にも配分がなされている一方で、国民健康保険料や介護保険料の値上げにより、市民の命と健康を脅かし、介護への不安を強いています。また、心身障害者福祉手当カットや在宅介護のおむつ支給事業カット等の支援を削る、弱い者いじめとも言える「質の悪い福祉カット」を継続し、住民福祉を引き下げる予算となっています。

日本共産党千葉市議会議員団は、大型開発の見直しとともに、国や県などの事業に市が負担させられている費用を見直し、自主財源を確保して市民生活や福祉の向上に活用することが必要だと考えます。よって、大軍拡・大増税を実施し、裏金疑惑を抱える岸田内閣の悪政から、市民の暮らしと地方自治を守る防波堤の役割を果たして、誰一人置き去りにしない、市民に優しい予算にするため、神谷市長が提案した新年度予算の組み替えを求めるものです。

(2)2つ目の理由は、市民生活優先の予算にすることです。

新年度一般会計予算の歳入は、前年度比264億円で過去最高規模となっており、その財源として、市債が前年度比94億円の増加、自治体の貯金にあたる財政調整基金からの繰入が前年度比18億円の増加などで確保しています。

神谷市長は前年度予算に引き続き、新年度予算においても、中央公園・通町公園連結強化、千葉駅東口西銀座B地区優良建築物等整備、稲毛海浜公園リニューアル等の不要不急な大型開発に予算をつぎ込もうとしています。

市長が、真に市民生活の向上を願うのであれば、大型開発を緊急性・必要性の視点から見直すことで41億2,728万円の歳出削減等を行い、財源を確保して、これらを千葉市独自の物価高騰対策や子育て支援、国民健康保険料の値上げ中止、高齢者の外出支援など市民生活・福祉優先の予算に転換することを求めます。

2 次に組み替えの内容について

(1)対象事業についてです。

国民健康保険料と介護保険料の値上げを中止します。

心身障がい者福祉手当のカット等、質の悪い福祉カット・市民いじめを止めます。

高齢者支援では、バス利用補助制度として100円バス乗車券の発行、デマンドタクシー全市活用に向けて社会実験を行います。

子育て支援の強化では、学校給食無償化を中学生の無償化から段階的に進め、第2子保育料の無償化を行います。

教育の充実では、教員未配置を解消するため代替教員を増員する。全ての市立学校体育館へのエアコン整備を速やかに行います。

災害に強いまちづくりでは、地震に備えて家具転倒防止金具の設置を促進することや、トイレトレーラーを導入します。

安全・安心のまちづくりでは、バス停のベンチ設置に対するバス会社への補助を拡充し、商店街を活性化させるための商店街リニューアル助成などを行います。

以下、記載のとおりですが、緊急性、必要性の高い事業を優先して実施します。

(2)組み替えの財源についてです。

不要不急な大型開発を見直して41億2,728万円を確保します。あわせて自主財源の確保など、記載されている103億3,821万円中、補助金を差し引いた金額を組み替えの財源とします。

以上、新年度予算を「市民生活・福祉優先の予算に組み替える動議」の提案理由の説明と致します。

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