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日本共産党東京都議会議員団

バス無料デーや100円乗車など新たな利用促進策を! かばさわ洋平議員一般質問 〔2024年第2回定例会〕

かばさわ洋平議員の一般質問および答弁         2024.6.14

  • 地域公共交通について

【かばさわ洋平議員】

 本年3月からの京葉線ダイヤ改正により朝夕の快速電車の大幅縮小や4月に小湊鉄道バスにおける大幅減便が発生するなど、地域公共交通おける課題が山積しています。まず京葉線ダイヤについてですが、市が実施したWEBアンケートには、約8割が「悪い影響がある」と回答。約7割が「通勤・退勤時間帯の快速増便」と望まれていることが浮き彫りになりました。そうしたなか、5月末にJR東日本は9月から快速を19本増発するというダイヤ変更を発表したところです。

9月からの京葉線ダイヤ変更内容と評価について伺います。

【都市局長答弁】

 今回のダイヤ変更の内容は、平日朝の快速が復元される等、東京方面との快速性が高まる内容であり、全体としては必ずしも十分なものではありませんが、本市が要望してきた事項やアンケート結果と照らして、また、1年を待たずに再改正が行われたことは、一定の評価ができるものと考えております。

【かばさわ洋平議員】

 市のアンケート調査においても非常に深刻だと感じるのは、「引越しを検討する」と回答した方が1割もいたことであります。今回のダイヤ変更で19本快速を増発するものの、当初のダイヤへの復元でいうと、平日59本が26本に減り、7本復元と復元率は21%、休日は89本あったものが49本に減り、今回61本と復元率は30%であり、市民から届く声として多いものが「帰宅時間帯の快速電車を元に戻してほしい」であるため、特に平日ダイヤの夕夜間帯について快速の増発は速達性・利便性の確保の観点からも必要不可欠と考えます。

9月の京葉線ダイヤ改正での快速復元率は26%であり、特に夕夜間帯における快速の復元が必要と考えます。来年の3月ダイヤ改正に向けて、朝夕の快速電車の更なる復元を引き続き、JRに強く求めるべきと考えますが、市長の決意を伺います。

【都市局長答弁】

 今回のダイヤ変更では、東京から帰葉する際の「夕夜間帯の速達性」や土・日曜日をはじめ、「幕張新都心の来街者の行き帰りの利便性と速達性」の面では、不十分と考えているため、JR東日本とは定期的・継続的に協議を行っていきたいと考えております。

【かばさわ洋平議員】

 次に、鉄道駅の利便性向上についてです。鎌取駅南口ロータリーにかけてのシェルター整備を議会でも取り上げ、工事が実施されたものの、当初完成予定の3月末だったものが、現在は来年2月末まで延期されており、地元住民から早期の対応を求める声が寄せられています。

鎌取駅南口ロータリーシェルター整備について、工期が来年2月末まで延長されましたが、あまりに工事期間が長いため、工期短縮を求めるがどうか。

【都市局長答弁】

 上下水道等が工事の支障となり、設計を変更したため工期の延長が必要となりました。屋根等が工場製作のため、現場での工期短縮は難しい状況ではありますが、少しでも前倒しできるよう施工業者や屋根メーカーと協議を進めてまいります。

【かばさわ洋平議員】

また、シェルター工事の遅れがロータリーの改修工事へ影響するか気になるところです。

鎌取駅ロータリーは送迎車両と歩行者の安全性確保に向けた改良を求めてきましたが、整備内容とスケジュールについて伺います。

【建設局長答弁】

 鎌取駅南口の一般車とタクシーが利用するロータリーに入るための右折レーンの整備は、来月末に完了予定であり、引き続き一般車の乗降スペース増設などの整備を実施する予定としております。なお、歩行者の安全性確保については、利用者から舗装面が滑りやすいとの声もあることから、今後対策を検討して参ります。

【かばさわ洋平議員】

 次に、バス問題について伺います。千葉県がバス事業者に対して実施した調査によると県内の路線バスは約半年前の約3万1,900便から約1,900便減り、約3万便と6%減少していること明らかになりました。

本市がバス事業者に対して実施したバス路線廃止・減便実態や運転手不足の実態等の調査結果についてお示しください。

【都市局長答弁】

 本市が実施した調査では、本年2月と4月時点との比較で、減便数は約550便、また、運転手数は令和3年度と今年度を比較し、約100人減少しております。減便の理由ですが、運転手が不足し、休日出勤や残業で対応していたところ、労働時間の上限や勤務間インターバルに係る規則のため、利用者数が少ない路線や他の路線と重複している路線を対象に、できるだけ朝の便は減らさず、利用が分散する夕方以降を減便とするなど、利用者への影響をできるだけ抑えるよう努力したといった回答を得ております。

【かばさわ洋平議員】

4月から路線廃止された大椎町と土気駅を結ぶデマンドタクシーについてですが、一定の活用がなされている一方で、朝夕の移動手段を失った住民からは引き続き、朝夕のバス等の交通を求める声が多数届いています。

大椎台地区で新たに導入されたデマンド型乗合タクシーですが、大椎町からトライアル土気店などはあまりに距離が近いなかで500円の運賃は高いため、300円へ引下げして本格導入すべきと考えるがどうか。また、大椎町・大木戸町の住民が朝夕の通勤時に活用できる移動手段の導入に向けた支援を求めますが、今後の対応について伺います。

【都市局長答弁】

 現在の運行計画については地元協議会で議論したうえで決定しており、通勤時の移動の課題などが地域の中で話が出ていることは聞いてはおりますが、まずは現行計画による利用実態の把握に努めて参ります。

【かばさわ洋平議員】

小湊鉄道バスによると、4月のダイヤ改正により、市外含めて17路線でダイヤを見直し、平日と土日祝日を合わせると、減便は延べ366便と大幅減便が実施されました。土日祝日では、千葉駅から、鎌取駅などの4路線で運行休止、とりわけ、千葉駅からイオンタウンおゆみ野で1日の便数を往復で50便減らし4便にする大幅減便で、利用者から「バス廃止されたから仕事をやめざるを得なかった」と深刻な声が届いています。

小湊鉄道バスによる千葉駅からイオンタウンおゆみ野や鎌取駅までの大幅減便で生活に支障をきたしている市民生活を支えるために、代替交通導入や路線復便に向けた支援に取組むべきではありませんか。

【都市局長答弁】

 本年4月のダイヤ改正により減便となった、千葉駅からイオンタウンおゆみ野間と千葉駅から鎌取駅間の状況については、現時点、その影響等を把握するため、利用状況などについて事業者への聞き取りを実施するなどしているところであります。

【かばさわ洋平議員】

バス路線存続のための支援策として求めてきた運行経費補助は本年7,500万円今後措置されることになりますが、先般視察した熊本市ではバス路線運行経費補助の予算は年間10億円であり、千葉市の予算規模では不十分なことは明らかです。また、視察した北九州市では、バス利用者減少でも運行を維持するために、コミュニティバス車両補助もしております。

バスが廃止され仕事を辞めるなど市民生活への深刻な影響を減らすために、バス路線が維持できるよう運行経費補助の増額や車両更新支援と運転手の処遇改善支援に取組むよう求めるがどうか。

【都市局長答弁】

 今年度に創設した生活交通バス路線維持支援事業については、現在、具体な支援路線の選定等に向け、市内路線バス事業者と意見交換等を進めております。また、運転手養成支援事業についても、事業者ヒアリングの結果を踏まえ、今年度からは新たに、求人に係るイベントやホームページ掲載なども支援の対象に拡充しております。これら支援事業の効果的な活用に努めるとともに、運転手の確保や運行経費への支援拡充について、必要な措置を講じるよう国に要望等を行って参ります。

【かばさわ洋平議員】

 今後バスを維持できるかは利用者を増やすという利用促進の取組が急務です。本市のR6年度の公共交通利用促進事業はバス停ベンチ整備補助とバス運行情報オープンデータ化のわずか180万円であり全く不十分です。視察した北九州市では公共交通無料デーを約7,200万円投じて実施、3日間で58万人が利用で前年比2倍に増加、継続的な利用促進に一定寄与したこと、経済波及効果も約5倍の3.5億円にものぼっていいます。

全国の地方自治体で広がるバス無料デーや100円乗車ウィークなどの利用促進策は、地域公共交通の維持、介護予防健康増進、環境対策、経済効果につながると考えますが、バス路線の維持、市民の健康増進、経済効果につながる新たな公共交通利用促進策への検討を求めますがいかがですか。

【都市局長答弁】

 公共交通がもたらすメリットなどのクロスセクター効果も踏まえ、その利用促進を図るため、利用しやすくなるきっかけづくりや動機付けなど、行動変容を促すモビリティマネジメントの取り組みを本格化し、市民の皆様に一層の利用を促しているところです。今後も市民の皆様や交通事業者と協力して、モビリティマネジメントの取り組みを一層推進して参ります。

2.インターネット誹謗中傷対策とこころのケアについて

【かばさわ洋平議員】

 プロレスラーである木村花さんがSNSで中傷を受けた末に2020年5月に命を絶った事件から4年が経過しました。「お前が早くいなくなればみんな幸せ。早くきえて」ネット上で浴びせ続けられる誹謗中傷で自殺に追い込まれる、うつになる、不登校になるなど、ネットにおける誹謗中傷対策は大きな社会問題となっています。千葉法務局へのインターネット・プライバシーに関する相談件数は2020年229件だったものが、2022年には310件と増加傾向です。本市の学校におけるいじめ認知件数は4,083件と過去最高を記録するなか、「パソコンや携帯電話等で、ひぼう・中傷や嫌なことをされる」と回答した件数は、令和2年度が68件だったものが、令和4年度には136件と倍増しており対応の強化が必要です。インターネット誹謗中傷防止条例を制定した長野市をのじま議員と視察しました。ネットリテラシーの市民向け啓発、専用の相談窓口を開設し、HP上にもネットトラブルにおける対応をフローチャート形式でわかりやすく市民周知する取組は重要と考えます。

SNS上の誹謗中傷を少しでも減らし、自殺やいじめの根を断っていくために誹謗中傷防止条例を制定すべきと考えるが見解を伺います。また市民がネット誹謗中傷等のトラブルがあった際に適切に支援できるようフローチャート掲示や相談窓口を開設すること、インターネットリテラシーの啓発を強化するよう求めますが、見解を伺います。

【市民局長答弁】

 本市の支援策として、相談については男女共同参画センターや青少年サポートセンターなどの窓口で対応しているほか、「SNS相談@ちば」については、相談対象を中高校生としておりましたが、今年度から小学4年生以上に拡大するとともに、市ホームぺージで、国や民間団体が設置する窓口をご案内しております。今後は、フローチャートの掲示など、引き続き工夫を行って参ります。また、啓発については、冊子の作成・配布等を通じてリテラシー向上に努めているところであり、特に、子どものインターネットリテラシー啓発については、必要に応じて対象者や頻度を検討することとしております。条例の制定につきましては、以上の事から現在、考えておりません。

【かばさわ洋平議員】

 千葉市では令和5年に141人もの方が自殺で亡くなっています。本市の「夜間・休日の心のケア相談」の推移ですが、令和3年度2,891件から、令和5年度5,626件と増加しています。深刻なのは勇気を振り絞って相談窓口に電話やSNSで相談しても、開設時間外で対応できない電話は1日当たり概ね6~7件程度、SNSは3~4件程度もあることです。また、先般市民からこころがつらい時に電話で話を聴いてほしい時に利用できる「こころの電話」に電話しても午後は殆どつながらないとの相談を受けました。相談員はわずか1名で運営されているということで、心のケアにおける相談体制の強化が必要であります。

自殺者をひとりでもなくしていくために、市民のこころのケアに十分に応えきれていない「夜間・休日の心のケア相談」と「こころの電話」における相談体制の強化を求めますが、いかがですか。

【保健福祉市局長答弁】

 混雑が発生しやすい時間帯や電話に比べ、SNS相談の伸びが大きいことなどの状況を踏まえて、必要に応じて相談時間の延長や相談員の増員なども含め、相談者に寄り添う体制の整備に努めて参ります。

3.土気の住みよいまちづくりについて

【かばさわ洋平議員】

 はじめに、土気駅北口道路整備について伺います。

土気小学校入口交差点を安全に通行できるよう改良を求めてきましたが、今後の歩道整備内容と整備時期について伺います。また、土気駅から市民センターにかけての大網街道の歩道整備内容と整備時期について伺います。

【建設局長答弁】

 土気小学校入口交差点から中野インターチェンジ方面に向かう右側の約40m区間について、交差点の隅切りを含めた幅員2.5mの歩道を、また、大網街道においては、土気駅から土気市民センターに向かう左側の約100m区間について、幅員2.5mの歩道を、今年度整備することとしております。

【かばさわ洋平議員】

 次に、越智はなみずき台入口交差点について伺います。

長年予算要望含めて越智はなみずき台交差点の大網街道誉田方面から団地へ右折する際の安全対策として右折矢印信号機設置を求めてきましたが、右折矢印信号機設置に向けた交差点改良の取組みについて伺います。また、靴下団地側住民の安全性にも十分配慮した改良が必要と考えるがどうか。

【建設局長答弁】

 当該交差点の安全性や利便性を向上させるため、越智あさひが丘自治会及び越智はなみずき台自治会双方の地区からの市道などが変則的に交差する五差路を、十字路交差点へ改良することに加え、大網街道に右折矢印信号を設置できるよう、現在、千葉県公安委員会と協議を行っているところです。

【かばさわ洋平議員】

 次に、生実本納線の平面交差点の信号機改良と越智町土気町線の早期整備について伺います。

生実本納線市原市境の平面交差点は交通量が増加し、車両事故も増えているため、信号機改良を改めて求めるが、交差点拡幅に向けて市原市との協議状況及び、安全対策の実施状況について伺います。また、当該交差点を速やかに改善するためにも越智町土気町線の早期整備を求めるが今後の取組について伺います。

【建設局長答弁】

 交差点改良を予定しているし市原市から、近傍で本市が計画する越智町土気町線の情報を求められており、現在行っている設計内容の進捗に合わせて適宜、市原市に提供しているところです。また、生実本納線の安全対策については、昨年度「交差点あり」などの路面表示の補修を実施しております。越智町土気町線については、現在、予備設計や千葉県公安委員会との協議を行っており、これらが完了した後、共有地処理を進めるため、認可地縁団体の設立に向け、さらに地元の皆様にご理解を深めていただけるよう、本路線の整備内容や整備効果などをお示しする地元説明会を行って参ります。

【かばさわ洋平議員】

 次に、八幡台踏切についてです。先般、越智町住民からJRが突如として踏切を廃止したいと通知する回覧文書がまわってきたと困惑した声が複数届いています。地元住民からは「日々利用しているため廃止は困る」「大網街道バス停を利用しており歩行だけは通してほしい」という声もあるため、歩行者における踏切利用は維持した上で、安全対策を実施するよう求めるがどうか。

【建設局長答弁】

 八幡台踏切は、○JR東日本から踏切廃止の申し入れがあったこと。○過去に死亡事故が複数件発生していること。○交通量が比較的少ないこと。○大網街道への代替路が確保されていること。などから、市民の皆様の安全を守るため、げんざい、JR東日本と踏切廃止に向け、協議しているところです。

【かばさわ洋平議員】

次に、土気踏切についてです。

【かばさわ洋平議員】

 土気踏切と大網街道における事故件数の比較です。20年間で土気踏切は1件の死亡事故が発生、一方で大網街道では、車と歩行者・自転車の事故は8件も発生している状況です。幅員が狭く交通量の多い大網街道を迂回路とすることで事故が増えることがあってはならないと考えます。

大網街道を2.5m拡幅するためには相当な用地取得が必要であり、拡幅できないまま5年で踏切を閉鎖することは住民を危険にさらすことになるため許されないが見解を伺う。また、迂回路となる大網街道歩道を2.5m歩道の拡幅が実現できなければ踏切を閉鎖しないと明確に市民に約束すべきではありませんか。

【建設局長答弁】

 踏切事故は、ひとたび事故が発生すると、重大な結果につながることなどから、代替路となる大網街道の歩道の平坦性を確保する短期的整備の完了時期を目途に、土気踏切を廃止することが妥当と考えております。

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