学校体育館エアコン整備計画の前倒しを! もりた真弓議員議案質疑〔2024年第4回定例会〕
もりた真弓議員の議案質疑および答弁 2024.11.29
【もりた真弓議員】
議案第116号 令和6年度千葉市一般会計補正予算(第5号)
「中央公園・通町公園の連結強化」繰越明許について
中央公園から千葉神社までの区域に係る事業ですが、事業概要に旧西口再開発事務所の解体が含まれています。その理由及び、解体後の土地は何に利用するのか、うかがいます。
【都市局長答弁】
旧西口開発事業所用地は、通町公園の事業用地取得のための代替地候補として位置づけており、今後、用地取得に向けた交渉を進めるため、解体して更地にするものです。
【もりた真弓議員】
千葉市は、千葉氏ゆかりの地である通町公園を一体的にとらえて、歴史的空間あるいは緑の回廊として活用するとしています。中央公園・通町公園の連結強化は、千葉開府900周年には間に合わないとのことですが、今後どうなるのかおたずねします。
【都市局長答弁】
神社に隣接する東区域と、中区域については、千葉開府900年となる令和8年6月の供用開始に向けて、取り組んでまいります。中央公園に近い西区域については、公園用地の取得に時間を要しており、令和8年度に使用可能となった区域について、暫定的に利活用を始めたいと考えております。
【もりた真弓議員】
中央公園・通町公園の連結強化と中央公園プロムナードの関連性についてお示しください。
【都市局長答弁】
中央公園プロムナードは、駅に訪れた来街者を中心市街地周辺まで誘うための軸であり、居心地がよく歩きたくなるウオーカブルな空間づくりを官民一体で取り組んでおります。中央公園・通町公園連結強化事業は、「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」の先行整備プログラムに位置付けられており、公共空間を活用した賑わいづくりにより、中心市街地に来街者を引き込む魅力を向上させるものであります。
【もりた真弓議員】
先行整備プログラムでは「駅からまちへと来街者を引き込み、更に、まちの中を回遊する動機となる施設の整備」としていますが、本当に必要な事業なのかおたずねします。
【都市局長答弁】
当該事業は、中央公園、通町公園や千葉神社を一体的に捉えて人々が集い、賑わい、憩える空間を整えながら、神社などの景観と調和のとれた整備をすることとしております。多くの方々に訪れていただけるような拠点を形成することにより、人々の新たな交流や活動をつくり出し、中心市街地の魅力向上により、千葉都心の活性化に寄与するものと考えております。
【もりた真弓議員】
「学校施設の各種改修等」債務負担行為の設定
学校施設の環境整備について、体育館の冷暖房設備整備についてです。千葉市は、令和6年度分として中学校等30校、今回の議案にある令和7年度分として中学校等29校の基本設計、及び実施設計と中学校等への体育館のエアコン整備を進めています。そこでうかがいます。
千葉市の体育館冷暖房設備整備に対する、国の「学校施設環境改善交付金」の活用の予定はあるのか、おたずねします。
【教育次長答弁】
体育館の冷房施設の整備にあたっては、多額の費用が必要となりますので、財源として国庫補助金の確保は重要だと考えております。このため、文部科学省が所管する「学校施設環境改善交付金」を最大限活用し、整備を進めることを予定しております。
【もりた真弓議員】
小中学校全校へのエアコン設置が完了するのは何年度になるのか、お示しください。
【教育次長答弁】
部活動のある中学校・中等教育学校・高等学校や、特別支援学校の整備を優先し、その後、小学校の整備を行いたいと考えております。全校への冷暖房設備の設置が完了する時期については、相当の財政負担が求められる事業となるため、財源の確保、具体的には来年度までとされている国庫補助金及び市債の優遇措置の継続など、国の動向を見極めて検討する必要があり、現時点でお示しすることは難しい状況です。
【もりた真弓議員】
体育館へのエアコン設置計画を前倒しするなど見直しが必要ではないのか、お答えください。
【教育次長答弁】
体育館の冷暖房設備の設置は、児童生徒の教育環境整備としての熱中症対策と、避難所としての環境整備のための施策であると認識しております。整備の計画については、多額の費用を必要とする事業でありますので、今後、本市にとって有効な財源をいかに確保し、どのようにすれば他の事業と並行して進めていくことができるか、さまざまな視点から検討して参ります。
【もりた真弓議員】
「昭和の森管理運営」【債務負担行為】及び議案第137号「指定管理者の指定について(昭和の森)」
昭和の森の指定管理者を指定する議案についてうかがいます。
千葉市が指定管理者の選定理由の一つにあげている「パークコネクト」とは何か、おたずねします。
【都市局長答弁】
パーク・コネクトとは、指定管理予定候補者である株式会社日比谷アメニスが提案する取り組みで、市民、NPO、企業、指定管理者、行政が、共にこれからの公園のあり方・役割を考えて、公園の利活用を試行・実践していこうとするものであります。指定管理予定候補は、既に東京都東村山市の都市公園等の指定管理において実践しており地域住民から、例えばフリーマーケットやマルシェを開催したいなどの相談を受け付け、協力者とのマッチング、必要な手続きの案内、より魅力的なイベントにするためのコーディネートなどを通じて、市民協働による講演の利活用を進めております。
【もりた真弓議員】
「公園のあり方・役割を共に考え、取組みを試行・実践する」者として、市民・NPO・企業・市・指定管理者のうち主体となって進める者は誰か、うかがいます。
【都市局長答弁】
指定管理予定候補者の提案では、指定管理者がパーク・コネクトの取組み全体の推進や、それぞれの関係者による意見交換を促す役割を担います。個別の活動に関しては、公園をフィールドとして活動したい市民やNPO 、企業などが主体となり、指定管理者が実現に向けたサポートを行うことが想定されています。なお、昭和の森でのパーク・コネクトの取り組みは、現在提案を受けた段階であり、詳細は、今後調整して参ります。
【もりた真弓議員】
千葉市はパークコネクトにどうかかわるのか、お示しください。
【都市局長答弁】
指定管理予定候補者によるパーク・コネクトの取組により、様々な主体が工夫やアイディアを凝らして積極的に公園を活用することで、賑わいや公園の新たな魅力の創出が期待されます。本市としましては、適宜、状況確認を行うとともに、必要な助言等を行なって参ります。
【もりた真弓議員】
議案第117号 令和6年度千葉市霊園事業特別会計補正予算(第1号)
「斎場施設管理運営」【債務負担行為】及び議案第132号「指定管理者の指定について(千葉市斎場)」
千葉市斎場の施設管理運営についてうかがいます。
- 今回、斎場における指定管理料の債務負担行為補正22億8千万と指定管理料の設定の議案となりますが、まず指定管理料については前回と比較した変更額、その理由についてお示しください。
【保健福祉局長答弁】
債務負担行為設定額は、22億8,954万5,000円で、今期の設定額18億2,667万2,000円と比べ、約4億6,300万円の増となっております。 これは、物価や人件費などの上昇に加え、火葬件数が年々増えており、それに伴い光熱水費等が増加すること、また、会場から約20年が経過し、施設の補修が必要な個所が増えていることを反映しております。
【もりた真弓議員】
現状の斎場における火葬待ちの実態、今後5年後の火葬件数の見通しはどうなっているのか。また、友引開場に伴い、どの程度の人員増加が見込まれるのか、おたずねします。
【保健福祉局長答弁】
近年、死亡者が増加する冬の火葬集中期には、亡くなってから火葬までに10日程度を要する場合があり、このような状況を踏まえ、1日当たりの火葬受け入れ件数の拡大や、友引開場により対応を図って参りました。火葬件数も見通しとしては、今後5年間は引き続き増加傾向にあるものと考えております。人員については、火葬炉運転・収骨等に従事するスタッフは現在と比べ、友引開場の拡大に合わせ段階的に3人増員する見込みとなっております。
【もりた真弓議員】
これまで日本共産党市議団は、斎場職員からの処遇改善を求める声に基づき、職員の増員と処遇改善に取組むよう求めてきました。今回従業員の処遇改善における評価が盛り込まれたことは評価します。そこでうかがいます。
事業者変更に伴い、現事業者と新たな指定管理事業者における職員数、そのうち正規雇用と非正規の数含めて、増員となるのかどうか。また、正規雇用、非正規雇用において賃金等の処遇改善が図られるのかどうか伺います。
【保健福祉局長答弁】
各従業員の業務範囲などが異なるため単純な比較はできませんが、指定管理予定候補者の提案は現状と比べて火災業務・施設管理に従事する職員数が多い提案となっております。賃金等の処遇に関しては、昇給や各種手当を見込んだ妥当な給与水準が設定され、雇用する従業員40人のうち、30人を正社員として雇用するほか、適切な人員配置・業務分担により、従業員全員が連続60分の休憩取得を可能とするなどの提案がありました。今後、指定管理者へのモニタリング等の中でも、従業員の処遇・待遇及び労働環境について提案内容の実施状況を継続的に確認して参ります。
【もりた真弓議員】
議案第118号 令和6年度千葉市競輪事業特別会計補正予算(第1号)
「千葉サイクル会館大規模改修実施設計」【繰越明許】
築28年経過した千葉サイクル会館について、大規模改修工事に向けた実施設計を行うものです。 そこでうかがいます。
実施設計には4,000万円とあるが、大規模改修工事には総額いくらかかるのか、おたずねします。
【経済農政局長答弁】
建物の保全改修、設備機器の省エネ改修、内部レイアウト改修、昇降機の法令適合改修等を予定しており、今回の繰越明許に関わる実施設計において、仕様と合わせ決定することとしております。
【もりた真弓議員】
財源については競輪事業施設整備基金となっていますが、基金の積み立ての状況と総額について、お示しください。
【経済農政局長答弁】
サイクル会館修繕等のため、令和元年に「千葉市競輪事業施設整備基金」を創設しました。当初は、余剰金を積み立て、250競走開始後は、毎年5,000万円を積み立てており、昨年度末時点の積立額は、約9億6,000万円となっています。
【もりた真弓議員】
選手宿舎としての千葉サイクル会館の利用状況についてうかがいます。
【経済農政局長答弁】
千葉サイクル会館は、自転車競技法に基づき、公営競技の公正性を確保するため、開催期間中に競輪選手の外部との接触を厳格に管理するための宿舎となっています。 1節の開催に対して、開催日前日の前検日、開催日の2日間及び後泊の計4日間を利用することとなり、昨年度の利用実績は171日間、延べ3,500人程度となっています。
【もりた真弓議員】
サイクル会館は、競輪が開催されていない時に、地域に開放されていたと聞いています。250競走のスタートにより、地域住民等への開放、利用状況に変化はあるのか、おたずねします。
【経済農政局長答弁】
千葉サイクル会館を設置した平成8年から、選手宿舎として利用しないときは、地域住民等からの利用を受け付けており、コロナ禍前は、近隣クリニックによる健康診断、高校の全校集会や会議室等の利用として貸出しを行なっていました。コロナ禍で一時、利用要望は無くなりましたが、現在は、地域住民等から利用の問い合わせや要望が戻ってきており、条件が合えば貸出しすることとしています。
【もりた真弓議員】
議案第119号 令和6年度千葉市病院事業会計補正予算(第1号)
「空調熱源更新(青葉病院)」
青葉病院の空調設備の熱源の老朽化により、夏季の室温管理に支障をきたしているため、劣化の著しい熱源を更新するものです。
青葉病院の空調の仕組みについて、お示しください。
【病院局次長答弁】
冷房については、3台の冷凍機で冷水をつくり、院内に巡らせた配管で循環させ、院内各所に設置した送風機から冷風を発生させております。また、暖房については、4台のボイラーで温水をつくり、冷房と同様に院内に循環させ、温風を発生させております。
【もりた真弓議員】
老朽化による不具合が顕著になったのはいつか、おたずねします。
【病院局次長答弁】
令和4年までは、大きな支障はありませんでしたが、老朽化により冷凍機の冷水を作る機能が低下したことで、昨年の夏から徐々に不具合が生じ始め、本年の夏には、室温管理が著しく困難になりました。
【もりた真弓議員】
具合の悪い方が訪れるという病院の特性を考えれば、施設の環境整備は特に配慮すべき点だと考えますが、施設の維持管理を計画的に行う視点での受け止めについて、うかがいます。
【病院局次長答弁】
青葉病院は開院から22年目となり、施設の老朽化による設備更新の必要が生じております。病院機能に与える影響を最小限にするよう考慮しながら、それぞれの設備を適切な時期に、計画的に更新して参ります。
【もりた真弓議員】
議案第120号 千葉市職員の給与に関する条例等の一部改正について
千葉市人事委員会の勧告に基づいて、職員の給料及び期末・勤勉手当の引き上げが行われるものです。市長等、特別職の期末手当の引き上げについてうかがいます。
市長等の期末手当の引き上げ額及び引き上げ後の年額はいくらか、お示しください。
【総務局長答弁】
特別職の期末手当については、一般職員の改正を踏まえ、0.1月分引き上げるもので、市長は158,040円増の年額7,269,840円、副市長は127,680円増の年額5,873,280円となります。
【もりた真弓議員】
今回、初任給及び若年層に重点を置き、部局長級の給料月額の改定幅を抑えるなどの改定です。そうした中で、市長等特別職の期末手当については、引き上げをしない道もあるのではないか、お答えください。
【総務局長答弁】
特別職の期末手当は、従前より一般職の職員の期末・勤勉手当の支給月数にあわせて改定を行ってきており、また、人事委員会勧告では、一般職の職員の期末・勤勉手当の合計支給月数について、年齢や職責により差を設けていないことから、今回も同様の対応としているものであります。
【もりた真弓議員】
議案第121号 千葉市職員の特殊勤務手当支給条例の一部改正について
異常な自然現象等により頻発する災害に対して、千葉市以外での被災地に派遣される職員や「緊急消防援助隊」として立ち入り禁止の区域で危険な業務に従事する消防職員に対して特殊勤務手当を支給するものです。
- 災害時における応急対策等のために派遣される職員の特殊勤務手当について、新設する理由と、主な対象業務について、おたずねします。
【総務局長答弁】
頻発する災害に対し、本市の区域外の被災地に職員を派遣する機会が今後も増加することが見込まれることなどを踏まえ、被災地に派遣され、災害応急対策等の業務に従事した職員に対し、業務の特殊性を考慮し、新たに手当てを支給するものです。対象業務については、職員が被災地に派遣され、従事する業務全般を対象としており、避難所運営、罹災証明書の発行、医療救護活動や廃棄物収集運搬などのほか、消防職員においては、救急消防援助隊等としての活動を想定しております。
【もりた真弓議員】
災害対策基本法に基づく警戒区域等で従事する場合、想定される業務とは何か、事例をあげてご説明ください。
【総務局長答弁】
大規模災害発生時などに設定される警戒区域等において、人命救助や救急活動、消火活動などに従事することを想定しております。具体的には、令和3年に静岡県熱海市で発生した土石流災害に派遣された緊急消防援助隊が、広範囲に堆積した土石流による泥や倒壊家屋の瓦礫等を除去しながら安否不明者の救助活動をした例があり、このような業務が対象になるものと考えております。
【もりた真弓議員】
派遣された職員も2次災害などの危険が想定される中で従事することになります。これに対する支給額は妥当と考えるのか、うかがいます。
【総務局長答弁】
今回新設する手当については、国の災害応急作業等手当との均衡や他団体の状況等を踏まえて支給額を設定しており、適当な額であると考えております。
【もりた真弓議員】
議案第128号 工事請負契約について
(千葉市千城台西保育所新築工事)
老朽化した千城台西保育所の建て替えについてうかがいます。
公立保育所を公立で建替える理由についておたずねします。
【こども未来局長答弁】
令和3年に策定した「公立保育所の施設管理に関する基本方針」において、立地条件・周辺地域の保育需要・保育施設の状況等を勘案し、公立として建替えるか、民間移管して建替えるかを保育所ごとに定めており、千城台西保育所については、公立として建て替えをすることにしております。
【もりた真弓議員】
千葉市ではこれまで、民間保育所しか国の交付金の対象にならないため、公立保育所の建替えの際、民営化を進めてきたと理解しています。
平成18年度の土気保育所の民営化の後、施設を建替えた際に民営化した公立保育所の数と今後の民営化の予定についてお示しください。
【こども未来局長答弁】
これまでに、6か所の公立保育所を民営化しており、今後、17か所の民営化を予定しております。
【もりた真弓議員】
契約方法を指名競争入札としていますが、一般競争総合評価落札方式と指名競争入札の違いとメリット・デメリットについておたずねします。
【財政局長答弁】
一般競争入札での総合評価落札方式は、公告により広く入札参加者を募ることで、参加意欲のある者の入札参加機会が確保されるとともに、価格に加え、価格以外の要素も総合的に評価して落札者を決定するもので、価格及び品質が総合的の優れたものが受注できるものです。指名競争入札は、入札参加資格要件を満たしている事業者の中から、発注者が事業者を選考し指名することで、一定数の入札参加者が期待出来るものです。一般的には、公平性に面で一般競争入札に劣るとされておりますが、本市においては、入札参加資格要件を満たしている事業者をすべて指名することとしており、この点でも公平性に配慮した運用となっております。なお、本案件は再発注にあたり指名競争入札としておりますので、「千葉市建設工事等の予定価格等の公表に関する事務取扱要領」に基づき、予定価格を事前公表し、事業者が積算に取り組みやすくすることで入札参加者の増加を図り、これ以上入札不調が続き、建て替えスケジュールに支障をきたすことのないよう努めております。
【もりた真弓議員】
建替える保育所の定員は110人で、現保育所と同じ規模です。
保育所の果たす役割として、今後も必要とされる一時あずかりについて、今回の千城台西保育所での導入は考えないのか、うかがいます。
【こども未来局長答弁】
現時点では実施の予定はございません。なお、今後につきましては、地域の需要や周辺保育施設の実施状況を見据えつつ、必要に応じて検討して参ります。