保育料第2子無償化と年齢制限の撤廃を! かばさわ洋平議員一般質問〔2024年第4回定例会〕
かばさわ洋平議員の一般質問および答弁 2024.12.6
1.保育料の無償化について
【かばさわ洋平議員】
物価高騰が続くなかで、子育て世帯にとっては保育料負担が家計に重くのしかかっています。政令市では、現在6市、千葉県内では市川市、市原市でも、多子世帯の経済的な負担軽減のため、第2子以降の保育料を無償化しました。本市としても子育てするなら千葉市とするために保育料無償化の拡充を決断すべきと考えます。
子育て世帯の負担軽減を図るために第2子以降の保育料無償化を実施するよう求めますが、見解を伺います。
【こども未来局長答弁】
第2子以降の保育料無償化については、本来であれば国の責任において一律の基準を設けた上で実施すべきものと考えているため、これまでも機会を捉えて国に要望を行っております。なお、本市独自で実施する場合、概算で年間約13億円の財源を必要とすることから、他の事業への影響を勘案しつつ検討を進めてまいります。
【かばさわ洋平議員】
先般、市民から「現在年長、年中、1歳時クラスと3人の子どもが保育所に通っているものの、来年度は1番上の子が小学校に上がるので有料になるので千葉市は子育てするには不利と感じます」という声が届いています。いわゆる保育料の小1の壁です。小学生となると子どものカウントが3人目カウントから外れるというもので、全く持って不合理であり、子育てしやすい千葉市をつくるために改善が急務と考えます。
物価高騰が続くなか、子育て世帯の保育料負担軽減のために、現在の第3子カウントが小1となると外れるという年齢制限を見直し、第1子の年齢に関わらず保育料無償化が図れるよう改善を求めますがいかがですか。
【こども未来局長答弁】
本市としても、きょうだいの年齢が離れていること等により、負担する保育料に格差が生じていることは、大きな課題と認識しております。年齢制限の見直しは、当該格差の解消及び多子世帯の経済的負担軽減につながることから、他自治体が実施している様々な方策等について調査研究を進め、今後検討して参ります。
2.鎌取・おゆみ野の住みよいまちづくりについて
【かばさわ洋平議員】
党市議団による市民要望アンケートにおいて、鎌取おゆみ野地域においても、多くのまちづくりへのご要望を頂きました。はじめは、鎌取・おゆみ野地域の市営住宅についてです。鎌取・おゆみ野地域には鎌取市営・おゆみ野第1市営、おゆみ野第2市営と3つの市営住宅がありますが、単身世帯入居できる戸数が少なく改善の要望が寄せられています。
鎌取市営、おゆみ野第1市営、おゆみ野第2市営住宅において、単身世帯が入居可能な戸数を増やすよう求めますが見解を伺います。また、おゆみ野第1及び第2市営住宅については、老朽化が進行しているため、外壁改修を早期に実施するよう求めます。お答えください。
【都市局長答弁】
鎌取・おゆみ野地域の団地は、一般世帯向けに建設したため、単身者向け住戸はございませんが、令和4年度からは全団地を対象に、入居募集後、一定期間経過しても入居者がいない住戸の一部を高齢等の単身者が入居可能な住戸として募集を開始しております。これまでに、鎌取・おゆみ野地域では9戸、緑区全体では33戸で高齢等の単身者が入居できる住戸の募集を行っておりますが、今後については応募状況を注視しつつ、募集戸数を検討して参ります。また、外壁改修につきましては、まずは今年度、おゆみ野第1団地の実施設計を行っているところです。
【かばさわ洋平議員】
次は、大網街道の舗装改良と点字ブロック改修について伺います。
大網街道の鎌取駅北口入口交差点付近において、住民から道路振動の相談が複数寄せられているため、早期に舗装改良工事に取組むよう求めますが今後の対応について伺います。また、当該交差点の点字ブロックについて視覚障害者から改修要望が寄せられているため、改修を求めます。
【建設局長答弁】
地元から要望を受けている道路の振動箇所については、先月、部分的な補修を実施しました。また、補修か所の前後でも舗装の劣化が見受けられることから、舗装の改良を検討しているところです。点字ブロックについては、今後、北口駅前広場の歩道回収と併せて実施することとしております。
【かばさわ洋平議員】
次に、平山小学校通学路の安全対策について伺います。
鎌取十字路から平山小学校にかけては、通行量が非常に多い中、子ども達が毎日通学しており、保護者から毎年のように、ガードレール整備を求める声が寄せられ続けています。住民の願いに寄り添いガードレール増設を求めるがどうか。
【建設局長答弁】
当該区間は、勾配が急な坂道で、左右のカーブが連続しており、冬場のスリップ事故なども複数回発生していることから、車両の逸脱防止のため、今年度、部分的にガードレールを設置することとしております。
【かばさわ洋平議員】
次に、辺田町自治会館前の信号機の存続について伺います。
本年2月に千葉県から辺田町十字路側の辺田町自治会館前の信号機の撤去に関する説明会が開かれました。地元住民から存続を求める声が複数寄せられたため、本年5月に存続を求める要請を行ってきましたが、信号機の今後の稼働について、対応や検討状況についてお示しください。
【市民局長答弁】
当該箇所の信号機を存続させる地域からの要望について、本年6月に所轄の警察署に伝えてところです。現在、警察の検討状況について照会を行っているところであります。
【かばさわ洋平議員】
次に、ゼビオおゆみ野店前交差点についてです。
おゆみ野南5丁目にあるゼビオおゆみ野店前の交差点は信号機がなく、度々危険な事故が発生しているため、早期に信号機設置を求めるがどうか。
【市民局長答弁】
当該箇所に信号機を設置することにつきまして、所轄の警察署に要望をしてまいります。
【かばさわ洋平議員】
この交差点付近にある郵便ポストが合流する際に視認不良となっているため、ポストの位置を変更するよう求めるがどうか。
【建設局長答弁】
郵便事業者と現地や郵便物の投函・集荷などの利用状況を確認し、移設が必要な場合には、位置の変更を依頼して参ります。
【かばさわ洋平議員】
次に、生実本納線の赤井町地区工事についてです。
長年求め続けてきた生実本納線赤井町地区の工事がついに開始され、千葉方面へのアクセス向上、大網街道渋滞解消など期待が高まっていますが、今後の整備内容、開通に向けた工事期間の見通しをお聞かせください。
【建設局長答弁】
本路線と交差する大網街道及び磯辺茂呂町線を掘割構造で接続する本線と、この両側に沿線からアクセスできる副道を整備することとしております。本線部については、整地工事に着手したところですが、副道部については、必要な用地の取得を行っている段階であり、現時点で工事期間をお示しすることは難しい状況です。
【かばさわ洋平議員】
最後は、鎌取駅のシェルター整備と遊歩道について伺います。
鎌取駅南口の一般送迎者用ロータリーにかけてのシェルター整備の工期前倒しを求め、約3か月前倒しで整備されました。バスロータリー側へのシェルター整備の迅速な工事を求めるがどうか。また、鎌取センター歩道橋については雨天時の水はけが悪く路面にたまり危険との声もあるため排水の改善を行うよう求めるがどうか。
【建設局長答弁】
シェルターについては、駅改札口から広場までの階段部に、来年以降設置することとしております。また、歩道橋については、排水口が落ち葉などで覆われ、水たまりが生じていることから、落ち葉などが堆積しても排水機能が維持できる対策を検討して参ります。
3.地域公共交通について
【かばさわ洋平議員】
はじめに、京葉線快速の復元についてです。9月に異例のダイヤ変更により19本快速を増発するものの、当初のダイヤへの復元でいうと、平日59本が26本に減り、7本復元と復元率はわすか21%であるため、第2回定例会で9月の京葉線ダイヤ改正での快速復元率は26%であり、快速電車の更なる復元をJRに強く求めるべきと求めました。市は「夕夜間の速達性は不十分であるためJR東日本とは定期的・継続的に協議を行っていきたい」と答弁してきました。
①京葉線ダイヤにおいては9月改正以後も快速の復元を願う市民からの声が寄せられ続けているため、改めて3月ダイヤ改正での京葉線快速の増便を求めますが、これまで先頭に立ってきた神谷市長はJRと何回、どのような協議を行ってきたのか伺います。
【都市局長答弁】
本年8月に本市とJR東日本、千葉商工会議所の三者で協議し、まちづくりの観点とあわせダイヤ改正についても意見交換していくこととしました。併せて、本市から来年3月のダイヤ改正に向けて、夕夜間帯の東京からの速達性の改善や、週末を含めた幕張新都心来街者の行き帰りの利便性と速達性の確保について、改めて市長からJR東日本へ要望しました。その後も、JR東日本とは意見交換を重ねており、事業レベルも含めて、本市の要望を繰り返し伝えております。
【かばさわ洋平議員】
次に、バス路線廃止地域への代替交通導入の取組について、2年前に廃止された平山線についてです。私はこれまで、一昨年12月に平山町町内会と共催として、市交通政策課によるデマンド交通学習会を開催。さらには平山線地域へのデマンドタクシー等の運行を求める署名369筆を当局に提出し、議会でも繰り返し取り上げてきました。先般、地元住民からは「大椎台はデマンドタクシーがすぐに運行したのに、平山町は人口が少ないから見捨てられたのか」と落胆の声を受けました。
デマンドタクシー運行を望む平山町民300人以上の切実な署名を重く受け止めて、来年にデマンドタクシー運行が可能となるよう地元協議会を全力で支援するよう求めますが、現在の検討状況と運行に向けた具体的な取組についてお聞かせいただけますか。
【都市局長答弁】
本年9月に行った地域の移動ニーズを把握するアンケート結果に基づき、現在、本市も参画する地元交通協議会で運行日や運行ルートなどの検討を進めております。その後は、地元協議会がタクシー事業者の意見を聞きながら、ダイヤや運賃などを含む運行計画案を作成していくこととしております。
【かばさわ洋平議員】
次に、大椎台・大木戸台地域の交通問題についてです。本年4月にバスが廃止されたのちに、速やかにデマンドタクシーの運行を開始したことは一定の評価ができるものの、通勤等で土気駅を利用されていた市民は足を失ったままであり、議会でも繰り返し、朝晩への交通手段の導入を求めてきました。地元では循環バスの復活などバス事業者に申入れするなど取組みを進めています。
大椎台・大木戸台への朝晩の交通手段導入に向けて地元協議会から要望のある、あすみが丘地区とのバス循環運行実現への見通しについてお聞かせください。
【都市局長答弁】
地域の方々からの大椎台線の復活や、あすみが丘地区との循環バス運行の要望に対し、バス事業者からは、運転手不足や経営的判断により路線復活等は現時点では非常に厳しいが、引き続き検討は続けたい旨の意向が示されたことを承知しております。本市といたしましては、引き続き事業者に対し、路線バスの維持に資する運転手養成などの支援を行って参ります。
【かばさわ洋平議員】
あすみが丘とのバス循環運行実現に向けては、大椎町のさわやか通りから越智町土気町線にバスが通行できるように現行の狭いクランク型道路である、市道大椎町9号線とあすみが丘28号線を改良する必要があります。
この道路については、地元町内会からも改良を求める要望があり、改良を求めてきましたが、道路改良の見通しについて伺います。
【建設局長答弁】
地元町内自治会からのご意見を受け、当該箇所の道路整備について、現在、地元の皆様と意見交換を行いながら検討を行っているところです。
【かばさわ洋平議員】
先般、大椎台自治会が地元住民を対象にした交通アンケートを実施したところ、朝夕の時間帯にバスが復活したら利用すると回答は76%にも及んでいます。アンケートでは「バスが無くなり外出の機会も減り部屋に閉じこもっている」あるいは「雨の日は服が濡れて大変、バスを戻してほしいと切に願います」など、要望は切実であります。
バス路線が廃止された大椎台・大木戸台地区の住民アンケートでは朝晩の移動手段を望む声が7割と高いため、デマンドタクシーの時間帯を拡充するなど、朝晩の移動手段確保に取組むよう改めて強く求めますが、デマンドタクシーの運行拡充に向けた検討状況や取組について伺います。
【都市局長答弁】
地元交通協議会が本年10月に実施したアンケートでは、朝夕の時間帯の拡充を求める声が多かったことから、地元交通協議会と協力しながら運行便数の拡充を検討して参ります。
4.緑区の行政サービスについて
【かばさわ洋平議員】
千葉市緑区の人口は平成4年に68,222人だったものが、令和5年には129,874人まで増加し、実に増加率は1.9倍となっています。一方で、人口増加に見合う行政サービスが十分に展開されていない問題における不満や改善を求める声は、毎年の市民要望アンケートでも、保育施設、公民館、文化施設、病院など、多数寄せられ続けております。
まずは緑区区役所の雨漏り改善について伺います。
第1回定例会の代表質疑にて、緑区役所の雨漏りへの改修対応を求めてきましたが、安心して利用できる環境へと改善されたのかどうか伺います。
【緑区長答弁】
これまでも雨漏りの対応として、樋のドレン掃除、シーリングの打ち換え等を実施して参りましたが、近年の大雨を受け、本年7月から11月までの工期でウレタン塗膜防水等の屋根の漏水修繕を実施いたしました。これにより、改善が見込まれるものと考えております。
【かばさわ洋平議員】
次に、公立保育所数についてです。他の行政区は10施設あるなか、緑区はかつて土気保育所もあったものの民営化されるなどもあり、わずか2か所と保育サービスの偏重は問題と考えます。
②他の行政区には10以上ある公立保育所が、人口増加を続けている緑区にはわずか2か所の公立保育所では他の行政区との保育サービスに著しい差異が生じている問題は正常と考えているのか。また、入園調整に苦労するという現場の声も複数届くなか、今後の公立保育所の立地のあり方を再検討すべきではありませんか。
【こども未来局長答弁】
認可保育所における保育については、保育所保育指導指針のほか、法令等に基づく基準や市の条例等に則って実施されることから、公立か民間かによる優劣はないと考えております。また、公立保育所は、整備費、運営費が一般財源化されており、民間保育園の整備、運営に比べ市の負担が著しく大きいことなどから、増加する保育需要に対しては民間保育園の整備により対応する方針としておりますが、今後も地域の保育需要を的確に把握し、必要に応じて適切に対応して参ります。
【かばさわ洋平議員】
次に、文化施設についてです。市が実施した市民アンケート結果でも明らかなように、若葉文化ホール、美浜文化ホールの緑区民の利用実態は13%程度と極めて少ないのが実態です。さらに言えば、緑区には300名規模で収容できる多目的ホールは、鎌取コミュニティセンターとあすみが丘プラザのみであり、音楽や踊りなどの発表会できる機会が著しく少ないのが現状です。
人口増加が続いてきた緑区になぜ文化施設の検討をしないのか伺います。大規模なホールは難しくても300名規模の一番利用率が高く、施設を利用できない緑区民のニーズを調査して、文化施設整備のあり方を再検討するよう求めますが、いかがですか。
【市民局長答弁】
新たな文化施設のあり方とその整備については、既存の地区ホール等の稼働状況や本市の資産経営方針や財政状況等を踏まえ、総合的に検討することとしており、現時点で新たに整備する具体的な計画はありません。
【かばさわ洋平議員】
次に、公民館施設数についてです。中学校区に1館といのが本市の公民館整備方針でもあり、中央区、花見川区、稲毛区、若葉区は中学区に1校整備されているにも関わらず、緑区は8中学校区に4公民館しかありません。コミュニティセンターで代替しているとの説明では、他の行政区も当然コミュニティセンターがさらにあるなかで、説明に合理性を欠いており、緑区民としても納得できないのではないでしょうか。
他の行政区では中学校区に1館の公民館がほぼ整備されているものの、緑区は8中学校区でわずか4館であり、災害時に避難場所となる点からも是正が必要と考えますが、見解を伺います。また、有吉中学校地区はおゆみ野公民館であまりに鎌取駅北側地区住民の活用に不便なため、公民館整備の検討を求めます。
【教育次長答弁】
緑区における公民館は、8中学校区4館の設置状況ではありますが、おゆみ野ふれあい館や鎌取コミュニティセンターなど既存施設が設置され、公民館機能の一つである地域の学習や交流の場として、その役割を補完しているため新規の公民館整備は予定しておりません。また、緑区における災害時の避難所については、公民館や学校施設に加え、鎌取コミュニティセンターや土気あすみが丘プラザなども指定されており、現時点で必要な避難所が確保されているものと認識しております。
【かばさわ洋平議員】
千葉市の公民館についてHPでは「原則、中学校区に1館の公民館整備を進めており」と書かれていることは、緑区があまにりも例外的対応となっているため事実と反しているのではないでしょうか。
公民館を中学校区に1館整備としている説明は事実と反するため、改めるべきはありませんか。また、緑区の学習や交流の場を確保するために、椎名公民館を早期に建替えておゆみ野地域の住民利用を促進すること、土気公民館の建替えの際に機能強化を図ること、さらにはおゆみ野ふれあい館を機能強化図る複合化など検討するよう求めますがいかがですか。
【教育次長答弁】
近隣の既存施設で機能を補完することとしており、施設の配置や機能強化については、利用状況を踏まえ建替えの際に施設利用者や地域住民の方々のご意見を伺いながら検討して参ります。なお、椎名公民館については、今年8月27日に地元自治会から再整備の要望書が提出されており、先月26日に地元代表説明会を開催し、市の建替え案をお示ししたところです。今後は、地域の皆様の利用者への説明会を開催することとしております。
【かばさわ洋平議員】
次に、救急医療体制と病院についてです。救急告示病院として認定を受けている病院は、中央区は10、花見川区は4、稲毛区は2、若葉区は3、美浜区は4病院とある一方で、緑区は県立こども病院1病院のみであります。医療機関の偏在は歴然であり、医療提供体制のバランスを考えていくのが行政の役目と考えます。
緑区民が救急搬送されている病院の上位5医療機関と人数についてお示しください。
【消防局長答弁】
令和5年のデータになりますが、第1位が、千葉メディカルセンターで841人、第2位が青葉病院で516人、第3位が千葉労災病院で503人、第4位が千葉中央メディカルセンターで471人、第5位が千葉大学医学部付属病院で414人となっております。
【かばさわ洋平議員】
各区の救急搬送平均時間令和4年の調査においては、中央区は平均53分の一方で、人口増加が続く緑区は平均62分と実に10分近い差異がうまれているのが実態であります。救急搬送は時間との勝負でもあるなかで健康や命の面でも緑区は行政サービス格差があることは問題ではないでしょうか。
緑区民は、市外病院に搬送されるケースも多いことや救急搬送時間が長く、結果的に助かる命を救えないという状況が他の行政区より多いことが考えられますが、緑区の救急医療体制についてどのように考えているのか。また、人口増加も続く緑区民から切実な要望である公立病院整備に向けて、立地の再検討を進めていただきたいと思いますが見解を伺います。
【保健福祉局長答弁】
医療提供体制の構築にあたっては、地理的条件や交通事情等の社会的条件を考慮して設定された保健医療圏において、各医療機関の専門性や規模に応じ、お互いに役割を分担することで質の高い医療の提供を目指しているところです。本市は、市内全域で一つの医療圏として設定されているため、市全体で適切な医療提供体制が確保できるよう整備を行っております。しかしながら、傷病者の生活圏や緊急度を考慮して隣接医療圏の医療機関に救急搬送するケースもあり、搬送時間の短縮に努めております。また、新たな公立病院整備につきましては、人口減少、少子高齢化社会が進展する中で、医療機関相互の連携や役割分担、救急医療体制を含めた将来的な医療需要などを踏まえ、長期的な視点に立ち、市民の皆様が必要とする医療提供体制を確保するという観点から検討していく必要があると考えております。
【かばさわ洋平議員】
帝京大学ちば総合医療センターが2029年ごろをめどに市原市ちはら台へ移転すると発表しております。市原市における医療サービスの課題がある一方で、隣接する緑区民にとっては一定のメリットがあるものと考えます。
緑区民の救急医療強化の対策として、市原市の労災病院や今後ちはら台に移転予定の帝京大学ちば総合医療センター、さらには緑区内にある県立こども病院において一層の救急連携の強化を図るよう求めます。お答えください。
【消防局長答弁】
救急隊は、搬送医療機関ととして傷病者の症状に適応する最もよい医療機関のほか、かかりつけ医療機関を選定しており、隣接医療圏となる市原市の千葉労災病院や帝京大学ちば総合医療センターなどへ救急搬送を実施しております。また、県立こどもこども病院においても、傷病者の緊急度などに応じて適切に救急搬送を実施しており、引き続き傷病者が最適な医療を受けられるよう、傷病の程度や生活圏に応じて搬送先を選定し、救急搬送に最善を尽くしてまいります。