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日本共産党東京都議会議員団

千葉市子どもたちをいじめから守るための条例を提案! もりた真弓議員 【2025年第1回定例会】

もりた真弓議員の条例提案理由説明           2025.2.5

発議第1号 千葉市子どもたちをいじめから守るための条例について、提案理由の説明を行います。

 この条例は、児童等の命と尊厳を守るため、いじめの防止等に関し必要な事項を定めることにより、全ての児童等が健やかに成長することができる社会の実現を目指すものです。

 現在、千葉市で認知しているいじめの件数は、令和元年度1,875件であったのが、令和5年度は3,236件と約2倍に増加し、そのうちパソコンや携帯電話でひぼう・中傷や嫌なことをされた件数も49件から137件へと約3倍に増えています。

いじめはどの学級にもあると言われるほど広がっており、いじめを原因とする自殺が各地で起きています。責め合うような言葉をかわしたり、“遊び”や“ふざけ”として人が傷つくことを楽しんだり、その様子をまわりで見ていたりするなど、そうした状況が放置されれば、子どもたち全体の成長に暗いかげを落としかねません。いじめは大人にわからないように行われ、加害者はもとより、被害者もいじめを認めない場合が少なくなく、いじめられている子どもは命の危機にさらされているといっても過言ではありません。多くのいじめ被害者は、その後の人生が変わってしまうような心の傷を受け、大人になっても恐怖で社会に出られないなど後遺症に苦しんでいます。目の前のいじめから、子どもたちのかけがえのない命、身体を守り抜くことは大人と社会の責任です。

本来、のびのび育つべき多くの子どもたちは、苛立ちをマグマのようにため、強い孤独感につつまれています。しかし、その子どもに寄り添うべき教員の「多忙化」が起きており、いじめに対応する時間が足りないとの声もあります。

そのような中で、大阪府の寝屋川市では、“寝屋川モデル”として「いじめゼロに向けた新アプローチ」に取組み、2つのルート(教育的・行政的アプローチ)を並走させる方法で、いじめ問題に対応し、効果を上げています。攻めの情報収集として、毎月1回、市立の全校児童・生徒にいじめ通報促進チラシを配布し、いじめの早期発見と抑制に取り組んでいます。市長部局にもいじめの相談窓口を設け、第3者的な視点で「今起きているいじめ」を止めることで、被害児童・生徒を守るための迅速な対応をとります。これは同時に、教職員がいじめに向き合う負担を軽減し、教育的見地で子どもたちに関わる余地を広げることにも繋がります。

先輩・同僚議員に申し上げます。いじめはいかなる形をとろうとも人権侵害であり、暴力です。インターネット上でのいじめ被害も増加する中、子どもたちの変化を見逃さず、千葉市としていじめのない学校と社会をつくるための共同を広げるために、共に取組もうではありませんか。条例の制定にご賛同いただくよう心よりお願い申し上げて、提案理由の説明と致します。

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