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日本共産党東京都議会議員団

多頭飼育崩壊の防止に向けて動物愛護条例改正を提案 のじま友介議員〔2025年第2回定例会〕

提案理由:発議第6号 千葉市動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正について

発議第6号 千葉市動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正について、提案理由の説明を行います。

本改正は動物愛護管理法第九条の規定に基づき、多頭飼育の管理状況を早期に把握し、適切なアドバイスや指導の下、多頭飼育崩壊のような事態を未然に防ぐ目的で、一定数以上の動物を飼育する場合には届出が必要となる制度を定めるものであります。

昨今、適切にペットの管理ができない飼い主もおり、ペットをめぐる様々な問題が起きております。中でも、不妊去勢手術など適切な繁殖制限を行わないことで、ペットがどんどん繁殖し、飼い主の飼育管理能力を超える数となり、適切な飼育ができなくなる状況は、ペットの健康を損なうだけでなく、飼い主の生活状況も悪化させ、さらには、周辺の生活環境にまで悪影響を与える多頭飼育崩壊」という大きな社会問題となっております。

現に、本市でも4月、50頭のペットを飼っていた家庭で多頭飼育崩壊が起きております多頭飼育に陥る飼い主の多くは、悪意を持って劣悪な環境でペットを飼育しているわけではありません。ペットに対する正しい知識が不足しているケースや、飼い主の経済状況、健康状態の悪化などの様々な問題を抱えていることが原因ということも少なくありません。

問題解決のためには、行政だけでなく、高齢者の健康や介護の窓口でもあるあんしんケアセンターや、あるいは動物愛護ボランティアなど、官民を超えた多様な関係者が連携して問題解決に取り組んでいく必要があります。そのためには、多数の動物を飼育する人を早期に把握し、多頭飼育崩壊につながらないようにサポートしていくことができる仕組みづくりが必要であります。

政令市において、多頭飼育の届出に関する条例改正を行った市は、令和7年度から実施している相模原市を加えて7市にまで増加しています。先般、視察した京都市では、多頭飼育崩壊の未然防止に向けた啓発リーフレットを作成し、取組を強化しています。なお、千葉県においては既に届出制度を条例に規定しているものの、本市は県条例の適用除外となっていることから、本市においても同様に規定すべきであります。

先輩・同僚議員に申し上げます。本市においても、多頭飼育届出制度を設けることにより、不幸な境遇となる家庭や動物を少しでも減らし、人間と動物が調和の取れた共生生活を送れる千葉市を共につくろうではありませんか。

今、本市に必要である動物愛護条例の改正にご賛同いただくことを、心よりお願い申し上げまして、提案理由の説明を終わります。

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