千葉市の公共施設で武器見本市に抗議すべき! 中村きみえ議員一般質問〔2025年第2回定例会〕
中村きみえ議員の一般質問 2025.6.18

- 武器見本市について
【中村きみえ議員】
6月13日に、イスラエルがイランの核施設を含む軍事攻撃をしており、イランも報復の攻撃をしています。女性や子どもを含む死傷者が出ている蛮行は、許せません。その上、イスラエル軍は16日に「イラン軍によって軍事利用されていた」と主張し、首都テヘランにある国営放送局を攻撃し、イラン側も「全面的な戦争への準備ができている」と強調するなど、緊迫した状況が続いております。イスラエルは、国連憲章と国際法を違反しており、国際社会が必要な制裁措置を一致して行うべきです。
イスラエルはガザ地区を攻撃し、6月12日現在5万5千人が亡くなり、1万5千人を超える子どもの命まで奪われています。そんな中で、DSEIJapan2025いわゆる武器見本市が5月21日から23日まで幕張メッセで実施されてしまいました。21日の開催初日には開場前に350人が集まり、私ども日本共産党市議団も全員参加し超党派で抗議の声をあげました。
イベントのホームページによれば「日本の防衛予算が540億ドルと過去最高額に増加したDSEI Japanは、防衛サプライチェーン全体をまとめるのに最適な立場にあります。日本で唯一の大規模な統合防衛イベントであり、日本およびより広範なアジア太平洋地域市場への前例のないレベルのアクセスを提供します。DSEIブランドは、サプライチェーン全体を比類のない規模でまとめてきた実績があります。」と述べています。イスラエルの企業が20社+イスラエルの政府機関が2機関参加したと5月20日の外交防衛委員会で山添拓参院議員の質問に政府参考人が答えており、石破首相も首相として初めて講演を行う力の入れようです。
1つに、前回よりもあからさまな武器見本市を好機とした内容に他ならないと思われますが、見解を求め、質問席にて一問一答で行います。
【経済農政局長答弁】
会場となる当該施設の指定管理者である株式会社幕張メッセが、千葉県の日本コンベンションセンター国際展示場設置管理条例等に基づき、施設利用の可否を判断するものについて、本市は、その展示内容を個別に評価する立場にはないと認識しております。
【中村きみえ議員】
2つに、今回の展示では、イスラエル企業がイベントの中心にあり、ガザ地区で子どもを含めた30人を殺戮したスカイストライカーを展示するだけにとどまらず、政府がこれを今年度の予算で購入予定が明らかになっています。市はガザ地区を攻撃する兵器を千葉市で展示していることに対して極めて問題だと思わないのですか。
政府が兵器を購入しようとしているのに、評価する立場にないとは市は、幕張メッセの赤字補填をして、3番目の大株主でありながら、情けないと言わざるを得ません。
【経済農政局長答弁】
当該施設の指定管理者が県条例等に基づき施設利用の可否を判断するものについて、本市はその展示内容を個別に評価する立場にはないと認識しております。
【中村きみえ議員】
3つに、神谷市長は、平和首長会議に参加し、平和の大切さを主張していますが、このような武器見本市の開催を認めることは、矛盾することになりませんか。
【市民局長答弁】
世界に恒久平和の実現に向けては、市民の皆様に本市の「平和都市宣言」の理解を深めていただくとともに、戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えていくことが重要と考えており、引き続き平和啓発事業に注力して参ります。なお、当該施設の指定管理者が県条例等に基づき施設利用の可否を判断したものについて、その内容を個別に評価し、施設利用の是非を申し上げることは適当でないと考えております。
【中村きみえ議員】
4つに、スクリーンをご覧ください。(写真も示す)③銃 これは、武器見本市の中で展示してあるものですが、これは何ですか?
明らかに銃の展示です。中に入った方の情報によれば、こうした銃の展示が随所に見られたとのことです。以前は、パンフレットはありましたがこのようにあからさまに銃の展示をしていませんでした。
【経済農政局長答弁】
実物かレプリカ課は不明ですが「銃」だと思われます。
【中村きみえ議員】
5つに、3月に再選した熊谷知事は、県有施設である幕張メッセでの武器見本市を巡り、「恣意的な判断で貸し出さないとする法的根拠はない」「中立公正に運用していく」と述べ、貸し出さないでという要望を拒否しました。安保関連法に反対するママの会@ちばと武器見本市に反対する会では、5月13日に第2次分として中止を求めて6513筆、合計8516筆提出してきました。千葉市は、そうした声をどう受け止めますか。県は、県有施設で武器見本市を行っても抗議すらしないわけですから、認める立場をとっていることに間違いありません。
【経済農政局長答弁】
要望書及び署名が千葉県に提出されたことについては、聞き及んでおりますが、催事会場としての施設提供の可否は、県条例等に基づき当該施設の指定管理者が判断するものであり、本市がその内容を個別に評価し、施設利用の是非を申し上げること適当でないと考えており、また、法律等に反しない限り、民間や団体の活動を最大限に配慮すべきものと認識しております。
【中村きみえ議員】
6つに、MAST Asia2017,2019、DSEIJapan2019,2023,2025と今回で5回目となります。出展は450社、主催者のパンフレットには「武器」と明確に表示しています。市は、視察してどう感じたのですか。
市は「武器」とあからさまな表現をしていたり、銃の展示を問題だと思ってもいないというのは、恥ずかしい限りです。
【経済農政局長答弁】
先月22日に本市職員が視察を行い、防衛省や外務省、経済産業省などの後援のもと、防衛・セキュリティ産業に関する展示や安全保障をテーマとした会議が行なわれているものと認識しております。
【中村きみえ議員】
7つに、今回は、なぜ観光マイス担当課しか入らなかったのですか。
前回は、市民局が入っていたのはなぜなのか、以前は所管と関係なくても入っていましたが、目をつぶったということだと思わざるを得ません。
【市民局長答弁】
市民局としましては、施設を所管事項としていないことによるものです。
【中村きみえ議員】
8つに、公共施設でありながら、県の職員も市の職員も主催者の指示で一般申し込みとなっていることをどうとらえているのですか。
県有施設でありながら、主催者の指示に従うというのは重大な問題です。
【経済農政局長答弁】
どのような方法で入場手続きを行うかについては、主催者の判断であると認識しております。
【中村きみえ議員】
9つに、「法律等に反しない限り」との答弁ですが、そもそも日本国憲法第9条日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。2項に前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。と掲げていますが、兵器を購入しようとしているのは憲法違反ではありませんか。
憲法の条文の意味がお分かりなんでしょうか。武力行使を永久に放棄するとうたっているんですから、それがこの日本で、武器の売り買いを推奨することをわが千葉市で、実施していることに異論すら発することができないのですね。
【経済農政局長答弁】
防衛省や外務省、経済産業省などの後援のもと、防衛・セキュリティ産業に関する展示や安全保障をテーマとした会議が行なわれているものと認識しております。
【中村きみえ議員】
10に、川崎市では武器の展示があることを確認して以降、公共施設でこのような展示はせず、全国で千葉県、千葉市だけです。イスラエルのネタニヤフ首相にはパレスチナの人々への戦争犯罪などの疑いで国際刑事裁判所から逮捕状が出ており、イスラエル企業に商機を与えることはイスラエルによりジェノサイドへの加担することになり、中立公正とは言えないではありませんか。
【経済農政局長答弁】
当該施設の指定管理者が県条例等に基づき施設利用の可否を判断するものについて、本市はその展示内容を個別に評価する立場にはないと認識しております。
【中村きみえ議員】
11に、今回佐々木市議、かばさわ市議、もりた市議と私は申し込んだにもかかわらず、中に入れませんでした。日本共産党の県議も、国会議員であるたつみコータロー衆院議員も入場を拒否されたのです。市から問い合わせ先としてもらったメールには、「お待ち申し上げております。」と書かれていながら、それを見せると入口の警備員からエラーだと言われ、また一度不承認の場合は中に入れないと拒否されました。公共施設を使いそれをチェックする議員に自民党は入れて日本共産党を排除することがあってはなりません。佐々木市議と私も含めて日本共産党は質問状を出し、国に申し入れを行いました。日本共産党の国会議員を通じて、開催当日に防衛装備庁に抗議を申し入れたことで、防衛装備庁は、主催者であるクラリオン社に対して「会派を理由に拒否するのは適当でない」と伝えたと言われました。代表質問では、副市長に主催者に確認すると答えていますが、どんな回答でしたか。回答がなかったなどと答えるのではなく回答をもらえるまで催促すべきです。
【経済農政局長答弁】
改めて、主催者にどのような理由で入場を認めなかったかということについて確認しましたが、現時点で回答はありません。
【中村きみえ議員】
12に、そもそも公共施設でありながら、本来一般の市民も使えるスペースを入れないように閉鎖したことも大問題と考えないのですか。
この施設は売店やトイレなど市民県民は自由に利用することができたわけですが、私たちは、ここに4時間ほどいましたが、トイレも使えないような状況でした。日本の公共施設を、本来は1年前から利用について仮予約をするものをすでに次回は2027年4月28から30日に実施予定だと予告までしているではありませんか。
【経済農政局長答弁】
会場となる当該施設の指定管理者が、千葉県条例などに基づき、施設利用の可否を判断しており、主催者は施設利用規約などに基づき、施設を利用しているものと認識しております。
【中村きみえ議員】
13に、平和都市宣言を掲げ平和の大切さを強調する一方で千葉市の公共施設で武器の売り買いをする武器見本市になぜ抗議しないのですか。やめるべきだと主張しないのは、武器見本市を容認している立場だと思いますが見解を求めます。
【経済農政局長答弁】
催事会場としての施設提供の可否は、県条例等に基づき、施設の指定管理者が判断するものであり、本市がその内容を個別に評価し、施設利用の是非を申し上げることは適当でないと考えており、また、法律等に反しない限り、民間や団体の活動を最大限に配慮すべきものと認識しております。なお、市民共通の願いである世界の恒久平和の実現に向けては、市民の皆様に本市の平和都市宣言の理解を深めていただくとともに、戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えていくことが重要だと考えており、引き続き平和啓発事業に注力して参ります。
【中村きみえ議員】
憲法違反の武器の売り買いを今回はあからさまに武器、銃などを展示し、わが党の議員まで排除し、戦争する国づくりをどんどん進めていくものです。イベントの展示ブース・観覧ガイドによれば、主催者のクラリオン・ディフェンス&セキュリティディレクターのジェームズ・サムエル氏は、国外から政府の軍の要人が多数視察し、政府と軍の要人がある機会があることを評価し、「防衛企業のビジネスチャンスは日本にある」と題して、日本の防衛予算の伸びがほかのアジア諸国に比べて大きく、それゆえに企業にビジネスチャンスも多いというのが日本を開催地に選んだ最大の理由だと明記しています。
今、自民党政権では、沖縄に住む人たちに台湾有事を理由に12万人を避難する計画を出しましたが、居住権を侵害するもので地域の方は納得していません。また私どもしんぶん赤旗では、米軍がかかわる戦争に自衛隊が参戦する「存立危機事態」で、陸上自衛隊員が戦死した場合に備えて、葬祭業の業界団体と陸自が連携・協力に関する協定書を結んでいたことも明らかになっています。戦後80年憲法9条のある下で、日本では、犠牲者を出さずにいましたが、アメリカとともに戦争する国づくりがすすめられそれを推進する立場で千葉市の公共施設を当たり前のように利用しているこのイベントに抗議の声すら上げない、千葉県・千葉市に対して断じて許さないこと、今後もこのイベントがなくなるまで取り上げていきます。
- 花見川区の諸問題について
【中村きみえ議員】
(1)買い物支援について
1つに、2月末にコープみらいがオープンし、地域の方はスーパーがあることで、とても助かっているようです。市はどう受け止めていますか。
確かにスーパーができたことで閑散とした駅前に人の流れができつつありますが、駅前にカフェなど欲しいなど人が集う場所がないために地域の方からは要望を受けています。駅前整備も求めておきます。
【都市局長答弁】
JR幕張駅の駅前に「コープ幕張駅北口店」が開業したことにより、この地域にお住いの方や、駅を利用する方の生活利便性が向上したものと考えております。
【中村きみえ議員】
2つに、まいばすけっとが、中央区、美浜区で新たに開店し、花見川区でも南花園の駅近くに5月23日にオープンしました。花園地区買い物支援を求める会では、まいばすけっとの進出を心待ちにしていたので歓迎するものです。ですが、高齢者は飴安が無くなって、新検見川駅の北口から南口まで移動するのも大変です。北口に誘致はできなかったのか。市は、要望を事業者に伝えているのかお聞かせください。
【経済農政局長答弁】
当該地域の住民の皆様からのご要望につきましては、事業者に情報提供を行なっていますが、商業施設の出店については、採算性などを考慮し、事業者の責任によって判断されるものであると考えております。
【中村きみえ議員】
3つに、事業者任せでは、いつまでたっても誘致はできません。高齢化の中で、歩いて買い物できる距離は限られており、身近で歩いて買い物できるこうした施設の整備について市も責任を持つべきではありませんか。
相談体制と言ってもあんしんケアセンターでの業務はひっ迫しています。買い物への支援もヘルパーにお世話になる前に対策を講じることが必要なのですから、買い物支援への対策の強化を求めておきます。
【経済農政局長答弁】
商業施設の出店については、事業者の責任によって判断されるものと考えておりますが、地域の皆様から頂いた買い物支援に関するご要望については、スーパー事業者などに情報提供を行っています。また、店舗までの移動が困難な方に対しては、移動に伴う支援や買い物に困難が生じた際に相談できる体制の充実など、関係部局が連携して取り組んでおります。
【中村きみえ議員】
4つに、移動販売車が昨年の1月末に花見川区でスタートして1年5か月ほど経過していますが、バッテリーが落ちたり、不審者が出たりと様々な問題、課題もありつつ、地域の皆さんにはなくてはならないものとなっています。花園地区の買い物支援を求める会では、移動販売車の見守りや買い物の協力なども行ってきていました。事業者任せだけでなく、市や地域の関係団体などももう少し、関わることが今後、この事業の継続のうえで重要ではありませんか。
【花見川区長答弁】
当該移動販売車には、先月末までに延べ1万人を超える方が買い物に訪れており、地域に定着してきていると認識しております。今後、当該事業が地域のニーズに沿って継続されるよう、庁内連携を進めるとともに、必要に応じ事業者、地域の関係団体等との連携に更に務めるなど、適切に対応して参ります。
【中村きみえ議員】
(2)カヤックについて
花島公園でのカヤック体験は、現在、関係者が主催しています。私は3月23日、5月24日に久しぶりにカヤックを楽しみました。春は菜の花がきれいで3月には桜はまだ咲いていませんでしたが、5月は新緑も鮮やかでとても良い季節です。それでも日差しが強くて日傘をさして漕ぎたくなります。真夏では、あまりの暑さで、熱中症の危険性もあります。また冬は寒すぎて、水の中に転落した時には、命を脅かします。
1つに、カヤックを進めるにあたって、季節なども含めて考慮が必要ではありませんか。
【都市局長答弁】
花見川のカヤック体験は、川の利活用と魅力向上を図ることを目的に、令和元年度から、民間団体が実施しており、昨年7月からは、毎月第4週末を基本として定期的に実施しております。季節に応じて異なる景色を楽しむことができ、年間を通じて需要もあることから、民間団体から今後も継続的に実施したいの意向を伺っており、本市としては、熱中症の予防など、季節に応じた対策に留意するよう、団体に働きかけて参ります。
【中村きみえ議員】
2つに、バランスを崩して水の中に落ちている方もあると伺いました。安全面も配慮しつつ、進めていくことが大事ですが見解を求めます。
【都市局長答弁】
カヤックの安全対策としては、安定感のあるタイプのカヤックを使用しているほか、ライフジャケットの着用を必須としているとともに、スタッフが注意事項について事前に説明しており、今後も安全面に十分に留意するよう、団体に働きかけて参ります。
【中村きみえ議員】
3つに、この間何度も話していますが、漕ぐたびに水面のゴミや放置した竹林が川に倒れたまま放置されています。2,500円も払って景観も楽しもうとするなら、環境の面での改善も必要です。ごみを取ることも含めて取り組みについてお聞かせください。県への働きかけはしているようですが一向に護岸はきれいになっていません。恒常的に行っていくのであれば、よりよい環境で楽しむことができるようにすることを強く求めます。また護岸が、整備された時には、カヤックのみならず、eボートについてもぜひ検討してもらうよう求めます。
【都市局長答弁】
河川のゴミ除去や放置された竹林の対応について、河川管理者である千葉県へ働きかけるとともに、イベント時に参加者とともにカヤックによるごみ拾いを実施するなど、引き続き花見川の良好な景観づくりに努めて参ります。
【中村きみえ議員】
(3)バスの減便について
ヨーカドーへの買い物バスが6月で運行しなくなると表示がされ、関係者の方からは、買い物だけでなく、区役所に行くのも便利だったのに困るとの声が寄せられています。
1つに、なぜ廃止となるのか。またその実態、影響についてお聞かせください。
【経済農政局長答弁】
買い物バスの廃止については、事業の採算性などを、事業者が総合的に勘案したものであり、現在は、1日16便運行し、利用者数は150人程度と聞いております。
【中村きみえ議員】
2つに、幕張本郷ルートや区役所ルートの買い物バスがなくなり、シーサイドバスは幕張駅まで着くと乗り換えして海浜幕張駅行きに乗らなければヨーカドーには行けません。利用者は不便になりますが今までのように復活すべきではありませんか。
【経済農政局長答弁】
買い物バスの運行については、事業の採算制などを、事業者が総合的に勘案し、検討するものであると考えておりますが、復活を求める声があることについては、事業者に情報提供をして参ります。
【中村きみえ議員】
買い物に困っている方は、そのルートにバスがないために、買い物バスを利用して助かっているとの声を花園地区の買い物支援を求める会の方が、バスに乗車し、移動販売車に来ている方の声をリサーチしてくれていました。以前はバスに乗っていた方も歩けなくなり、移動販売車が頼りになっていること、買い物のためにタクシーで出かけなければならない方がたくさんいること。最近移動販売に来ないと思ったら、デイサービスを利用し始めていたとのこと。バスを利用していた方々には、移動販売車という選択肢があることを紹介して感謝されたそうです。定期的に買い物に来ている方が来なくなったらどうなったのか気にして暮らし始めている地域の皆さんのそれぞれを助け合う姿にいつも励まされています。
このように先駆的に住民の側に立っている市民は決して多くはないと思います。公共の立場でもっとリサーチも含めて困った方への対策を具体的に講じていただくよう求めます。
- 市民会館について
【中村きみえ議員】
千葉市では、市民会館の再整備についてJRの敷地約4千㎡を活用して、JR東日本千葉支社の隣の土地を購入して整備を進めようとしています。
1つに、市は検討内容について整備費や逸失利益、経済波及効果を比較して決めたとしていますが、その根拠についてお示し下さい。
【市民局長答弁】
敷地形状の違いによる整備費用や、土地取得にかかる費用、利用者のアクセス性、千葉駅周辺の活性化などを、総合的に比較検討を行ったところであります。
【中村きみえ議員】
2つに、その際、大ホールと小ホールは建設するものの、会議室の確保が難しいように聞いていますが、建設する上で建築基準法上いくつ設置が可能かお聞かせください。
【市民局長答弁】
現状の「千葉市民会館再整備にかかる基本計画」は、当初の複合棟案に基づき、策定したもので、単独棟での整備となることに伴い修正等が必要となることから、改めて、会議室を含め、付帯的諸室の構成を検討することとしております。
【中村きみえ議員】
3つに、仮に4,000㎡で容積率400%の用地なら16,000㎡の敷地面積が可能となります。駐車場の確保、大ホール、小ホール、楽屋、リハーサル、ホワイエ、事務室、トイレ、など最低限の必要な整備をしていても、さいたま市のレイボックホールでは、15,311㎡で会議室が10か所設けられています。会議室の設置は物理的に可能ではありませんか。
私は4月15日にあぐい市議とともにさいたま市のRaiBoc Hall(市民会館おおみや)に伺いました。 Rは、鉄道、Bは、防災、Cは、漫画からとったもので市にゆかりがあり、なおかつ防災の面でも拠点となる施設です。大宮駅前の開発をしていくために市民会館の建て替えを移転し建設から3年が経過しています。
【市民局長答弁】
「千葉市民会館再整備にかかる基本計画」の修正等を行う中で、改めて、会議室を含め、付帯的諸室の構成を検討することとしておりますので、現段階で会議室の設置可能性や面積を明示することは難しい状況です。
【中村きみえ議員】
4つに、レイボックホールでは、会議室は10か所で駅前ということもあり多くの方が利用していると聞きました。イベントをする場合も関係者が打ち合わせや学習会などをする際に会議室の確保は欠かせません。千葉市も市民会館の建て替えをするのですから、ホールだけでなく、会議室もきちんと整備すべきではありませんか。
大宮業務用ビルとの複合施設となっており、駐車場の大型車の搬入をしても、車をそのまま置ける場所の確保ができないそうです。そのため、大物歌手をこけら落としにと企画しても大型のトラックを置けないために断念せざるを得なかったと伺いました。
【市民局長答弁】
「千葉市民会館再整備にかかる基本計画」で定めた内容を基本としながら、今後行う基本計画の修正等において、市民会館の諸室として、必要な機能や規模等を精査するとともに、多目的な利用などの工夫を含め、検討して参ります。
【中村きみえ議員】
5つに、千葉市は、10tトラックなどを駐車するスペースは、確保できるのですか。
【市民局長答弁】
ホールの運営においては、資機材などの搬出入のしやすさは重要であることから、荷物搬入トラックの駐車スペースや動線などについて、適切に確保して参ります。
【中村きみえ議員】
6つに、JRの敷地は現在は駐車スペースになっていますが、今でさえ、駐車する場所の確保ができない実態がありますが、解消できる見通しがあるのですか。
【市民局長答弁】
JR千葉駅前の立地であることから、基本的には、鉄道など、公共交通機関のご利用が中心となると想定されることに加え、千葉駅周辺に多く立地する民間駐車施設をご利用いただくことで、市民会館の整備に伴う千葉駅周辺の駐車場への影響は少ないものと考えております。
【中村きみえ議員】
7つに、さいたま市では、非公募で文化振興財団が運営しており、あくまで市民会館として利用をしてもらうように考えており、劇団四季などは1万円を優に超えるチケット代がかかるため、現実的には企画すらしていないとのことです。市民本位での施設のチケット代は3千円から5千円程度が妥当であり、それ以上の費用をかけて満席にしていくということはなかなか大変なようです。このようなさいたま市での実態から千葉市が興行目的で1,500席で、実施しようとすることは現実的ではないと考えますが、見解を求めます。
【市民局長答弁】
市内各所からアクセスしやすく、周辺に商業施設が集積している千葉駅前に、興行に最低限必要とされる1,500席規模のホールを整備することにより、興行誘致による良質な鑑賞機会の提供が可能となるものと考えております。
【中村きみえ議員】
8つに、さいたま市は、施設そのものは、大ホールは氷川参道にちなんで座席が緑を基調とし、小ホールは赤い門をイメージした赤とコントラストがついたものになっています。ですが、場所によっては座ってみると舞台が見えない席があり、整備してから内覧会で段差を障害者団体から指摘され、改善してオープンしていました。
トイレ表示も見にくく大きくし直していました。また1,500人が一気に終わった後に、帰ると混雑が想定され、その誘導も分散する工夫をしていても大変だと伺いました。千葉市では、このような教訓から設計段階でも適宜関係者の意見を聞きながら、軌道修正していくことが求められるのではありませんか。
【市民局長答弁】
施設をご利用される方にとって使い勝手のいい施設とすることは大切であり、今後、基本計画の修正等の過程において、ご意見を伺う機会を検討して参ります。
【中村きみえ議員】
9つに、公共施設は市民が利用しやすいものにすべきであって、興行目的を優先すべきではありません。お答えください。
【市民局長答弁】
市民会館が、本市の文化芸術の中核施設として、市民の皆さまの主体的な活動や発表の場となるよう、また、質の高い文化芸術の鑑賞の場となるよう、整備を進めて参ります。
【中村きみえ議員】
9月議会には詳細を検討したうえで提案されるようですが、工業が優先されるというのでないなら、市民会館としての役割を発揮して最大限、現在利用できる環境は整えていくべきです。