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日本共産党東京都議会議員団

第4回定例会(12月議会)が開会。市民の願いにこたえる成年後見人制度の改善・充実、普及を―ふくなが洋市議が条例提案〔2019年12月議会〕

千葉市成年後見制度の利用を促進するための条例

 発議第15号 千葉市成年後見制度の利用を促進するための条例の提案理由の説明を行います。
成年後見制度は、認知症高齢者や障害者など判断能力の不十分な人のために財産管理や契約を代わって行う成年後見人等を選任する制度であり、平成11年の民法の一部改正により、従来の禁治産制度が見直され、平成12年から開始した制度です。
 また、平成28年には「成年後見制度の利用の促進に関する法律」が施行され、これまでの取り組みに加え、ノーマライゼーション、自己決定権の尊重、身上の保護の重視に向けた制度理念の尊重を図ることとされました。埼玉県志木市や群馬県渋川市などでは、市の責任として、成年後見人制度の利用促進に関わる基本計画を策定しています。また、市役所の中に相談センターを設置し、市内の関係団体と協力して、成年後見制度の普及を図っています。
 千葉市では、平成12年に権利擁護センターがスタートし、平成22年からは、ハーモニープラザに設置する成年後見センターへ移行し、活動を展開しています。しかし全国の自治体と同様に、認知症高齢者や障害者のニーズ調査などが行われておらず、実態の把握が不十分で、市民の願いに応える制度設計にはなっていません。また、多くのニーズがありながら、周知不足により利用する人が限られているのが現状です。
 現状の相談支援、普及啓発では、不十分と言わねばなりません。市民の権利と理念を守るために、千葉市は基本計画を策定するべきと考えます。また、地域連携や制度の理解、そして不正防止対策も必要です。千葉市において利用者がメリットを実感できる制度・運用の改善が求められており、安心して暮らせる千葉市にするために必要な条例提案です。

 同僚議員の賛同をお願いして提案理由の説明を終わります。

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