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日本共産党東京都議会議員団

千葉市立病院の再整備基本構想(案)の市民に向けた説明の場を求める請願が不採択―中村きみえ市議が討論〔2020年第3回定例会〕

請願が不採択となったことに対する討論を行なう中村きみえ市議(花見川区)

日本共産党千葉市議団の中村きみえです。会派を代表して請願第3号千葉市立病院の再整備基本構想(案)の市民に向けた説明の場を求める請願が不採択となったことに対して、討論を行います。

 6月23日に、「あたらしい千葉みんなの会」からの意見陳述がありました。この間傍聴した千葉市病院事業あり方検討委員会についての経過を報告し、パブコメが呼びかけられていることを指摘し、市のホームページを見たら、説明されたというのでは、膨大な量で、難しく、市民は十分説明されず理解していない中、不安が募り、新しい病院ができて、青葉病院はどうなるのか不安の声も寄せられていること。スマホやネットを使えない人も多く、赤ちゃんから高齢者までの対応が必要であり、説明の場を設けるよう求める陳述内容でした。

  市からは、今回の請願に対して、千葉市立病院再整備基本構想や構想案へのパブコメについて、市政だよりや、ホームページなどで示し、その結果を踏まえて千葉市立病院再整備基本構想を策定し、公表することしています。そして、新病院や青葉病院の方向性等について病院運営委員会(既存の付属機関で有識者、医療関係者。公募委員等で構成される公開の会議)で説明、意見聴取を行うことで、市民に向けた説明の場を設けようとしておりません。

  わが党の質問などもあり、市民の関心も高く、あり方検討委員会の傍聴者も多く、病院運営委員会の公募が1名あることも明らかになりましたが、そもそも、病院運営委員会で、市民の公募を進めて病院のあり方を議論していく場があるという説明は、常任委員会の議論で初めて知る事であり、市民、議会への説明軽視であり、市民参加が保障できる場の提供をきちんと情報公開して示すべきです。

市は、基本構想案で、感染症に対して、陰圧室の対応ができるよう新病院で取り組むとしています。また、青葉病院での産婦人科や小児科のベッドをなくさないでほしいとの声は、この間220件、379件のパブリックコメントが寄せられており、緑区の市民からも青葉病院からなくなると困ると当事者の声も寄せられています。

コロナ禍のもとで、公立病院として青葉病院が感染症対策に尽力されており、今後さらに充実していくことが求められており、ベッド削減ありきで進めていくべきではありません。

 私ども日本共産党市議団も参加する「あたらしい千葉・みんなの会」でも病院問題について学習会を行いましたが、パブコメにもあったように市民に説明をしてほしいとの声が多数寄せられています。無所属の議員からも市民への説明は必要との意見も寄せられており、オンラインでの説明会も提案されました。

今回の請願の願意に沿って、①市民に向けた説明の場を設けるべきです。②公立病院は市民のための病院であり、市民参加、情報公開のもとで進められるべきものです。③コロナ禍のもとで、今後も病院での診療のあり方が問われており、市民の不安の声にこたえるべきです。④あり方検討委員会も最後の2回は、議論している内容も市民にはわからずに結論が出てきたことは、市民への説明が不十分です。

以上、市民の命と健康を守る病院のあり方が問われているときに、市民への情報公開、説明責任を果たすことは当然のことです。今後も感染拡大防止に取り組みながら説明を行うようにしていくことを求めるとともに、この請願の採択を求めて討論を終わります。

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