やなぎだ議員の一般質問に対する答弁概要

【環境局長】

 ▽ ペットボトルの収集量は月平均119tだ。拠点回収時と比べ月88t増えている。その分だけ、かつては可燃ゴミとして排出されていたと思われる。トレイ・牛乳パック・その他紙類の回収については、拡大生産者責任を前提に、費用対効果も考慮して検討していきたい。
 ▽ リサイクルセンターの選別ラインは、現在適正な規模であり処理能力の拡大は難しい。故障のさいは、機械が複雑なものではないので修理に時間を必要とせず、順調に稼動している。トラブルが発生しないよう保守点検、計画的な補修など管理に万全を期したい。
 資源物の売却については、市場が安定している。高価なアルミ缶は指名競争入札で売却を行っている。粗大ゴミの修理・再生事業では、H10年度の粗大ゴミ有料化により排出量が減少傾向にあり、今後の推移を見たい。
 ▽ 北谷津清掃工場のプラズマ溶融センターは、焼却灰の無害化・資源化を図るもので、最終処分場の延命にもつながる。ここで生産された、スラグは、花島公園にスラグを利用したインターロッキングの敷設、最終処分場の管理道路の路盤材、埋立処分場の覆土材、清掃工場の外溝工事に活用している。また、民間企業にも売却し設備配管用の保温筒の原料として使用されている。スラグの活用方法を検討し利用拡大に努めている。
 ▽ 家電リサイクル法施行後の不法投棄は、310台あった。施行前の2ヶ月間では292台だったので、千葉市では特に増えている状況ではない。収集・運搬料金は市条例の制限はなく、販売店独自に設定できることになっている。消費者の負担軽減のために、メーカーが商品設計の段階からリサイクルしやすい製品を製造し、コストの低減を図ることが必要と考える。関係団体等を通じて要望している。現家電リサイクル法は拡大生産者責任を導入した法律だと認識している。しかし、デポジット制の導入など改善すべき点もあるので、国・製造事業者に要望していく。メーカーが回収したフロンの管理は、適切な対応がはかられていると認識している。
 ▽ 地球温暖化防止等に貢献するため、「エコオフィスちばプラン」を策定、推進している。そのため、6月14日にISO14001の認証を取得した。また、市内の事業者と「地球環境保全協定」を締結し、環境保全の推進を図っている。さらに、市民一人ひとりの意識向上にむけ、環境学習・環境教育・エコライフカレンダー温暖化防止キャンペーン・環境講演会などの取り組みを支援している。
 ▽ 地下水汚染地域の水道敷設は、本管の敷設に伴なう費用は個人の負担はかからない。宅内配管については、「資金融資要綱」で、100万円を限度に融資し、利子補給している。
 ▽ 射撃場の鉛公害問題について、犢橋町の旧射撃場跡は、現在管理型の産廃処分場として活用しており、廃棄物処理法にもとづいて管理されている。小間子町の射撃場は、S46年から使用されているため調査した。その結果、飛散防止柵や着弾地等の飛散防止対策が取られていると認識している。引き続き管理者である県と協議し対応していく。

【保健福祉局長】

 ▽ 「交通バリアフリー法」で、設置が義務付けられている駅で未設置の駅は、JR都賀・本千葉・蘇我・鎌取・誉田・土気の6駅、京成千葉中央駅で、計7駅だ。このうちJR都賀駅と京成千葉中央駅は今年度中に設置される。駅舎のバリアフリー化は鉄道業者が実施するのが基本だが、千葉市は、経費の一部を補助することにしている。JR新検見川駅と稲毛駅についても整備にむけJRと協議していく。

【都市局長】

 ▽ 京成八千代台駅のエレベーター・エスカレーター設置について、京成電鉄は、国及び八千代市と協議していくと聞いている。
 ▽ 四街道市の従業員宿舎火災に関して、千葉市は事故直後からパトロール等による従業員宿舎の実態把握に努めている。

【消防局長】

 ▽ 四街道市の従業員宿舎火災に関して、火災に遭った宿舎と同様の施設は千葉市で、167棟ある。この種の宿舎殻の火災は過去5年間で17件あるが、死者は出ていない。
 今回の一斉調査で、消防法に定められた防火管理者がいない、消火器などの設備の点検がされていない、火災報知気の設備がない、などが確認されている。権原者及び防火管理者を指導している。千葉市は、消火栓と防火水槽、河川等を含め国の基準に基づき整備しており、極端に少ない地域はない。

【市民局長】

 ▽ 自主防災組織への助成は、予算運用上現時点では年1回のみの助成でいきたい。防災訓練を実施する場合は事前に地元消防署に届出書を提出し、参加人数で助成することになっている。今後も、自主防災組織の育成には努力していく。

【建設局長】

 ▽ 駅自由通路の自動昇降装置は、車イス利用者を考慮し、エレベーター設置を基本としている。エレベーター未設置駅は、工事中が幕張本郷駅・蘇我駅・鎌取駅の3駅と千葉駅・土気駅・千葉みなと駅の計6駅だ。これらの駅には「5か年計画」で設置を予定している。
 ▽ 道路・排水整備について、市民から要望を受ける窓口として担当課や各土木事務所、各区役所で対応している。また、今年から中央区・花見川区・若葉区役所に、土木関係OB職員を配置し相談に応じている。長沼16号線犢橋町と長沼町境の拡幅は、地域住民と整備に必要性について検討したい。道路照明は、現地調査の上検討したい。
 ▽ 長作町緑ヶ丘団地入口の安全対策は、スベリ止め舗装など計画している。
 ▽ 私道整備の助成制度の見直しについて、現在の要綱は他の政令市と比べて遜色ないものだが、さらに利用しやすいように検討していく。20年以上経った住宅地の私道でも個人の財産だから、同意を得ながら推進したい。

【下水道局長】

 ▽ 嘱託職員2名、国の緊急地域雇用に基づく訪問員2名、その他委託契約4名の計8名で未接続世帯を訪問し、接続の指導に務めた。他にイベント会場などでのPR活動を行った。
 H11年度末の未接続18,000世帯のうち6,900世帯が接続。H12年度で接続可能となった13,100世帯のうち、5,700世帯が接続され、残り7,400世帯となっている。未接続の理由は、経済的・借地等の理由が39%、3年以内に接続予定が34%、立替えを予定しているためが12%など。助成制度も説明しながら接続をすすめている。

【教育長】

 ▽ 60歳以上のプール・スポーツ施設の無料化や割引については、検討したい。こてはし温水プールの利用時間については、他都市を参考にして設定したが、2年が経過したので利用状況と実態を調査し検討したい。