木田ふみよ議員の一般質問

2001年12月12日

【環境行政について】

 ゴミ減量の取り組みについてうかがいます。
 今日のゴミは従来の収集運搬、処分などの適正処理に加え、減量再資源化が大きな問題になっています。 千葉市ではH14年度から10年間のリサイクルやゴミ処理についての基本方針を定める「新ゴミ処理基本計画」を来年3月までに策定するとしています。そして、その計画目標値はH23年には(1)ゴミ排出量1人1日あたり排出量を14%(150g)削減、(2)現在のリサイクル率19%を28%以上にするとしています。
 さて、名古屋市ではわずか2年間でこの千葉市の10年間の減量目標より上回った成果を上げていますので紹介します。名古屋市では、次期最終処分場として計画していた藤前干潟は国内有数の渡り鳥の飛来地でした。このため、建設に反対する市民運動により、98年に埋め立て断念に至っています。また、焼却場の延長運転も地元の反対で閉鎖となり、まさに「埋められない、燃やせない」という事態が起こり、99年に「ゴミ非常事態宣言」を発表しています。
 そして、2年間で23%のゴミ減量、そして資源回収率28%を達成するという市民・行政・事業者の取り組みを開始しています。そして、主に資源回収にある名古屋方式を確立しています。集団回収では、3000団体が活動することはもちろん、新聞販売店、古紙業者の協力で住民の作業負担を減らした新方式を、5割の学区で活動開始。そして、市民グループが定期的にスーパー駐車場で行うリサイクルステーション。古紙業者が定期的に自社のヤードで古紙を受け入れる古紙リサイクルセンターなどです。そして、今現在名古屋は「びん・ペットボトル・段ボール」は9割の回収率、紙製・プラスチック製容器包装は4割〜5割の回収、「新聞チラシ」は6割の回収率とのことです。ここに至るまでには、市民・行政・事業者と市内で様々な議論がされ、計画当初はホットラインもパンクになるという状態も生まれるなど街中がゴミの話で持ちきりだったとのことです。そして、今年度中に2011年までに掲げた減量計画が達成する勢いとのことです。千葉市の新処理計画の充実を求めて以下伺います。
 1つに、H9年に策定された基本計画はH23年度に減量・資源化目標25%とされていますが、H12年度の計画値は達成されたのか具体的な数字でお答えください。
 2つにH8年度、12年度の比較でお答えください。1人あたりの家庭ゴミの量。事業系ゴミの量。各々他の政令市と比較していかがでしょうか。
 3つに新聞、雑誌の古紙の集団回収については、計画達成率H9年80.3%がH12年63.6%と減っているが、減少した原因は何だと考えているのでしょうか。
 4つに、ダイオキシン対策の面からゴミを焼却することは極力避けなくてはなりません。この間ゴミの総量における焼却の割合はH8年度84.0%、H12年度83.3%と全国平均78%と比較していずれも高い焼却率です。これらが減少しない理由はどこにあるのでしょうか。
 5つに、全体の焼却ゴミ量に占めるプラスチックの量はH8年19.7%からH12年には20.9%を占め、むしろ増加しています。新計画では食品トレイの拠点回収だけとされていますが、プラスチックに含まれる塩化ビニールはダイオキシン発生率が高いことにより、プラスチックの分別収集や資源化ルートの確保が必要ではないでしょうか。
 6つに、廃棄物適正化推進員の果たす役割とその効果について伺います。
 7つに、ゴミ減量にむけての取り組みで大切なのはゴミを資源化することですが、資源化率はH8年では19.87%が、H12年には18.55%と低くなり、その計画達成率は79%です。達せられなかった原因は何でしょうか。
 次に、新処理計画事業に上げられている計画事業についてです。
 1つに、「蘇我臨海部エコロジーパーク構想」の推進とされていますが、これは川鉄が開発したサーモセレクト方式の資源リサイクルプラントを利用することなのでしょうか。
 2つに、環境税の導入が上げられているが何故環境税が必要とされたのでしょうか。
 3つに、なぜ、家庭ゴミの有料化なのか伺います。
 4つに、10年後の千葉市のゴミ量は何tになるのでしょうか。
 次は、清掃工場についてです。
 今日、日本のごみ政策の中心は焼却であり家庭系ゴミの78%が焼却されているというのが実態です。ところがドイツでは25%、オランダでは10%、仏では18%と低く再利用が徹底されています。焼却量減量の立場から伺います。
 1つに、現在の3つの清掃工場での1日の焼却量と新処理計画の10年後の清掃工場での1日の焼却量はどの位になるのでしょうか。また、その量はゴミの総排出量の何%になるのでしょうか。
 2つに、新港清掃工場の解体費用はどの位かかり、解体はいつ頃になるのでしょうか。
 次に来年12月オープンの新清掃工場についてです。
 第1に、18億6,900万円の売電施設についてです。
 計画当初の見込みは年間収支3億円の黒字になるとのことでしたがその算出方法について改めて伺います。
 現段階で3億円の黒字は確かなものでしょうか。具体的なデーターで示してください。
東電との契約はいつ結ばれ何年契約となるのでしょうか。
 第2に、6億8,900万円の余熱利用施設についてです。
 3つの余熱供給先とその契約熱量と契約料金。余熱供給先が千葉市より利用するメリットは何か。千葉市の採算性について数字で明らかにしてください。契約期間は何年か。途中で倒産等が生じた場合の対応はどうするのか。
 5つに、新清掃工場は、灰溶融炉と売電施設そして余熱利用施設と3つの施設が設置されますが、これらのランニングコストはどの位かかるのでしょうか。
 各々についてお答えください。
 下田最終処分場跡地のゴルフ場建設についてです
 今回の計画は迷惑施設を受け入れた地元への還元事業で2008年度の開業を目指すと報道されていますが、「長引く不況のもと採算性があるのか」という問題が残ります。その内容について以下伺います。
 1つにこれまでの下田最終処分場の、H12年度の年間借地料と維持費について伺います。また、これまでの借地料の総額について伺います。
 2つにこの跡地を地権者に返還する場合どんな条件が必要になるのでしょうか。
 3つに返還する場合の費用とその内訳をうかがいます。
 4つにゴルフ場建設にいくらかかり、その維持管理費はいくらでしょうか。
 5つにこの施設周辺にはゴルフ練習場5カ所、ゴルフ場5カ所あり競合することが考えられますが採算性があるのか数字を示して明らかにしてください。

【障害者福祉について】

 精神保健福祉についてうかがいます。
 近年、ストレス社会を反映し精神障害者は増加しており旧厚生省によれば精神疾患としての精神障害者は1993年の157万人から1996年には217万人と3年間で60万人も増加していると発表しています。おおよそ国民60人に1人は精神疾患で入院もしくは治療を受けていることになります。社会参加と自立に向け、さまざまな施策が行われています。しかし、現実にはこうした方々に行政からのPRが行届いているのかが把握できていないようです。さて、この間私は、精神保健福祉について通院治療中の市内4人の方にお話を伺っていますので、紹介します。
 30代女性のAさんです。10代の頃に発病し市内の病院にかかっていましたが、20代より病は軽減し働いています。その後退職し通院治療を続けています。
 数年前に母親が家族会の方より障害者年金制度があることを知らされ、その手続を行ない今は年金を受けていますが、この制度を知っていたなら、5年前から受けられたのにと話していました。市の発行している福祉制度のパンフレットは家族も本人も知らなかったとのことです。
 30代男性のBさんです。H4年から市内の病院に通院しています。H7年に公費医療制度を知らされ、健康保険から公費負担に切り換えています。
 H13年8月母親の知人から年金制度を知らされその手続を行なっていますが、病院での診断書がなかなかできあがらず12月にやっとその手続をしています。
 H4年からH13年迄病状は変わりなく、時々興奮するため母親は、先々心配で不眠状態になり、夜は睡眠薬を服用しています。この方も市の福祉制度のパンフレットをもらったことがありません。
 30代女性Cさんです。3年前から市内の病院に通院していますが、病院以外はどこも出かけません。年金や障害者手帳のあることを聞き、医師にそのことを聞くともらわない方がよいと云われ手続をしていません。その後、病院を変わり今年11月に手続をしています。この方もパンフレットをもらったことはありません。
 50代女性Dさんです。10年前に発病し、その後病院は変わり、夫が障害者であったため障害者手帳のことは知っていたので、病院で話すと、「手帳は受けないほうが良い」と言われあきらめています。その後転院し、そこのケースワーカーが親身に相談に乗り、障害者手帳の手続きをとっています。この病院では、ケースによってはケースワーカーが自宅訪問もしている様です。この方は市の福祉制度についても精通していますが、パンフレットはもらったことがないとのことでした。
 さて、千葉市は今年7月には精神保健福祉活動推進のための中核施設「心の健康センター」を開設しています。より充実した精神保健福祉制度を求めて以下伺います。
1つに、市内には通院及び入院している精神障害者は概ね1万5,000人と云われていますが、これらの人に対して国や市が行なっている福祉制度の周知方法はどんな形で伝わっているのでしょうか。その方法について伺います。
 2つに「心の健康センター」が開設されケア体制の整備が広がっていますが障害者に見合った職員体制が必要です。精神保健福祉に関わる職員はどんな職種の方が何人いるのでしょうか。また、「心の健康センター」は障害者やその家族のおかれた実態からも職員を増やして24時間対応できる体制が必要と思いますが見解を伺います。
 3つに、現在ワークホームに通っている精神障害者が数人いますが助成対象とされていません。精神障害者にもワークホームを認めることが必要ですがいかがでしょうか。
 4つに先頃市内の住宅地で計画された精神障害者の社会福祉施設の建設が地元住民の反対の声で建設中止となりましたが、こうした施設建設にあたっては土地の確保については市が責任をもつべきではないでしょうか。見解を伺います。
 5つに、福祉制度については公共料金の割引についても他の障害者に比較すると格段の差があります。モノレールやバス、タクシー運賃の助成、下水道使用料の減免等を求めます。お答えください。
 つぎに、手話通訳制度についてうかがいます。
 市の障害者保健福祉計画の中で、健康福祉の町づくりにむけた主要課題に障害者が健常者とともに社会で活躍できる様、ノーマライゼーションの環境設備があげられています。昨年、社会福祉事業法等の改正により、手話通訳事業が法制化されました。また、公職選挙法の改正により選挙運動における手話通訳の報酬制度も新設され手話通訳の社会的認知が徐々に広がってきています。ここで、手話通訳がどんな形で行われているのかを少し説明いたします。
 本題に戻りますが、現実には法整備がされたものの、手話通訳者のおかれた処遇面はまだまだ格段の開きがあるようです。聴覚障害者の権利を保障するためにも手話通訳者の労働条件を確立するとともにあらゆる場において手話通訳ができる体制を整えることが必要です。手話通訳制度の充実を願って以下伺います。
 1つに、市内には手話通訳が必要とされる聴覚障害者は何人いるのでしょうか。
 2つに、手話通訳者の仕事の中身について伺います。
 3つに、現在手話通訳の職員はどこに何人配置されているのでしょうか。また、身分はどうなっているのでしょうか。
 4つに、市が主催する行事に手話通訳をつけることが必要と思いますが見解を伺います。

【美浜区の諸問題について】

 保育所についてうかがいます。
 今年11月1日現在、保育所に入所できない待機児童は、市全体で453人にのぼり、そのうち美浜区の待機児童は113人であり働きたい女性にとって深刻な問題です。この間千葉市は待機児童の解消に保育所の増築や入所児童の枠を増やすなどの対応をとっていますが根本的な解決にいたっていません。来年4月に打瀬地区の保育園のオープンが決まり、当局の努力に感謝いたします。
 さて、美浜区はここ数年マンション建設が進み、人口が増え続けています。99年12月31日現在、13万4,083人だった人口が今年10月31日現在で13万7,729人へと1年10カ月で3,646人増えています。この内2,631人は打瀬地区での増加になっています。こうした中、企業庁の計画の中には人口増加を見込んで保育所用地が2カ所用意されているとのことです。住宅事情を考慮した早めの対応が求められています。
 更なる子育て支援を求めて以下伺います。
 1つに、美浜区の待機児童の解消にはどんな対応をされようとしているのでしょうか。
 2つに、打瀬地区の住宅は今後どのように変化していくのでしょうか。
 3つに、打瀬地区の2カ所の保育所予定地はどこの場所にあり、これらはどの時点で建設決定されるのでしょうか。
 稲毛海浜公園についてうかがいます。
 稲毛海浜公園は稲毛の浜に面し、磯の松原などもあり市民の憩いの場として立地条件やその規模は最適なものと考えます。公園内には花の美術館・稲毛記念館・航空記念館・野外音楽堂などの施設が整備されていますが、その施設を多くの市民が利用している状況にはないように思えます。市内には大型の公園として「昭和の森」・「泉自然公園」などがありますが、それらの公園には桜やかたくり、つつじ、紫陽花、あやめ、紅葉など四季おりおりに楽しめる、その公園の特色が備わっており、市民がその時期に行ってみようという気になるような公園になっています。稲毛海浜公園は雑木林が中心なため、四季の変化が感じられにくく、花の美術館も年々花の数も少なくなり華やかさもなくなっているように思われます。
 同じ海辺にある横須賀の公園は釣りができたりバーベキューが楽しめたり、若者向けにスケボー専用のスペースがあったり市民誰でも訪れる場所になっています。海岸線にある唯一の大型公園である稲毛海浜公園が、多くの市民に親しんでもらえる公園になることを願って以下質問します。
 1つに、公園内の施設利用状況についてです。
 「花の美術館」、「民間航空記念館」、「稲毛記念館」の特別会議室・和室・茶室・大広間・海星庵の5つの施設合計利用数、「野外音楽堂」の年間利用回数を過去3年間で各々何回、何年になっているのでしょうか。
 2つに、「花の美術館」のH11、12年度の決算額、13年度の予算額についてお答えください。
 3つに第一駐車場、第二駐車場についての維持管理費及び収入についてお答えください。
 4つに、子供からお年よりまで、様々な市民が訪れられるような工夫が必要と思います。例えば、「花の美術館」に限らず、四季折々の花が楽しめるような工夫が必要ではないでしょうか。お答えください。

(2回目の質問)

【環境問題】

 ゴミ減量の取り組みについて
 先ほどのお答えは、この5年間での減量・資源化の目標に対する達成率は75%であり、また、家庭ゴミは7.3%の増加、事業系ゴミは23.9%の増加ということであり、相対的には減量・資源化が十分されなかったということです。資源化率が十分でなかった理由に、集団回収が伸び悩んでいることなどが上げられましたが、何故集団回収が伸びないかを分析する必要があるのではないでしょうか。古紙について言えば集団回収への市からの補助額は自治会やPTAなどにH2年から1tあたり3円とずっと値上げしていませんし、協同組合については5円とこちらはH5年からずっと同額なのです。1t回収しても自治会やPTAは3,000円、協同組合は5,000円にしかなりません。このため集団回収をおこなっている団体の数はH9年932からH12年909と増えるどころかむしろ減少しています。こうした状況では、集団回収がアップするはずがありません。
 さて、ゴミの焼却率が減少しない理由には埋め立て量が少ないので焼却率が下がらないというお答えがありましたが、市の焼却するゴミの約50%は紙類が占めていますが紙類を分別し資源化すれば焼却量は減って来るのではないのでしょうか。減量の面からもダイオキシン発生を抑制する意味でも紙類の集団回収に力をいれるべきです。そこで伺います。
 1つに、集団回収の補助金を大幅に引き上げる必要がありますがいかがでしょうか。
 2つに、焼却量の20%を占めるプラスチックについては、プラスチック容器包装には識別表示のマークが今年4月から法律で義務づけられています。市民はマークを目印に分別ができるのですから、ステーションでの分別収集を実施してはいかがでしょうか。お答えください。
 さて、事業系ゴミについてはこの5年間で23.9%増ということです。ここにメスをいれる必要があるのではないでしょうか。
 名古屋では事業系のごみについても、市民と同じように分別を徹底し、収集については民管の許可業者が行う形で、資源化に成功しています。2年間で15万トンから29万トンと資源化を倍増させ1人あたりの事業系ゴミを23%も減らしています。事業系のゴミを減らすために有効な手立てと思われます。そこでうかがいます。
 千葉市でも事業系のごみについて、資源化することを進めてはいかがでしょうか。お答えください。
 家庭ゴミの有料化については、有料化することにより市民の意識かわり減量するだろうというお話だったと思いますが果たしてそうでしょうか。
 東京の自治体で有料化されたところがありますが、ゴミは減っていません。そして結果は、有料化されていない他市に持っていく、また、不法投棄が増えるなどしています。そして、有料化に慣れた市民は月日がたつとゴミ量が戻ってしまっています。
 千葉市でも、これまで市では有料化とは認めていませんが、指定袋制を導入したことにより一時減った時期もありましたが、その後ゴミは増え続けました。有料化することよりも名古屋の様に市民と行政と事業者が一体となって資源化に取り組むことこそがゴミ減量化につながるのではないでしょうか。そこでうかがいます。
 1つは、新処理計画のなかにゴミの資源化を柱にすえることが必要と思いますがいかがでしょうか。お答えください。
 2つは、廃棄物適正化推進委員の役割としては排出指導などを行なっているとのことですが、新計画では増え続けるゴミに対応するために1日1人あたり排出量14%削減と減量をしていくことを明確にしている訳ですから、減量のために指導できる権限をもたせた、ゴミ減量推進委員やごみ減量指導員など市民にわかりやすい名称に変えてはいかがしょうか。お答えください。
 川鉄が開発した資源リサイクルプラントについては、この活用も視野に入れているとの答弁でしたが、これまで他のメーカーのこの手のガス化溶融炉については高濃度のダイオキシンの違法なたれ流しや異常排ガスの発生等で各地の自治体で問題になっている物があります。安全性については確認できていないのが実態ではないでしょうか。そこでうかがいます。
 千葉市は川鉄のこの施設について、安全性について把握をする必要があります。また、その周辺の住民に対しての安全性についての確認をする必要があります。各々お答えください。
 つぎに、売電施設についてうかがいます。
 売電単価やガス単価は各々協議中というお話でしたが3億円の黒字があるとされているのに、未だ単価が決定していないというのは不自然に感じます。単価の決定いかんでは3億円を下回る、また、赤字になるということもあるのではないでしょうか。お答えください。
 また、市施設での節約分が、3億円の黒字の根拠の1つとされていますが現時点で明確になっているものでしょうか。お答えください。

 ゴルフ場建設について
 採算性については、1日あたり110人、年間34,100人の方が利用するという計算ですが、ゴルフ場が乱立している当地で可能な人数とは思えません。
 最終処分場を整備して返還すれば35億円、しかし、ゴルフ場を建設すれば37億円の整備費に加え年間借地料数千万円、維持管理費1億7,000万の出費が継続していきます。採算性については数の上では心配ないとのお答えですが、長引く不況のもとで、収益は上がっているのでしょうか。赤字になれば、市が税金を補填していくのかと懸念されていますが、いかがでしょうか。このことについて見解をうかがいます。

【障害福祉について】

 「心の健康センター」の24時間対応について
 精神科救急医療システム事業があるから必要ないとのことでしたが、これらは救急患者さんの対応であり、個々の精神病患者さんの相談窓口ではありません。
 精神病患者、その家族の方々の悩みは昼、夜と問わない訳ですから、夜間にもこれに対応する窓口が必要です。強く要望します。
 さて、ワークホームについては前向きな答弁をいただきました。共同作業所は、現在市内6カ所しかなく地域で利用という訳にはいきません。地域で利用できるワークホームについては精神障害者にとって社会参加しやすい場でもあります。早急な実現をお願いします。
 さて、現在、福祉制度の周知の方法は精神病患者のおかれた実態にそぐわない方法ではないでしょうか。市の福祉制度のパンフレットを作成し、市の関係する各々の窓口においてもこうした障害者の方が、直接相談に行くことや家族が窓口に行くまでには相当に日時を費やしています。精神を病んだとき、多くの人は外出ができなくなったり、人と会うという行動を抑えています。しかし、医療機関には足を運んでいるケースは多くを占めている様です。現在の各病院での対応は先に述べたように、様々な制度を知らせてくれるところもあれば、何も説明がなくむしろ手帳や年金の手続きをとろうとすると、もっていると差別されるから持たないほうがよいとする様な説明をして、逆に差別を助長するようなところもある様です。
 こうした、医療機関にかかっている患者さんは福祉制度が充分受けられなくなるのではないでしょうか。国や市の福祉制度周知について医療機関と連携する必要があるのではないでしょうか。お答えください。

 手話通訳について
 聴覚障害者のバリアフリー化を進めるうえで、手話通訳は必須です。市が行うイベントなどに、聴覚障害者が希望するしないを抜きにして、手話通訳することが本当のバリアフリーだと思います。設置に向けて努力をお願いしたいと思います。
 聴覚障害者の方は、何か問題を抱えて来所する場合、かならず通訳者を頼ってきます。通訳者は、必要に応じて関係機関を紹介しその下で通訳業務に従事します。
 そして、関係機関と連絡をとったり、意見を求められたり、周囲の理解と協力を得るために、様々な説明も行っています。
 この様に、手話通訳者は単にコミュニケーション業務ではなくケースワーカー的な仕事の内容です。現在この業務についている方は7人で、すべて非常勤属託職員とのお答えでしたが、仕事の内容から見ても、聴覚障害者の社会参加をすすめるうえでも、正規職員とすべきではないでしょうか。お答えください。

 美浜区の保育所について
 お答えでは美浜区の待機児童は打瀬に本年4月に保育所がオープンするから解消されるというお答えでした。しかし、打瀬地区の住宅は毎年500戸増加していくことは明らかであり、2年後には約5,000世帯の街になります。当然児童の増加が見込まれます。待機児童が発生しないよう行政として取り組む必要があります。打瀬地区にはすでに保育所用地が確保されている訳ですから、早期に建設決定をすべきです。今、決定してもオープンはH15年になる訳ですから決して早すぎるものではありません。早期の決定を求めます。お答えください。

 稲毛海浜公園について
 各々の施設の利用状況については、花の美術館は増加傾向にありますが、他の3つの施設については、なぜ利用されないないのかと首をかしげる様な実態ではないでしょうか。当初の予定ではどれも海浜ニュータウンのシンボルとされたものばかりです。局長は、稲毛記念館5つの施設会計で答えられましたが、1つ1つの施設で見てみますと、野外音楽堂と同じように、利用率は1割〜2割程度という状況です。市民共有財産ですから有効な活用が求められます。利用料金を引き下げる又は無料にする等の工夫が必要ではないでしょうか。お答えください。さて、先日、市長は花のあふれる街作り推進会議を設置されましたが、当然この稲毛海浜公園もその対象にされていると思います。1問目で提案しました様に、公園の各地で花が楽しめる様にされてはいかがでしょうか。お答えください。
 また、「花の美術館」については年々予算が削減され華やかさが減少しています。千葉市の観光名所となるよう予算を増やしてはいかがでしょうか。お答えください。