ふくなが洋議員の議案質疑に対する答弁(要旨)

2002年6月12日

市青年館設置管理条例の一部改正について

【教育長】
○青年館が果たしてきた役割と廃館に至る経過

 青年館はS40年度から設置し、青少年の健全育成を目的に研修・娯楽・体育・集会等の場を提供。その役割を果たしてきた。しかし、現在の利用状況は全体の2割に満たず、町内自治会の集会などに利用されている。施設も築20年以上を経過している。現在の実態から、青年館の目的は達成したと判断。地元自治会の同意のうえで廃館し、無償譲渡か取り壊すことになる。これまでに、H15年度15館、12年度と13年度に各1館を廃館した。
○青少年の居場所や集える場所づくりについて
 ストリートバスケットやBMX等に対応した市内の施設は、市・県・民間を合わせて4施設ある。また、楽器演奏ができる防音設備のある音楽室は17か所ある。音楽室は青少年も含め利用者が多く、順次整備していく。ストリートバスケット等の野外施設は、場所や利用時間帯など周辺への影響を考え、住民の理解が必要であり、これらは引き続き研究課題としたい。

「庁内ネットワーク設備工事」請負契約について

【総務局長】
○どんなIT・電子市役所をめざすのか

 申請書や文書、様々な情報が電子化されインターネットを介して処理されることで、各種窓口が市民に限りなく近づく、身近な市役所をめざすもの。電子申請や届出が実現し、サービスの向上とともに豊な情報交流で協働関係が図られ、行政運営の効率化ができる。来年2月から、スポーツ施設の予約、小中学校のパソコン教室でインターネットが高速で利用できることに。H15年度からは1課1ホームページによる市政情報提供の拡充。H16年度からは電子入札等を実施する。問題は、この行政サービスを市民が公平に受けられるよう、情報リテラシーの向上を図る。また、区役所・市民センター等に情報端末を設置し、インターネットを利用しない市民への対応を図っていく。工事請負費のほかに、パソコン等の購入費・貸借料、通信回線接続経費などを加え、今年度の執行予定額は約13億円となる。

千葉市斎場新築工事請負契約について

【都市局長】
○入札について

 建物は、鉄筋コンクリート造り、地上2階建・地下1階、述べ床面積13,111.30m2で斎場新築工事の一般的な建築物である。従前どおり、設計図・仕様書、建築工事管理指針に基づく管理業務と現場定例会議、部材選定等協議を重ね、公共建築として品質確保を図る。
 斎場の基本コンセプトは、敷地のもつ自然恩恵を生かし、故人との記憶を呼び起こす風景づくりをめざす。自然に融合する静穏で厳粛なデザインと厳かな雰囲気を大切にしながら機能的で運営しやすい施設とした。他の会葬者と交錯しないよう動線計画にも配慮した。高齢者・障害者と健常者はエレベーター対応で、同じ動線で施設を利用できるよう配慮している。冬季対策として床暖房を設置する。

【財政局長】
○落札率が75%だったことについて

 過去10年間の3億円以上の大型公共工事で75%を下回ったのは、H11年度の「公営住宅西下田団地第1棟・第2棟建築主体工事」が66.85%。H13年度の「検見川浜駅第1自転車駐車場新築工事」が66%の2件あった。一番札と二番札との差は最大で9ポイントだった。今回のような21.72ポイントもあったのはこれまでなかった。
 今回の斎場新築工事は、全国的に見ても発注が少なく、入札者が確実に受注したいとの強い意欲で独自の判断から諸経費や利益率等を勘案し、綿密な見積り・積算して応札したものと考える。

【保健福祉局長】
○近隣住民との合意の内容は

 平山・辺田両町内会とは、上下水道・排水・道路・集会所等の地域環境整備を計画的に実施しご理解いただき協定を締結した。現在、市と各地元代表で構成する地域環境整備協会で協議しながら、順次事業を実施している。
○管理運営は公的責任が必要ではないか
 斎場の管理・運営は、他都市の実情を調査し、部内に検討会を設置して検討を重ねている。市民の視点にたって、効率性・経済性を踏まえ、市の斎場にふさわしい最適な管理運営を選択したい。納骨堂は、新5か年計画の中で桜木霊園の再整備計画策定を位置づけているので、その中で検討したい。

千葉市斎場新築電気・空調・給排水設備工事請負契約について

【財政局長】
○談合情報と入札結果への対応は

 斎場新築空調及び給排水工事の2件は、H14年5月20日、日本共産党千葉市議会議員団より、落札業者名を特定した情報提供があった。このため、5月21日予定の入札を延期し、談合情報マニュアルに基づき、公正取引委員会へ通報、同日、入札参加業者25JVを個別に事情聴取したが、談合の事実は確認できず、公製入札調査委員会へ結果を報告し、22日に入札執行を決めた。また、入札前に改めて談合の事実を確認したが、全社が談合を否定した。入札後でも、談合の事実が明らかになれば入札を無効とし契約を解除することの誓約書を徴収し、入札を実施した。入札の結果、「空調設備工事」については、談合情報と同一の業者が落札。「給排水設備工事」は情報とは別の業者が落札した。工事積算内訳書を精査したが、各業者が適正に見積もり積算していたので、仮契約し今議会に提案した。この間の一連の顛末を公正取引委員会へ提出した。これらの工事に関して新たな問題は生じていない。

新港横戸町線第3・第5工区ボックス築造工事請負契約について

【建設局長】
○近隣住民からの苦情への対応について

 工事中の騒音・振動対策は、極力低騒音・低振動の建設機械や工法を採用している。地盤沈下は、ボーリング調査の結果から問題ないと考えているが、今後も注意を払い実施していく。
 家屋被害については、工事着手前に周辺における家屋の事前調査を実施し、万が一工事による被害が認められたら適切に対応していく。

中央卸売市場水産棟変電所改修工事請負契約について

【財政局長】
○談合情報への対応は

 H14年5月20日、読売新聞社から「中央卸売市場水産棟変電所改修工事」についての談合情報があった。このため、談合情報対応マニュアルに基づき、先程の案件と同様の対応を図った。入札参加者9JVから個別に事情聴取し、22日に入札を執行した。入札前に同様の情報が日本共産党市議団からも寄せられたため、入札前に改めて談合の事実を確認したが、全社が談合を否定したため、誓約書を徴収し入札を実施した。入札の結果、談合情報と同一の業者が落札したが、各業者の工事積算内訳書を精査した結果、設計図・仕様書等に基づき適正な見積り・積算だったことを確認した。公正取引委員会へ顛末を提出した。

【経済農政局長】
○工事の内容と今後の計画は

 工事内容は、高圧引込施設・受変電設備・幹線設備・中央監視設備・太陽光発電設備である。変電所改修工事の進捗情況と今後の計画は、特別高圧変電所と8か所の変電所改修工事を予定している。特別高圧変電所はH13年度と14年度の継続工事で既に実施している。H14年度と15年度の継続工事として水産棟変電所改修工事を実施する。残り7か所の冷蔵庫・定温庫バナナ棟等の変電所改修工事は、厳しい財政状況を踏まえ、メンテナンスを行い劣化の推移を見極めながら改修を進める。
○東電との契約を見直し単価切り下げを
 電力供給会社と協議し、割引規定等の摘要を最大限活用して単価低減に努めている。今後とも低減に向け協議していく。消費電力の効率的な使用を推進するため、変圧器等の機器類は最新式の省電力機器を使用し、ムダを制御するため中央監視室で常時監視している。

蘇我町線JR内房線・京葉線交差部工事請負契約について

【財政局長】
○大気汚染対策、交通対策は

 大気汚染は、計画交通量とボックス延長から勘案すると自然換気で問題はない。蘇我町線の計画段階から、関係機関との調整を図り、整備にあたっても適切に対応している。