やなぎだ清議員の一般質問に対する答弁(要旨)

2002年6月19日

平和行政について

【市民局長】
○「有事法制に」対する態度は

 今回の法案は、平和と独立を守り、国と国民の安全を保つため、外部からの武力攻撃から防衛し、国土・生命・身体・財産を保護するため必要な法整備は国の責務だ。基本理念、国・地方公共団体等の責務、国民の協力などの基本事項を定め対処しようとするものと認識している。一般論としては、地方自治体として一定の役割を担うことになるが、具体的な内容は明確になっておらず、国政の場で十分な審議を願いたい。
 政府は、各地方で公聴会の開催と全国知事との意見交換を実施した。本市は、情報収集に努めながら、国会での審議を見守る。
○核兵器問題について
 千葉市は、S20年に2度に渡る大空襲で中心市街地の約7割が焼失し多大な戦災を被った。空襲の体験から戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に語り継ぎ、世界の恒久平和の実現へ啓発事業を行っている。H元年、核兵器などによる戦争の脅威をなくし恒久平和を求めて平和都市宣言を行った。

下水道行政について

【下水道局長】
○下水道使用料徴収事業委託について

 公募型指名競争入札の理由は、当該業務を実施したいという他の業者が現われたので、業者選定は随意契約以外の契約方法を視野に入れた検討で、公平性・透明性をより確保するため実施した。「新都市サービスセンター」への業務委託の理由は、専用のコンピューターシステムの開発や徴収のための人員確保が必要な業務を受託できるところが同社しかなかった。
 今回の競争入札にあたっては、3月7日〜13日まで、委託概要と資格要件などを下水道局の窓口で公表し、HPでも公表した。その結果7社が申込用紙を取りにきて、うち2社が申込書を提出した。指名の選定通知と委託内容の説明を行い、見積期間の後、3月25日に入札を執行し、CDC情報システム(株)と契約を締結した。
 CDC情報システム(株)は、中央区本千葉町に本店がある市内業者で、官公庁の電子計算機諸業務に関する管理運営と各種料金の徴収、収納事務等を行っている。同社の業務能力は入札参加資格者名簿に登録され、要件を満たしている業者で、本業務を適正に処理する能力がある。
○下水道の普及について
 市街化区域の計画設備面積は11,432haに対し、14年度末での整備済み面積は10,400haとなり91%の整備見込みである。残る主な区域は、花見川区の幕張2丁目・3丁目・4丁目・6丁目、武石2丁目、検見川5丁目、稲毛区では六方町、長沼原町、若葉区は貝塚町、桜木町、緑区では誉田町2丁目の各一部となる。
 市街化調整区域で整備される地域は、今年度で柏井町、大日町、長沼原町、大宮町、大草町、加曽利町、高根町、赤井町、誉田2丁目、土気町の各一部。
 共同排水設備補助制度の説明は、「市政だより」に掲載し、打診のある7か所には地元からの申請に向けて詳細説明中である。地権者行方不明等での未整備か所は、申請されたところから順次解決を図る。

地域振興の促進について

【市民局長】
○町名・地番の明示を

 「住居表示実施基準」に基づき、計画的に事業を推進し、住環境を整えたい。区名・町名・街区番号を記載した「表示板」や「まちの案内図」を設置すると、1丁目あたり約120万円程度となる。「新5か年計画」では、弁天地区、若松台地区、長作地区、柏井地区、朝日ケ丘地区、桜木地区を候補地として位置づけている。事業の実施には住民説明会を開催するなど関係住民の理解を得ながら対応していく。
○防犯灯の設置と管理について
 市防犯灯補助金交付要綱に基づき、町内自治会等からの申請で交付している。防犯灯が故障した場合は、早急に修繕をお願いし、要綱に基づき補助金を交付している。電気料の補助金は、補助金申請書と防犯街灯管理台帳を照合して額を決定し交付する。今年度から、水銀灯の管理費を助成する。また、実態に合わない地域の把握は、町内自治会等の申し出で、調査を実施したい。町内自治会との境界等については、いずれかの自治会に管理してもらい、設置費は100%の補助金を交付している。管理者の定まらない防犯街灯の設置はしていないが、今後も検討していく。

公共施設への利便確保について

【都市局長】
○「さらしなバス」について

 更科地区内の13の自治会長で構成する「さらしなバス利用促進協議会」で、利用者や地域の方々の声を聞いている。公共施設への交通アクセスは、市民サービスの面から重要だと認識している。「バス交通対策基本調査」で検討項目にしている。県バス協会と市内を運行する路線バス事業者11社で構成する「千葉市バス問題定期連絡会議」を年2回程度開催している。内容は、バス路線に係わる道路整備状況、低床バスの導入などの他、市民及び市議会からの要望も議題としている。バス事業者からは、運行計画の協議はないが、市としては新規路線への運行補助は考えていない。

入浴サービス事業の充実について

【保健福祉局次長】
○シルバー健康入浴事業への補助金交付は

 シルバー健康入浴事業及びユーユーサンデー事業は、公衆浴場組合と委託契約を結び、利用実績に基づき入浴料と事務手数料を支払っている。公衆浴場組合に対する補助金は、交付要綱に基づき「老人無料入浴事業補助金」「公衆浴場組合補助金」を交付している。設備改善事業等に対しては、浴場組合員に補助金を交付している。
 シルバー健康入浴事業の入浴券は、利用実績が約6割で、まず現行の利用枚数を有効に活用されるようPRに努める。いきいきプラザの浴室の利用時間は、浴場組合との協議で決めているが、時間延長については検討課題だ。
【市民局長】
○コミュニティーセンターの浴室利用時間延長について

 コミュニティーセンターの浴室は、蘇我CC、畑CC、幕張CCの3施設に設置されているが、利用時間はH54年の開設当時、浴場組合との協議で午後0時から午後3時までとなっている。浴室の利用者は3施設とも1日当たり、平均40人程度となっている。時間延長は、市民の要望を聞いて検討したい。

道路整備について

【建設局長】
○花見川区内の道路整備は

 長作町739番地先の道路改善整備は、市道認定されていない赤道で、危険か所にカーブミラーを設置している。今後、さらに安全な通行を確保するため電柱の移設等を関係機関と協議する。公園予定地前面の水路用地を活用し長作保育所前と連続した歩道を確保するよう関係部局と調整していく。交差点付近の狭隘か所は地元調整や関係機関等と協議していく。
 横戸台団地北側の横戸町23号線整備は、420mの区間の3.6mを拡幅する計画だが、地権者が特定できない土地があり、買収は厳しい状況だ。その解決に向け協議中だが、早期着手に向け努力する。鉄工団地付近の柏井町三角町線の整備は、国も市も厳しい財政状況だが、事業中の区間は本年度完了予定で、早期整備に努める。