野本信正議員の一般質問に対する答弁(概要)

 
2002年10月3日

1、教育について

【教育長】
 体育・健康に関する指導を保健体育科の授業中心に、各教科・領域・業間休みや昼休み、放課後等学校の教育活動全体から適切に行うよう指導している。中学校の運動部活動は、生徒が希望する運動部や人数、教職員の指導技術・能力・設備等を総合的に判断し取組んでいる。休日や早朝・放課後等の練習は、教職員のボランティアに頼っている。各学校は、毎年4月に全校生徒対象に「希望調査」を行い、1年生には仮入部期間を設けるなど希望に応えられるよう務めている。毎年生徒の約70%が参加し、政令市の中でも高い率を示している。学校の実態に応じ4月の職員会議で運動部活動の組織・運営を協議し、生徒の希望を実現できるよう務めている。柔道部や剣道部で武道場を使用している学校は31校だが、保健体育科の学習では56校全てが柔道・剣道の授業で使用している。生徒減少で学校が小規模化し、指導者不足で運動部が減少しているが、希望が少数でも部が開設できるよう、民間指導者の派遣や校長の意見を聞き人事異動などで対応している。外部指導者は、H14年度45校で65名の希望があり、56名の外部指導者を派遣している。外部指導者の指導日は限定していないが、職業等の条件で土・日に限られることが多い。今後も拡充に努める。
 不登校・引きこもりの原因については、様々な要因の複合で起こっているもの。学校生活に起因するものは、友人関係・学業不振・入学時や転校及び進級時の集団不適応などだ。家庭生活での起因は、親子関係・家庭内不和・生活環境の急激な変化などだ。解決のための施策は、学級担任を中心に全職員で対応している。教育委員会としては、全校にスクールカウンセラーや心の教室相談員配置、家庭訪問教育相談員の派遣、教育センター、指導課、青少年補導センター等での電話相談・個別相談を行っている。緑町中には、教育相談指導教室を設置している。朝日ヶ丘小には、適応指導教室を開設し引きこもり児童が外で活動できるような居場所を作った。

2、公共用地・公共施設の適正な管理と利用について

【保健福祉局長】
 弁天保育所隣の用地は、福祉関係か保育所拡張用地として土地開発公社に先行取得を依頼し取得したもの。用途に沿って検討している。
【財政局長】
 出洲港の庁舎倉庫用地は、本庁舎が狭隘で倉庫が分散しており、新市庁舎整備の際の一時保管場所を目的にH7年、土地開発公社に先行取得を依頼した。進入路は、該当地が県有地と鉄道建設公団の所有で、現状は公衆用道路となっており、建築基準法上の道路であり倉庫建設は可能だ。現在倉庫は、本庁舎・中央CC・労福センター・中央分室・旧職員高洲寮に分散している。現状を解消するためには、倉庫は必要であり今後とも確保に努める。
【都市局長】
 千葉公園体育館・プール・野球場については、整備後40年以上経過し、老朽化が進んでいる。新5か年計画の中でスポーツゾーンの再整備基本計画を策定し、適切な管理修繕に務める。安全の確保は、最優先事項であり、通常業務の中で対応をはかっている。耐震工事は、診断結果を受け、対応策を検討中だ。プールについても、老朽化が進んでいる。スポーツゾーン再整備基本計画で検討する。

3、公共工事の入札について

【財政局長】
 公正取引委員会の立入調査については、昨年11月に独占禁止法違反の疑いで市内建設業者が立ち入り検査を受けたが、現時点では業者数や事実関係は不明だ。したがって、公取委の調査を見極め、談合等不正行為の事実が明らかになった場合、指名停止等の措置を実施し厳正に対処したい。H14年度の最低制限価格対象工事の発注件数は342件、平均落札率91.26%だ。最低制限価格と同額の落札件数は12件、最低制限価格から2千円以内での落札は20件、合計32件。最低制限価格と同額及び2千円以内で落札したもので最低制限を下回り失格した業者数は、のべ162社あった。こうした状況の原因は、最近工事発注件数が減少し、各社が最低制限価格近くで入札するなど、少ない受注機会を落札したいとの意欲から出たものと推測する。落札業者によると「コンピューター積算ソフトを利用して大まかな数字を出し、それを基にこれまでの入札結果をデータ化、統計的な分析を加えて算出した結果だ」としている。同額・僅差での落札が複数ある会社名と件数は、伊藤工務店3件、小梛組3件、勝司建設2件、泰伸建設2件、高田土木2件、大日建設2件、西原工業2件、長谷川土木工業2件の計18件になっている。「下水道排水施設工事宇那谷工区」は、最低制限価格7,177万5,139円、落札価格7,177万5,200円、差額は61円で落札業者は小梛組。「下水道排水施設工事大日工区」は、最低制限価格4,219万2,783円、落札価格4,219万3,000円、差額は1円で落札業者は小梛組。「下水道排水施設工事畑工区」は、最低制限価格4,718万9,250円、落札価格4,178万9300円、差額は50円で落札業者は泰伸建設。「富田地区管路工事第10工区」は、最低制限価格4,011万9,200円、落札価格4,011万9,500円、差額は300円で落札業者は西原工業。「若葉区球技場管理棟新築工事」は、最低制限価格6,228万5,815円、落札価格6,229万円、差額は4,185円で落札業者は五稜建設。「金親町64号線歩道整備工事」は、最低制限価格3,369万8,000円、落札価格3,369万8,000円、差額は0円で落札業者は中田興業。「更科地区管路工事」は、最低制限価格6,218万9,000円、落札価格6,218万9,000円、差額は0円で落札業者は西原工業。「桜木町外公共下水道整備工事」は、最低制限価格5,994万4,000円、落札価格5,994万4,000円、差額は0円で落札業者は須崎建設。「冨田地区管路工事第11工区」は、最低制限価格2,042万5,000円、落札価格2,042万4,000円、差額は0円で落札業者は中田興業。「動物公園子ども動物園再整備工事」は、予定価格1億5,272万円、落札価格1億5,180万円、差額は92万円で落札率99.40%、落札業者は五稜建設。「東寺山町66号線側溝新設工事」は、予定価格485万円、落札価格480万円、差額は5万円で落札率98.97%、落札業者は五稜建設。「下水道雨水浸透施設工事」は、予定価格1,860万円、落札価格1,830万円、差額は30万円で落札率98.39%、落札業者は五稜建設。「作草部町734番地先側溝新設工事」は、予定価格314万円、落札価格310万円、差額は4万円で落札率98.73%、落札業者は五稜建設。「稲毛停車場穴川線電線共同溝整備工事H9年度」は、予定価格9,272万円、落札価格8,820万円、落札率95.13%で落札業者は小梛組。「同工事H10年度」は、予定価格9,602万円、落札価格9,550万円、落札率99.46%で落札業者は泰伸建設。「同工事H12年度T」は、予定価格6,300万円、落札価格6,250万円、落札率99.21%で落札業者は泰伸建設。「同工事H12年度U」は、予定価格5,770万円、落札価格5,750万円、落札率99.65%で落札業者は小梛組となっている。最低制限価格の漏洩はあってはならないことで、職員の不正行為はないと確信している。また、公共事業入札等で外部からの「口利き」はない。

4、交通不便地域のバス運行について

【都市局次長】
 さらしなバスの運行は、地元の「バス利用促進協議会」で検討・協議し、運行計画見直している。これまでも、路線延長やダイヤ改善等をはかってきたが、これ以上の路線拡大は難しい状況だ。交通不便地域の対応は、実施中の「バス交通対策基本調査」を踏まえ検討したい。提案されたバスルートは、バス事業者に伝えたい。バス停の新設は、既存バス事業者との調整が必要で、協議したい。

5、道路用地の買収について

【建設局長】
 質問された用地は、市が存在しない土地を買収したのではなく、該当地権者と隣接関係地権者、道路管理者で用地境界査定を行い各自が同意し各境界が確定したもので、該当地権者の土地が道路内にあることが確定した。その後、用地買収契約で正規の契約をしたものだ。該当地権者の親族からの申し入れに対して、境界査定状況や買収契約の課程で再三説明している。