平成１５年３月６日提出

提出者	千葉市議会議員	福永　 洋
〃	〃	中村　公江
〃	〃	小関　寿幸
〃	〃	木田　文代
〃	〃	柳田　 清
〃	〃	結城　房江
〃	〃	野本　信正

記

１　組み替えを求める理由

　日本共産党は，国民負担増と不良債権の加速による倒産，失業・リストラの増大で，将来に対する不安の下で苦しむ市民の暮らしと福祉を守り充実させ，中小零細商工業者の経営を応援しつつ，千葉市財政の健全化を図り，市民生活最優先の市政実現に向けての政策転換を行うため，次の組み替えの基本方針及び内容により，平成１５年度の予算の再提出を要求する。

２　組み替えの基本方針

(1) 高齢者が安心して暮らせる施策の整備，子育て支援の充実，児童・生徒の教育の充実を図り，福祉，教育関連事業優先に転換する。
(2) 中小零細商工業等の活性化に役立つ事業や，雇用を増やす事業を起こし，生活を守る予算に転換する。
(3) 蘇我特定地区整備事業については，総合スポーツ公園市民球技場（仮称）の建設などを初め，市民の声を聞き再検討する。
(4) 中央第六地区市街地再開発事業は，こども科学館（仮称）を初め，その内容，将来性など計画の段階から情報公開を行い，市民及び関係者の意見を聞き再検討をする。
(5) ムダと浪費の公共事業を見直し，市民の願いにこたえる福祉型公共事業に転換することにより，地域経済の活性化を図るとともに，自主財源の確保と市財政の健全化を図る。

３　組み替えの内容

　不要不急の基金や大型開発事業の見直しにより約７９億円を確保し，福祉関連事業，商店街対策，中小零細企業対策，雇用対策，教育の充実を推進する。

(1) 歳入予算の組み替え
ア　市庁舎整備基金の廃止（約３５億円）
イ　幕張メッセ赤字負担の廃止（６億８千万円）
ウ　介護給付準備基金の取り崩し（５億円）
エ　道路直轄事業負担金の見直し（２０億円）
オ　千葉駅西口地区市街地再開発事業の見直し（４億４千万円）
カ　千葉中央港土地区画整理事業の見直し（１億円）
キ　蘇我特定地区整備事業の見直し（６億９千万円）
(2) 歳出予算の組み替え
　　ア　介護保険料の値上げ中止 （５億円）
　　イ　介護保険料，利用料の減免（1億５千万円）
　　ウ　６８.６９歳の医療費助成を元に戻す（３億６千万円）
　　エ　夜間救急診療所の増設
　　オ　３歳未満児の医療費自己負担２００円の中止（８千万円）
　　カ　現行の３歳未満児までの医療費助成を４歳未満児まで拡大（２億５千万円）
　　キ　特別養護老人ホームの建設・増設助成
　　ク　雇用の拡大
　　ケ　少人数学級の実現
　　コ　学校の耐震補強工事の推進
　　サ　住宅改修費支援サービスを必要とする人への実施
　　シ　支援費制度の充実
　　ス　商店街イベント事業や空き店舗対策の充実
　　セ　中小企業向け官公需を増やし，地元中小零細企業の仕事の確保
　　ソ　福祉型公共事業の拡大，段差の解消，点字ブロック，エレベー
ター・エスカレーターなどの整備に要する予算の増額
　　タ　無料法律相談の相談員の増員（１千１百万円）
　　チ　蘇我特定地区整備事業の見直しのための市民討議予算（５千万円）
　　ツ　中央第六地区市街地再開発事業の見直しのための市民討議予算（５千万円）
　　テ　ディーゼル車対策（PM減少装置の装着補助）