中村きみえ議員の一般質問に対する答弁(要旨) 


2003年6月17日
介護保険について
【保健福祉局長】
 減免措置の周知は、パンフを全戸配布した。また、被保険者全員に保険料決定通知と一緒に「しおり」を同封した。
 入所基準改定後のショートステイ利用者は、申込者5人、利用者5人。特養ホームでは申込者が1,455人、新規入所者数は56人。特養ホーム整備は、前計画を前倒ししている。新たな計画でも国の参酌基準を上回っている。生活支援ハウスは、中央区・緑区に開設している。今年度は花見川区に、来年度は美浜区で開設する。残りの区も計画的に整備する。
 施設探しは、基本的に利用者や家族等が選択し申し込むもの。市は、その際の情報提供の一環として、ガイドブック等をつくり配布している。
 緊急時の情報は、緊急通報装置・安心電話・配食サービスの利用者を把握している。通報装置の設置は、市民便利帳や福祉のあらまし、介護保険パンフ等で知らせている。

子育て支援について
【保健福祉局長】
 国への保育政策に関する要望は、新たな財政負担を伴うものは大都市民生主管局長会議を通じて国に要望している。
 小規模保育所では、稲毛区の2か所は待機児童等の調査結果で設置を判断した。設置には、一定の条件を満たせば設置できるもので、経費節減策ではない。屋外遊戯場は、保育所付近に公園や広場があれば場所は確保しない。
 3人目の保育料を無料とした場合は、H15年4月1日現在59名おり、年約140万円だ。保育料の軽減は、国の徴収基準にそって行う。
 職員配置は、今年度正規職員40名、非常勤36名採用した。正規職員配置は、これまでも適正に配置しており、今後も保育業務に支障がないよう、正規職員と共に資格のある非常勤の採用を行う。
 幕張本郷地域と花園中学校区内の保育所設置については、区全体の待機児童は22人であり、需要は高くない。

教育行政について
【教育長】
 通知表は、校長の指導で各学校が創意工夫することになっている。学習指導要領の1つとして示されている「国を愛する」ことを、通知表の観点の1つに含めるなど、今後研究の余地がある。
 補助指導員の配置については、花見川第3小学校に、情緒障害児のための通級指導教室を開設している。該当の児童は専門的な指導が受けられる。今後、こうした教室を増設するよう県に働きかけていく。障害児への日常生活援助に補助指導員をとの要望だが、障害児は原則として養護学校への就学を指導している。現行制度では、特別の教員配置は困難だ。現在の障害児数は市全体としてはプライバシーに関わるので掌握していない。よって、必要な経費の算出はできない。通常の学級に障害児が在籍していること承知しているが、学校全体で指導にあたるとともに、養護教育センターでは要請に応じて相談を受けている。
 「教科書を良くする会」から、本が貸し付けられていることは承知している。学校にはさまざまな要望が寄せられるが、教育委員会は法令を遵守し、教育の中立性を旨として対処するよう指導している。
 「ライトポート花見川」は、開所以来、子どもたちの自由な雰囲気の中で、自分のペースで活動でき、心の居場所として定着している。今後、新5か年計画で16年度には若葉区・緑区で1か所、17年度は中央区・稲毛区で1か所設置する。他職種や他の学校との連携は、プライバシーや心のケア面から慎重にすすめたい。

男女共同参画社会について
【市民局長】
 女性センターの相談事業を普及・啓発するため「市政だより」などで、全世帯に向け広報している。また、パンフを公共施設に配布し、HPでもPRしている。今後も、女性センターで実施している講座・サロン・センターまつりなどの事業で、周知するよう努める。
 DV問題は、関係機関との連携体制を作り、発生の予防・早期発見・早期対応を図っている。専門相談は、弁護士や精神科医にお願いしている。相談員の資質の向上へ、研修会を実施し充実に努めている。関係機関との情報交換や連携を一層密にし対応していく。
 母子生活支援施設改築は、運営している社会福祉法人が改築の検討を進めているが、トイレの水洗化の改善要望は受けていない。引越し費用の支援は、貸付金制度の中に生活資金や転宅資金貸付があり、家賃や転居費用で活用してもらっている。施設入所実態は、施設の指導員が、自立に向け就労支援を行っており、短期間で自立するケースや長期間入所しているケースがある。市営住宅への優先入居は、一般世帯より当選しやすくしている。

検見川・稲毛土地区画整理事業について
【都市局次長】
 移転時の補償費積算のため、構造や規模・家族構成など調査を実施している。事業予定は「まちづくりニュース」で知らせ、権利者の問合せに応じている。
 学校予定地を他の公共施設に活用することは、検討中だ。

検見川区の諸問題について
【建設局長】
 国道14号線、浜田川近くの交差点の安全対策は、県公安委員会・千葉国道事務所に要望していく。JR幕張駅南口の信号機は、西警察署と相談・検討する。磯部新田公園と幕張橋間の道路改善は、隅切りなどの改善へ県と協議していく。新花見川橋付近からさざれ幼稚園へ右折する道路の安全対策は、県の河川改修事業の進捗状況で拡幅などを検討したい。

健康問題について
【保健福祉局長】
 SARS対策は、感染症法の基本理念で新感染症として適切に対応していく。
 公共施設での禁煙区域設置については、各施設の管理者や関係団体に、受動喫煙防止の努力義務を周知するよう依頼し、禁煙・分煙対策を推進している。
 不妊治療への支援は、国で助成制度を検討しているので動向を見守る。
 健康のアドバイスは、各区保健センターで中学生対象の性教育や赤ちゃんへのふれあい体験などの「思春期保健対策事業」を実施している。性やダイエット、喫煙など電話で相談するよう呼びかけている。