木田ふみよ議員の議案質疑に対する答弁 


2003年9月11日
【教育長】
○ 議案第95号・適応指導教室について
 この事業は市独自の事業だ。今後は、「新5か年計画」で、H17年度に中央区・稲毛区で1か所整備することになっている。
 適応指導教室では、3名の非常勤嘱託職員が指導している。専門の研修は、定期的な事例研究や情報交換、指導方法等についての研修を行っている。児童生徒の給食や交通費は、児童生徒の生活リズムに合わせて自由な時間に通っているので、給食は実施していない。交通費は支給していないが、通学定期は使える。児童生徒の意見は、指導員がカウンセリングしている。保護者については、懇談会や保護者会を開いている。
○ 議案第104号・日本体育・学校健康センター共済掛金徴収条例の一部改正について
 学校管理化での児童生徒の災害共済給付金制度は、独立行政法人に移行しても給付水準には変更ないと認識している。情報公開もこれまでと変わらないと聞いている。
○ 議案第114号・工事請負契約について
 花見川団地分館用地は、旧日本住宅公団から無償で借りていたが、同施設の解体で土地使用貸借契約は解除された。今回の花見川市民センター、青少年補導センター分室複合施設用地は、新たに都市基盤整備公団から借りることになり、土地賃貸借契約を締結するものだ。環境対策では、トイレの洗浄水は雨水を利用し、10キロワットの太陽光発電設備を設置する。シックハウス対策は建築基準法に基づき実施、濃度測定などの安全確認を行う。

【経済農政局長】
○ 議案第95号・畜産環境対策事業について
 家畜排泄物の野積み・素掘りなど、不適切な管理を防止する法で、今回の整備でクリアーできる。施設の整備は、個々の農家の経営状況に合った施設になるよう指導している。農家側は、費用等を考慮して施設の選択をしているので、経営は成り立つと考える。事業の採算と補助金獲得については、国の補助対象要件に該当するよう畜産農家を指導しながら、国と協議していく。
 方針変更の説明は、H15年3月に全体会議を開き理解を得た。同5月には処理施設整備検討会を設置し8月までに4回開催、補助事業を基本に整備する方針や対応を協議してきた。畜産農家には個別に巡回し説明と理解を得る話し合いをしてきた。
 広域発行処理施設の場合は市の負担は約20億円、維持管理に年間5億円かかり、市と農家が負担し合う。補助事業へ転換するで市の負担は約11億円、農家の負担は約4億円になる。

【選管事務局長】
○ 議案第99号・特別職員の給与、旅費、費用弁償の一部改正について
 期日前投票制度は、不在者投票に替わる制度で、投票日と同じく直接投票箱に投票するもの。告示日の翌日から投票日の前日までの午前8時30分〜午後8時まで投票できる。今年12月1日に施行されるので、これ以降の選挙に適用される。投票管理者、立会人の選任は、投票日の投票所と違い投票区の選挙人名簿に登録の必要はなく、選挙権を有していれば選任できる。また、長期間になるので、複数の選任が必要になる。選任の際は、区内の各種団体から選任する方向で、区選管と協議する。区役所以外にも投票所を設置するには、一定の広さが必要、専門知識を有する職員の配置、二重投票を防止する対策としてオンライン化が必要など、現時点では困難だ。

【財政局長】
○ 議案第100号・市税条例の一部改正について
独立行政法人化は、国による統制を改め、事業の効率化や透明性の向上を目的に設立されたものと認識している。今回の条例改正は事業者の名称変更によるもので、税務に影響はない。
○ 議案第112号〜115号・工事請負契約について
 千葉市の落札率は、経済情勢や公共工事の減少を反映し、入札参加者の強い受注意欲の表われで、希望型競争入札を導入した結果だと考えている。最低制限価格を事前公表しているのは、政令市では福岡・大阪市だ。落札率96%を超える入札結果は、公募型指名競争入札だから、参加者からは誓約書・積算内訳書を提出させ適正に行われた。予定価格と最低制限価格の範囲内で、自由に応札できるものであり、問題はないと考える。

【保健福祉局長】
○ 議案第103号・心身障害者扶養共済条例の一部改正について
この制度は、独立行政法人に移行しても、年金の給付に支障はないと考える。

【環境局長】
○ 議案第113号・工事請負契約について
 防災調整池として整備するもので、他と異なる機能はない。周辺流域面積25.5haを対象に30年確率降雨に対応できる調整機能を有し、33,000?の雨水調整できる。これで、下流域の氾濫防止を図るもの。粉体噴射撹拌工法で実施する。この工法は、現状地盤にセメント系改良材を注入し撹拌することで必要な強度を短期間で得られる高度な技法だ。常時10cm程度の水が溜まっており、調整池内ではなく隣接地約2,000?に桜を植樹、花見や散策できる多目的広場を整備したい。
○ 議案第115号・工事請負契約について
 レッドデータブックは、絶滅の恐れのある動植物の種の生息状況等をまとめ、野生動植物の保護の基礎資料として活用しているもので、環境省レッドデータブックでは、全国レベルで絶滅の危険が増大している種を掲載している。ウラギクは、キク科で海岸や河口など潮の干満で潮水をかぶる湿地に生育する越年草、8〜11月に赤紫色の花をつける。シオクグは、カヤツリグサ科で海水の入る河口の湿地に生える多年草で6〜8月に花をつける。今回の保護対策は、事前に生育状況調査を実施し識者の助言を得て行った適切な方法である。公表は、盗掘などが懸念されるため慎重な対応が求められる。

【都市局長】
○ 議案第115号・工事請負契約について
 蘇我特定地区概算事業費のうち幹線街路事業の総額は245億円想定している。内容は、都市計画道路川崎町南北線と将来整備を予定している川崎町東西2号線の延伸部、南北線幹線道路の都市計画道路整備、国道357号拡幅、横水路改修などだ。
 幹線街路事業費の負担割合は、国121億円、市124億円を想定。本工事は、交通管理者との協議で交差点改良に伴う車道の拡幅整備が必須条件とされている。そのため、現水路部分を道路として西部することが必要となった。この工事の完了後は、上り線が直進2車線と右折2車線、直進を兼ねた左折1車線、下り線が直進2車線に右折2車線、左折1車線設けられる。
 横水路は、H15年4月1日、国から無償譲与受け管理している。幕張・村田町線の道路予定区域に水路があるため、国から無償で取得した。北側横水路で生息が確認されたウラギクは、学識経験者の意見で、生実川へ固体で移植した。シオクグは、今後南側横水路の改修工事が必要になった時点で対応を図る。

【環境局長】
○ 議案第116号・千葉外房有料道路の事業計画変更について
千葉外房有料道路の年間交通量は478万3,400台、うち障害者の利用台数は44,968台である。割引の対象となる自動車は、身体障害者またはその親族が所有するもので、車検証の所有者か使用者欄に、身体障害者か親族の氏名が記載されているものとなっている。よって、知人の車やレンタカーは対象にはならない。精神障害者は、現在対象にはなっていない。