「議案第10号平成16年度千葉市一般会計予算」等の
組み替えを求める動議の提出について


上記の動議を千葉市議会会議規則第15条の規定により提出します。
平成16年3月17日提出
提出者  木田 文代  中村 公江
柳田  清  福永  洋
小関  寿  野本 信正
「議案第10号平成16年度千葉市一般会計予算」,「議案第14号平成16年度老人保健医療事業特別会計予算」,「議案第15号平成16年度千葉市介護保険事業特別会計予算」,「議案第22号平成16年度千葉市市街地再開発事業特別会計予算」,「議案第24号平成16年度千葉市公共用地取得事業特別会計予算」,「議案第26号千葉市公債管理特別会計予算」について,市長は下記により速やかに組み替えを行い,再提出することを要求する。

1 組み替えを求める理由
小泉内閣が進める「三位一体の改革」は,国庫補助負担金,地方交付税の削減を行い,税源移譲をしたとされる所得譲与税は不十分で千葉市の財政状況は極めて深刻な事態に陥ることとなる。また,長期不況の中で市税収入も落ち込む見込みである。こうした状況にありながら千葉市は,これまでの大型開発優先の予算に固執し,市民生活に必要な予算を削減している。
日本共産党千葉市議会議員団は,市民本位の予算にするために予算の組み替えを要求する。

2 組み替えの基本方針
(1) 蘇我特定地区整備,千葉中央港土地区画整理及び千葉駅西口再開発などの大型開発公共事業に関し,「公共事業を見直すための委員会」を設置して,市民参加のもと千葉市財政危機の原因にメスを入れ,市財政の健全化を図る。
(2) 地方自治法に基づき,住民の福祉の増進を図ることを優先し,「市民が
主役」となるよう情報公開・市民参加・説明責任を果たせる千葉市へと
転換する。
(3) 高齢者や障害者が安心して暮らせる施策,子育て支援や行き届いた教
育など,福祉・くらし・教育優先の予算に転換する。
(4) 地球温暖化対策,地元中小業者支援及び若者の雇用対策を推進し,環
境と地域経済活性化を重視した予算に転換する。

3 組み替えの内容
(1) 不要不急の大型開発公共事業の見直しと,一人当たりの民生費を政令市平均に近づけることにより,市民のくらし・福祉の充実を図る。
ア 不要不急の大型開発公共事業の見直しにより,蘇我特定地区整備100億円,千葉駅西口再開発関連9億円,千葉中央港土地区画整理20億円,中央第六地区市街地再開発12億円,新港横戸町線46億円,幕張メッセ建設事業負担金6億8,000万円,市庁舎整備基金借入れ10億円,計203億8,000万円の予算の見直しにより,以下の福祉・教育・環境予算を充実推進する。
(ア) 公共施設の修繕費を増額し,指名登録されていない市内の零細業者へ発注する。
(イ) 商店街への補助を増額する。
(ウ) 大型開発公共事業を見直すための委員会を設置する。
(エ) 国保会計へ政令市平均額並みの繰り入れを行い,国民健康保険料における介護納付金の引き上げを中止する。
(オ) 下水道料金の値上げを中止し,市民の負担増を止める。
(カ) 市立青葉病院に夜間救急診療所を設置する。
(キ) 乳幼児医療費助成の対象を小学校就学前児童まで拡大する。
(ク)敬老事業,はり・きゅうマッサージ助成金を継続する。                  
(ケ) 特別養護老人ホームを増設する。
(コ) グループホームを増設する。
(サ) 子どもルームを増設する。
(シ) 35人学級の実現及び免許外教員の解消を図る。
(ス) 学校の耐震補強を推進する。
(セ) 給食センターの民間委託を中止する。
(ソ) 小中学校のトイレを改修する。
(タ) 市営住宅の修繕費を増額する。
(チ) 消防職員を増員する。
(ツ) 地球温暖化対策の充実,太陽光発電など再生可能エネルギーの拡充・ディーゼル車排ガス対策を推進する。
(テ) 資源回収の充実を図る。
(ト) 駅前にトイレを設置する。

(2) 不要不急の大型開発公共事業で当初予算に計上した以下の事業に係る市債,企業債,債務負担行為を抑制する。
ア 千葉駅西口地区市街地再開発事業
イ 千葉中央港土地区画整理事業
ウ 蘇我特定地区整備事業
エ 水道事業