ふくなが洋議員の一般質問

2005.3.17
 一般質問を行います。
 第1は、障害者問題について伺います。
 その1は、精神障害者施策についてです。
 「我が邦十何万余の精神病者は、実に病を受けたる不幸の外に、この邦に生まれたるの不幸を重ぬるものと云うべし」(呉秀三)100年以上前の、この言葉は日本の精神障害者の置かれている状態を今もなお適切に言い表しています。
 日本の障害者政策の特徴は、身体障害・知的障害・精神障害の3障害に分断されています。そのことで精神障害問題は対策が遅れたものになっています。
 この間神戸市、長崎市、奈良市など心神喪失、心の病にかかわるとされる事件が起こり様々な形で報道されています。
 これらの「事件」を社会防衛的な視点で捉えることなく、単純な効率論でもなく、医療中心主義からも離れ長期に耐えうる精神障害者問題の根本解決の政策が今求められています。精神障害問題の基本的背景は社会的入院とされています。これらの問題や実態をいかにして転換させるのかが鋭く問われています。
 そこで国や千葉市などの行政が患者団体ともども偏見や差別をなくし地域で一市民として暮らせるようにすべきと考えます。
 偏見や差別の問題ではハンセン病が、医療の発達を無視した医療専門家。専門家に寄りかかって患者の人権を無視した政治・行政。問題を告発しなかったマスコミなどの責任が鋭く問われています。そのハンセン病も解決の方向が出され人権侵害など再発防止を求めています。
 精神障害者問題も社会の意識を変えて偏見と差別をなくすことを求め伺います。
 1に、今日の精神障害にかかわるとされる「事件」についての背景、解決方向、行政の果たす役割について
 2に、障害のある人々の扶養義務制度、加えて精神障害者の「保護者規定」は廃止をして、成人に達したら支援や世話の最終責任は社会が負うべきではないのか
 3に、障害種別に分かれている福祉法を一元化すべきでは、また「障害者差別禁止法」を制定すべきでは 

 その2は、次に障害者市議会について伺います。
 障害者本人の声を聞くことは障害者福祉サービスにとって大切なことです。
千葉市でもこの間「中学生議会」が行われて好評です。福祉サービスが大きく「改革」させられる中で、障害者本人が福祉サービスに関して説明を受け意見を述べ、施策に生かすことが必要です。
 家族や団体の意見が障害者の意見としてされてきた傾向もありました。東京都の杉並区では3年前に障害者から直接要望を聞く障害者区議会が開かれ喜ばれています。
 そこで伺います。
 1、障害者の切実な生の声を「議会」という方法で開いて千葉市の福祉施策に生かすことを提案します。
 2に、各区でも同様なスタイルで懇談会を開いて区の福祉サービスの充実、改善をはかるべきでは

 第2は、子どもの権利についてです。
 その1は、児童養護施設「ほうゆう」問題について伺います。
今なお問題の解決は図られていません。指導監督する千葉市の責任は本当に重いと考えます。そこで伺います。
 1に、「ほうゆう」の措置児童についてですが、この間入所がストップしていた根拠は何であるのか。措置の再開について千葉市はどの様に考えているのか
2に、適正化委員会の通知書については千葉市がかかわったものでないと答えていますが、そのような言い訳は許されないのであって、第3者評価委員会が評価をしても改善されないからこそ適正化委員会の指導がされたのではないのか。
 適正化委員会が入ること自体千葉市の指導責任が問われると思わないのか。
 3に、500万円もの返還、食費の水増しなど不正について告訴や改善勧告を何故行わないのか、また多額の資金の流用を知らないでは理屈も通らないしありえないと関係者は語っていますがこの点伺います。
 4に、認可理由をお尋ねしたところ、設置許可申請にあたり内容等審査して適当と求められたとのことですが、どういう基準であったのか、内容が適正であったのか具体的にお答えいただきたい。
 5に、「ほうゆう」の予算や収支は適正に行われているのか、千葉市は市単でどの科目にいくら援助をしているのか。また「ほうゆう」の予算・決算は明らかにされ公開されているのか
 6に、なぜ「ほうゆう」に対してホレスト・アトラスなどを通じての外注を認めたのか改めて伺うものです。

 その2は、2歳までの乳児の入院・養育を行うエンジェルホームについて伺います。
 2歳未満の子どもを育てることは実に大変なことです。また乳児を扱うゆえに事故の心配があります。さらに子どもは発達を急激に遂げる時期でもあり大切な時です。職員が多ければいい処遇が出来るとされています。そこで伺います。
 1に、エンジェルのホームの果たす役割と解決すべき問題はなんと考えるのか
 2に、エンジェルホームの職員体制は他の同様の施設比べて問題はないのか。医療体制は十分なのか。
 3に、エンジェルホームの入所規模と必要性はどの様に検討されたのか。
 4に、職員の専門性が問われます、研修体制は十分行われているのか。
 5に、これまで事故の心配が関係者からされていますが、実態と対応について。
 6、エンジェルホームの予算・決算はどういう状況なのか、また公開されているのか。以上お答えください。

 第3は、子どもの安全について伺います。
 大阪府の寝屋川市での教師殺傷事件は監視設備だけでは悲劇は防げないことを証明し新たな現実を見せています。そこで学校の安全を求めて質問します。
 1に、学校と教育を守るために安全専門職員の配置など総合的に学校の安全を求める「学校安全法」の制定が必要ではないか。
 2に、住民・自治体のパトロールなど地域ぐるみの取りについて。
 3に、危機管理マニュアル作りを現場や地域と連携して行うよう求めます。
 4に、マスコミ報道等からの心のケア対策についてうかがいます。
 5に、子ども会活動が活発化することが子供の安全につながります。子供会活動の実態と役割について伺います。

 第4は、職員の問題についてです。
 過日大阪市のヤミ年金・退職金問題が全国的に報道されて不透明な実態が批判を浴びています。またいわゆる団塊の世代が60歳を迎える2007年問題がいろいろ議論をされています。千葉市においても、合理的かつ透明な視点で改善、改革を行ない市民に十分な理解がされることが求められます。職員のあり方は、千葉市の21世紀のあり方を決めるとも考えられます。
 そこで、職員の退職、採用、再雇用などについてまず伺います。
 1に、市長部局、消防、教育の各部署で2007年問題にどう取り組んでいるのか。
 それぞれレベルを落とさず市民サービスを維持することについてうかがいます。
 2に、各部署で何が一番問題となっているのか。それぞれ違いがあると考えますが、その違いと問題解決についてうかがいます。
 つぎに、特殊勤務手当及び調整手当てについて伺います。
 千葉市では特殊勤務手当てが制度化されています。乳幼児取り扱い日額100円からヘリコプター操縦にかかわる手当て月額11、2000円まで様々ですが、これら特殊勤務手当ても見直しの時期に来ているのではないでしょうか。時代の変化に合わせることや何といっても合理性がなければなりません。
 1に、千葉市の特殊勤務手当てについて、時代に合わないもの、合理性がないもの、また新たに増やさなければならないものについて伺います
 2に、調整手当についてです。法的には現在問題ないとしても、根拠が曖昧な点では問題があります。合理的に見直しすべきではないのか。
 つぎは、時間外手当の問題について伺います。
 1に、平成15年度で時間外の多い職員の年間・月の時間数と手当て所属についてとその理由もあわせ、上位5番までを明らかにされたい。
 2に、職員の時間外手当年間100万円以上の職員数を明らかにするとともに、適切、合理的に行われたのかについてもお尋ねします。
 3に、県や他の政令市との比較ではどの様に考えているのか。
 つぎに、職員の移動の問題について伺います。
 1に、職員の移動はどの様な基準で行われているのか。
 2に、本人の希望は十分に生かされているのか。
 3に、合理性がなく、市の基準以上に長く置かれている事例はないのか。各部署それぞれ伺います。
 つぎに、地方公務員の外国籍任用の問題です。
 1月26日の最高裁判決は東京都の外国籍職員の管理職試験を認めないことの違憲性をめぐり、都の人事措置は合憲との判断が出されました。これは、定住外国人の人権問題解決に水をさす判決といわれます。そこで伺います。
 1に、千葉市における、1月26日最高裁判決への対応について。
 2に、千葉市での管理職登用の実態とさらに差別をなくす方向について。
 以上お答えください。

 第4は、地域経済活性化についてです。
 「ニート」と呼ばれる若者が増えています。すべての若者は人間としての可能性と能力を秘めています。未来ある若者が仕事にも就けず社会とのつながりをもてないで職業能力を高められないことは本人や社会にとって大きな損失です。
 そのためにも雇用の場を創出することが必要です。行政がその先頭に立つことではないでしょうか。また、街づくりにも行政が関与して常に雇用を創出することも当然のことです。そこで伺います。
 1に、千葉市の正規雇用創出に向けての取り組みについて伺います。
 2に、蘇我臨海開発事業がすすんでいますが、正規雇用の問題は地域にとって切実な問題です。イトーヨーカ堂、島忠、ネクサスでの若者雇用やその他の雇用は、千葉市から何名雇用されているのか
 3に、市内の大手企業等に若者の雇用や人材育成の責任を持たせ、職業訓練などの拡充を図るべきです。
 4に、セントラルプラザ跡地の開発が取りざたされています。地域経済活性化の視点、街づくりの点からも千葉市がもっと関与すべきでは

 第5は、環境問題についてです。
 JFEの排水データ改ざん事件は「悪質極まりない排水の不正」と2月7日付け日本経済新聞の社説でも厳しく指摘されています。その内容は、社会的責任や法令順守の意識の欠如もはなはだしい。2004年のJFEグループの環境報告書は「地球環境の向上を経営の重要課題と位置づけ、大気、水質などの保全、資源循環や地球温暖化防止などの面で世界最高水準の成果をあげてきた」とJFEが自画自賛していることへの批判。さらに「少なくともJFEについて環境保全の姿勢や自主的な排出削減を本当に信用してよいのか、疑問を抱かせる」と結んでいます。
 この指摘はもっともと考えます。JFEの排水データ改ざんは、千葉市の環境行政の根本にもかかわる問題です。そこで、昭和49年1月21日に結ばれた公害の防止に関する協定書、いわゆる三者協定について伺います。
 1に、この協定が結ばれた経過について、何故秘密協定にしたのか。千葉市の責任はないのか。
 2に、これ以外にも同様の協定書があるのか。
 次に、JFEは「一から出直す」と言明しています。そのためには市民に納得できる説明責任、情報公開、企業の活動に市民関与が求められると考えられます。
 そこで伺いますが、
 1に、千葉市はJFEが「一から出直す」ということをどの様ことを考えているのか。
 2に、JFEの環境報告書の「環境への取り組みついて」は2003年、2004年と市民に公開していますが、この主張は根本から崩れるものであり、環境報告書は回収・廃刊すべきと考えないのか。
 3に、千葉市の検査体制ですが、これまで何人で年何回実施をしたのか、さらにこの体制で十分であったのか。
 以上で1回目の質問を終わります。

(2問目)

 最初に職員の問題です。
 平成15年度、時間外勤務の最も多い職員は市長部局で年間1,957時間、月平均163.1時間だそうです。これは1年間寝るとき以外ずっと働いていたことになります。こんなことは許されませんし、信じられないことです。
 それに近い時間外労働が消防、教育の部署でも行われています。
 厚生労働省は月45時間を越える時間外労働をさせた場合過労死の予防のため産業医等の助言指導を受けさせるように指導しています。
 これは市の執行部の責任です。抜本的な解決を速やかに図ることを強く求めます。

 次に、心の問題についてです。
 精神障害問題の社会的理解は十分ではありません。全国で心の病に苦しむ人は答弁にあったように約258万人とされています。
 「精神科特例」により診療報酬は1日の入院費は内科の入院の40%しか診療点数がつきません、また日本の全ベッドの25%が精神科にもかかわらず精神科の医療費は全医療費の約7%である問題。ベッド数は人口1万人に対し日本は28床、脱施設化の先進国は5床です。これは長期入院が患者の症状を悪化させていると厳しく批判をされているのです。
 さらに厚労省が「日本の精神障害政策の水準は欧米に比べて30年は遅れている」と認めているように法律的にも行政的にも財政的にも抜本的な改善が求められます。
 そこで、千葉市は解決の方向をどう考えているのか。さらに、当面何を改善しようとしているのか伺います。

 「ほうゆう会」の問題で伺います。
 1に、平成17年3月7日にほうゆう会から古川保健福祉局長宛に「ほうゆう学園」の運営改善についての中で「平成15年4月の施設開設以降施設運営上種々の問題で関係機関の皆様にご迷惑をおかけして深くお詫びいたします」と述べられていますが、これは内部告発や新聞報道などの事件に対して心からの謝罪なのか伺います。
 2に、措置再開について万全を期すとするならば、これまで4名の職員が不当に懲戒解雇されています。さらに非民主的な運営に抗議して退職した職員も多くいます。
 「大車もクビキなければ進まず」の例えもあるように「人と人の間に互いをつなぐ信義がなければ世の中は進まない」のです。謝罪をするのなら、これら多大な苦痛を負わせた元職員に対し、不当解雇を撤回し、元職員の名誉を回復し、理解を最低得られなければ、措置再開はありえないと考えますがいかがでしょうか。
 3に、500万もの返還、食費の水増しなどの不正は考えられないのです。なぜなら1人あたりの保護単価は国の基準で、この様に厳しく細かく決められているのです。それでも、不正が出来たことを市はどう考えるのか。
 4に、生活指導訓練費、すなわち1ヶ月の小遣いは、国の基準では小学生920円・中学生1,300円・高校生で1,780円です。当然これではやっていけないので、どこの施設でも苦しい運営の中上乗せとしています。だから、子供のことを真剣に考えたら不正など出来ません。この点も伺います。
 5に、さらに施設の予算は手当て、福利費、給食費、被服費など40項目以上に渡りこれも細かく規定されており不正は簡単に出来ないように会計基準が明らかにされています。それでも不正が何故出来たのかうかがいます。
 6に、どこの児童養護施設でも、子どもたちのために予算を確保するために、バザーや後援会に寄付を依頼して、必死に運営をしています。こうした、県内の施設関係者の信頼と努力に、唾するような「ほうゆう会」の不正な運営は許されないと思いますが、このことについて伺います。
 7に、それを見逃した千葉市の責任は重いし、県内の児童施設関係者にどう千葉市は謝罪、責任を取るのか伺います。

 エンジェルホームについてです。
 乳児院の運営は、養護施設とは違う難しさがあるといわれます。子どもは、より小さいときに親子の愛情が身につくのであり、子どもの成長にとってきわめて大切な時期です。だから、経験豊かな人があたるべきとされています。さらに、感染症対策などの安全対策は、十分すぎるほど取られなければなりません。
 エンジェルの実態は、こうしたことにことに答えているのでしょうか。そこで伺います。
 1に、他の乳児院と比べて遜色ない職員体制と答弁がありましたが、それは認められません。とんでもない答弁です。施設長が兼務であった乳児院が外にありますか。
 職員の体制は充実しているといいますが、職員がこんなにもひんぱんに入れ替わり、経験者が職員の半数以下の施設がどこにあるのかお尋ねします。
 2に、直接処遇職員は、すべて正規の看護士、保育士などの有資格者が当たるのが普通だと思いますが、エンジェルではどうなのか伺います。
 3に、そもそも、エンジェルの認可に当たっても施設の安全性、職員の豊かな経験の採用や研修体制が厳しく問われたと思うがこの点伺います。
 4に、保育日誌、行動観察記録などきちんと記載されているのか。また、乳児の発達に合わせて、的確に記載されているのかも伺います。
 5に、乳児期のふれあいは、子供の人間形成に大きな影響をもたらすものであり、将来の日本を背負う子供を保護者に代わり養育するわけで、資格のみならず経験豊かな人が当たるべきではないのか伺います。
 6に、乳児院の事故は絶対あってはなりません。エンジェルでは、乳児の「ひきつけ」や免疫力が低いために、感染症などの対策はどうなっているのか伺います。
 7に、平成16年8月20日、300万円がエンジェルからほうゆうに流用され、9月27日に返還されていますが、これは許されるのか伺います。
 8に、乳児1人に、生活費・事務費で約42万3,000円、措置をされるわけですが、これでも乳児の成長に必要な金額ではありません。まじめに運営すれば、他に流用することなどありえないと思いますが、この点千葉市の見解を伺います。

 JFEの問題です。
 3者協定は、協定があることは明らかにされていましたが、公表は「紳士協定」であるとして公表はされていませんでした。あの「あおぞら裁判」のなかでも、JFE・千葉県・千葉市は明らかにしませんでした。公表を何回も求めましたが「紳士協定」の一言で拒否をした経緯があります。そこで伺いますが、
 1に、排水データの改ざんは、JFEが紳士協定を破ったものであり、千葉市はだまされたとの見解ですが、千葉市が関与しているから信用をして欲しいというのが千葉市の言い分でした。
 紳士協定で保障をしたのですから、連帯保障をしたのも同然であり、千葉市の責任は、JFEと同様に問われてしかるべきではないのかいかがいます。
 2に、協定を結んでいる他の企業は紳士協定を遵守しているのか具体的に伺います。
 3に、現在は、情報公開が時代の流れです。千葉市とJFEは環境データを、常時市民に広く公開すべきではないのか。
 4に、JFEの総量規制にかかわる報告回数が少ないと、過日新聞報道されていますが、事実なのか伺います。
いつから、その状態が続いているのか。また、他の企業は適正に報告しているのか伺います。
 5に、千葉市は、今後検査体制を強化するとのことですが、具体的には何を行うのか伺います。
 6に、JFEの「環境報告書」がここにあります。地域の方に配布されたものと聞いています。そこで伺います。2003年と2004年の水質データが、まったく同じであることは信じられないし、あり得ないと思います。千葉市は、この報告書を信頼しているのか伺います。

(3問目)
ほうゆう会の問題
 「ほうゆう」は「羊を仮る」すなわち「外面ばかり立派で内容が伴わない」のであり、子供がその被害をもっとも受けているのです。そこで伺います。
 1に、これまでの答弁を聞いていても、千葉市は「ほうゆう」を指導・監督する能力をもちえていないのでは。
 2に、また「ほうゆう会」の問題は全国の関係者からあってはならないことと批判をされており、指導監督をする千葉市の責任が鋭く問われているのではありませんか。
 以上2点伺います。

エンジェルの問題
 千葉市は、乳幼児の運営について「子供の幸せ」という認識がかけています。
2004年と今年「ほうゆう会」の運営改善が、予算委員会で指摘要望事項に2年連続いれられました。
 ここまで問題解決が長引けば、責任は鶴岡市長にあるといわざるを得ません。指摘要望事項されたことについての対応と、「エンジェルホーム」運営についても心配がされています。この点伺います

JFEの問題について
 「千日に刈った萱、一日に滅ぼす」すなわち、長年苦労して築き上げた成果を一瞬に失ったのが、今回のJFEの排水データの改ざん問題です。
 千葉市が昨日の16日、改善命令をだしました。JFEは「誠心、誠意実践したい」と述べています。また、水質汚濁防止法違反で千葉海上保安部が捜査をしています。
 そこで伺いますが、
 1に、「信頼回復への十字架を背負ったのは、JFEだけでなく県・千葉市も同様だ」との報道は当然です。市民の信頼を回復するためにも、JFEや海保の捜査結果を待つことなく、環境行政の根本にたって、市民の健康・環境を守るために毅然として、JFEに対して強力な指導を行い、市民に理解・信頼されるようにすべきはないのか。伺います。
 2に、「環境報告書」の件ですが、データを間違って刷ったとのことですが、あまりにも情けないし、事実そうなのか疑わしいといわざるを得ない。
 最低でも、報告書を回収して正式のデータを貼るべきですが、それもされていない。行政や社会一般でも、こうしたことがあれば速やかに対応する重大な問題です。
 要するに、私が指摘するまでJFEも千葉市もこのことを知らなくて、指摘をされて弁解をしているとしか考えられないが、このことについて伺います。
また、この報告書でもシアン化合物は「不検出」と虚偽の記載がされ、改ざんされた報告書であり、この一点でも市民に謝罪し絶版に値するものです。それが環境データのあり方ではないのか伺います。
 3に、JFEと千葉市の関係を新日鉄堺と堺市のように対等平等の関係に改めるべきではないのか伺います。
 4に、蘇我臨海開発もJFEのための開発といわれる。開発を見直し市民が納得できてこそ初めて、JFEと千葉市が本当の再生、再出発ができるのではないのかお尋ねします。

 最後に国吉消防局長、議会最後の答弁ありがとうございました。お世話になりました。あわせて、今期退職される職員の皆さんに、これまでのご指導にお礼申し上げて私の質問を終わります。