中村きみえ議員の条例提案説明

2005.6.28
 日本共産党の中村きみえです。ただいま上程されました、発議第7号・千葉市道路占用料条例の一部を改正する条例の提案理由を説明いたします。
 これは、地方自治権を確立し、千葉市の財政健全化のために、企業の理解も得て応分の負担をお願いするものです。
 今日、地方自治体における市民負担とならない自主財源の確保は、重要な課題となっています。
 千葉市は、ムダな大型開発を推進した結果、現在、1兆3,500億円もの莫大な借金となり、深刻な財政危機に陥っています。わが党は2005年3月議会において、予算の組み替え提案で、予算を市民本位に転換するよう求めてきました。その財源確保の一つとして、道路占用使用料の値上げを提案するものです。
 市内の道路には、電柱や電線などの道路占用料として、これまで毎年約10億8,500万円が収入となっておりました。今回、NTTや東電などの企業に対して、道路占用料の約20%値上げを行い、約2億3,200万円の増収を図るというものです。
 すでに、大阪市で2003年の3月定例会にて、道路占用料等の使用料の値上げがされています。札幌市では、条例の値上げについては、市長が認めれば5割の範囲での加算をすることができるとうたっています。
 自治体の裁量で値上げは可能です。今回の条例の提案は、大阪市を一定、参考にはしましたが、中小企業などに影響がないように配慮し、郵便ポストなどは公共性があり値上げの対象とはしません。
 ぜひ先輩、同僚議員のご賛同をいただくようお願いして提案理由と致します。

別表法第32条第1項第1号に掲げる工作物のうち、第1種電柱の1本につき1年の使用料が2200円だったものを2600円に、第2種電柱は3400円を4100円に第3種電柱は4700円を5600円にと改め、第1種電話柱を2000円から2400円にするものです。第2種電話柱の3200円を3800円に、第3種電話柱を4500円から5400円に、その他の柱類を150円から180円に路上に設ける変圧器を1個につき1年で1500円を1800円に地下に設ける1000円を1200円におこなうというものです。変圧塔その他これに類するもの及び公衆電話所1個につき1年で3100円を3700円に改めるものです。同表法第32条第1項第2号に掲げる物件は管路の外径の長さによって値段の改定をするもので、100円のものを140円に150円を180円に200円を240円に410円を490円に1000円を1200円に2000円を2400円に改めます。また、法第32条第1項第3号及び第4号に掲げる施設は第3号に掲げる施設は3100円を3700円に値上げし、第4号はアーケードやひさしが対象となるので、2200円に引き下げるものです。