やなぎだ清議員の一般質問

2005.3.16
 通告にしたがい一般質問をおこないます。
 第1に、公共事業の発注についてうかがいます。
 トヨタ自動車が1兆2千億円の利益を上げるなど、上場企業など大企業が空前の利益をあげている一方、働く国民の家計収入は六年連続で低下し、さらに、リストラや賃下げ、下請けいじめ、アルバイトやパートなどの激増で正社員が減少するなど、日本経済のゆがみはますます激しくなっています。
 こういう状況のなかで、千葉市経済の活性化のためにも市の公共事業の発注は、公正、公平に行われなければならず、今議会に提案されている、公正取引委員会の指摘による談合事件に対する賠償金の請求は、本市の公共事業の発注について、襟をただすべき事項であり、再び繰り返してはならない重大な問題です。
 それだけに公共事業の発注にあたって、公正、公平な発注はもとより、市内業者の育成の立場に立ち、一部の業者に偏ることのない、市内経済の活性化をもたらすような行政の適切な指導がいまこそ待たれています。そこで、うかがいます。
 1、市内中小企業への発注は、年々改善されてきていると、財政局はこの間、本議会で答弁されていますが、発注額が1千万円以下、3千万円以下、5千万円以下、1億円以下、3億円以下など、それぞれの入札について、先の談合事件の教訓を生かした競争入札をどのように改善してきたか。その取り組みをうかがいます。
 2、昨年の9月議会でもうかがいました小・中学校、公民館、市営住宅、保育所など公共施設の修理、修繕の発注について重ねてうかがいます。
 これらの公共施設の修理・修繕の発注について、昨年度の状況を調べたところ一部の業者に偏った発注がされていることが明らかになりましたが、これで正常に発注されていると考えているのか。
 3、公共施設の修理、修繕について、広島市やさいたま市、県内の船橋市や松戸市など全国約300の地方自治体で実施している、一般競争入札に参加できない市内零細業者でも参加できる、「小規模工事等希望者登録制度」を設けて、発注するよう求めたところ、現在ある物品等入札参加者名簿にインテリア・施設の軽微な修繕の登録制度があるから必要ないとのことでしたが、平成15度に登録した33社のうち、半数の17社しか受注できておらず、登録しても仕事がこないという現状が明らかになっています。改善することが必要ではないか。
 4、小・中学校の学校長の権限で発注できる修繕工事は、このインテリアなどの登録業者とは関係ない業者に多数発注されていますし、公民館の小修理は、特定の1社のみに随意契約で多くの発注がされています。これも正常な発注であると考えているか。
 5、市営住宅の修繕にいたっては、建設工事の入札業者に登録して、もう1度市営住宅の修繕業者として、さらに登録しないと、受注することができないものになっていますが、なぜ、二重に登録しなければならないのか。大きな改修と小規模の修繕、修理などは分離して、小規模なものは、零細業者も受注できるもっと簡易な方法で発注できるようにできないか。

 第2は、公園の管理、運営についてうかがいます。
 花の都・ちばのもとに花のあふれるまちづくりが精力的に取り組まれて、花の名所づくりや大型トピアリー製作、花壇の設置など、昨年の2億円の事業につづいて、新年度も1億9千万円余りの予算が組まれ、多彩な取り組みが予定されています。
 花はきれいであり、心を癒すものとして、多くの人々に愛され、歓迎されるものであることはいうまでもありませんが、市内の既設の公園を大いに活用するために、いくつかの質問をおこないます。
 1、地区公園など大型の公園だけではなく、市民が身近に利用している街区公園などは、その数も700箇所を超える状況で、利用者も大変多いわけですが、トイレの設置が待たれているところ、安全な遊具が少ないところ、樹木の剪定など不十分なところ、公園や緑地内の階段などへの手すりの設置が必要なところなどは何箇所あるか、もっと予算を増額して整備すべきではないか。
 2、昭和の森、動物公園、花島公園には、公園協力会が設置され、公園の管理や運営に対して大きな役割を果たしていますが、その設置のいきさつ、職員の雇用、仕事の委託や監査などに、市はどのように関係しているか。公園協力会は会社組織のようですが、公園の整備や管理について、市から随意契約で委託されるなど、公園協力会を特別扱いにしていることはないのか。今後、いつまでもこうした関係が続くのか。
 3、若者の集える場所の問題で、先の議会でわが党の小関議員が質問したフットサルができる場所ですが、花島公園球技場、稲毛海浜公園など、多目的広場や多目的球技場なども利用できるようですので、こうした球技場や広場にフットサルの移動式ゴールネットを設置したら、そのような施設が若者に喜ばれ、施設も多目的に使われて有効利用にもなります。移動式ゴールを設置することを求めます。
 4、花島公園センターがいよいよ4月にオープンしますが、この公園やスポーツ施設、コミュニティセンターの管理はどのようになるのか。特にコミュニティセンターの扱いについて、これまでの11館あるコミュニティセンターとは違った管理運営があってはならないと思いますが、どうか。
 5、花島公園の利用者駐車場は、1回400円になっていますが、コミュニティセンターを利用する市民までが、公園利用者と同じように駐車料金を取られるのは、他のコミュニティセンターが無料なのと違い不公平ではないか。他の施設の利用者と同じように無料にして公平に扱うべきです。公園利用者とコミュニティセンター利用者を分けて扱うよう求めます。

 第3は、市民センターと市民サービスについてです。
 市民センターは、政令都市になって区役所が設置された以降も、区役所から遠距離の地域の市民のために、今日でも住民票や戸籍、印鑑証明の発行、国保料金の支払いなど、いろいろな届けや証明書の発行、料金の支払いなどで大きな役割を果たしていますが、市民センターを利用する市民の要望に十分答えられているか。以下、うかがいます。
 1、市民センターや連絡所は、地域の身近な役所として、その最前線の場所ともいえるところですが、どのようなことで、市民が利用しているか。多い順から明らかにされたい。
 2、すべての市民センターではありませんが、市民への対応が悪い、不親切だなど、不満が少なからず聞かれますが、そうした市民の声をどのように受け止めているか。改めてうかがいます。
 3、市民センターなどは、職員が減らされ、非常勤職員が多く配置されていますが、必要な証明書などの発行がされないなど、不案内のことがおきて市民サービスが低下していないか。慣れない職員への研修はどのようにされているか。
 4、市民センターなど窓口には、高齢者や障害者なども利用しますが、階段があったり、花見川区のさつきが丘市民センターのように、入り口のドアが自動になっていないセンターがあります。バリアフリーが必要なセンター、入り口が自動ドアでないセンターはどこに何箇所あるか。早急な改善が待たれていますが、その改修計画をうかがいます。

 第4は、地域の諸問題についてうかがいます。
 その1つは、道路整備についてです。
 1、園生町柏井町線の柏井地区の路線測量がはじまっていますが、早急な整備が待たれています。鷹の台ゴルフ場側へどのくらい拡幅され、居住地側へはどのくらい拡幅され、移転する世帯は、どのくらいになる予定なのか。また、測量はこの3月で終了しますが、その後、どのように整備されていくのか。
 2、県道長沼船橋線のこてはし町地先の歩道や市道三角町線の千種町地先の歩道は、民家の入り口や会社などの入り口がたくさん切り下げられ、アップダウンの激しい歩道になっており、車椅子や自転車の走行はもとより、歩くにも大変歩きずらい歩道になっています。車道と歩道を同じ高さにして切り下げをなくし、ガードレールやブロックなどでの車道と歩道の分離をすることはできないか。
 3、横戸町23号線の拡幅は、用地の確保が難航していますが、その後どのようにすすんでいるか。
 4、朝日ヶ丘4丁目5番地先の道路整備について、境界査定に問題が残されているようですが、積極的な取り組みをお願いしたい
 その2つは、住居表示の整備についてです。
 花見川区で昨年実施された長作台や朝日ヶ丘につづいて、今年も朝日ヶ丘3〜5丁目の住居表示が整備され、地域の市民から歓迎されています。
 今後、どこの地域がどのように整備されていくか。地番が複雑で整備が必要な地域もありますので、つぎの地域について、それぞれ具体的に明らかにしてください。
 1、柏井町地域は、住宅も大変増加しているので、可能な地域から整備できないか。
 2、三角町地域、ここは千種町を挟んで分割されている町ですが、わかりやすく整備することはできないか。
 3、その他の地域で、計画があればうかがいたい。
 その3つは、市外局番についてです。
 千葉市が政令都市になるのを契機に、市外局番が0472の4桁から043の3桁に変わりましたが、その当時の047の市外局番がそのまま残されている地域が、花見川区の柏井町の一部と横戸町にあります。 
 千葉市の市外局番043は、佐倉市、八街市、四街道市なども同じであるのに、同じ市内、同じ花見川区内でありながら、市外局番が違うのはなぜかと、新しく市内に転居してきた人から疑問が投げかけられています。当時は居住者の意向で移行しなかったとのことでしたが、政令都市になって12年、いつまでこのままにしていくのか。市民に問いかけて千葉市の局番に改善することが必要ではないか。

(2回目)

 まず、地域の諸問題からうかがいます。
 道路の整備です。
 今回も地域の市民から要望されている道路の整備について、質問したわけですが、ぜひ現地を調査して、住民の期待に早急に応えるよう強く要望しておきます。

 住居表示の整備です。
 1に、次期5か年計画で検討するとの答弁ですが、今回問題にした柏井町は、戦前から歴史のある地名ですが、この数十年の間に急速に変化し、人口が増加した地域です。特に、花見川第一小学校前のパークハイツのマンションを含む地域をはじめ、八千代自動車教習所から柏井小学校までの地域は、住宅の密集する地域であり、全体を一緒でなくても何年かに分けて整備できる地域ではないか。
 2に、三角町は、先程も申し上げたように、分割されている町として、番地だけではわかりずらい所です。歴史的な経過もあるようですが、このままでよいと考えているのか。二つの地域の整備を早急に行うよう再度求めます。

 市外局番です。
 花見川区に残された047局ですが、政令市移行時の調査で7割がそのままでよいとのことだったとのことですが、その後、転居してきた人がいたり、時代の変化もあるわけで、NTTとも相談して住民の意向を再度確認するなど、千葉市内と同じ局番になるよう働きかけることが必要ではないか。このままいつまでも残しておく予定か。

 次は、市民センターと市民サービスについてです。
 1に、市民センターは市民の身近な行政の窓口として、多くの市民が利用しています。それだけに市民の要望に十分応えられる場所でなければなりません。発行できる証明書が発行されなかったり、質問する高齢者などに親切に対応しないことはないかのような答弁でしたが、そんな実態を知らないのではないでしょうか。こうした状況を根絶する保障はなにか。
 2に、市民センターの入り口が自動ドアでない施設は、まだ5か所残っているようですが、1か所どのくらいの予算が必要なのか。高齢者や障害者などの利用者のためにも、バリアフリー化の一つとして、将来といわず早急に改修できないか。

 次は、公園の管理、運営です。
 1に、公園や緑地のトイレや遊具、階段の手すりの設置を求めたところ、現況を調査するとの答弁ですが、公園管理者は把握していないのでしょうか。必要な箇所はどのくらいあるか。その対応を明らかにされたい。
 2に、フットサルの移動式ゴールの設置をして若者の要望に応えるよう求めたところ、保管場所や安全管理に問題があるとのことですが、若葉サッカー場にはすでに設置されていて、利用されているのではないですか。多目的球技場や多目的広場にも設置できないか。
 3に、公園協力会のことでうかがいましたが、設立のいきさつは地権者の離農対策のためのようですが、公園の管理などを別の法人である公園協力会に随意契約したり、市民の財産である、公園の広大な土地を利用した駐車場の料金まで法人組織の収入の一部にすることなど、いつまでこうした特別な関係は続くのか。
 4に、公共交通機関にとぼしい不便な花島コミュティセンターには、車で来る人が多いと思われる花島公園の駐車場は、公園の利用者とコミュニティセンター利用者を区別して、コミュニティセンターの利用者用の駐車場を設けないと、公園の駐車場は午後5時で閉鎖してしまい、コミュニティセンターの利用者は午後9時まで利用する場合、車の出入りに不都合が出るのではないか。
 5に、また、コミュニティセンター利用者の駐車を有料にすることは、他のコミュニティセンターと不公平を生み出します。中央コミュニティセンター以外の10館の駐車場はそれぞれどのくらいのスペースがありますか。花島コミュニテーセンターも他のコミュニティセンターと同じくらいスペースを設けるか、無料にするよう再度求めます。公園協力会の収入になっているから有料だというのはおかしくないか。明確にしてほしい。

 次は、公共事業の発注です
 1に、談合防止のために新しい制度を設けたので、大丈夫だという答弁がありましたが、これまでも再三談合情報があっても、見抜くことができず、公正取引委員会のきびしい調査と指摘によって今回の賠償金の請求になったのではないのか。今回の議案をみても、一つの会社が4年間に19件も談合事件を起こしている驚くべき状況が明らかになっています。不正行為を根絶するために、指名業者からはずすなど、もっときびしいペナルティが必要ではないか。
 2に、公共施設の修理、修繕ですが、契約課は、そうした修理のために、平成15年度から物品等入札参加資格者名簿に「インテリア・施設の軽微な修繕」の登録制度を設けたから特定の業者に発注されてないとの答弁でしたが、実態とは違うのではないか。新しい制度に登録した人が15年度33社あっても、17社しか受注できていないことやその他は、それぞれの部局に任されているだけではないのか。先に上げた広島市やさいたま市など先進市を調査して、「小規模工事等希望者登録制度」を設けるよう再度求めます。
 3に、小・中学校や公民館、市営住宅、保育所などの修理・修繕の発注について、それぞれ答弁がありましたが、局長や次長は実情を十分把握されているのでしょうか。私がいただいた資料を見てもとても公平に発注されているとは思えません。どこを見て適正といえるのか。地域性とか緊急性などは重要なことですが、実際には担当者任せで、担当者の都合のよい会社に多くの修理・修繕が発注されていないか。明確にしてほしい。
 4に、市営住宅の修理は、大修理と小修理と分けて登録制度があるとのことで、零細業者が登録できる簡易修繕登録制度は、契約課がいう物品等入札登録制度とは違うようですが、15年度に何社登録され、何社に発注されたか。これらを一体化した制度を作って、市内の零細業者が公平に受注でき、地域経済の活性化につながる公共事業の発注にすべきではないか。