野本信正議員の一般質問

2005.7.12
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1、商店街・中小商工業の活性化について
 その1は、商工費の推移についてです。
 1は、H17年度の商工費予算は98億円だが、H13年度商工費予算は幾らで、それと比べてどの程度減額したのか。金額と割合を示すことを求めます。
 2は、商工振興予算の中で、補助金の対象となる商店数の多い順に、5事業ほど、事業名・対象商店数を明らかにされたい。

 その2は、ハーバーシティについてです。
 1は、イトーヨーカドー・島忠など大型店などのハーバーシティが華々しくオープンしたが、どのくらいのお客がきて、どのくらいの売り上げがあるのか。
 2は、ハーバーシティでは、お客が増えて売り上げも増えたが、それだけ市内の商店のお客が減って、売り上も減ったと思うが具体的にどこが減っているのか。
 3は、国道をまたぐバリアフリーの歩道橋が2基完成したが、建設費総額はそれぞれ幾らで、1日平均何人ぐらいが利用しているのか。

 その3は、商店街街路灯についてです。
 2005年6月24日夜、若葉区に異常な事態が発生しました。この間17年間、欠かすこと事なく、夜の町並みを明るく照らし続けてくれていた商店街の街灯が、突然消されました。
 前の日まで明るかった町並みが真っ暗闇になり、歩行者は不安と戸惑いで困惑しています。その場所は、若葉区小倉台でモノレール通りと、磯部茂呂町線沿い約3.5kmに設置してある街路灯が、消灯したのであります。理由は、小倉台商店会がH1年に設置した街路灯が、現在179基ありますが、かつて129の商店で電気代を賄ってきました。H7年からは、創設された市の補助金20万円が交付されています。
 しかし、その後お店の閉店が相次ぎ、現在は65店の商店で支えているため、一件当たりの電気代が膨らみ、支払いきれなくなってしまったわけです。
 商店会は、町の防犯に役立っている街路灯を守るため、必死になって不足分は自ら負担し、小倉台中央自治会も12年間にわたって、応分の電気代金を補助し応援してきました。
 最近は、小倉地区11自治会の協力も得て、街路灯維持費振り込みの賛同者も募ってきました。また、市役所にも交渉して制度の改善など求めてきましたが、進展がなく、全面消灯となったわけです。その後、真っ暗闇の異常な事態の解消のため、小倉台商店会と小倉台中央自治会が話し合い、7月9日から段階的に点灯していく事になったそうです。しかし、電気代の不足は変わらず、根本問題は何等解決していません。
 そこで質問します。
 1に、経済農政局長、現地を見て、実態を把握したと思うが、その感想は。
 2に、千葉市の商店の街路灯電気代補助金は1/2で、限度額20万円。小倉台商店会の場合、年間の電気代約130万円に対して、市の補助金20万円なので、残りの約110万円と保険代金86,300円を、商店会が長年負担しています。
 小倉台中央自治会の応分の応援もあるが、小倉台商店会が多額の電気代負担で苦労している実態を把握しているのか。
 3に、小倉台商店会から陳情を受けた時、なぜ救いの手を打たなかったのか。
 4に、今回の事態は商店会の責任ではなく、経済情勢の悪化と市役所の商工行政に在るのではではないか。
 5に、小倉台商店会の緊急対策を提案します。現在営業している商店分の、市の補助対象となっている街路灯は、速やかに点灯してもらうこと。
 閉店した商店会員分の街路灯電気代は「市と商店会で協議」して、当面市が負担するなど、緊急対策を行って、ともあれ全部の街路灯電気を点し、街を明るくすることを提案しますがどうか。
 6に、このままでは、第2第3の小倉台商店会が出てくることは避けられません。市内に116の商店会があり、うち街路灯電気代を補助している66団体のなかで、小倉台商店会以外にも、街路灯電気代の負担が厳しくなっている商店会があるあると思います。電気代の支払いが、地元負担と補助を金併せて40万円を超えている商店会名・総事業費・自己資金を上位から順に明らかにされたい。
 7に、ここで、市内商店会全体の当面の対策を求めます。それは、千葉市商店会の街路灯電気代補助金1/2、限度額20万円のうち、限度額20万円をなくすこと。
 そして、現在設置されている商店の街路灯のすべてに、1/2の電気代補助金を交付することを8月からでも実施するよう提案しますがどうか。また、その金額を市が負担した場合の総額はどのくらいか。
 8に、抜本対策についてであります。H9年12月議会で日本共産党市議団は、商店街街路灯の補助率を、市民局が補助している町内自治会防犯街灯並みに90%に引き上げることを提案しました。今回重ねて、現在1/2の電気代補助金を防犯街灯設置なみの90%に引上げること、上限も無くすことを提案しますがどうか。また、その際の予算額はどのくらいか。

 市民局長にうかがいます。
 1に、町内自治会防犯街灯設置の理由について明らかにされたい。 
 2に、商店会街路灯が防犯のために果たしている役割をどう認識しているのか。ちなみに、商店会街路灯の設置してある場所は、防犯街灯を設置していないのはなぜか。
 3に、商店会街路灯は、安全安心の町づくりに欠かせないことではないか。

2、夜間救急医療について
 青葉病院が総事業費310億円を使い、開設してから2年1か月になります。患者数も増加して、市民の中核病院としての存在を示しています。新しく設けられた救急部は、直近の1年間で4,582人の患者を治療し、そのうち夜間の救急の受け入れは、第2次医療機関のため初期診療は受けていませんが、外科については受け入れています。救急部の1日平均の患者数は12〜13人であります。
 若葉区・緑区などの市民から、多数の陳情署名が提出されたり、私どもは青葉病院開設の直前から「夜間救急初期診療」を実施するよう求めてきましたが、市長は「小児課医師の不足」を理由に拒否してきました。現在、海浜病院で実施している「夜間救急初期診療」は、直近の1年間で35,077人の患者が診察を受けていて、そのうち若葉区3,821人・緑区2,098人・中央区5,473人となっています。
 緑区土気から海浜病院は、約23キロメートルに対して、青葉病院までは約15キロメートルであります。救急患者のことですから、内容によっては1分1秒を争うことがあります。
 1に、青葉病院での「夜間救急初期診療」を実施するよう求めます。
 2に、医師の不足を理由にしていますが、「実施しない立場」では困難を突破できません。実施する立場で、医師不足の困難に立ち向かえば知恵もでるし、協力も得られるはずです。市民の命と健康を第1に捉えて努力すべきですがどうか。
 3に、青葉病院が総事業費310億円を使い開設したもので、市役所の所有物ではなく市民共有の財産です。広い千葉市で、92万市民が2つの市立病院ですから、できるだけ短い距離で「夜間救急初期診療」を実施するのが市役所の責務です。

3、花の都・ちばについて
 鶴岡市長が、都市イメージとして花の都・ちばを打ち出し、花のあふれる街づくりが実施されて、市内に花が増えたり花が飾られたり、市民の協力もでてきていることが感じられます。
 H14年から4年間に、6億2千万円の予算が投入されました。花を大切にして増やすことを否定する市民はいないと思いますが、上から押しつけるようなことがあってはならないと思います。
 1に、ハンギングバスケットやトピアリーだけでなく、市内には泉自然公園のカタクリや、昭和の森のショウブ園、緑化植物園の薔薇など花の名所がたくさんありますが、これらを大切にすることと、公園内の花を増やしてPRすることに、もっと力を入れることが必要ではないか。
 2に、花のあふれる街づくりがスタートしてから今日まで、既設の花の名所にどれだけ訪れる人が増えたのか。花の美術館・泉自然公園・昭和の森・緑化植物園の4月・5月の入場者数を明らかにされたい。H14年とH17の比較でどれだけ増えたのか。
 3に、私は4月下旬に埼玉県秩父市羊山公園を尋ねました。公園内の斜面約8千m2に咲き誇る13万株の「芝桜」は見事なものでした。その日は、平日にもかかわらず地元埼玉始め、東京・神奈川・千葉などから次々到着する観光バスや自家用車などで、約2万人もの入場者があり、「芝桜」に見惚れ、地元食材による飲食店や地元農産物の売店で買い物をして、秩父市経済への協力をしていました。
 入場料金は無料ですが、秩父市役所によると、入場者が買い物などで直接使ってくれるお金の経済効果は、約14億円とのことです。
 「芝桜」の発端は、秩父市役所が、秩父市活性化検討プロジェクトチームを立ち上げて、羊山花いっぱい計画に基づいて実施したものです。その結果、H14年春先に約6万人であった入場者数が、H16年度4月上旬から5月上旬には約98万人に増えて射ます。
 秩父市活性化プロジェクト、羊山花いっぱい計画にもとづく「芝桜」効果が、90万人もの入場者を増やしているわけです。
 1に、千葉市も既設の花の名所のPRを増やし、花の魅力をもっと高めて行くべきではないか。
 2に、昭和の森は、開園当時園路に沿って「芝桜」が植えてありましたが、その後消滅しています。広い園内の適当な場所に「芝桜」のスペースをつくって市民に楽しんでもらってはどうか。
 3に、「芝桜」は、シーズンが40日ぐらいと長く観賞できます。この他「菜の花」「ヒマワリ」「コスモス」などを公園や空き地などを利用して「花の名所」を市民の協力を得てつくっていくことを改めて提案しますがどうか。

4、公正な行政について
 少年自然の家には、モニュメント「里山から海へ」「夢・希望」「不思議な影」の3点が在りますが、それぞれ決めるにあたって、提案協議の方法で選考が行われ、作成されました。質問しますが
 1に、設置の目的、およびモニュメントのテーマ、コンセプトについて明らかにされたい。
 2に、3点の作品についての、募集から選考決定に至るまでの経過について、うかがいます。
 その1は、現地説明は7月1日で、プラン提出日は7月15日であったそうですが、募集する設計競技参加業者の選定方法および、提案業者へは何時どのような方法で知らせたのか。指名を知らせた日時・発送した文書を読み上げてください。
 その2は、何社が応募し、選考はどのように実施されたのか。選考方法と選定委員の名簿を明らかにされたい。また、審査結果における作品ごと、および提案者ごとの点数は何点だったのか。最終決定はだれが行ったのか。
 その3は、3点のモニュメントの価格は、それぞれ1,000万円ということですが、妥当な金額なのか。見積もりはどこで、誰が、どんな基準で積算して、誰が決定したのか。
 3に、「里山から海へ」「夢・希望」の2点の提案を募集した時の大きさは、それぞれ縦横何メートルだったのか。
 4に、モニュメント中、少年自然の家、サービスセンター・エントランスホールの壁に掲げてある「里山から海へ」は陶壁で、作者は陶芸作家土肥満氏と奥さん、息子さんになっているが、3人の経歴と千葉市との関わり、審議会委員など役職について明らかにされたい。
 また、過去に土肥満氏の作品を依頼したり購入して、どこに展示してあるのか。住まい及び製作場所はどこか。
 5に、「里山から海へ」は、A社からE社まで5つの会社中4社が応募して、3社が164点台に対してA社は196点と、断トツトップで落札しましたが、審査項目のどれとどれが他社よりも優れていたのか、お答えください。
 6に、「夢・希望」は、A社からE社まで5つの会社中3社が応募して、2社が164点台に対して、D社は202点と断トツトップで落札しましたが、審査項目のどれとどれが他社よりも優れていたのか。
 7に、モニュメントテーマおよびコンセプトが、「千葉市ゆかりの作家を入れる」「陶製他」からすれば、地元作家で、しかも陶芸作家を初めから意識したもので、選考前から土肥満氏が有力であったとする意見があるがどうか。
 8に、教育長に質問しますが、完成した3点のモニュメントをご覧になったと思いますが、それぞれが、設置の目的・テーマおよびコンセプトにそって作成されていますか。感想を伺います。答弁してください。


<2回目>

1、商店街・中小工業の活性化について
 答弁で明らかになったことは、(1)商工振興予算の中で、補助金の対象となる商店街数の一番多いい事業は、商店街電気代補助です。「わくわく商店街活性化」の6倍で66商店街、商店数で2,277商店とダントツトップです。「千葉市の商工振興事業で一番役立っている」「一番切実」と局長も答弁している。
 (2)千葉市電気代補助金が補助額が、1/2で上限20万円のため「超過負担」をしている商店街が17団体あり、「超過負担」額は、栄町商店街で年間210万円、小倉台商店街が年間108万円、桜木加曽利地区商工会が年間57万円、花見川団地商店振興組合が年間42万円などとなっている。
 この不況で売り上げが伸びず、大型店に押されて閉店が続きシャッター通りが激増しています。多額の電気代負担は耐えられない。商店会費のほとんどが電気代になっており、他の事業ができない。年間210万円は、10年で2100万円。年間108万円は、10年で1,080万円の莫大な負担です。
 ラーメン一杯売って100円、大福を一つ売って50円の利益の中から、必死に頑張っていることを、どう認識していますか。
 (3)補助金の上限20万円をなくし、8月より市が1/2を負担した場合は、年間約250万円です。「超過負担」している商店街17団体の分を全部交付するには、約250万円あれば足ります。
 (4)町内自治会防犯灯と同じく、補助率を90%にした場合、年間約1,150万円である、などが明らかになった。
 1に、鶴岡市長の商工行政は、市内商店街に光を与えていないのではないか。商工予算は、鶴岡市長の4年間で116億円、54%も減額されている。主に融資預託金というが、減額した予算は蘇我臨海開発などに注ぎ込まれている。
 商店街街路灯電気代補助金の上限20万円なくし、市が1/2を負担した場合の年間約250万円は、116億円の1/4,640だ。
 町内自治会防犯灯と同じく、補助率を90%にした場合の年間約1,150万円は
116億円の1/1,000だ。
 こんなわずかな予算すら付けずに、116億円もの予算を削ったのはなぜか。鶴岡市長の商工行政は、市内商店街に光を与えてこなかった事ではないか。
 2に、鶴岡市長は、地域経済活性化を選挙公約としているが、それは、市内商店街の活性化ではなく、大型店の活性化が中心ではないのか。
 鶴岡市長の4年間、蘇我臨海開発には521億円も注ぎ込んだ。その結果完成したハーバーシティのイトーヨーカドーや島忠などの大大型店に、約1月で150万人ものお客が集まっている。その影響で市内商店街は相当お客が減っている。
 国道沿いに架けられた歩道橋は2基あるが、西千葉・稲荷街線の1基はハーバーシティ専用みたいなもの。一基当たりの建設費は、約7億1,400万円だ。
 通行人調査をしてみたが、7月6日(水)13時〜14時で、自転車46台・歩行者51人、7月9日(土)11時〜12時で、自転車86台・歩行者93人だった。
 利用者は極めて少ない状況で、イトーヨーカドーや島忠などの大型店のために作ってやったようなものではないか。
 超豪華歩道橋一基分約7億1,400万円の1/285、250万円を使えば、商店街街路灯補助金を全部に1/2の補助ができる。小倉台商店街も消さずにすんだ。
 鶴岡市長は、選挙の時の後援会ニュースなどで、蘇我臨海開発の経済波及効果を誇り、中央第六地区の400億円もかけた再開発で中心街が活性化するとか公約してきた。しかし、市内商店街は街路灯の電気代も払えず、電気を消さなければならないほどひっ迫している。イトーヨーカドーや島忠などの大型店のための対策でなく、地元に密着した、市内商店街対策を行うべきではないか。
 3に、局長にうかがうが、市内の商店街路灯や防犯街灯などが点灯する事は、鶴岡市長の公約である安全・安心の明るい街づくりの根幹をなす問題だ。街路灯が消えてしまった小倉台商店街の問題は緊急に解決が必要だ。速やかに電気が灯るように、経済部と地元で緊急に話し合い、最善の対策を行うよう重ねて要求する。 
 4に、小倉台以外の商店街も深刻な問題。みんな困っている。局長答弁でも「街路灯電気代は一番切実な問題」だとし、「2次5か年計画で制度の見直しを検討中」といっているが、5年も待っていたら商店街の電気が次々消えてしまう。電気代補助は、条例ではなく要項なので市長がその気になればすぐ出来る。
 当面上限の1/2をなくすには、250万円だが。市長交際費1,300万円から250万円節約すれば可能だ。市長の交際費を少し商店街へ向けたらどうか。来年度を待たずに8月からでも実施を求める。
 5に、2次5か年計画で「制度の見直しを検討中」では、年間約1,150万円で可能な町内自治会防犯灯と同じく、補助率を90%に引き上げるべきだ。それも5か年計画の5年目でなく、1年目の来年度からの実施を求める。

2、花の都・ちばについて
 1に、「芝桜も考える」との答弁があった。秩父市の職員は、プロジェクトを立ち上げ、市民と協力して90万人もの入場者を呼び、町おこしを実現した。
 千葉市も「花の都」と言うのなら、市民が遠くまで出かけなくても楽しめ、市外からもたくさんの見物客が来訪するように、よい知恵を絞るべきだ。
 2に、花の名所を幾つかの公園などで考え始めた事は前進だ。日本共産党市議団は20年ぐらい前から、田圃の減反対策に、補助金の出る景観作物としてコスモス・ヒマワリ・菜の花などを咲かせるように提案してきた。
 中田廃棄物査収処分場跡地を雑草だらけにしないで、コスモスなど花の名所にする事や、泉自然公園などへの花を増やす事も提案してきた。やっと取り組みが始まったが本格的に取り組みを求めておく。

3、青葉病院での夜間救急初期診療について
 「青葉病院での夜間救急初期診療は難しい」が、夜救診から遠い地域の患者で、緊急を要する場合は救急部で対応しているとの答弁だ。
 緊急を要する場合とは、救急部で対応している患者で主に救急車で運ばれた場合だが、緊急でも自家用車やタクシーでの患者は、救急部で対応する事をしらないので海浜へ行っている。
 海浜病院での夜間救急初期診療には、市内から年間29,776人で、うち若葉区・緑区・中央区から11,392人で約40%となっている。質問だが、
 1に、青葉病院救急部は、緊急を要する場合は受け入れているのなら、若葉区、緑区、そして青葉病院の方が近い中央区からの患者は受け入れ可能ではないか。
 2に、税金310億円も投入した市立病院が、市民の命と健康を守るため最善の努力をするのは当然のこと。「無理だからやらない」と、やる前から消極的では駄目だ。市民の期待に何とか応えたい。そのために本気で努力すべきだ。

4、公正な行政について
 1に、「目的・コンセプトに沿って作成されているのか」との問いに。教育長答弁は、目的は教育施設であり、利用者の中心が青少年(小学生)であることから、情操面での教育効果を高めることだとのことだ。教育長がなぜ、そこまで評価するのか。正直な感想を再度求める。
 2に、募集方法の疑問がある。入札資格を有するモニュメントコーディネーターによる提案協議、募集する参加業者への知らせ方。
 指名の知らせ方は、一律の募集でなく業者によって知らせ方違う。ある業者は、文書は1月前、事前に作者と現地を見てプレゼンテーション作品を作成した。
 他の業者は、H16年6月29日に電話で説明会の日程等を知り、7月1日の現地説明会までたった2日間しかなかった。事業者に他の日程が入っていたらアウト。なぜこんなに性急だったのか。
 7月1日の現地説明会から7月15日のプレゼンテーションまで15日間で、提案作品を作成させる。これでは、時間がなくて大変だったと思う。モニュメントの予算は、H16年3月議会で議決されていた。もっと余裕はあったはず。なぜ、時間の余裕を持たない日程を組んだのか。
 3に、選考方法が公正だったのか。設置条件、千葉市ゆかりの作家、答弁にあっように数々の経歴があり、千葉市美術協会参与・千葉市文化財保護審議会委員、千葉市展覧会審査委員、千葉市社会教育功労者、千葉市教育功労者、他の作家がかなうはずがない。案の定7項目のすべてで第1位となっている。
 募集する作品の素材を「陶製他」と、わざわざ具体的に陶芸レリーフを名指している。千葉市ゆかりの作家で陶芸作家の第一人者、これも誰もかなわない。
 「少年自然の家」に隣り合わせで、工房を構えている作家であり、工事中迷惑もかけている。あまりにも条件が整い過ぎているのではないか。初めから決まっていた様なものではないのか。競争の形で決定したが、こんな事では土肥先生の名声に傷がつくのではないか。
 4に、選考委員の中に専門家を数名入れるべきではなかったのか。1つ1,000万円もするモニュメントを選考するのだから、専門家にも入ってもらいアドバイスを受けるべきではなかったのか。
 5に、価格は妥当か。見積もり積算の根拠はなにか。平面モニュメントは、「少年自然の家」を設計した設計会社の意見で、平均的単価を決めた。1平方メートルあたり95万円〜100万円で積算し、予算化した。
 市場価格は1m2当たり40万円、高額でも70万円。高すぎるのではないか。
 財政危機の中で1つ1,000万円、3つで3,000万円も。予算のかけ過ぎではなかったのか。
 「里山から海へ」は、提案された時の寸法は、縦2.64m、横4m、合計10.56m2、しかし、完成品は陶壁部分が1.52m×4m、合計6.04m2、レリーフの上70cm、下4.3cmの金属がはめ込まれていた。千葉市が提案した寸法よりも小さく57%しかない。小さいのに1m2当たり165万円は高すぎる。
 選考委員会が、設計場所の面積を満たしていない作品を了承したのはミスではないのか。
 6.04m2で、単価計算すると1m2当たり165万円。設計価格95万円〜100万円に比べ高いのは問題ではないのか。
 金属も作品だというと、金属をはめ込んだだけで1m2当たり100万円にもなるのは適正価格といえるのか。
 6に、「最終決定は、誰が行ったのか」との問いに、「教育長の決裁を取り決めた」とのことだが、募集要項や市長の決定となぜ違うのか。