野本信正議員の一般質問への答弁(要旨)

2005.7.12
【経済農政局長】
○ 商店街・中小商工業の活性化について

 商工費予算の比較は、H17年度98億円、H13年度は214億円だ。比較すると金額で116億円、約54%減となっているが、そのほとんどは協調融資倍率の変更等の中小企業融資預託金の減だ。
 商工振興予算の中で、補助金の対象となる商店街数の多い事業は、(1)商店街共同施設電灯料助成事業・66商店街、(2)商店街共同施設整備事業・20商店街、(3)わくわく商店街活性化推進事業・14商店街、(4)地域商業連携強化支援事業・11商店街、(5)空き店舗対策支援事業・4商店街である。
 ハーバーシティの来客数は、4月27日のオープンから5月末までで、延べ約150万人で売り上げは不明だ。オープンに伴い市内商店への影響は、今年度実施予定の「小売商業出店影響度調査」で、把握したい。 
○ 商店街の街路灯について
 先日、現地を見てきた。昨年度「商業振興指針」の作成時に、各区の地元商店街からの意見で電灯料の補助率での要望があり、厳しい経済情勢のもとで会員数の減少等により大変苦労している状況は認識している。市は制度の見直しを検討中だ。地元商店街と接してきた中で、一番切実な要望は街路灯の電灯料補助だった。したがって、「安全・安心のまちづくり」「元気な商店街づくり」の観点で、次期5か年計画の策定で制度を見直すことを検討中だ。仮に、上限をなくし8月から市が半分負担した場合、約250万円増の総額1,100万円となり、90%の補助率にした場合は、年間約1,150万円増の総額2,000万円となる。街路灯の電灯料が、40万円を超えている商店会は、栄町通り商店街振興組合が230万円に対し210万円の負担、千葉銀座商店街振興組合は147万円に対し127万円負担、小倉台商店会128万円で108万円負担、桜木・加曽利地区商工振興会77万円で57万円負担、都賀東口商店会67万円で47万円負担、都町商工振興課会66万円で46万円負担、西銀座商店街振興組合65万円で45万円負担、花見川団地商店街振興組合62万円で42万円負担、京成宮野木商栄会60万円で40万円負担などとなっている。

【都市局長】
○ 商店街・中小商工業の活性化について

 ハーバーシティ近くの横断歩道橋の建設費は、橋本体やエレベーターと関連費用合計で、西千葉駅稲荷町線交差点が7億1,400万円、蘇我駅前線交差点が7億5,200万円だ。利用者数は、現時点では調査していない。
○ 花の都・ちばについて
 泉自然公園のカタクリなど毎年楽しめるよう、自生地の保存や植物の特性に応じた維持管理を行っている。花のPRは、花の見ごろに記者発表するなど新聞・テレビなどで取り上げられている。機会あるごとに、市政だより・ホームページのほか新聞・テレビ・ラジオなどのマスコミにも一層の情報発信に努めている。H14年とH17年の来園者比較は、泉自然公園で約2万9,000人、昭和の森で約1万6,000人増加している。花の美術館と都市緑化植物園では、合わせて約8,000人の減少となっている。四季折々に花が楽しめる名所づくりをすすめている。公園の見ごろの花を積極的にPRしていく。花のあふれるまちづくり事業の1つ「花の名所づくりと花の歳時記」で、大規模な公園に季節感あふれる花の見所を提供している。次期5か年計画でも継続し推進していきたい。提案された「芝桜」も候補の1つとして検討する。H16年度は、花島公園で市民ボランティアのみなさんとスイセン約3万球・リコリス5千球を植えつけた。本年度は、稲毛海浜公園内に市民参加で、ワークショップ形式でハマヒルガオの復元をめざし。種取から始めている。また、S62年度から坂月川・支川都川・花見川の河川沿いに、周辺自治会や小学校等の参加でナノハナ・コスモスの種をまき、フラワー散歩道として市民に楽しまれている。昨年度は、美浜区高洲のこじま公園脇の市有地に市民参加でナノハナ・ノースポールなどの花文字畑の製作を実施している。今後も市民・企業などと協働し推進していく。

【市民局長】
○ 商店街の街路灯について

 町内自治会防犯等設置の理由は、町内自治会等が行う防犯街灯の設置や維持管理に要する経費を「防犯街灯補助金交付要綱」で補助しているが、目的は、夜間の防犯や歩行者の安全を図るものだ。街路灯は、商店街の環境整備や中小商業者の振興に商店街が設置しているもので、道路を明るくすることから、防犯や歩行者の安全にも役立っている。街路灯がある場所には防犯街灯を設置しないのは、町内自治会が設置箇所を選定する際、街路灯部分は必要な照度があるので除いているものと考える。街路灯に限らず夜間の照明は安心・安全な街づくりに寄与しているものだ。

【保健福祉局長】
○ 青葉病院での夜間救急初期診療の実施について

 夜間救急初期診療を2か所で実施するのは、医療スタッフの確保や効率的な運営の面から、現状では難しい。海浜病院でも夜急診では、小児科医師の確保で大変苦労しており、医師会をはじめ市内大学病院等や東京近郊の大学病院等に協力をお願いしているところだ。緊急を要する場合は、引き続き青葉病院救急部で対応していく。 

【教育長】
○ 「少年自然の家」のモニュメントについて

 4月より「少年自然の家」の利用が始まり、私も施設を訪ねてみた。芸術作品の評価は時代とともに移り変わるといわれている。3作品とも情操面での教育効果を高め、「感動と夢、そして新しい発見」とのテーマや各コンセプトに適った作品だと考える。

【教育次長】
○ 「少年自然の家」のモニュメントについて

 モニュメント設置目的は、施設を利用する子どもたちの情操面での教育効果を高めることだ。テーマは「感動と夢、そして新しい発見」、コンセプトは「谷津田から九十九里浜へ広がる千葉の海洋文化を連想させるもの」「青少年に夢や希望を与えるもの」「子ども達に創造や探求の気持ちを起こさせるもの」となっている。事業者の選定方法は、入札参加資格者名簿に記載されている者の中から、官公庁実績などを考慮して、目的・テーマ・コンセプトに相応しい提案が期待できる事業者を選定した。当該事業者へはH16年6月29日に、電話で説明会日程を知らせた。5社が応募し「市少年自然の家モニュメント選定委員会」が、作品スケッチ等の提案書でのプレゼンを行い、審査し、優秀作品を選んだ。選定委員は、小学校校長会会長・PTA連絡協議会会長・子ども会育成連絡会会長・生涯学習部長・指導課長・文化課長・青少年課長の7名だ。審査結果での作品と提案者の点数は、「里山から海へ」では、A社196点、B社164点、C社160点、D社提案なし、E社162点。「夢・希望」では、A社提案なし、B社161点、C社提案なし、D社202点、E社162点。「不思議な形」では、A社提案なし、B社173点、C社171点、D社186点、E社165点だった。最終決定は、選考委員会が優秀作品を選定し、教育長の決裁で決定したもの。立体モニュメントは、市が他の
施設に設置したモニュメント等の経費を参考に、平面モニュメントは、設計会社の意見をもとに平均的なu単価で、青少年課が見積もり予算化したものだ。1点あたり1,000万円を条件にプロポーザル方式で選定し決定した。大きさは、「里山から海へ」が、縦2メートル64センチ・横4メートル。「夢・希望」は、縦2メートル30センチ・横4メートルだ。