小関としゆき議員の一般質問への答弁(要旨)

2006.6.20
【保健福祉局長】
○ 医療制度について
 医療制度改革関連法案は成立したが、抜本的な改革であり、国民皆保険を堅持し、持続可能な制度を確立するために行われたものと考える。H20年に2割負担となる70歳から74歳の高齢者数は、市の国保被保険者で約33,000人と見込んでいる。高齢者の低所得者には自己負担限度額の据え置きなどの配慮がされている。療養病棟の削減は、医療必要度の高い患者受け入れに限定し、必要性の低い患者は在宅や居宅サービス、老人保健施設等で受け止めようとするものだ。
 医療の必要性が低い患者を直ちに退院させず、H24年3月末までは経過措置として「介護保険移行準備病棟」「経過型介護保険療養型医療施設」を作っている。市内の療養病棟は、16病院1,178床、2診療所26床で、今のところ影響は出ていない。

○ 福祉電話について
 緊急通報装置は、個人の電話回線を利用したもので、昨年度まで電話の基本料金を助成してきた。しかし、電話の基本料金は緊急通報装置の有無に関わらず必要で、所得税非課税者でも通報装置未設置世帯では基本料金は自己負担している。均衡を考え使用料金のみの助成とした。

○ 独居高齢者の安否確認について
 独り暮らしの高齢者の人数は、H17年度の実態調査で15,817人である。その方々の安否確認は、緊急通報装置システム、配食サービス事業 、民生委員の訪問などで行っている。H15年7月からは乳酸飲料の配達から「あんしん電話事業」に移行したが、理由は乳酸飲料が目的化し「数本まとめて欲しい」などの希望があり、毎日の手渡しが困難になった。また、事業者から配達員の確保が難しくなったとの申入れもあり、「あんしん電話事業」として指定する曜日・時間に電話し安否確認することにした。

【財政局長】
○ 社会保険センター、ウェルサンピアの存続について
 ウェルサンピア千葉について、H17年11月8日に、整理機構から売却の参考にと買取りの意向確認があった。その際、全庁的に調査したが希望する部局はなく、12月16日にその旨回答した。

【市民局長】
○ 社会保険センター、ウェルサンピアの存続について
 市長宛に出された「ちば社会保険センター」に関する陳情書には、陳情の趣旨が市政の事項ではなく国の施設廃止の撤回を求めており、国に申し入れるよう伝えた。

○ 柏台小学校前の信号機設置について
 地元町内自治会代表とPTA会長等から「信号機設置」の要望書が出されたので、要望者・所轄警察署とともに現地で協議した。内容は、現状の横断歩道橋へのスロープ設置などの改良が困難で、周辺道路の交通規制見直しや大幅な工事での交差点改良の必要性などだった。今後も、地元の総意を踏まえ協議・検討していく。 

【都市局長】
○ 市内の森林を守る対策について
 国道357号線沿いの中央区登戸5丁目から稲毛区緑町2丁目の斜面林を、H元年に都市緑地法の特別緑地保全地区に指定して以後、5か所81haの特別緑地保全地区を指定した。また、同法での市民緑地制度の導入を小倉町での保存樹林を対象に取り組んできた。今年度からは、市民と協働で緑地の整備、維持管理をしていく。
 市街地の緑を指す、独自のキーワード「街山」に基づき、中央区松ヶ丘中学校区をモデル地区とし、街山を守り育てる計画を地域住民とワークショップで実施した。「市民の森」地権者に奨励金を交付。管理は市が行い、地権者の負担を軽減させ、相続税が発生する場合には原則的に買収の方向でいる。地権者への働きかけ、税制面で軽減措置がある「市民緑地」へ移行したい。民有林の保全へ、税の軽減措置充実を大都市共通課題と捉え、国に要望している。 

【環境局長】
○ 市内の森林を守る対策について
 「市地球温暖化対策地域推進計画」では、市内の森林面積から想定される二酸化炭素吸収量はそれほど多くないが、森林は二酸化炭素吸収源として大変重要だと認識している。森林は、自然生態系の保全や水資源の涵養など多面的効果が期待される。千葉市森林保全基本計画を踏まえ、市民等の協力を得て、関係局と連携し保全・育成に努めていく。
 
【経済農政局長】
○ 市内の森林を守る対策について
 市民が森林の保全に参加できるよう、森林ボランティア技術研修会を開催するなど、ボランティア団体の育成・支援を図っている。ボランティア団体の活動は、「里山地区」「市有林」で保全管理を行い、自然観察や林業体験、地権者との交流などで「ゆたかな森づくり」をすすめている。

【建設局長】
○ JR稲毛駅と周辺のバリアフリーについて
 点字ブロックの設置は、当該路線の車道部の補修を実施し、H17年度に完了したので、今年度は歩道部の植樹桝の改良などを調整し、19年度にこれらと併せて点字ブロックを整備したい。
 駅シェルター柱へのラバー取り付けは、H16年3月に視覚障害者団体と現地立会いを実施し、必要か所に取り付けたもの。その他必要か所があるか調査していく。駅入口の階段は、障害者や高齢者など駅利用者の利便性確保の観点から、階段を管理するJRへ要望していく。

○ 園生十字路の歩道整備について
 園生十字路の歩道改善は、電線共同溝整備に併せて改善する。また、穴川・天戸線の歩道は、安全性・平坦性の確保に努める。

○ 市道東寺山・山王線の拡幅について
 ロイヤルホームセンター前は、交通量が多く渋滞する交差点のため、右折レーンを設置する交差点改良事業を現在実施中だ。この事業の一部として約300mが拡幅されたものだ。これまで、所轄警察の記録によれば該当道路ではH16年以降、車と自転車の事故が1件あった。今後の拡幅計画は、現在の交差点改良工事終了の後に、交通状況などを踏まえて計画していきたい。