やなぎだ議員の議案質疑

2006.6.14
写真 議案99号・競輪事業特別会計補正予算の専決処分についてうかがいます。
 1、17年度決算で収支不足が生じた3億8,800万円を、18年度補正予算で繰り上げ充用として、この時期に専決処分しなければならないのはなぜか。
 2、選手宿舎償還金が昨年度で完了したようですが、この償還金を分割納入するなど延期して、収支不足が生じない方法はなぜとれなかったのか。
 3、競輪事業は単年度では黒字だといわれています。そこで、今回の収支不足の3億8,800万円を公営企業金融公庫還付金やナイターの場外発売などで、対応する計画のようですが、何年間で返済できるのか。その保障は万全なのか。その対応を明確にされたい。
 4、今後、競輪事業の赤字を一般会計より繰り入れるようなことがあってはならないわけですが、赤字にならないためにはどのように事業を改善していく計画か。
 5、また、そのような改善に努力しても、競輪事業が厳しくなって、全国では撤退を余儀なくされている自治体も出ていますが、千葉市がそのように困難になったときには、どのくらいの費用がかかり、どんな手続きが必要か。
 6、日本自転車振興会などへの交付金を減額することが、全国の競輪場や自治体の長年の悲願になっていますが、千葉市は交付金をこの間どのくらい上納してきたか。今後の減額への見通しと、その金額は年額どのくらいになる予定か。

 議案109号・土地の取得について、市民ゴルフ場の用地についてです。
 1、下田最終処分場跡地が市民ゴルフ場になるわけですが、この最終処分場は何年間使用され、どのようなごみがどのくらい処分されているのか。
 2、処分場の環境問題は、今後とも重要なことです。地域住民や農業への影響がないように、発生ガスや土地の汚染対策、地下水などの汚水対策はどうなっていくか。
 3、処分場の管理費は、どのような対策にどのくらいかかり、今後はどのように変わっていくのか。
 4、いま、「地方自治体の財政がきびしいときに、なぜ千葉市が管理するゴルフ場が必要なのか」という市民からの意見が寄せられていますが、どのように応えていくか。
 5、市民ゴルフ場用地として、165筆、15万2,000平米を、土地開発公社から買い戻すために、17億2,000万円余が提案されていますが、どのような土地鑑定をおこない、価格を決定して買収してきたのか。
 6、また、開発公社の買収価格はいくらで、事務費がいくらかかって、17億2,000万円になっているのか。
 7、この買収される土地は、総面積の46%で、残りの54%は借地として、引き続き契約されているようです。借地料は減額するとのことですが、それはいつからどのくらい減額されるのか。その減額される総額は年額どのくらいか。
 8、市民ゴルフ場の建設に、20億円の費用がかかり、管理は指定管理者に依頼し、年間の管理費1億9,500万円は利用料でまかなうとのことですが、利用者の少ない場合、維持費の不足はどうするのか。あるいは利用者の増加などで利用料収入が増額した場合、20億円かかった建設費へ充当していく計画はあるのか。

 議案114号、115号の工事請負契約ならびに、議案117号工事委託契約は、新港横戸町線に関連するものですので、一括してうかがいます。
 1、工事計画全体のうち、今回の工事によって、どのくらいまで進行し、こうしたボックス築造工事はあとどのくらい残されているのか。工事内容をうかがいたい。
 2、工事にともなう地域住民への説明や工事にともなう騒音など環境問題は、工事業者への指導をふくめ、どのように取り組んでいるか。
 3、工事請負契約のうち114号が51.59%、115号が65.10%で落札され、これまでの工事の請負契約が90%をこえたものが多かったことを考えれば、これまでにない落札率になっています。なぜ、こうした落札率になったのか。低入札価格調査対象工事になったようですが、どのような調査をしたのか。
 4、また、こうした低価格落札の中で、工事の正確さと、下請け業者へのしわ寄せが心配されるが、そういうことにならない保障はどのように確保されるのか。
 5、議案117号は、同じく新港横戸町線のうち、京成電鉄千葉線との交差部工事のために京成電鉄に工事委託される契約ですが、鉄道部分はこれまでも鉄道会社に委託されてきましたが、今回の114号や115号のように、予定価格の50%、60%代で落札されていることを見ると、この工事委託費は高くはないのか。千葉市と京成側の双方が見積もりを出したとのことですが、競争性がないことや、委託費の透明性も不明確ですが、委託費が決定された根拠を明らかにされたい。

 議案116号・工事請負契約、市立千葉高校の電気設備工事です。
 1、この電気工事は工事一式とされていますが、どのような工事がされるのか。工事期間が2年近くかかるのはなぜか。
 2、この市立千葉高校の特別教室にはエアコンの設置が予定されているようですが、普通教室には設置しないとのことです。県立高校でもエアコンの設置が要望され、設置されつつある時代なのに、なぜ普通教室には設置しないのか。
 3、この学校は太陽熱の利用などが計画され、売電も予定されているようですが、どのくらいの売電が計画されているか。


(2回目)

 議案99号・競輪事業特別会計の専決処分についてです。
 1、繰上げ充用によって、財政不足を埋め合わせなければならない理由が、もう一つ分かりぬくい。出納期間中に処理をする必要があって専決処分したとの答弁ですが、もっと分かりやすく説明願いたい。
 2、償還金の延納はだめだったのかとの質問に、計画的に償還してきから変えられないとか、新たに金利が発生するからだめだという答弁ですが、延納した場合、どのくらいの金利がかかり、デメリットが発生するのか。
 3、今回の収支不足は、平成18年度で解消できるとのことで、その事業改善の一つにナイター場外発売の実施があります。はじめての事業ですが、どのくらい開催して、どのくらいの収益が見込めるのか。また、地域住民への対応はどうか。
 4、競輪事業には多くの雇用の場になっていることがよく話題になりますが、どのような仕事にどのくらいの方がはたらいているのか。また、日当などのみなおしもすすめるとのことですが、人件費など経費はどのように変化するのか。
 5、日本自転車振興会への交付金は、5年間で27億8,500万円で、さらにさかのぼれば、やはり大変な金額になっています。競輪事業のきびしい時に、交付金は早急に減額されなければなりません。国で検討しているとのことですが、千葉市としてどのような働きかけをおこない、いつごろ確定される予定か。
 6、南関東自転車協議会と千葉競輪の関係は、どうなっているのか。どういう仕事をして、その経費はどのくらいかかっているのか。
 7、選手宿舎の管理運営が変わったようですが、どのように変わり、経費の削減はどのくいできているのか。

 議案109号・市民ゴルフ場の土地の所得についてです。
 1、環境問題ですが、16年間に110万トンのゴミが埋め立てられている処分場に、ゴルフ場を建設する過程や、ゴルフのプレー中にガスの発生があってはならないわけですが、ガスの発生に大気拡散だけの対策で十分なのか。喫煙を制限するとか、火気を禁止するなどの必要はないのか。
 2、また、地下水の汚染などによって、周辺の井戸や農業用水に影響があってはなりませんが、処分場のこれまでの汚水対策以外に、ゴルフ場としてのトイレやシャワーなど、そうしたものへの汚水対策への対応は、どうなっていくのか。
 3、土地の取得は、土地開発公社から買い戻す方法が、今回提案されているわけですが、用地費が16億4,320万円、事務費が1,644万円、利息が6,090万円とのことです。利息はわずかな期間に、どういう計算で6,000万円にもなるのか。事務費も含めて9,000万円ちかくになるのは、余りにもムダ使いではないか。なぜ、先行取得したのか。
 4、買収した土地は46%で、全体の54%が未買収のようですが、その借地料が3年後の平成21年のゴルフ場のオープン時には、1平方メイトル220円から175円に減額されるとのことです。しかし、土地の買収はすでに4年前の平成14年からはじまっているわけで、未買収の土地借地料は、なぜ、その時点で検討しなかったのか。
 5、市民ゴルフ場の管理は、指定管理者にゆだねるとのことですが、「アクアリンクちば」等の事例を参考に、さまざまな観点を検討するとのことですが、具体的にはどういう方法を考えているのか。

 議案114、115、117号・新港横戸町線についてです。
 1、この新港横戸町線の工事は、58%の進捗状況のようですが、今回の工事契約のように、50%代、60%代の落札があれば、全体の工事費は、どのように変化し、どのくらい減額されるか。
 2、低価格の落札については、マニュアルにもとづいて調査した。工事の品質の低下はない、下請け業者へのしわよせもないとのことですが、工事期間中には、どんな指導をどのくらいおこなうのか。
 3、議案117号の委託契約は、鉄道事業者に工事を委託するのはわかりますが、その委託費についてはやはり疑問が残ります。千葉市と京成電鉄の双方が積算して、千葉市の設計額の95%の工事費で委託したわけで、あまりにも高額な委託費にならないか。
 114号は予定価格の51.59%、115号は65.10%で落札され、万全な工事が保障できると答弁されている中で、随意契約のような方法で行うこの委託費は高いことにならないか。
 4、工事にあたっての地域住民などへの環境対策は、「工事ニュース」を発行したり、毎月対策会議を開いているとの答弁ですが、大きな工事なので、個々の住民に徹底し、慎重にすすめることが必要です。工事関係者まかせにしないで、千葉市が責任をもって指導するよう求めます。

 議案116号・市立千葉高校の電気設備工事についてです。
 1、工事一式ということで、いろいろな工事が予定されているようですが、エアコン工事などはこの工事には入っていないとのことです。本体工事と合わせて進める電気設備工事だから2年間かかるといいながら、電気関係は一式行うのではないのか。あとどのような工事が残され、いつごろ計画されるのか。
 2、エアコンの設置は、特別教室は計画するが、普通教室には計画しないとのことですが、なぜ、計画しないのか。生徒たちの通常の勉強の場所は普通教室ではないのか。そこが最優先すべきではないのか。特別教室などだけでどのくらいの予算で、普通教室を加えればどのくらいになるか。
 3、太陽光発電の設備が取り入れられるとのことで、売電の計画があるという話でしたので、確認したらわずか3,000キロワット、年間3万円程度のようです。蓄電して学校の電気設備に有効に利用すべきではないのか。