野本信正議員の一般質問

2006.12.11
写真1、交通安全施設の整備について

 千葉市の設置する、道路標識・道路照明灯・カーブミラーは、交通事故を未然に防ぎ市民の安全安心を守るために大きな役割を果たしています。そこで、カーブミラーについて質問いたします。
 1に、カーブミラーが交通事故を未然に防ぐために大きな役割を果たしているが、その認識はどうか。
 旧来からの住宅地は、新しく開発され整備された住宅地と違い、カーブも多く道路も狭くなっています。見通しの悪い路地から出てくる車は、カーブミラーに助けられていることなど承知しているか。
 2に、カーブミラー設置の目的・設置基準について、日本道路協会の設置基準と千葉市独自の設置基準すなわち、趣旨・設置基準・但し書きおよび施工年月日について明らかにされたい。
 3に、カーブミラーの年間設置本数および予算額について、H15年度とH17年度について明らかにされたい。
 私の計算だと、この3年間で69%に減少していると思うがどうか。また、一本当たりの単価についても明らかにされたい。
 4に、私道から公道への出口で見通しが悪く、危険な場所・交差点の実態を把握しているか。していないのなら把握すべきではないか。
 5に、私道から公道への出口で見通しが悪く、危険な場所・交差点にカーブミラーを設置することについて提案する。このことは千葉市の定めるカーブミラー設置趣旨にも合致するのではないか。
 千葉市の基準はカーブや交差点、住宅地の出入り口などで、国道・県道・市道のいわゆる公道に設置することになっていて、私道には設置していません。例外的に、公道に通り抜け出来る道路に限って設置しています。質問しますが、
 その1は、通り抜け出来ない行き止まりの私道でも、住宅が10軒20軒30軒もある所はたくさんあり、車の出入りに毎日危険な思いをしているのではないか。
 その2は、私道から公道への出口で見通しが悪く、危険な場所・交差点に設置を求めるもう一つの根拠は、カーブミラー設置の本数や予算が減ってきていることに見られるように、公道での設置はかなり行きわたってきているもとで、施策を一歩前進させる時期に来ていると思うがどうか。ちなみに、道路舗装や側溝整備において、千葉市も全国の自治体もかつては公道のみ整備してきたが、それが相当行きわたる中で、私道の道路舗装や側溝整備に補助制度を作って、その後補助率も引き上げてきました。このことも考慮して改善するよう求めます。
 その3は、一定の基準を設けて設置することを提案します。
 6に、財政当局に質問しますが、私道に接して住宅を建たり、借家やマンションに住んでいる市民からも市税を徴収し、市街化区域の宅地と家屋には、都市計画税も徴収しているはずですが、どうですか。下水道局に質問しますが、私道に住宅がある場合、一定の条件を付けて下水道管を敷設していると思うが、どうか。

2、商店街街路灯電気代の地元商店会負担軽減について

 商店街街路灯電気代の地元商店会負担が、営業不振と閉店で商店会員数も減り各商店会とも厳しくなっています。
 千葉市は昨年、補助限度額の上限20万円をなくす改正を行い、全体で66商店会中補助金が増えた17商店会からは喜ばれています。その時、私も質問して市当局に改善を求めました。しかし、この改正に該当しなかった49の商店会は、従来と負担が変わっていません。ある商店会は「街路灯を市に返還したい」といっています。
 補助限度額の上限がなくなって補助金が増えたある商店会は、それでも電気代を維持していくのが困難なため、商店会の位置する各自治会に「商店街街路灯電気代への補助金」を依頼して、それが議論されているようです。
 商店街のイメージアップだけでなく、住民の安全・安心に貢献している商店街街路灯電気代の地元商店会負担を軽減するため、提案を改めて行います。
 1に、昨年、補助限度額の上限20万円をなくす改正を行ったが、その結果、該当する商店会は喜んでいると思いますが、当局はどのように把握しているのか。また、該当しなかった商店会からの要望はどうか。
 2に、市ら商店街街路灯電気代の補助は50%だが、同じ安全・安心に貢献している町内自治会防犯灯への電気代補助率90%を目標に、当面10%でも20%でも引き上げるべきではないですか。
 3に、商店街街路灯ポールに、広告看板として電柱の巻看板や下げ看板取り付けを許可して、広告収入によって電気代を補完出来るようにすることについて、昨年6月経済振興課と話し合った時に、小倉台商店会役員から提案があったと思います。あれから1年5か月になります。私もこの間、全国政令市の実施状況調査をしてきました。
 この間、経済振興課が研究して、この10月に「商店街灯に広告看板を設置できるようになりました」とする案内が配付されました。そこで、
 1つは、スポンサーがついて看板を設置する場合、1枚当たり1年間の広告料は幾らぐらいになるのか。他市の事例も参考にして答弁をお願いします。
 2つに、どのくらいの効果が見込まれるのか。見通しについてうかがいます。
 4に、商店数が大幅に減り、商店街の実態が希薄になって、街路灯の維持が困難な商店会から申し入れがあった場合については、町内自治会防犯灯の扱いに切り換えることを提案するがどうか、お答えください。

3、学校給食に使用する農産物について

 「地産地消」の取り組みが、市民生活のいろんな分野で進んでいます。学校給食においても、千葉市で採れる農産物の使用が各方面から提案されていて、教育委員会も努力していることと思います。
 1に、教育委員会保健体育課が主導して実施している、地場農産物導入の教育的効果はどうか。
 2に、H18年度は3回実施されているが、導入状況と使用農産物、産地、使用量と購入方法についてそれぞれ明らかにしてください。
 3に、児童・生徒や教職員、栄養士や調理員など、関係者の評判や意見はどうか。各学校や給食センターの栄養士や調理員との連携はどうか、うかがいます。
 4に、11月は、大根を丸ごと使ったメニューが全校一斉に行われ、葉っぱ付きの大根が届けられたと聞いています。鮮度の良い大根を届けるのに関係者の協力と苦労があったと思いますが、どうか。尚、鮮度の良い大根の価格についてですが、学校への納入価格は幾らだったのか、うかがいます。
 5に、7月の西瓜、9月のサトイモについても、関係者の協力と苦労及び学校への納入価格は幾らだったのか、お答えください。

4、若葉区の諸問題について 

 1は、都市交通についてです。
 その1は、モノレールのサービス改善についてうかがいます。
 モノレール都賀駅発の終電は、0時05分で発車します。その後JR成田行が都賀駅に0時06分に到着します。この時間に合わせて、モノレール都賀駅発の終電をもう一本増やしてほしいと、桜木・小倉・千城台方面の利用者から要望が出ています。併せて、千城台駅始発は現在の5時35分の前に、もう一本電車を増やしてJR都賀駅発を5時24分の電車に接続できるようにしてほしいとの要望も出ています。
 以上の改善を求めますが、どうか。
 その2に、JR都賀駅東口は、夜12時を過ぎモノレールの終電車が走った後は、モノレール駅の電気も消え、回りの商店の明かりも消えて、うす暗い街灯がわずかにともっているだけです。最近までは駅前のドコモショップが朝まで電気を点けていましたが、撤退したため真っ暗になってしまいました。
 若葉区の中心駅が、暗く寂しくなり物騒にもなるので、明るくしてほしいとの声が、JR終電車で降りたお客やタクシードライバー、遅い仕事をしている市民からもでています。安全・安心の街つくりのために、街灯や道路照明などを増やす、早急の対策を求めますがどうか。
 その3は、大宮台方面からのバス運行のサービス改善についてです。
 大宮台方面からのバス路線は、どのようなルートを走っているのか。青葉病院を経由するバス路線を希望する声が住民から寄せられています。お母さんたちや高齢者からも要望が強いので実現するよう提案しますが、お答えください。
 その4は、ローズタウンのバス運行についてです。
 ローズタウンから千城台行きのバスは、ローズタウン住民の生活にとって欠かせないバス路線でありますが、バス会社から廃止の動きがでています。千城台行きを利用する住民は、いきいきプラザ、銀行、郵便局、図書館、公民館、CCセンター、医療機関への通院、モノレール、買い物など様々な利用がされています。高齢化が進む中で車の運転を止める人もあり、バス利用者は増えて行きます。
 住民の皆さんは、バス路線の存続を強く願っています。自治会は一生懸命頑張っていて、バス会社への路線の存続要請や市や会社との協議、利用者増加の対策も行うなどしています。うかがますが、
 1に、バス会社の路線廃止方針から今日までの経過について。 
 2に、ポイントカードなど自治会の努力によって、利用が増加していると思うがどうか。
 3に、市当局はバス会社に強力に働きかけ、ローズタウン住民のバス路線確保をすべきだがどうか。

 若葉区の諸問題の第2は、子どもルームの充実についてうかがいます。
 日本共産党市議団は、子どもルームの充実を一貫して求め、未実施地域での早期実施、大規模ルームの分離、指導員の増員と待遇改善はじめ、積極的な提案を行ってきていますが、どのように具体化してきているのか。
 新年度予算では、かねてより要望されていた、白井小学校区の新規ルーム設置のための設計費が予算化されました。現在までの進行状況と設計概要、来年度開設見込み、該当する生徒数、指導員体制と白井地区という面積の広い地域での対応についての留意点をうかがいます。

 第3は、桜木公民館図書室についてです。
 新5か年計画に予定されていたが先送りになり、第2次5か年計画で再び予定されました。地域住民は、今度こそ実現をと強く望んでいますが、その見通しについて。併せて増築する規模、蔵書数などの予定について、お答えください。

 題4は、加曽利貝塚公園・園路改修についてです。
 園路の大谷石が風化して穴が開き、通行人がヒールの踵が穴に入り、怪我をした事故もありました。住民の声を伝え、私どもが早期修繕を求めてから3年にもなります。文化課は、改修の必要性を認識して努力してきたとのことですが、今だに予算化されていません。安全・安心の園路改修は待ったなしであり、来年度こそ予算化し、実現すべきですが、どうかお答えください。

<2回目>

1、カーブミラーについて

 1に、私道の出口で毎日ヒヤヒヤしている市民は多いのです。公道でも私道でも交通事故への危険は同じではないですか。
 2に、私道に接している市民も、公道に接している市民と同じく市税を納めているのです。同等に扱うべきではないか。
 3に、下水道・舗装・側溝整備など、他の行政でも私道に対して施策を行っています。カーブミラーが出来ない理由はないはずです。 
 4に、千葉市の交通事故数は05年度5890件、死者29、負傷者7,221人となっています。このうち道路出口の事故もかなりあります。1本13万円で設置出来るカーブミラーで、市民の命を守り、交通事故を無くすことが出来るのです。ぜひ実施するよう重ねて求めます。

2、商店街街路灯の電気代補助について

 「補助率を引き上げるつもりはない」との冷たい答弁は、商店の経営者をがっかりさせると思います。
 1に、小桜通り商店会は、補助上限撤廃に該当した商店会も負担は大変です。商店街街路灯は交通事故減少に貢献しています。などとのべていますが、感想を求めます。
 2に、「補助率上限撤廃に該当しなかった商店会からは特に要望がない」の答弁でしだが、市の側から商店会に対して、何の声もかけず意見も聞いていないことの証明です。きちんと声を聞くべきだが、どうか。
 3に、補助率上限撤廃に該当して、補助金が増えた16の商店会は、会員数762軒で33%。該当しなかった51の商店会は、会員数1,544軒の商店では補助金が1円も上がっていません。市内すべての商店が営業で苦戦している時、せめて補助率を引き上げるべきです。
 現在の50%〜60%へ引き上げるのに、必要な経費は233万円。これで2,306軒の商店全ての電気代の負担軽減が出来ます。実施を重ねて提案します。
 4に、看板設置の許可は一歩前進だか、あくまでスポンサーがついての話です。「許可しました、後はご自由に」では困ります。商店会も初めてのことで効果をあげるには、行政が他都市などで実施している状況を把握して、アドバイス出来るようにすべきですが、どうか。

3、子供ルームについて

 2007年度に実施するとの答弁がありました。開設する時期については、聞くところによると、国庫補助金の協議があるので、2008年1月ごろになるかもしれないとのことです。これでは、4月から12月までは利用出来ません。当局は、努力して可能なかぎり早期開設すべきですが、どうかお答えください。

4、学校給食について

 1に、地場農産物の教育的効果、児童・生徒からも声を聞いていくことが大事ではないですか。
 2に、生産・流通・納品まで多くの協力を得ているが、関係者から改善提案などはないのか。
 3に、それぞれ「出荷日の市場価格で」との答弁がありました。適正な価格であったのかについてお聞きしたい。
 葉つき大根について、11月15日の葉つき大根1本72円とのことですが、先に示した仲卸から小売業者に下ろされた価格は、1本132円。ところが学校へ納品すれば、1本150円以上になる。この納品とは別の学校への納品価格は1本170円で、内訳は大根90円・葉っぱ80円でした。
 質問しますが、1つに、11月17日になったら急に、価格が変更になって卸価格が132円から72円になっています。卸価格が132円から72円に変更された理由はなんですか。市場卸会社の責任ある人の話だと「11月15日以前に132円は決まっていた」というが、教育委員会が事前に価格を決めていたのですか。それとも、どこかと協議していたのですか。
 2つに、4,700本の大根卸価格が変更しないで132円のまま、学校への納品価格160円であった場合は、合計75万2,000円。卸価格72円で納品価格が90円平均で計算すると、合計42万3,000円。もし、価格が変更されずにいた場合、差額32万9,000円も高い買い物をすることになったのではないですか、答弁を求めます。併せて32万9,000円は、どこの収入になる予定だったのか、お答えください。
 4に、すいかについて
 7月12日のすいかは、市場価格で一個900円との答弁でした。ところが、給食用すいかの市場価格は1,650円です。青果業者への仲卸価格は1,900円、学校への納品価格平均2,200円、市内スーパー小売店では1,500円、高級品で2,000円です。
 質問しますが、1つに、1,850個×2,200円=407万0,000円と、
1,850個×1,500円=277万5,000円で、差額は129万5,0000円と高い買い物をしたことにならないか。
 高級品に比べても200円〜300円も高くなっています。高い買い物だとすればその理由はなにか。
 2つに、一般のすいかの卸価格と学校給食用の卸価格が違うとすれば、それはなぜか。答弁を求めます。
 3つに、差額の129万5,000円はどこの収入になったのか、お答えください。
 5に、以上のように、学校給食へ地場農産物を取り入れる事業の、農産物の納入価格が割高になっていないですか。また、不透明であると思いますが、実態を明らかにされたい。 
 6に、給食の食材購入は、児童生徒の保護者から預かっている公金です。その使途は適正で透明でなければなりません。今回の問題は、適正で透明なのかが問われています。見解をお聞かせください。