野本信正議員の一般質問への答弁(要旨)

22006.12.12
【経済農政局長】

○ 商店街街路灯の電気料助成について

 補助限度額上限を撤廃し、該当する商店会は負担軽減を評価している。また、補助限度額上限撤廃に該当しない商店会からの要望は特にない。電灯料の補助率を防犯灯並みに引き上げることは、電灯料が商店街の大きな負担だとは認識しており、昨年度、補助限度額の上限を撤廃したので、さらなる補助率の引き上げは考えていない。
  商店街街路灯に設置する広告看板の広告料は、各商店会と広告主とで取り決めるため料金に差が生じる。政令市に照会したが、詳しい内容は把握していなかった。
 街路灯の広告看板設置による効果は、これも各商店会の運用方法で違いが出てくると考えるが、
市からの電灯料補助と広告料収入で、街路灯の維持管理費を負担軽減する効果は期待できる。
 街路灯維持が困難な商店会から申し入れがあった場合は、商店会と協議し対応を検討したい。
 街路灯は、通りを明るくすることで、交通事故を減少し、商店街の景観向上でイメージアップにもなる。市は現在、市内全商店街を訪問し、商店街の現状把握や市への意見・要望等を聞いているが、現在のところは上限撤廃除外の商店街からの要望はない。 
 H17年度に、補助金限度額の上限撤廃を行ったばかりで、補助率改正は考えていないが、今回、街路灯に広告看板設置が可能となるので、その活用で維持管理費の負担軽減になると期待している。今後、情報収集に努め、商店街へのアドバイスを行なう。

【保健福祉局長】

○ 子どもルームの拡充について

 子どもルームは、H12年4月1日の60か所、利用児童数2,006人から、本年12月1日には99か所、4,921人と大幅に増加している。今年度末までに、さらに3か所整備する予定で、21年度末までに、全小学校区への設置を目標としている。また、待機児童数の多い地区に第2ルームを設置するとしており、これまで6か所設置した。
 白井小学校区の新規ルーム設置は、本年度、空き教室改修及びトイレ設置設計を進めており、19年度中の開設を目指したい。19年度、白井小学校の1年生から3年生までの推計児童数は、122人であり、内訳は1年生39人、2年生49人、3年生34人だ。開設した場合の利用児童数は、需要調査から概ね20から30人で、指導員は2人配置を予定しているが、面積が広い地域特性も踏まえ運営していく。

【都市局長】

○ モノレールのサービス改善について
 モノレールの運行計画は、利用者数、他の交通機関との乗り継ぎ、安全運行のための点検に要する時間を考慮し決めている。都賀駅0時05分発、千城台行き下り最終便は、運行時刻を数分調整すれば、JRの最終と乗り継ぎが可能性と思われ、会社に要請していく。千城台駅始発の繰上げは、都賀駅でJR上り快速電車と接続しており、軌道や信号などの点検時間の確保から難しいと聞いている。

○ バス運行のサービス改善について

 乗合バスの規制緩和で、H16年5月頃バス事業者より地元に退出意向が示された。その後、バス事業者とローズタウン自治会・本市で協議を行い、地元として既存路線の存続を求め、利用促進策としてH17年4月からポイントカードを導入してきた。その結果、H16年9月での利用者は一便当たり3.4人、H17年4月で4.1人、本年11月は4.4人へと伸びたが、路線維持の利用者には達していない状況がある。しかし、ローズタウンのバス路線維持は、住民の生活に必要だと認識しており、引き続き、地元自治会とバス事業者に強く要望していく。
 大宮台方面からのバス運行では、現在、大宮台団地から、JR千葉駅、JR都賀駅、JR鎌取駅へ向かう路線がある。このうち、JR千葉駅に向かう路線は、東金街道ルートの3路線と大網街道ルートの1路線で、1日約140本運行されている。提案の青葉病院を経由する路線は、バス事業者間での調整が必要だが、市民の足として、利便性向上の視点から、関係バス事業者と協議していく。

【建設局長】

○ 私道から公道への危険な交差点等について

 危険な場所や交差点の実態把握は、市が管理する道路の現状は把握しているが、私道から公道への出口で見通しが悪い箇所などあることは承知していが、全ての実態把握はしていない。多数箇所があり、把握は難しい状況だ。通り抜けできない行き止まりの私道の安全対策は、私道の管理者などが対応するべきだ。
 カーブミラー設置については、公道の交差点の危険箇所への設置要望が多く、限られた予算で必要性の高い箇所から施設を進めている状況だ。行き止まりの私道と公道との交差点は、日常的な利用者は限定されるので設置しないことにしているが、他都市の私道への設置状況などを今後調査していく。カーブミラー設置に一定の基準を設けることは、考えていない。
 公道出口も私道出口も、交通事故の危険は同じと認識している。私道の出入口等にカーブミラー設置の要望を受けているが、その設置は、行き止まり道路の出入口など利用者が限定される場合は、難しい旨要望者に説明しているので、変更は考えていない。
 私道に接する市民も、公道に接する市民も同等に市税を納めているとのことだが、道路に関する税の使途は、公道の建設や道路の維持管理費などに使用しているものだ。私道の舗装や側溝整備は、生活環境の向上を図るために助成しているものであり、行き止まりの私道は、その管理者が自らの責任で、対応すべきものと考えている。

○ JR都賀駅東口の道路照明の増設について

 現在、JR都賀駅東口広場には道路照明灯が11基ある。これらの道路照明灯は、夜間常時点灯しているが、タイマーで23時には減光しているため、暗くなっている。今後は、状況を把握し必要に応じて、減光時間を検討していく。

【下水道局長】

○ 下水道整備について

 私道に住宅がある場合、普及率向上の観点から「私有道路における公共下水道管設置取扱要綱」で、私有道路に所有者の異なる土地・家屋が2宅地以上か2戸以上ある。所有権その他の権利が有る者全員が、公共下水道管の設置を承諾することを条件に、公共下水道管を設置している。

【教育次長】

○ 学校給食に使用する農産物について

 地場農産物は、給食時はもとより、特別活動や社会科の学習等で「食に関する指導」や市農業の「生きた教材」として活用している。こうした学習で、児童生徒が正しい食知識を身につけ、地元農業への理解を深めるなど、地域を理解する教育的効果に繋がっている。
 H18年度の導入状況、使用農産物と産地、使用量と購入方法は、給食センターで「ニンジン」など5品目の他、10月から12月の3か月間は「新米コシヒカリ」を市内全校で使用している。
 7月には、小・養護学校で、平山・高田産の「すいか」を約1,850個、9月には、中野・誉田・土気産の「サトイモ」を市内全校で約7万9,000個、11月には中田・下泉・平川産の「葉付き大根」を約4,700本使用した。小・養護学校で使用した「すいか」と「葉付きダイコン」は、「生産者」・「JA」・「市場」・「青果業者」を経由し、「サトイモ」は「生産者」・「JA」・「販売業者」を経由して購入した。
 地場農産物の使用について、児童・生徒や教職員などの評判・意見は、新鮮で安全、おいしく、教育的効果も高いと喜ばれている。栄養士や調理員は、よりおいしく作るための工夫を、協力しながら取り組んでいる。
 「葉付きダイコン」「スイカ」「サトイモ」の納入については、市内全校で大量使用するため、農産物の確保が大変で、農政センターと協力し、生産者に出荷協力を依頼した。納入の際は、「JA千葉みらい」で、鮮度が落ちないよう集荷に配慮し、市場では、前日の深夜まで青果業者別に分け、当日は早朝から、青果業者が各学校の給食の調理に間に合うよう配送するなど苦労があった。
 価格は、「スイカ」が出荷日の市場価格で、L2個入り1箱1,800円、「葉付きダイコン」は1本72円、「サトイモ」の納入価格は、給食センターで1個20円、小・養護学校では23円だ。

○ 桜木公民館図書室について

 整備の見通しは、地域の要望があり、市民サービス向上のため、第2次5か年計画で整備を予定している。増築する規模、蔵書数などは、桜木公民館の敷地の状況や他の公民館図書室の状況等を参考に検討していく。既存の図書室は、広さは約100平方メートル、蔵書数は約25,000冊程度だ。

○ 加曽利貝塚公園・園路改修について

 H16年1月に、地域から「通行に支障があるので、改修してほしい」と要望があり、応急的な補修をしたが、改修の必要性は認識しており、今後、具体的な改修方法を関係部局と協議検討していく。