小関としゆき議員の条例提案説明

2007.11.29

写真 ただいま上程されました発議16号と17号についての提案理由の説明を行います。
 まず、発議16号は、母子家庭等の医療費助成に関する条例の一部を改正する提案です。
 現在の千葉市の条例は、医療費を窓口で一旦支払い、後で役所に申請し償還を受ける制度を窓口での支払いをなくす現物給付に改定するものです。
 千葉市は、1980年からこの助成制度を実施し、関係者からも喜ばれていた制度です。しかし、その助成も申請しなければ助成は受けられません。
 現在、12の政令市が現物給付を行なっています。助成を受けるには申請が煩雑です。しかも、役所から遠方の方は交通費もかかり、困難な事情にある世帯にとって償還払いは「つらい」と制度の発足以来、利用者から改善を求める強い願いが出されています。
 制度をより充実させるために、母子・父子家庭の医療費助成を現物給付にする提案です。

 次に、発議17号、心身障害者の医療費助成に関する条例の一部を改正する提案についてです。
 心身障害者の医療費負担は、診療が特殊な場合もあり、一般的に高くなります。償還払いだと、精密検査などを行えば窓口の負担は1万円から2万円になり、財布の中身を心配しながら病院にかかることになります。
 この助成制度も、申請しなければ給付されません。特に、障害者の方が役所に申請に行くのは大変困難です。
 現物給付を実施して、障害者のみなさんが安心して医療を受けられるよう、助成制度を改善すべきです。
 心身障害者医療費助成も政令市では、千葉市を含め5市だけが償還払いです。他の全ての政令市は現物給付を実施しています。 障害者医療は命にかかわる、欠くことのできないものです。日本共産党市議団は、この制度が実施されて以来、現物給付を求めてきました。心身障害者の医療費現物給付は、障害者の長年の切実な願いです。
 千葉市の場合は、市単独で上乗せしていること、所得制限がないこと、対象者に3級を含めていることは評価できますが、利用する際に償還払いとなっていては、せっかくの医療サービスを受けられない方も生まれかねません。
 早期に、現物給付とするよう条例を提案するものです。
 同僚議員の賛同をお願いし、提案の理由説明を終わります。