中村きみえ議員の一般質問

2009.9.29

1.介護保険について

写真 介護保険制度が発足して10年目を迎えました。市民にとって利用しやすいものとなっているのかどうか伺います。

(1)介護認定について

 1つに、4月以降の認定についてですが、軽度に判定されるという問題について、千葉市の結果はどうですか。
 2つに、国が新制度導入後、判定の見直しを行うことで正確に判定されるケースはどのくらいとなるのか伺います。

(2)施設整備について

 1つに、千葉市では第4期介護保険事業計画に加えて、200人新たに整備することとなりましたが、これで十分だと考えているのですか。
 2つに、施設入所を希望して入れないケースが後を絶ちません。すぐに入所できない理由は何か。その対応について伺います。
 3つに、ショートステイは本来一時的に入所できるものですが、これがすぐに入所できません。実態はどうなっているのか。そこへの対策をどう考えているのか伺います。

(3)利用料について

 サービスを利用する場合、とくに所得の低い方は利用料が重く、サービスを控える傾向があります。
 所得の低い人がサービスを控えている実態をご存知ですか。とくに特養ホームへの入所などは、ホテルコストなどの導入によって利用を控える傾向になると思いますが、利用料の軽減策を市独自で行うことを求めますがお答えください。

(4)介護予防について

 介護予防は、高齢者がいきいきと長生きするためには重要です。今は、介護予防はいきいきセンターなどで行っていますが、高齢者が歩いて通える場所であれば、継続して利用できます。
 公民館などを利用して、元気な高齢者のうちから予防できるように、ストレッチや体操などを行い、筋力保持することを量・質ともに充実するべきではないかと考えますが、見解を伺います。

2.マンション建設にかかわる問題について

 今議会に、中央区春日町の高さ制限を行う地区計画が出されているように、マンション紛争をめぐる問題は全国各地で起こっています。
 千葉市でもマンション紛争があり、議会で請願・陳情が何度も提出されてきました。
 船橋では、高さ制限を行う都市計画決定がされ、習志野市でも高さ制限を行う動きが住民運動のもと、シンポジウムが開催され着実に進められています。
 千葉県が、県内自治体とともに高さ制限をする学習会が開催され、千葉市も参加していると伺っています。そこで伺いますが、

(1)高さ制限について

 1つに、千葉市の市街化区域で、高さ制限を行ったほうが良いと考えている地域はどこですか。
 2つに、地域住民に意見を聞き、共にそうした検討を行う場を設けることを求めますがいかがですか。
 3つに、既存不適格の対象物がどのくらいあるのかなど、調査に時間を要すると伺っていますが、具体的には時間の問題なのか。予算を伴う問題なのか伺います。
 4つに、マンションの建築確認後、建設を中断している地域が私の地元、検見川・幕張をはじめ市内あちこちで見受けられます。今後、マンション建設の見通しが厳しい分、早急に高さ制限をして景観を維持し、住環境を守ることを求めますがいかがですか。

(2)まちづくりを行うにあたって

 1つに、都市計画やまちづくりに関する地方分権を徹底し、自治体独自の条例制定権を全面的に認めることについてです。
 地方分権が叫ばれていますが、都市計画法、建築基準法の分野では、国の制度が優先され、地方自治法で認められている、自治体の自治立法権である条例制定権が制定されていますが、多くは最高裁などで、建築を認めない自治体に厳しい判決が出されています。地域のルールは地域で作るため、都市計画や建築基準法の分野で自治体の条例制定権を全面的に認めていくように、国に求めていくことが必要と考えますがいかがですか。
 2つに、建築確認制度についてです。
 現在、建築確認の多くは、民間の検査機関で事務的に行っています。単に国が定める法律にあっているかどうか審査する建築確認ではなく、地域で起きている問題や都市づくりのあり方、住民の意見が反映された海外の制度と同じように、自治体による建築許可制度に変えていく必要があると思いますが認識を伺います。
 3つに、都市マスタープランについてです。
 現在、都市マスタープランは、議会での議決事項を必要とせず、マスタープランが作成されても民間建築は、それを守る義務が課されていません。策定過程から早期に住民参加を保障し、実効性のあるものにすべきではないかと思いますが見解を伺います。
 4つに、規制緩和策を改めることについてです。
 まちづくりに関して、容積率規制や斜線規制の緩和制度が行われたことによって、歴史的な町並みを破壊するような開発が続いています。こうした規制緩和政策を改めるよう国に主張するべきですが見解を伺います。

3.保育について

(1)保育所の待機児問題について

 待機児は千葉市内で、9月1日現在560人います。待機児をゼロにすると緊急3か年計画が提案されていますが、この取り組みで待機児童の数が解消するとお考えでしょうか。不況のもと、働く親が増え、ますます保育所の整備は重要になってきています。千葉市が提案した緊急3か年計画を見直す必要があると思いますが、見解を伺います。

(2)次世代育成支援行動計画の後期計画について

 保育の問題について検討する上で、千葉市が今後、次世代育成支援行動計画の後期計画の位置づけが重要となってきます。
 1つに、策定における過程について、子どもたちの声を取り入れたことは、計画に参画する上で重要ですが、市民の意見、子育て関係の従事者は主にアンケート調査の実施や児童福祉専門分科会での対応のほか、各区説明会を行うこととなっています。例えば、子育て真最中の保育所に入れない保護者の生の声を聞く機会を設けることが必要ではないかと考えますがいかがですか。
 2つに、自治体での目標設定は、何を基準に設定しようと考えているのか。地域別に計画を示すことができるのか伺います。その際、子どもの行動圏・保護者の子育て圏を基本にした政策作りとなっているのか伺います。

(3)緊急での保育を要する場合の対応

 保育所の待機児があまりにも多く、緊急で対応しなければならないケースへの対応ができない場合もあるようです。保育に欠ける子どもに対して児童福祉法に掲げてある義務を果たす責任があると思いますがいかがですか。

(4)小規模保育所の整備のあり方

 緊急3か年計画で4月から開始した小規模保育所について、6月議会で盛田議員が取り上げましたが、引き続き伺います。
 1つに、6か所スタートしていますが、入所の状況をそれぞれお示しください。空きがあるところについて、市はどう分析し対応していますか。
 2つに、今後の整備は手を上げた事業者の条件で設置場所を整えていくのか。待機児の多い場所から優先して行っているのかどうか伺います。
 3つに、小規模保育所の設置にあたり、社会福祉法人が意欲はあっても資金面ですぐに用立てることが厳しく、応募できないようなこともあると伺っています。
 財政的に安定していることも重要なことですが、子どもの保育をどう行うか、ペーパーでの報告だけでは判断できない問題もあるかと思いますが、今後の整備にあたってどう対策を取るのか伺います。
 4つに、盛田議員の6月議会での質問では、公園の利用は「保育をする立場で指導する」というスタンスでしたが、子どもにとって利用しやすい公園は誰にとっても利用しやすいものになるかと思います。
 現場での要望を踏まえて、公園管理課などと連携して対応することが必要となるのではないですか。

4.花見川区の諸問題について

(1)幕張駅のエレベーター設置について

 かねてから、この駅の問題については健生病院友の会、障害者の生活と権利を守る千葉県連絡会や地域住民、小松県議、柳田清前市議、盛田真弓市議とともにJR交渉に何度も足を運び訴えてきました。今回の補正予算では、北口にエレベーターが設置されることになり、関係者一同喜んでいます。
 南口やホーム内では、エレベーターの設置が行われますが、今後利用しやすいものとなるよう願って質問します。
 1つに、南口のエレベーターの設置について伺います。
 現在、車から降りた高齢者がタクシープールより、遠くから杖をつき歩いて階段を利用しています。その姿を見る度に胸が痛みます。一刻も早く設置してほしいのです。
 そこで伺いますが、エレベーターは階段のホーム側に設置されるようです。車で送迎などにくる場合は、どのように対応するのでしょうか。
 2つに北口のエレベーター設置についてです。
 場所の選定が難航してきましたが、ようやく千葉方面側の階段を一部利用して、エレベーターが設置予定とのことです。その際、車椅子対応の停車スペースが確保される予定です。大変喜ばしいことですが、この北口の道路は狭く、車の相互通行も朝夕の通勤ラッシュ時は大変混雑していますが、送迎者の車の出入りは大丈夫なのか伺います。

(2)瑞穂地域の交通安全対策について

 瑞穂は、子どもが今、地域で児童数がピークを迎えています。瑞穂地域にある「かるがも公園」では小学生の子どもたちが、元気に遊んでいます。
 公園とマンションの前は区役所に行くバスどおりで車の往来が激しい地域です。子どもたちは横断道路を渡ってこの公園で遊ぶため、保護者や地域関係者からも押しボタン式信号機を設置してほしいと自治会からも要望の上がっていた場所です。
 先日も地域の方や小松実県議と県警にお願いに伺いました。子どもたちが安心して地域で遊べるようにするためにも、押しボタン式信号機の設置を県に行うことを強く求めます。

(3)西の谷子どもルームについて

 幕張本郷地域は、JRの線路をはさんで、南側が西の谷小学校の学校区、北側が上の台小学校の区域となっています。上の台では学校内に子どもルームがありますが、西の谷小学校は現在、学校から約600メートル以上離れた、一本松公園の道路を挟んだビル1階の店舗物件に子どもルームがあります。この問題は以前から取り上げ続けてきましたが、場所の問題で難航していました。
 学校側は、児童数が増加するとの見込みがあり、校庭内に子どもルームの設置ができないと場所の選定が絶望的でした。しかし、この夏、入所している児童がお昼寝もろくにできず、トイレの中の手洗い以外は、流しと手洗い場が一つだけのため衛生的にも心配があるのは当然です。トイレも一つしかありません。指導員の休憩場所の確保もままならず、39名が入所し狭くて困っています。
 安全面、衛生面、健康面から学校敷地内に移転をしてほしいと要望書が保護者一同として提出されています。
 保育園を卒業したばかりの子どもたちが、学校から歩いて通うには交通量の多い道路も通ってこなければならず、早急に学校内に設置することが求められます。
 学校と保健福祉局では現在どのような検討をしてきましたか。保護者の声はどのように受け止めどんな対策を図ってきたのか伺います。

(4)公民館について

 公民館は、くらしのガイドでは「地域住民の「つどい・学び・つなぐ」ための生涯学習の場で、各年代層を対象に、生涯の各時期の学習要求に対応した主催事業などの学習機会を提供、学習や趣味などのサークル活動をとおして、ふれあいの機会を提供しています。」と記されています。年間122万6千人が利用する公民館は地域にとって子どもから高齢者まで一番身近で利用の高い生涯学習施設です。こうした身近な施設整備を行うことが千葉市の生涯学習、住民自治を高めていく上で重要な拠点施設なのです。ところが、実際はそうしたニーズにあっただけの施設整備や予算が出されているでしょうか。
 雨漏りが放置されたまま、建て替えも遅々として進みません。その上、高齢者が多く利用していながらエレベーターの設置は花見川区では一つもありません。
 1つに、中核の公民館である幕張公民館のエレベーター設置をかねてより求めてきましたが、いつ設置をするのでしょうか
 2つに、建て替えが必要な公民館はどこだと考えていますか。
 こてはし公民館や検見川公民館などの建て替えを求めますが、見解を伺います。
 3つに公民館のピアノについてです。
 公民館では音楽のサークルやコンサートなども活発に行われています。しかし、ピアノの調律をしても修理が不可能ではないかと指摘されるほど、老朽化したもので音楽活動に支障をきたしています。
 花見川区には音楽ホールもなく、公民館などがそうした文化活動をする際に重要な施設でありながらなんら手立てが行われていません。関係者からは、財政が厳しいなら、市民から不要なピアノを募るなどして調達してはどうかと提案をしていただきました。そうした提案を受け改善をしてはどうかと考えますが、いかがですか。

<2回目>

 2回目は順番を変えて行います。

花見川区の諸問題

 幕張駅のエレベーター設置は一日も早く望まれていますので、早急に対応する事を求めておきます。
 西の谷子どもルームは、子どもが生活の場としてふさわしくない、しかも目の前の公園では不審者情報がでています。子どもを預けるのが不安だと言う保護者の思いは本当に切実です。来年度の予算を確保し学校内の移転を強く求めておきます。

介護保険について

(1)介護認定についてです。

 軽度の認定者が多かったのは、共産党の小池晃参議院議員が厚労省の内部告発を基に介護認定を低く抑えようとした問題を明らかにしました。関係者とともに改善を求め、10月からは介護認定の方法が見直されました。しかし、介護認定は認知症など軽度に判定されたり介護認定そのものに全国で推計700億円も支出していることを考えれば機械での認定に頼らず、専門家の判断で適正な介護を提供できるしくみを国に求めるべきではないか伺います。

(2)施設整備について

 7月1日現在、1893人が特養ホームへの入所希望をしています。平成23年度末までで施設整備目標が619人分にすぎません。2割の自然減を見込んでも到底間に合う整備の量ではありません。施設整備がすすんでいないため困難となったケースを紹介します。
 入院中の70代の女性は、1人暮らしのため、退院後すぐに自宅に帰ることができず、老人保健施設の入所を希望していました。しかし、どこも空きはありませんでした。そのため、長期療養型の病院に入院したのです。それまでは車椅子に乗って介助さえあればトイレで排泄ができましたが、リハビリも不十分だったため、ベッドで寝たきりの生活を余儀なくされ、紙おむつでの排泄となってしまいました。お会いした時には涙を流して転所したいと訴えられその姿は眼に焼きついてはなれませんでした。施設を探し早急に対応を求めていても実際に入所できたのは2ヶ月以上後になってからでした。
 ヘルパーとして働いたことのある女性は、自分の力でリハビリに励んで自宅に帰りたい、そのための訓練をして自立したいと考えていたのに日常生活を行う上での機能が後退したことは無念でならないと思うのです。
 また80代のご夫婦は、数ヶ月前の入院中から退院後の施設を探していましたが、入院中に施設を探せずに自宅で介護せざるをえませんでした。
 80代の妻は、夜中2〜3度おきては、紙おむつの交換をし、へとへとになって体重も減り、憔悴しきった顔で病院に行くと、かかりつけ医の先生が「どうしたのか」と驚くほどやつれていたそうです。いくつも施設を当たりましたが、どこも空きがありません。
 相談することでようやくショートステイは利用できましたが、一時入所は長く入所できずその後どうしたらよいかと困っていました。
 私の身の回りで起こっている相談はごくごく僅かのものだと思いますが、世間では介護疲れの殺人、無理心中という家族介護による負担が重くのしかかり、決して他人事ではありません。千葉市でも、緊急性のある方はすぐに入所ができないのではないですか。お答えください。
 施設の入所希望者の把握もケアマネージャーなどが責任を担い、行政は相談があれば施設側に打診し、申し入れなどもしていますが、公的責任として施設整備を今後もっと進めていかなければこうした人が増えてしまうだけです。もっと施設整備を進めていくべきではないですか。見解を求めます。

(3)利用料について

 利用料についてもケースの紹介をします。老人保健施設の入所している女性は無年金です。夫が建設業の仕事をしながらその利用料金を支払ってきました。しかし、今の不況で建設業界は厳しいため先月まであった収入は半減してしまい月11万円もの利用料の支払いはとてもできないとの相談がありました。
 利用者負担の減免制度として介護保険のしおりでは災害を受けたり、生計を主たるものの死亡、長期入院で収入が著しく減少した場合に、利用者が減免されるとしていますが、パンフレットの記載やホームページでの説明では具体的でなく非常にわかりにくく利用しづらいものとなっています。
 1つに、先ほど述べたような急に収入が減ってしまう場合に利用料の減免制度を行なえるようにするべきではないですか。
 2つに、わかり易く広報を行うこともあわせて求めます。
 3つに、利用料の低い人がサービス利用を控えている状況があると千葉市は把握していながら、市独自で軽減策は講じてきたのですか。
 次期計画で検討するのではとても間に合いません。早急に対応するべきではないですか。お答えください。

(4)介護予防について

 介護予防は計画にたいして実績は、訪問リハビリは117%ですが、特定施設入居者生活介護が55.3%、介護予防福祉用具が59%を除くとほとんどは10%台で計画に遠く及ばないと言うのが実態です。 
 施設整備も重要なことですが、介護予防や保健分野をいかに手厚くし、元気な高齢者が多くいることができるのかどうか、心身ともに鍛えていくことが必要です。
 先日、ある整体師の方から、「お医者さんのもう年だからという心無い一言で、高齢者は諦めてしまう。」と高齢者であっても筋力低下を防ぐことは十分できると指摘されたのが印象的でした。リハビリの機能訓練やストレッチ、体操などをいかに多くの人に継続して定着できるように取り組んでいくことができるのかどうかが課題ではないでしょうか。見解を求めます。
 高齢者も筋力を強化して体力を向上させれば、健康な体を維持することができます。こうした介護予防は、介護の現場だけでなく身近な公民館などで行えば高齢者が継続して参加でき、サークル活動などに発展していかれれば元気な高齢者が増えることはできると考えて質問しました。一年中ラジオ体操をしている地域などもあり、サークルで実際にそうした体操を行っている方もいらっしゃいます。ネーミングも転倒防止や転ばぬ先の杖などといったものでなく今どきの高齢者はとても若く、おしゃれにすごされていますので魅力あるものにして私たちの年代でも参加したくなるプログラムを求めます。お答えください。

マンション建設に関わる問題について

 まちづくりを行うにあたって、安心して住みつづけられる街、美しい都市をつくるために都市計画法・建築基準法の抜本改正を求める請願を景観と住環境を考える全国ネットワークが行っており、この請願項目は1回目に質問した条例制定権、建築許可制、実質的なマスタープラン、規制緩和の見直しなどを指しています。
 これらは、全国各地で紛争を経験した住民、弁護士、大学教授、都市プランナーなど関係者が求め、国の制度を変えようと署名活動も全国展開されています。議員は超党派で参加し、まちづくりを考える人たちが参加しています。スラップ訴訟と言った業者から恫喝されるようなこと、裁判での被告人となりながらも地域での住環境を守るために必死に頑張っているのです。
 千葉市は、こうした現場での問題意識を踏まえ、国に改善を求めた問題を国の動向を見守るといた消極的な対応では市民の住環境は守れないのではないでしょうか。お答えください。
 不況でマンションも計画通りの建設が立ち行かなくなっています。この時期に千葉市が住環境を守るため、高さ制限を行うように努めることは重要ではないですか。答弁を求めます。
 マンション建設に関わる高さ制限を行ってほしいと言うのは千葉市内でも高層のマンションが立ち並んでいるような地域ではさほど要求が高いとはいえないと思います。
 千葉市でも以前、都市マスタープランでマンション紛争が起こっている地域は総武線沿線だと報告されていました。比較的都心に近くマンションの需要も高い地域だと思います。紛争は、低層住宅が立ち並んでいるのに、突如、高層マンションが建設されるパターンばかりです。
 紛争が起こっている地域、とくに総武線沿線を最優先して調査し、検討を加えることはできないのかどうか。時間と費用を多く要しても今後の紛争をなくすためにも、そうした地域を限定し行うことを求めますがお答えください。

保育について

(1)待機児解消について

 待機児を解消する際に潜在的なニーズを踏まえた上で対応することが必要だとしています。千葉市では保育ルームに入所している児童は待機児とカウントされていないことは以前から問題になっていました。保育ルームに入所している保護者にもっと要望を聞くなど保育ルームと協力しながらどうしたら解決できるのかアンケートなど行ってはどうですか。
 以前保育ルームに訪問した時も近くの公立も入れずに「ここを頼るしかない」と入所希望のお母さんたちと話をしていましたが仕事に復帰するため保護者は必死です。そうした声に耳を傾けて手立てを図る事を求めます。

(2)緊急時の保育

 緊急で保育を要する場合、優先的に入所先を確保しているとのことですが、幼児の母が亡くなり、父親も精神的に落ち込み、保育所に入所したいという場合でも、入所先はなく、実家の母親が仕事をせずに看なければならないと言うケースもありました。
 子どもにとって安心した場所で保育を受けることができる権利があり、市にはこれを果たす義務が定められているはずです。しかし、定員以上に子どもを受け入れ、実際には緊急時に子どもを預けることができない。このようなケースを二度と作り出してはならないのではないですか。お答えください。
 市としてきちんと責任を持って保育できるように対処するべきではないか、そのために一時保育なども含めた体制整備を求めますが、お答えください。

(3)小規模保育所の整備のあり方について

 現在ある小規模保育所の中には施設のゆとりもあり、小規模でなくとも保育園として対応できるところも見受けられます。また、3歳以上児が小規模保育所に年度途中で入所してくることは少ないと思います。
 むしろ、3歳未満児の子どもたちを受け入れるように整備のあり方を考えていくことが必要ではないですか。その際、3歳以上児の受入れも同時並行で進めていくようにする事を求めますがいかがですか。
 また保育士は、0歳児では子ども3人に1人の保育士が担当しますが、1歳児になると子ども6人に1人の保育士となります。0歳児をたくさん預かればその年は収入が多くても翌年1歳になれば、定員の受け入れとの兼ね合いで保育士の雇用が不安定となる可能性が出てしまいます。子どもたちは慣れたところで少なくとも三年間はいるでしょうが、その際、子どもの数だけ保育士がいればよいとなれば毎年子どもの受け入れによって保育士の採用人数が変化してしまいます。
 また、来年度の募集を4か所中、現在2箇所しか決まっていないのもそれだけ手を上げにくい状況があるからではないですか。募集がないからと企業が手を上げたものに安易に決定しないよう求めます。
 子どもとの信頼関係をとっていくには、継続した保育士との関わりがあってはじめて成り立つものではないですか。
 保育士が安定した保育を行えるよう、人的配置を単に単価だけで増減させるだけでなく改善するよう求めますがお答えください。
 設置場所についても、決して駅周辺を親が望んでいるとは限りません。それよりもすぐ近くに公園があったり庭付きの家庭のような施設だったりすることのほうが親としては安心して預けることができると思います。子どもにとって発達の保障ができ、保育士も安心して働ける安全な場所を確保できるよう求めます。お答えください。