ふくなが洋議員の議案質疑

2009.12.2

 議案質疑を行います。

1、議案125号・一般会計補正予算について

写真(1)最初は、税オンラインシステムの改修についてです。
 現在の6区で行っている、賦課徴収に関する事務の集約化で9,500万円の補正についてうかがいます。
 1に、市税事務所の設置の目的と概要について。
 2に、区役所の税務関係課が出張所になったことで、心の通った業務が行えるのか。
 3に、深刻な経済不況の下での国民健康保険料や保育料金の徴収の一元化は、徴収率の結果だけを求めることになるのではないのか。

(2)次に、予防接種事業の新型インフルエンザ対策についてうかがいます。
 新型インフルエンザの流行は、今や世界206か国以上の国と地域で感染が拡大、6,250人以上が死亡、ほとんどの人に免疫がないため大変な勢いで流行しています。一方、新型インフルエンザのワクチンの接種は不足をしており、地域では混乱をしています。
 今回の補正は、低所得者の接種費用について市がその費用を助成するものです。補正予算額は3億2,915万円です。そこで、以下うかがいます。
 1に、千葉市における新型インフルエンザの実態、死亡・重症化のケースについて、特に子どもたちの状況について。
 2に、これから新型インフレンザは、終息に向かうのか。
 3に、接種回数、ワクチンの効果・目的は、優先順位はどのようになるのか。
 4に、ワクチンの供給はどのくらいあるのか。国産あるいは輸入なのか。また、副反応の心配や安全性に心配はないのか。不幸にして健康被害が起きた場合の補償は。
 5に、新型インフルエンザで、市内ではイベントなどをやめたなどのケースはどのくらいなのか。

(3)次に、生活保護費収入28億2,401万5千円についてうかがいます。
 年末を迎え、不況で雇用と暮らしが大変になっています。生活保護者の保護率は、平成21年9月で15.0パーミルとなっており、昨年9月と比較すると1.5ポイント上昇しています。そこで、以下うかがいます。
 1に、この間の保護率の上昇の主な要因は何と考えるのか。11月30日の厚労省の「ワンストップ・サービス・デイ」における生活保護の相談状況と、千葉市の支援はどのようなものであったのか。
 2に、現場で対応するケースワーカーは、現在103人です。国の基準は何人で、それに比べて何人少ないのかうかがいます。国基準までケースワーカーを増やし、心のこもった生活保護行政を行うべきではないでしょうか。
 3に、千葉市の負担は4分の1になりますが、これは全額国の負担とすべきではないのでしょうか。

(4)次に小規模福祉施設スプリンクラー設置費補助事業についてです。
 平成18年に、長崎県大村市の認知症高齢者のグループホームの火災により、スプリンクラーの設置が義務付けられたことによる補助事業です。
 高齢者施設など、ハンデを抱える人たちの施設の火災予防対策は必須の課題です。問題は、資金の手当をどうするかではないでしょうか。
 そこでうかがいます。
 1に、国の交付金の対象施設はいくつあるのか。すべてに設置しない理由は何か。
 2に、対象とならなくても、入居者の安全は確保しなければなりません。千葉市は独自の対策を取らないのか、うかがいます。

(5)次に蘇我スポーツ公園整備事業用地取得についてです。
 8,084.68平方メートルを3億3,600万円で購入する補正が組まれています。
 現在の財政困難な時に、なぜ用地を購入するのか市民から意見があります。
 そこでうかがいます。
 1に、今回までの取得で、蘇我スポーツ公園の取得用地、金額はいくらなのか。あと残地は何平方メートルで、いくらの金額が残るのか。
 2に、財政が厳しい中、事業取得用地について、無償譲渡や蘇我スポーツ公園事業そのものを見直す時ではないのか。

2、議案第130号・千葉市コミュニティセンター設置管理条例の一部改正について

 代替施設が充実したことで、コミュニティセンターの浴室を廃止する条例です。廃止する蘇我・畑・幕張の3つのコミュニティセンターはS54年からスタートして、利用者・関係者から大変喜ばれた施設です。そこでうかがいます。
 1に、なぜこの3か所の浴室を廃止するのか。これまで果たしてきた役割をどのように考えるのか。
 2に、利用者・関係者の意見はどのように聞いたのか。この浴室を必要とする人たちへの配慮はどのようになるのか。
 3に、シルバー健康入浴事業が、時を合わせて外部評価結果で廃止を検討すべき15事業に入っています。このことと、今回のコミュニティセンターの浴室廃止はどう考えたらいいのか。

3、議案第131号・千葉市新港清掃工場長期責任委託審査委員会の設置条例の制定について

 新港清掃工場の運営、維持管理に関する業務を複数年にわたり、同一の民間業者に委託をするために、民間業者の選定に関して委員会の設置を行うものです。そこでうかがいます。
 1に、委員数を5人とした理由、委員の構成について。
 2に、運営・維持管理は具体的に何を求めていくのか明らかにされたい。
 3に、この間、長期の維持管理では千葉北清掃工場が取り入れていますが、そのことは今回の長期委託管理にどのように活かされているのか。

4、議案第132号・千葉都市農業交流センター設置管理条例の一部改正について

 市内若葉区中田町に農業交流センターが設置されます。そこでうかがいます。
 1に、この土地は元々どのようなものだったのか。なぜ、市民農園・バラ園などが建設されることになったのか。
 2に、交流センターの中にガスの排出管がありますが、環境上問題はないのか。
 3に、指定管理者は公募しないとのことですが、誰が管理運営するのか。事業予算はいくらを見込んでおり、市の負担はいくらで事業収入はどのくらいを予定しているのか。赤字の場合の対応についてもおたずねします。
 4に、交通アクセスが課題ですが、その対策、進入路の改善はどうするのか。

5、議案第135号から140号まで財産の取得について

 これは、市内6区の地上デジタル放送対応テレビの購入であり、一括してうかがいます。
 1に、今回の取得で、各区での落札率は何%であったのか。規格ではシャープ、パナソニックが2つの区で、東芝・日立は1つの区で採用されていますが性能・環境面での違いはあるのか。
 2に、入札結果は、若葉区では一台当たり120円の差しか落札社と2番札では差がありません。入札は30分ごとずらして行われたとのことですが、落札価格がシャープの同じ型のテレビが、中央区では日興通信が1台167,212円で落札、緑区では山田電機が159,298円で落札しています。メーカーは同じで、落札業者と価格が違うことについて説明をいただきたい。
 3に、地元業者に受注できるように、なぜ研究や対策を取らなかったのか。
 4に、故障した時はどのように保障されるのか。地元への配慮はできないのか。

6、議案第141号・指定管理者の指定について

 千葉市斎場の指定管理者の指定について、富士建設工業株式会社に指定管理を、引き続き平成22年4月から5年間指定をするものです。
 そこでうかがいます。
 1に、富士建設工業株式会社の審査結果は、300点中258.8点で他の2社を断然引き離しています。B社は191.2点、C社は157.4点です。
 指定の基準である市民サービス、経営状況、環境管理、事業計画、管理経費について、具体的にどこが優れているのか。B社・C社とどう違うのかについてもお示しいただきたい。
 2に、富士建設工業は、この5年間の指定管理で問題はなかったのか。
 3に、利用者・関係者からは斎場の運営・管理について、どんな具体的な改善要望があげられているのか。
 以上、1回目の質疑とします。

<2回目>

1、税オンラインシステムについて

 市民に対して督促状だけを送りつけて支払いがない場合は延滞金をどんどん増やすことも想定されます。現下の厳しい経済状況のもと、払えない市民が今後ますます増えます。そこでうかがいます。
 1に、そうした中で丁寧な対応が求められます。さらに、福祉的な配慮も必要ではないでしょうか。
 2に、税制課の今回の税務システム改修はあまりにも唐突であり、議会にほとんど知らせることなく、市税事務所を設置するとのやり方は問題だと考えないのか。

2、新型インフルエンザの問題について

 千葉市でも14歳以下の感染症報告は、全体の85.45%を占めており、子どもへの対応は緊急な問題です。そこでうかがいます。
 1に、市内の小学校・中学校の学級閉鎖等の実態についても説明をいただきたい。
 2に、世界では感染者は10代、若年成人が大半、乳幼児で最も高い入院率を示すとされています。子どもを持つ親は新型インフルエンザ感染に敏感になっています。
 新型インフルエンザ対策について、科学的な根拠のある情報をまず市民に発信をすべきではないのか。さらに、新型インフルエンザのワクチンは、任意の接種となれば心穏やかではありません。これについて市の対応をうかがいます。
 3に、重症化を防ぐことがワクチンの目的ですが、感染から医療従事者を守り必要な医療体制を維持することが求められます。この点についてうかがいます。

3、生活保護事業について

 昨年秋以来の景気の悪化などで保護を必要とする人が増えたとのことです。
 そこで、心の通う生活保護行政のためにも、ケースワーカーの増員は年度途中で増やしたことは評価をしますが、社会福祉法の基準に照らして23人不足する現在の状況は、速やかに改善をするべきではないのかお答えください。
  なお、国に対して生活保護事業は国の責任で実施を行い、その経費は全額国が負担すべきとの答弁でした。これはそのとおりです。生活保護の増加での大幅な負担増加は、国の負担で財政措置をとるべきと考えます。

4、小規模福祉施設のスプリンクラーの設置について

 高齢あるいは障害者を抱える施設では、火事になった場合ほとんどの施設で入所者を安全な場所には、誘導できるところはほとんどないと思います。そのためにスプリンクラーは大きな防火対策になりますが、資金的に苦しい施設では整備はすぐには難しいところです。そこでうかがいますが、
 1に、スプリンクラーが設置するまで、防火体制を何もしないことはできません。こうした施設にこそ、必要な防火体制をとるべきです。具体的に千葉市の権限で、何らかの方法で、入所者の安全を確保する手だてをとるべきではないのか。

5、蘇我スポーツ公園整備について

 財政が厳しい中、蘇我スポーツ公園の用地取得は事業費で約108億円、市負担でも約65億円を予定しているとのことです。すでにUR都市機構が先行取得しているから、買い戻しを進めなければならないとの答弁は納得できません。
 わが会派は、問題のある開発であり、反対をしてきた立場から、この土地の取得は大幅に見直すべきです。

6、議案第130号・千葉市コミュニュティセンターの浴室の廃止について

 公衆浴場を紹介するとしても近くにない場合もあります。風呂に入るのは健康に欠かせませんし、日本の文化とも言われます。
 そこでうかがいますが、コミュニティセンターの浴室しか風呂に入れない人、自宅に風呂があっても利用できない人もあります。そうした人々への配慮はどのように考えるのか。

7、議案131号・千葉市新港清掃工場の審査委員会の設置について

 清掃工場の運営・維持管理は高度な技術を要するものになりました。そこで、公正・透明なものにするためには、情報公開・説明責任・市民参画が厳しく問われます。
 そのことを千葉市新港清掃工場長期責任委託審査委員会や事業者にどのように求めていくのかうかがいます。

8、議案第132号・千葉市都市農業交流センターの設置管理条例について

 事業予算は概算で約2,200万円とのことでした。そこでうかがいます。
 1に、市民農園の利用率は80%とのことでした。それは確実に確保できるのか、もし確保できない場合の事業費はどうするのか。
 2に、ここの土地は市の土地なのか。借地であれば所有者の人数、面積、借地料は全体でいくらなのか。1平方メートルいくらなのか。また、その根拠についてうかがいます。
 以上、お答えください。