中村きみえ議員の一般質問

2010.6.17

1.貧困ビジネスについて

写真 派遣切りで仕事も住居も奪われた人の弱みにつけ込む「貧困ビジネス」が大きな社会問題になっています。
 第1は、無料定額宿泊施設についてうかがいます。
 無料定額宿泊施設については、全国的にも千葉市内でも悪質な運営をしていることが新聞などでも取り上げられています。
 無料定額宿泊施設に入所しているAさんは、3年半ほど前から入所しました。
 一人当たりのスペースは約2畳で、入口は一畳半ほどを共有しており、荷物と布団で埋まってしまいます。風呂は週3日、食事は朝と夜で1日に1000円分、月額3万円徴収されます。朝食は味噌汁や漬物にごはん、夜は煮物が中心でたまに鮭などが出されるそうです。手持ちは3万円ほどしか残りません。その中で昼食の分の工面も含めて対応しなければなりません。冷蔵庫は共有施設で、買い物して入れておくと、ほかの人に食べられてしまい、冷蔵保存もままなりません。年金が一定支給されるため、県営や市営住宅に入居すれば自立できると3年以上前から抽選の応募をしていますが、当たらずに今日に至っています。
 国民年金受給者は、公営住宅なら施設から出て自立できる方もいるようですが、アパートなどの家賃までは支払えないと躊躇している方もいるようです。
 1つに、千葉市ではこうした入居者の実態についてどう把握していますか、そのための対策、働きかけは行われていますか。
 2つに、Aさんのように、公営住宅に入りたい方への支援を早急に行うべきではないですか。
 3つに、市営住宅の空き室の確保をもっと進めるべきではないですか。
 4つに、民間のアパートなどに入居を希望した場合、市として丁寧な対応を求めます。
 5つに、千葉市では本人の手元に残るお金が3万円程度を「一概に不適切とは言えない」と08年9月議会で他会派の質問に答えています。
 3万円程度で自立し、憲法で定めた生存権を保障する生活ができるとお考えですか。

 第2は、シナジーライフについてです。
 生活保護費を勝手に搾取されたとして花見川区所在のシナジーライフが紹介したアパートに住む男性ら3人が、不当に徴収された約190万円の返還と慰謝料900万円の支払いを求める訴訟が千葉地裁で係争中となっています。
 上野公園などで路頭に迷いホームレスの人たちに声をかけ、アパートに入居できると持ちかけ、入所を促すことが恒常的に行われていたように聞いています。雨風をしのげて布団で寝ることができると、それだけでもありがたいと思い、意見を述べることも躊躇した人が少なくなかったようです。入居時に契約書などが手渡されることなく、本人の手元に2万1千円で食事と日常の生活をしなければなりませんでした。1日にして700円ほど。10キロのお米を、透明なビニール袋で銘柄も分からない状態で配給され、炊いて食べられるようなものではなく、芯が残るようなくず米だったそうです。先日、配給されたお米を農民連の分析センターで検査したところ、カビが生え、古いくず米で鳥も食べないようなもので、センターでは今まで見たことがないようなお米だったと驚くべき結果でした。
 1カ月の生活費は食べるのがやっと、靴下や下着を買うことしかできなかったようです。就職活動をしようにも交通費は出ず、とても自立できる生活は保障されていなかったようです。
 しかも、家賃は4万5千円、共益費3千円としていますが、同じアパートの空き室を不動産が家賃3万円、共益費2千円で募集をしています。
 その上、亡くなった方がそのまま使っていた寝具を次の入居者に使用していたようです。使っている布団はしみだらけで、新品なものは100円ショップのなべ、食器、洗面用具などで揃えたもので、運営費として月々5万2千円も団体が取得し、納得のいく説明をしていません。そこで伺いますが、
 1つに、さきほど述べた月額3万円よりはるかに少ない2万1千円で、しかも食事も工面しなければならない状況を千葉市は適正だと考えますか。
 2つに、こうした団体などへの指導はどのように行われ、改善されたのか伺います。
 3つに、昨年、反貧困ネットワークの申し入れがあり、月々1万円に運営費を引き下げましたが、その根拠は何か、市から指導はされたのか伺います。
 4つに、同じアパートで家賃や共益費が違う場合があるのですか、同じ不動産会社なら、本来は家賃の是正があってしかるべきではないのか、市としての認識を伺います。
 5つに、本人との承諾なしに不当に運営費を徴収することを、千葉市はどう指導したのか明らかにしてください。 

 第3は、NPОみどりの会についてです。
 NPО法人みどりの会の理事長が低額宿泊施設に従業員を無職と偽って生活保護費を不正受給していた問題で、千葉市は生活保護費全額返還と年5%の遅延損害金を要求していました。入所者に対して、不正受給に係る未納分の損害賠償請求として千葉市をだまし、共謀したとして損害賠償請求として127万3990円を請求する文書と納付承認する「回答書」を同封、送付していました。しかし、入所者は、月額7千円ほどしか手渡されず、本人に事情聴取もせずに共謀扱いし請求書を送るのはあまりにも乱暴な話ではないですか。
 請求書を送付した人たちに、誤解がないよう市として適切な対応を求めますが見解を伺います。

 第4は、生活保護自立支援強化プロジェクトチームについてです。
 5月20日に第1回の生活保護自立支援強化プロジェクトチーム会議が開催され、現状把握、業務執行体制の検討、具体的対策が掲げられています。
 1つに、就労支援、市営住宅入居促進などの検討はどのように行われるのでしょうか。
 2つに、ケースワーカー増員と市営住宅の予算化を急ぐべきですが見解を求めます。
 3つに、生活保護者からもヒアリングや、実態把握のためにアンケートの実施を求めます。
 4つに、病弱な方に就労指導を迫るケースもあるようですが、適切な対応を求めます。

2.子育て支援について

 第1は、保育についてうかがいます。
 その1は、子ども・子育て新システムについてです。
 政府の子ども・子育て新システム検討会議は、4月27日に今後の保育制度のあり方を示す「子ども・子育て新システムの基本的方向」が明らかになりました。2011年の通常国会に法案を提出し、2013年度の施行をめざすとしています。この制度は、第1に、保育に市場原理を持ち込む直接契約制度を導入、第2に幼保一体化、第3に地域主権改革と一体で保育制度改革を行い保育のナショナルミニマムを崩し、第4に、経済成長戦略の一環として構想し子どもが利潤追求の道具にされかねない内容が示されています。
 子どもの権利保障を第一に国と市町村の責任を明確にし、保育を必要とするすべての子どもたちの権利が保障されるよう求めることが必要ではないか、子ども・子育て新システムについての見解を求めます。
 その2は、待機児解消策についてうかがいます。
 日本共産党は待機児問題を解決し、安心して預けられる保育を実現するためにと緊急提言を発表しました。当面1年間で10万人、3年間で30万人分の認可保育所を設置し、保育環境の向上や保育士の労働条件の改善などを盛り込んでいます。
 千葉市が、待機児解消に向けたアクションプラン2010を策定し、認可が1609人、認可外が820人の予定となっていますが、新設する際の土地確保は手を挙げた事業主待ちでなく、公的な土地提供が必要ではないか伺います。
 その3は、預かり保育についてです。
 アクションプラン2010では幼稚園の預かり保育の拡充を掲げ、今年度10か所の幼稚園で5月から実施となりました。
 幼稚園では通常午前9時から午後2時まで幼児教育を行っていますが、千葉市では午前7時から午後7時まで実施するそうです。
 10か所すべてから伺えたわけではありませんが、ホームページを参考にし、訪問し実態を伺いました。
 1つに、費用負担についてです。
 そもそも預かり保育は朝から夜まで幼稚園でただ預かるというのでなく、入園して幼稚園児になることが条件とされています。
 それぞれの幼稚園が、預かり保育の実施時間も長期休業の際の保育も、保育料も職員の体制もまちまちです。
 ある園の例ですが、入園時には納入金として10万円、施設負担金が5千円、在園料が月々23,000円、その他に諸雑費、給食などで約1万円、延長保育で月3万円を支払うことになると合計で、16万8千円もかかります。さらに週2回は弁当を作っていかなければなりません。月額で約61,600円も払わなければなりません。
 働いて家計を助けようとする親が入園時に16万8千円、保育園の最高額よりも高い月額61,600円払い午後7時までの保育で果たして預けたいと思うでしょうか。見解を求めます。
 2つに、運営についてです。
 今回、幼稚園関係者の幼児教育への熱い思いを伺いました。5月という年度途中のタイミングで行政と事業の打ち合わせも不十分なまま制度が始まりました。そのためハローワークに職員募集をしてもなかなか集まらず苦労した園もあったようです。子どもの安全のためには2人体制が必要ですが、それに見合う補助金が出されていません。しかも利用者は1人から3人程度ととても採算がとれる状況ではありません。そこで伺います。
 1つに、3歳以上の保育所の待機児に対し、預かり保育事業の働きかけをしましたか。それによって待機児解消できたのは何人ですか。
 2つに、幼稚園によって保育の運営時間がまちまちとはいえ、保育料の差があります。市として軽減策を講じるべきではないか伺います。
 3つに、10か所の幼稚園が一堂に会して、預かり保育についての課題も含めた問題を共有し、市として対策を講じることを求めます。
 4つに、雇用について国の補助金で資格がない者でも採用はできるようですが、市としてスムーズな運営となるよう資格者の配置ができるよう支援すべきではないですか。
 5つに、5月からのスタートで市政だより掲載は「6月15日」とあまりに遅すぎます。利用者増を事業者任せとせず市もPRすべきではありませんか。

 第2は、子どもルームについてうかがいます。
 その1は、施設についてです。
 千葉市では財政危機を理由に子どもルームの新設、改築が大幅に遅れています。共働き、もしくは保育に欠ける為、入所希望する児童がいるにもかかわらず、千葉市では財政難を理由に後回しとなっています。
 1つに、市として、急いで対応するべき子どもルームはどこだと考えていますか。お答えください。
 2つに美浜区磯辺第3小学校についてです。先日、周辺の「わかしお」「磯辺3小子どもルーム」に佐々木ゆうき市議と伺いました。
 区内の子どもたちは現在5か所の子どもルームに分散して通っています。(図参照)平成21年度子どもルーム需要調査結果で子どもルーム未設置小学校の需要数順では第1位となっています。需要数も71名となっており、早急に施設整備をすることが必要ですが見解を求めます。
 3つに、瑞穂子どもルームについてです。
 昨年の議会で保護者から陳情が出されました。保護者は帰宅時間も遅く7時ぎりぎりまでの利用も多いようです。住宅街で騒音に気を使いながら子どもたちが過ごす施設としては限界にきていると思います。瑞穂小学校の校庭など学校内への設置を早急に検討すべきですがお答えください。
 4つに、入所できなかった子どもの受け皿についてです。
 4月から入所できず、また年度途中で引っ越してきたのに入れない。しかし、地域に児童館はなく子どもたちはどうやって生活していけばよいのか、居場所についてどう考えるのか伺います。
 その2は、大規模ルームについてです。
 美浜区幕張西子どもルームに佐々木市議と伺いました。学校内にL字型の施設で100名の定員です。広さはありましたが、アコーディオンカーテンで仕切っています。校庭で遊ぶ子どもも多く、室内は10数名と少ない人数でしたが、それでも子どもたちが大声で話さないと会話が聞こえず放課後の「生活の場」と言えないような印象を持ちました。休養室も2か所ありますが大変狭く子どもも指導員も1部屋に2名程度しか入れません。
 1つに、70名以上の規模は縮小し、分割して40名程度の子どもたちが過ごせる場所にすることが必要ですが、見解を求めます。
 2つに、幕張西小学校区において今後大規模なマンション建設が計画され、定員を超える子どもの入所が予想されます。校庭の敷地内に余地があるのかそれとも以前使用していた集会所を改築して増設するのか、多数の待機児が出てからでは間に合いません。見解を求めます。

3.公共施設の活用について

 第1は、保健福祉センターの会議室の活用についてです。
 今年の4月から、花見川区と稲毛区に保健福祉センターがオープンしました。
 保健部門と福祉部門が一体となったことで、市民は1か所でサービスが受けられており助かる面もあります。保健福祉センターが設置されたことによって、ボランティアが学習する際などに利用できる大会議室が設けられました。オープニングなどでは活用しましたが、ほとんど市民に利用されていません。
 文化ホールなどの設置ができず、施設は中央区に集中し、区ごとにばらつきがあります。せっかくある施設は有効活用すべきでないかと考えます。
 そこで伺いますが、こうした大会議室の活用は、保健福祉目的を優先使用した以外は、市民がもっと利用しやすく工夫できないか伺います。

 第2は、福祉事務所跡スペースについてです。
 区役所の福祉事務所の跡スペースはどのように活用されるのでしょうか。
 1階の福祉事務所と2階の介護保険課のスペースを、千葉市として市民への活用方法についてどう考えているのか伺います。

4.花見川区の諸問題について

 第1は、駅の環境整備についてうかがいます。
 その1は、JR新検見川駅についてです。
 駅にエレベーターが設置され、車椅子利用者や松葉杖の方、ベビーカーを押す方など多くの方に利用され喜ばれています。
 しかし、北口側のエレベーター設置場所は、改札階に上がったとたん、上には屋根がなく、雨の日にはエレベーターから出ると、傘を差さなければならず不便です。改札まで雨にぬれないよう屋根の設置を求めますが、見解を伺います。
 その2は、JR幕張駅についてです。
 予算がついてから工事が始まるまで1年2か月も経過し、やっと工事が始まりました。しかし、まだ北口側は工事の目途もたっていません。なぜこのように時間を要するのですか。一刻も早く実施をと地域住民から求められています。進捗状況をうかがいます。
 また、設計上、新検見川駅の二の舞とならないようエレベーターの設計では改札まで雨にぬれないものか伺います。

 第2は、瑞穂橋周辺の安全対策についてです。
 幕張弁天町線が、昨年4月に開通後、瑞穂、浪花町から武石、幕張方面に車の往来が大分増加してきました。
 花見川に瑞穂橋が架かり、武石方面側には横断歩道が設置されています。橋のすぐそばには、幼稚園があり子ども達が横断歩道を渡っていますが、車のスピードがかなり出ているために、大変危険です。
 そのためこの横断歩道に押しボタン式の信号機が設置されるよう地域関係者から要望が出されています。昨年、この問題では小松実県議と地域の方で県警に要請なども行ってきました。そこで伺います。
 瑞穂橋脇の横断歩道に押しボタン式の信号機の設置を求めます。

 第3は、コミュニティセンターについてうかがいます。
 その1有料化についてです。 
 千葉市コミュニティセンター設置管理条例第1条では、「市民のコミュニティ活動のための施設として、コミュニティセンターを設置する。」とし、文化・スポーツ・レクリエーション活動などの余暇活動の場であるとともに、連帯感に基づく地域住民による地域社会づくりの拠点施設としての機能を果たすことが期待されていると設置目的について書かれています。
 しかし、この間、コミュニティセンターの利用を行うことも「受益者負担」と有料化の議案が出されました。本来は、地域のコミュニティを築いていくために必要な公共施設まで有料化するのは大問題です。有料化は設置目的を阻害する要因とならないか伺います。
 その2は、入浴施設についてです。
 昨年の12月議会で市民ネットと共産党以外が賛成し、今年4月から、入浴施設が幕張、畑、蘇我のコミュニティセンターで利用できなくなりました。
 中止後2ヶ月、今までの利用者は、次々と体調を崩しています。利用者からは、働きながら子育てをし、夫を亡くし一人暮らしとなり、コミュニティセンターの入浴施設に通うことでお互いの体調や近況を出し合い、身体的にも精神的にも健康で楽しく過ごすことができ、生きがいになっていたと言われました。
 膝の悪いTさんは、整形外科のリハビリとお風呂に通うことで大分調子が良くなったと喜んでいた矢先、自宅のお風呂では掃除や、浴槽が高く入りづらいそうです。また、アパート暮らしで、自宅にお風呂がない方は、1回ごとの銭湯は420円かかり、生活保護を受給し銭湯代を捻出するのが大変だと伺っています。その上、千葉市ではシルバー健康入浴事業を半減させたためこの利用だけでは銭湯に行くこともできません。
 利用者は、「お風呂がなくなってからお互いに会うこともなくなった。一日人と話さないこともある。家に引きこもりがちになってしまう。銭湯だけでは、知り合いに会うこともなくただ入浴するだけで終わってしまう。」と利用者同士がお風呂を通じて交流を深め合い、絆を強くしていただけに今回の廃止は大変残念でなりません。
 ミニデイ銭湯事業を知った方は、大変喜んで参加してくれています。こうした事業がもっと拡充できればと思います。
 1つに、老朽化したボイラーの交替など施設を整備しなおして、入浴施設を再開できないのか伺います。
 2つに、ミニデイ銭湯のように、高齢者同士で触れ合える事業をもっと増やせないか伺います。
 3つに、高齢者の銭湯利用者に、半額助成する制度創設を求めます。

 第4は、冠水対策についてです。
 昨年、ゲリラ豪雨によって、花園町の東花園第2公園周辺は冠水し、自家用車が水浸しとなり、通行する際立ち往生になる事態となりました。公園周辺の道路は、もともと傾斜があり公園付近に水が集まり、生産緑地などに住宅が建設されて以降、冠水の被害が増えてきたのではないかと地元の方から伺いました。
 冠水被害の再発防止策を求めますがお答えください。

<2回目>

 2回目は順番を変えて質問いたします。

1.公共施設の活用について

 1は、保健福祉センター会議室についてです。
 保健福祉センターの大会議室を、保健福祉分野で学習することは重要ですが、4、5月で花見川区では12回の利用のみです。文化ホールがない地域間格差があります。所管する保健福祉だけでなく市民局とも連動し、もっと利用できるよう検討してはどうですか。
 2は、福祉事務所跡スペースについてです。
 花見川区の場合、地区図書館分館の設置が白紙となりましたが、JR総武線沿線は公民館図書室や移動図書館で補完している実態です。地域住民は図書館設置を願っています。ぜひ次期計画に盛り込むよう求めておきます。

2.コミュニティセンター

 1は、有料化についてです。
 コミュニティセンターでは、地域のコミュニティの連帯に貢献するとしていますが、今回有料化によって、おまつりもやめたいという声も出てきています。
 千葉市が財政難で委託料を軽減するために、市民負担を課すのは、減免制度を設定しても、管理者は、コストを優先させることにならないのか伺います。
 有料化で利用しないケースも出てきます。ボランティアなど地域のまちづくりを献身的に行う人たちに対して、受益者負担を掲げ会場費を徴収することは認められません。値上げしないよう求めますがお答えください。
 2は、入浴施設についてです。
 利用者たちは、有料でもよいから復活してほしい。浴場内の清掃などできることは協力すると言っていました。一人暮らしの人たちの生きがいを奪うのですか伺います。
 葛飾区では、「くつろぎ入浴事業」として1回の公衆浴場の利用料を230円と約半額補助しています。千葉市でも高齢者の健康増進と地域社会との交流のためにも実施を求めますがお答えください。

3.貧困ビジネスについて

 第1は、無料低額宿泊施設についてうかがいます。
 1つに、スペースについてです。
 千葉市のガイドラインでは収納を除き一人当たり3.3平方メートル以上ですが、横浜市では5平方メートル以上となっています。4万5千円も徴収して2畳分のスペースというのは問題です。市としても一人当たりのスペースを増やすことを求めます。
 2つに、自立に向けての支援についてです。
 本来は一時入所する場所ですが、長期化しています。埼玉県では、住居を失った要保護者に平成21年1月から一般住居優先の方針を徹底した結果、無料低額宿泊所の入居者が対象者全体の65%から11月には40%と減り、アパート利用者は7%から28%と4倍になるなど自治体の取り組む姿勢によって無料低額宿泊施設の入所者への対応が違ってきています。また、厚労省が通達でアパートを希望する人には住みかえることを支援すべきだと指摘しています。
 千葉市でも厚労省の無料低額宿泊施設等に関する検討チーム資料で施設の法規制、事業者への新たな規制、福祉事務所でのケースワーカー不足で積極的な転居支援はしていない実態を示しています。
 ケースワーカーを増員するには国がきちんと財政的に保障することを求めるとともに、市としても自立支援に向け施設に対し、適切な対応ができるよう職員を増員し、アパートや公営住宅への入居希望者に支援するよう求めます。お答えください。

 第2は、シナジーについてです。
 シナジーでは、入居手続きをランドハートが行っていますが、継続希望者に、1年更新する際、連帯保証人がない場合、再契約料として賃料の1か月の4万5千円、敷金として3か月分13万5千円を請求し、信頼関係ができるとしたら1年延ばすという代替案が示されています。このような不適切な対応について改善を求めますが見解を求めます。

4.子育て支援について

 第1は、保育についてです。
 1つに、待機児解消策の計画は立てられたものの、果たして実施できるのでしょうか。
 幕張本郷や千葉港のように事業者が手を上げないからとその地域をあきらめず必要な地域には、事業者が手を上げなくても市が責任を持って設置するべきではないですか。
 2つに、預かり保育ははじまったばかりですが、市の広報は、実施する幼稚園の住所と電話番号を記載した程度です。これではあまりにもお粗末です。どの園が何時間、どれだけ費用がかかるのか、園に問い合わせなければいけません。幼稚園はホームページがあるのに千葉市とリンクを貼らず、保護者は電話や検索に手間取ります。3歳以上の待機児の保護者に預かり保育の情報をきちんと示し、入るための支援を充実するべきではないですか。
 3つに、横浜市などでは預かり保育は午前7時半から午後6時半までですが市が一律に月額9,000円を上限に実施しています。自治体として保護者負担を軽減したり、入園児に一度に16万支払う保護者の負担軽減策を講じるよう求めますがお答えください。
 4つに、そもそも費用がネックで支払えないことを検討するなど実施園と利用児童数の増加に向けた対策会議を早急に行うことを求めますが見解を伺います。

 第2は、子どもルームについてです。
 子どもを預けながら働く親が増えており、様々な犯罪が多発する中で子ども達が放課後過ごす居場所として子どもルームの存在は欠かせないものです。
 1つに地域での受け皿についてです。
 ルームに入れない子どもは、地域で受け皿がなく、居場所がありません。母子家庭の一年生は、目の前に子どもルームがありながら入れないと不安を抱えています。地域に待機児などが居場所となる受け皿が必要ではないか伺います。
 2つに、西の谷子どもルームについてです。
 特別支援学級がはじまり、狭いルームで子ども達が過ごしていますが、ゆとりのあるスペースで保育する必要性が高まっています。保護者の学校内に移転してほしいとの思いは切実です。早急な対応を求めます。
 3つに、子どもルームの位置づけについてです。
 新設が13箇所、改築、増築しなければならないルームもたくさんあります。
 子どもが入れないからと仕事をやめた方もいました。これは千葉市にとって大きな損失ではないでしょうか。子育て時期に仕事に就かないと安定した就職先を見つけるのも大変です。保護者は子どもをルームに預け、働いた分、税金を納めるのですから、先行投資に必要な環境整備だと思いますがどうですか。
 4つに、財政難を理由に必要なルーム整備がペースダウンしていますが、もっと思い切って増額するべきではないですか。お答えください。