もりた真弓議員の一般質問

2010.12.13

写真 日本共産党市議団のもりた真弓です。一般質問を行います。

1、市民サービスの充実について

 市民センターと区役所出張所についてうかがいます。

 高齢を理由に自家用車に乗らなくなった方から、「地域の公共交通が不便なため、区役所や市役所まで手続きに行けない」という声をいただいています。「今はまだ、車に乗れているけれど、そろそろ免許も返上しないと。」という方もいて、今後さらにこうした傾向は進むと考えられます。

 必要なときにすぐに利用できる、住民の身近な窓口としての「市民センター」や、区役所の出張所的な「役割を担う「連絡所」はますます重要になっています。

 今現在、「市民センター」は市内に13箇所、「連絡所」は5箇所あります。それぞれ区ごとに差があって、市役所前や千葉駅・蘇我駅などの人通りの多い場所、あるいは公共交通の不便な地域を中心に、団地や戸建て住宅など人口の密集している地域に設けられているようです。

 特に花見川区には4つの「市民センター」と2つの「連絡所」があり、住民サービスの窓口として利用されています。

 そこで今後の住民サービスのあり方についてうかがいます。

 1つに、市民センターと連絡所の目的・経過・設置基準についてそれぞれうかがいます。

 ご覧いただいているのは、「区役所市民課」と「市民センター」と「連絡所」それぞれで行なっている主な取り扱い業務の一覧です。右側の黒丸が取り扱っている業務です。この表から「連絡所」では、戸籍の謄抄本、住民票の写し、印鑑登録証明書など各種証明書の発行業務のみの取り扱いということがわかります。

 一方、「市民センター」では、戸籍、住民異動、印鑑登録。国民健康保険・国民年金の資格得喪等の届出や登録などに関する業務。そして、戸籍の謄抄本、住民票の写し、印鑑登録証明書などの各種証明書の発行業務の取り扱いをしています。

 その他にも、粗大ごみの納付券や市税、介護保険料などに関する収納事務についても取り扱っています。区役所市民課とあまり変わらないくらいの業務を「市民センター」でおこなっています。そこで、「市民センター」についておたずねします。

 2つに、今年の4月から「市民センター」の職員が少なくなりましたが、業務に支障は無いのでしょうか。

2、学校給食について

 (1)民間委託の現状についてうかがいます。

 今年4月から市内12校の小学校で、調理業務の民間委託が始まりました。500食以上の給食を作っている小学校を対象とし、来年2011年、2年後の2012年と、3年間で54校の小学校に導入をする予定です。

 昨年、第4回の定例議会で、わが会派の佐々木議員がこの問題について質問していますが、その後、委託されて以降の現状についてうかがいます。

 1つに、小学校給食の民間委託の目的は何か、あらためてうかがいます。

 2つに、今現在、調理業務を委託している12校の小学校について、学校関係者や児童・保護者の意見感想などの調査は行なわれているのでしょうか。また、そこではどのような意見が寄せられているのか、うかがいます。

 3つに、緊急時、災害時などに給食施設を使用する場合、民間委託校においても支障なく運営できるのか、うかがいます。

 (2)学校給食と食育についてうかがいます。

 「子どもたちに安心安全な給食を食べさせたい」「地元産の食材と生産者の顔の見える給食で食育を」学校給食は教育の一環です。

 千葉市では、昨年度から「千葉市食育推進計画」による食育の取組が行なわれていますが、国では、日本の農業の行方を左右するTPPへの加入をめぐる問題も取りざたされ、今後の食料の安全性の確保や食育にどう取り組んでいくのか考えることが必要となっています。

 ここでは、学校給食における食育の取り組みについてうかがいます。

 1つに、地産地消の推進で、給食への市内産・県内産の農産物の利用拡大はすすんでいるのか、給食食材への市内産・県内産の農産物の、小中学校それぞれの割合についておたずねします。

 2つに、「地産地消の推進・環境にやさしい食育の推進」で掲げている、小学生対象の「生産者による出張授業」はどのように行なわれていますか。

 3つに、学校で行なっている食育の取組について、具体的な事例をお示しください。

 4つに、地元農産物を使った新しい献立の導入の取り組みについてうかがいます。

3、子どもの安全について

 学校敷地内の街灯の設置や通学路の安全対策など、児童・生徒の安全についてうかがいます。

 (1)学校敷地内の外灯設置についてです。

 これから、年末に向けて一年で最も昼の時間が短い季節となります。この時期、夕方4時半を過ぎると薄暗く、5時で真っ暗になり、子どもルームを利用している子どもたちは、暗い中を家に向かうことになります。そこでうかがいます。

 1つに、学校の外灯はどのような基準でどこが設置するのかうかがいます。

 2つに、夜間、体育館などを貸し出している学校は何校で、夜間通行用の照明整備はされているのかおたずねします。

 3つに、学校内に子どもルームを設置する際、退所時の通路の外灯の整備をおこなっているか、うかがいます。

 (2)通学路などの交通安全対策についてです。

 つい先日、うちの近所で小学生の子どもが自転車で飛び出して、車と接触する事故がありました。幸い、大きな怪我には到りませんでしたが、こうした事故は後をたちません。子どもをめぐる事故や怪我などの状況についておたずねします。

 1つに、市内の小学生・中学生が関わる交通事故などの状況について、事故の件数、内容の内訳等お示しください。

 2つに、子どもたちの交通事故は、増えているのか、減っているのか、また、事故の多い学区にはどのような特徴があるのか、うかがいます。

 3つに、自転車通学の中学生が利用している、道路の安全対策についてうかがいます。子どもたちが通る交差点や、道路の安全対策に関する学校などからの要望にどのように対処しているのかうかがいます。

4、インフルエンザ対策について

 今年もインフルエンザの季節になりました。昨年の新型インフルエンザ対策は、春先から成田空港での大掛かりな対応に始まり、侵入対策や罹患患者の受け入れ体制なども含め、医療機関・行政・学校や保育所、高齢者施設などでの対策や、計画的な予防接種スケジュールなども組まれました。予防接種ワクチンの不足もあって、現場は混乱と不安で落ち着かない状況が生まれました。

 今年は、昨年ほどの流行とは言えませんが、インフルエンザによる死亡者も発生しています。そこで、うかがいます。

 1つに、今年のインフルエンザの傾向とその対策についてうかがいます。

 2つに、流行に備えた十分なワクチンの準備はされているのかうかがいます。

 3つに、昨年度、高齢者のインフルエンザワクチンの接種費用は1000円から1500円になりました。費用負担の増額による、ワクチンの接種率に変化はあったのか、お答えください。

5、公園の整備について

 市民の身近な憩いの場として、また地域のコミュニティーの拠点として、小さい子どもから、高齢者まで幅広い利用が目的とされる公園についてうかがいます。

 1つに、公園施設の改修の考え方についておたずねします。

 2つに、今現在は、公園遊具の交換を中心に進めているようですが、第2次5か年計画での遊具交換の進捗状況と今後のスケジュールについてお示しください。

 3つに、市内には健康遊具の設置された公園はいくつあるのか。また、今後の整備についてどう考えているのか、うかがいます。

 以上で1回目の質問を終わります。

<2回目>

1、市民サービスについて

 市民センターと連絡所は、政令指定都市移行に伴い、平成4年の区政にあわせて設置されましたから、ほぼ、20年経過することになります。

 連絡所のある花見川区こてはし台や長作、若葉区大宮台などの地域の高齢化率はどのぐらいか。担当課に調べていただきました。

 こてはし台連絡所の近隣にあたるこてはし台1丁目から6丁目は40.0%、大宮台連絡所の近隣の大宮台1丁目から7丁目までは41.9%とのことでした。千葉市の高齢化率の平均が20.01%とのことですので、高齢化率は約2倍です。

 こうした地域は、戸建て住宅が中心の地域で、これから新しい住宅などが建設されて、住民が急に増える計画もなさそうです。そして、今現在、高齢者二人だけの世帯や一人暮らしの世帯で、子どもたちとの同居などがすすむことも、社会の流れから見て考えにくいと思います。

 高齢化の進んだ地域で、バスや電車などの公共交通が近くになくて、自家用車にも乗れないという方が、区役所や市役所まで行かなくても、必要な書類や、手続きができるように、改善を求めてうかがいます。

 市民センターで行なっている業務のうち、連絡所でも取り扱いが可能になるものはあるのでしょうか。

 区役所の設置に伴い、検見川と幕張の地区市民センターが2ヶ所廃止され、連絡所は、西都賀・桜木・真砂・高洲・穴川・稲毛・おゆみ野の7ヶ所が廃止となりました。

 理由は、廃止とする見直し基準が、「(1)区役所からの距離がおおむね2キロメートル以内であること。(2)区役所からの時間・距離が公共的交通機関を利用して、おおむね30分程度におさまる地域的範囲であること。」とされたからです。

 つまり、今残っている「市民センター」と「連絡所」は、この見直しの基準からはずれた地域として、区役所から遠く、しかも時間もより多くかかるということです。

 高齢化が千葉市の平均を大きく越えていることを考えれば、改善を先延ばしにはできないのではないでしょうか。

 「保健や福祉の関係も取り扱ってほしい」という要望もうかがっています。「連絡所」の取り扱い業務を増やすことと合わせて、「市民センター」の役割の充実も検討していただくことを求めておきます。

2、学校給食について

 (1) 学校給食の調理業務委託についてです。

 民間委託の目的と、委託校での給食の感想についてうかがいました。他の自治体で先行して民間委託を導入したところでは、様々な矛盾や問題点が指摘されているようです。民間委託による一番の違いは、市の栄養士が直接調理員に指導できないことです。「給食調理業務はあくまで栄養士の指示に従い、その指揮監督のもとで行なうべき業務」との文部省体育局長通知がありながら、「民間委託」のもとでは栄養士は、調理員に対して文書指導や事前の指導に限られてしまいます。

 1、うかがいますが、委託校では、栄養士の指示どおりの給食が作られたのでしょうか。給食が手のかからない献立になっていないでしょうか。また、アレルギーのある児童への対応は、引き続き行なわれているのでしょうか。

 2、調理の失敗や異物の混入など、現場での混乱はなかったのでしょうか。

 3、調理員についてですが、委託校の調理員の研修はどのように行なわれているでしょうか。また、調理員の途中退職など入れ替わりはあったのか、うかがいます。

 4、来年度、調理業務民間委託予定の対象校18校の、児童・保護者への説明はどのように行なうのでしょうか。

 5、調理業務の委託は始まってから1年も経っていません。他の自治体で民間委託に踏み切ったところでも中止しているところがあります。十分な検証なしで、次の委託に取りかかっていいのか、見解をうかがいます。

 安全・安心で魅力的な給食の提供が行なわれているとの認識で、今後も給食の調理業務委託を進める計画とのことです。

 学校給食は「学校給食法」で教育であると位置づけられています。そこでは、調理の技術はもちろん、子どもたちの給食作りに対する心構えや意欲、食育の取り組みへの工夫や努力なども必要となります。また、教育現場の一員としての気概を持って仕事に取り組むことも期待されます。

 もともと、正規の調理職員を採用せず、非常勤職員で補充し、栄養士が調理員の仕事までしなくてはならないような体制にしていたことが問題ですが、今後、千葉市の学校給食を担う専門職としての学校給食調理員、学校給食を生涯の仕事とする人を育てなくてもいいのでしょうか。検証も十分されたといえないまま、来年度の委託を進めることに、疑問を持たざるを得ません。

 (2)つぎに、学校給食と食育についてです。

 平成18年度から「農家と小学生の交流」として行なっている出張授業は年間約4回おこなわれ、小学生3年生を対象に、学年ごとに直接話を聞いているとのことです。

 1、これまでに、何校で実施し何人の児童が出張授業を受けたことになりますか。

 2、とても有意義な取り組みだと思いますが、小学校の全体数から見てまだまだ少ないと感じます。もっと回数を増やせないのでしょうか、増やせないとすればその理由は何でしょうか。

 3、それでは、中学生への食育にはどのように取り組んでいますか。

 4、自給率を高めるために、主食である米飯給食を週3回から回数を増やす予定はありませんか。

 学校における食育の推進にも、いろんな方法があるかと思います。子どもたちが、直接野菜作りや米作りなどを体験して、見て触って感じることを大いに取り入れるべきだと思います。「作物を植えて、世話をして育て、それを調理して食べること。」この経験は自分のものとして、大人になっても忘れず後々までしっかりと心に残るものとなります。

 市内でも、積極的な学校は「サツマイモ、大根、春菊、ほうれん草、小松菜、チンゲンサイ、ミズナ、サトイモ、にんじん、落花生、大豆、、ソラマメ、サヤエンドウ」など多種類の野菜や、根菜の栽培に取り組んでいるようです。

 中学生になると部活動や学習など多忙で、ゆっくりと食について考える機会が持ちづらくなりますから、小学校の時期に是非力を入れてこうした活動を広めることを求めておきます。

3、子どもの安全について

 (1) 夜間の通路の照明についてです

 西小中台小学校についてうかがいます。西小中台小学校から道路へとつながる通路は、校舎と道路に挟まれ人通りもほとんどなく見通しもききません。秋から冬の時期は子どもルームから帰宅する時間には真っ暗です。

学校開放で、体育館の夜間使用もされていますが、暗い中目を凝らして転ばないように歩いているとのことです。そこで、うかがいます。

 1、外灯にはどんな種類があり、それぞれの設置費用はいくらでしょうか。

 2、現地調査の上、子どもの安全を第一に考え、早急に取り付けるべきと考えますがどうですか。

 写真でご覧いただいたように、校舎の向きや立地の関係で、夜はほとんど光が入らない場所です。費用も、センサー式ならさほどかからないようです。早急に外灯の設置を進めるよう求めます。

 (2) 自転車通学路の改善について

 み春野団地から、自転車通学している生徒の安全についてです。こてはし台中学校の生徒の在籍数は403人で、そのうち自転車通学の生徒は、  人です。自転車で通学する生徒は、ほとんどがみ春野団地からの生徒ですが、宇那谷町からこてはし台まで、小学生とは全く別の道を通って登下校します。(スクリーンで説明)

 実際に、自転車で通学路を通ってみました。車との接触事故の危険が心配される交差点をいくつも通る道で、見通しの良くない坂道や、段差のある小道、16号線の下を通るトンネルなどもあり、舗装していないので雨が降ると滑りそうな場所もありました。先生方が分担して、登校時間帯に危険性の高い交差点に立って、生徒に注意を呼びかけているとのことですが、自動車の運転手向けの注意看板などは少ないように感じました。そこでうかがいます。

 1、み春野団地の生徒が、こてはし台中学校まで自転車で通う道路の、およその距離と通学時間をうかがいます。

 2、自動車の通る交差点を4箇所ほど横切りますが、生徒が通るのに安全性が確保されているとの認識か、うかがいます。

 3、交差点には道路標識や注意喚起の看板などの設置をしてはいかがか。

 4、学校での子どもの安全対策はどのように取り組んでいるのか。

 5、登校時、交差点の見守り活動のための、安全対策員の配置など検討し、配置してはどうか。

 現在の通学路以外に、み春野からこてはし台中に通う道は見当たりません。ずっと遠回りするか、歩いて通うかになります。

 車との接触事故が常に心配される交差点の安全対策は、今一度きちんと調査して対応を求めておきます。

 民家の敷地部分などもあって、全体をすぐに改善させることは、容易でないことがあるかと思いますが、側溝の蓋かけや段差の解消など危険なところは何らかの対応が必要ではないかと思います。

4、公園整備について

 身近な公園も高齢者の健康遊具などが設置され、多くの市民に利用されています。しかし、30年〜40年も前に作られた公園は、その多くが段差や敷石などででこぼこしていて、歩行に支障のある方には利用しにくい状況です。今は、生活のあらゆる場面でバリアフリー化が進められています。(スクリーンで説明)

 さつきが丘の西公園も、階段を下りたところに石を敷き詰めたスペースにベンチや遊具があって、利用できる方が限られています。

 この西公園にはトイレがあるのですが、その改善要望として、「数を増やし高齢者や女性も使いやすくしてもらいたい」と地元の住民や公園利用のスポーツ団体のみなさんと申し入れをしています。トイレの改善とあわせ、車椅子や杖などを使っている方も利用できるように、スロープの設置や段差の解消も行なうことを要望して質問を終わります。