野本信正議員の予算組替動議提案説明

2013.3.15

写真 日本共産党市議団を代表して、予算組み替え動議について提案理由の説明を申し上げます。

 提案の主旨は、新年度予算を市民生活向上と、福祉の充実に転換することであり、必要な財源を確保するために、大型開発などの予算を大胆に見直す事などであります。

 そして循環型公共事業など千葉市元気サイクルを進めて、市民に夢と希望、活力と元気を示す事のできる予算に組み替えることであります。

1、組み替えの理由について

 熊谷市長の提案した新年度予算は、財政再建最優先、市民サービスカット、大型開発継続の予算であります。市民サービスカット・公共料金値上げでは、任期中3度目の国民健康保険料値上げなどと併せて、千葉市政上初めての家庭ごみ有料化を押しつけ年間6億7,000万円の負担増の予算です。

 財政健全化を最優先する熊谷市政4年間の市民サービスカット・公共料金値上げで、合計80億3,595万円の福祉後退は市民に重くのしかかって市民生活を苦しめています。

 深刻なデフレ不況の下で苦しめられている市民生活に、追い討ちをかけるような熊谷市長の新年度予算を、市民生活向上と福祉の充実に転換する事は、大多数の市民の願いに合致すると思います。

2、組み替えの財源について

 1に、大型開発の予算、千葉駅西口再開発、蘇我スポーツ公園など5事業に係る予算合計51億3,300万円を思い切って見直す。

 2に、国直轄事業負担金や、港湾事業など県事業負担金の中止をもとめる。

 3に、不公平な扱いを受けている県単独事業補助金14億円余の是正。

 4に、資本金10億円以上の大企業に係る法人市民税を、制限税率一杯の課税をする。その他であります。

 以上合計約97億円のうち補助金などを差し引いた54億円を組み替え財源とする。

3、組み替え事業について

 提案した動議に記載のとおりですが主なものを申し上げます。

(1) 家庭ごみ有料化中止で新年度分4億9,684万円の市民負担の中止。

(2) 災害時要援護者支援の施策を推進と条例制定など防災・減災の予防対策を強め、安心・安全の街つくりを進める。

(3) 熊谷市政4年間にカットされた市民サービスのうち、難病見舞金や、敬老会補助金など切実な願いを復活させる。

(4) 国民健康保険料の値上げを中止し、一世帯1万円の料金引き下げを行う。そのために必要な財源15億円は、市債管理基金から借り入れて、先に提案した組み替え財源で賄えた場合は借入れを中止する。

(5) 子ども医療費無料化を当面小学校卒業までに拡大する。財源は不公平な扱いを受けている県単独事業補助金の補助率1/4を1/2に是正を求め、県が応じない場合は、幕張メッセ負担金など県事業負担金の支出を中止して賄う。

4、市民が元気になる予算に

 最後に組み替えを行って、市民が元気になる予算にすることであります。

 熊谷市長の新年度予算および、新年度を含めた4年間の予算と市政運営は、大型開発に207億円も注ぎ込みました。

 熊谷市長が、「千葉駅周辺が賑わう千葉都心開発と、幕張新都心の新たな開発で、千葉市が活性化する」といくら叫んでも、それで喜ぶのはごく一部の人であり、ほとんどの市民には何の影響もありません。

 一方市民に対しては、財政健全化を最優先で市民生活・福祉を80億円も削り込んできました。財政が厳しいからといって「あれもカット」「これも値上げ」では、市民は市政に対して期待がもてずに元気も失います。

 市職員は熊谷市長による給与と退職手当ての大幅カットで、モチベーションを低下させています。

 市民が元気になる予算編成が今こそ求められています。

大型開発継続の予算や、高齢者の福祉を削って他に回すことは止めて、国民健康保険料一世帯1万円引き下げや、当面小学校卒業までの医療費無料化はじめ、子育ても、高齢者福祉も充実し、地域経済が元気にすることです。

 以上、市民に夢と希望、活力と元気を示すことのできる予算に組み替えることを求めて、提案理由の説明を終わります。