もりた真弓議員の一般質問



2014.3.11

1、ごみ問題について

写真 「家庭ごみ手数料徴収制度」が2月1日にスタートし、可燃ごみ回収日初日には、町内自治会のみなさんや市職員による早朝啓発が実施されました。自治会の91%にあたる地区で行われたとの事ですが、従来の古いごみ袋で出された場所では、残されたごみ袋がカラスや猫に荒らされました。
 今回の「家庭ごみ手数料徴収制度」は、これまでの6倍も高いごみ袋を市民に購入させて、家庭ごみの排出抑制につなげようとするものです。私ども日本共産党千葉市議団は「負担増ではごみは減らない」「プラスチックの分別こそ取り組むべき」と何度も主張してきました。
 新制度移行前の「市民要望アンケート」には「(有料化に)怒っている。市民サービスどころか有料化して(市民を)困らせている」「(袋が変わっても)家庭ごみの絶対数は同じ。分別を徹底して無料化することが市の仕事である」「一般家庭のごみは有料化したからと言って、目立って減らせるものではない」「まず行政の方で、分別・抑制に取り組みその効果を見てからではないのか」「市民は紙及び資源ごみの分別にはずいぶん協力しているつもりでおります」と言った意見が多数寄せられていました。そこでうかがいます。
 1は、千葉市はこうした市民の声に耳を傾けず、「家庭ごみ手数料徴収制度」を強行させたことで、今後のごみ行政に対する信頼を損ねたと思わないか、おたずねします。

 2は、不燃ごみ回収についてですが、傘は何本かまとめて出すと、回収してもらえないとのことで苦情がよせられています。「(市から)20リットルの袋がなければ10リットルの袋を2枚貼って出してくれと言われた。」「袋の分だけ余計にごみを出していることにならないか。」などの率直な疑問も出されています。
 傘一本につき20リットルの袋一枚といった回収方法はやめて、以前のようにするよう求めますがどうか、うかがいます。

 3は、新たに始まった支援制度や、併せて実施する施策についてうかがいます。満3歳未満の乳幼児や、高齢者・障害者でおむつ給付事業によりおむつを受給している方など、紙おむつ等を使用する方がいる世帯に20リットルの可燃ごみ指定袋を配布しています。これには「袋が小さすぎる」「20リットルではすぐにいっぱいになってしまう」「せめて30リットルの袋にしてほしい」などの意見がでています。紙おむつ等を使用する世帯へ配布する指定袋を20リットルにしたのはなぜか、20リットルの袋でなければ支障があるのか、袋のサイズは選べるようにしたらどうか、お答えください。

 4は、ごみ出し支援事業ですが、自ら家庭ごみをごみステーションに出すことが困難な、高齢者・障害者世帯のごみ出しを行う団体に補助金を出して、町内自治会、老人クラブ、PTA、地域団体などの非営利活動団体が、週1回以上支援対象世帯の自宅前などから収集し、地域のごみステーションへ排出する事業です。昨年の12月から団体の登録申請の受付をしていますが、2月末現在18団体で申請され、実際に利用している方は46人とのことです。「事業の仕組みがよくわからない」「実際にごみ出しをしてくれる人が見つからない」などの意見が寄せられています。
 実際に利用している方が46人で、ごみ出しで困っている方に十分行き届いていると言えない。必要な人が利用できるよう対策を求めるがどうか。

 5は、ごみの分別・排出ルールを守らせるために、昨年6月から各自治会の推薦を受けた人と自治会のない地域には3名までの不法投棄監視員を委嘱し、市民が市民を監視するシステムを取り入れました。地域によって格差が生まれ、プライバシーの侵害につながり、熱心に厳しく追求するあまりトラブルや住民の関係悪化などを引き起こすことが心配されます。
 出されたごみの中身まで確認して指導するという方法、しかも地域で監視する方法に問題はないのか、うかがいます。

 6は、「家庭ごみ手数料徴収制度」の実施によるごみの減量効果がどうであるのかの判断は、まだ先になると思いますが、これまでごみ減量に積極的に関わり努力してきた方ほど、今回の強引ともいえるやり方に対して意見をもっています。
 ごみ減量の最大の協力者である市民から、あらためて意見を聞く場を設けてはどうか、うかがいます。

 7は、市民は、行政は市民にばかりごみ減量の成果を求めるのではなく、その他の施策にも取り組み、さらなるごみ減量策を講じることを求めています。
 家庭ごみ以外で取り組む事業系ごみの減量や、家庭ごみのプラスチック製容器包装の分別による「焼却ごみ減量」取り組むことを求めるがどうか。

2、公共用地・施設について

(1)学校統廃合による跡施設と跡地について
 その1は、旧花見川第五小学校跡地についてうかがいます。
 第一次学校適正配置による統廃合で、廃校になった旧花見川第五小学校の校舎は、耐震性に問題が発生したため急きょ千葉市が解体撤去を行い、現在は更地となっています。(写真旧花見川第五小学校校舎解体時・撤去後)今後、この跡地を地域の貴重な公共用地としてどう利活用するのかが問われています。
 1つに、千葉市はこれまで旧第五小学校校舎の撤去について、校舎跡地を売却して解体撤去の費用に充てるとのことでしたが、その方針は変わっていないのか、おたずねします。
 2つに、千葉市はまちづくりの観点から、7000世帯を超える花見川団地と近隣住民のために、どんな使い方がふさわしいと考えるのか、うかがいます。

 その2は、花見川第二中学校についてです。
 第2次学校適正配置により、花見川第一中学校と花見川第二中学校の統合が決まりました。統合時期は平成27年4月とし、花見川第二中学校は廃校になります。そこで、うかがいます。
 天戸中学校と隣接した花見川第二中学校の校舎及び体育館など跡施設をどのように活用しようと考えているのか、今後のスケジュールについてお示しください。

(2)公民館について
 老朽化した犢橋公民館は、花見川区犢橋地域の数少ない公共施設であり、公民館の改築計画が示されました。犢橋市民センターと統合し、現在公民館のある場所に複合施設として新たに建設し、平成30年に新施設として供用開始となる計画ですが、
 1つに、今回の改築計画は、千葉市の「公共施設の見直し」に基づいて行われるものか、うかがいます。
 2つに、エレベーターや多機能トイレの設置などは当然ですが、犢橋地域の貴重な公共施設として、住民の要望に応えた設備にするべきです。
 整備方針では、低コスト・コンパクトな施設としていますが、洋室・和室、に加えて調理室や図書室など、公民館としての機能が果たせる施設になるのか。
 3つに、犢橋公民館が解体されるのは平成27年度末の予定です。平成30年度に新施設としてスタートするまでの2年間はどのような対応をするのか、お答えください。

3、花見川区の諸問題について

(1)交通問題について
 花見川区北部の地域では、通院や買い物の際の有効な移動手段の対策がないまま、年々高齢化が進んでいます。こてはし台では65歳以上の高齢化率で50%を越える地域もでてきました。今後も、高齢になり自家用車を手放さざるを得ない世帯は急激に増えていきます。
 花まわる号の運行はありますが、循環する間に料金は高くなります。「生活交通の確保」として低料金の「足」の確保は切実です。コミュニティバスのように安価な、しかも機能性の高いきめ細かな対応が望まれています。
 また、区役所へ行くために、新検見川の北口ロータリーで一度乗り換えが必要な地域があります。さつきが丘や朝日ヶ丘、畑町のエリアと、こてはし台、三角町、千種町方面からのエリアは、「乗り換え時に、再び初乗り運賃を支払うしくみで、2重に負担をしていると感じる。」という意見を寄せていただいています。地域の方とバス会社に交渉に行きましたが、対応は図られていません。そこで、うかがいます。
 1つに、公共交通が十分といえない花見川区の地域で、高齢者や障害者に対応したデマンドタクシーなどを導入し、地域住民の声を活かした有効な交通施策を行うべきではないのか、うかがいます。

 2つに、区役所に直行できる経路を検討するか、初乗り運賃を差し引いて払うしくみを作るなど、利用者の声に応えるよう、バス事業者に改善を求めるべきと思うがどうか。

(2)道路の拡幅について
 1つに、以前から要望してきた横戸町23号線の道路の拡幅が、用地取得の完了したところから、暫定整備ではありますが、目に見える形で進んできています。これまで乗用車のすれ違いにも困難だった道路は、車の往来も以前にも増して多くなっています。一刻も早い拡幅が望まれています。この道路拡幅の見通しについてうかがいます。

 2つに、柏井橋の架け替えに向けて、仮橋が設置され工事が進んでいます。新しい橋は、歩道も整備され自転車や歩行者が安心して渡れるようになるとのことです。柏井橋をはさんで国道16号へ抜ける道と、花見川公民館の脇に抜ける道は、S39年に都市計画道路として決定されています。また、柏井高校から京成大和田駅へ抜ける道も「都市計画道路の見直し素案路線図」で1部区間を除き「計画存続」となっています。それぞれ、いつまでに整備完了する計画なのか、うかがいます。

 以上で、一回目の質問を終わります。

<2回目>

都市計画道路について
 1、柏井町三角町線は、千葉市も事業の必要性を認識しているとの事であれば、すぐに計画策定に取り掛かることを求めますが、どうですか。

 2、都市計画道路の完成までは、小・中・高校などの通学路としての安全性を確保するために、歩道の整備を早急に行うよう求めますが、いかがですか。

公共施設と公共用地
 1、旧花見川第五小学校跡地は、「高齢化等様々な地域課題への対応」や「地域づくり等に資する施設のために活用を図る」との住民の要望が担保されない場合は慎重に協議を重ね、期限を区切って売却に踏み切ることをしないよう求めますが、明確にお答えください。

 2、校舎跡地の活用方法が決まるまで、当面は屋内運動場と校庭と同様に開放し、グランドゴルフや野球、サッカー等のスポーツで有効に使ってもらってはどうか。

 3、犢橋公民館は、建て替え新築する犢橋公民館では、これから設計も含めて取り組まれます。市民センターと公民館の複合施設で、3.11以降初めて建替えされる施設として、防災の視点でもふさわしい施設になるよう求めますが、いかがですか。

ごみ問題
 1、「来年度、インターネットモニターアンケート調査を予定している」とのことですが、「手数料徴収制度の効果の検証」をどのように行うのか、うかがいます。

 2、ごみ袋に処理手数料を上乗せすることが、ごみの減量になるという市の主張は、市民に受け入れられていないのではないですか。市民への家庭ごみ手数料徴収の負担増だけで減量する考えを、改めることを求められていると思いませんか。

 3、傘等の不燃物回収では、手数料を徴収することが目的のような回収の仕方には、市民の理解は得られないとおもいませんか。以前の回収方法に戻すことを再度求めます。お答えください。

 4、3月に入って「45リットルのごみ袋を買いに行っても、どこの店頭にも置いていない」という状況が、市民から寄せられています。ごみ袋が不足している実態と原因、対策についてうかがいます。

 5、焼却ごみ3分の1削減の残り11,000トンを「家庭ごみ手数料徴収制度」だけで実現できるのか。

 6、プラスチックの分別については、容器包装リサイクル法の国の動向を注視するとのことだが、手数料徴収で予定されている約7億円をプラスチック分別の費用へと回し、千葉市も行政として積極的に取り組む姿勢を市民に示すことを求めるが、どうか。