野本信正議員の議案質疑



2014.6.11

写真議案第76号 専決処分

 家庭ごみ有料化に伴う指定袋、45リットル袋が不足したため5,592万枚追加製造するもので、製造委託料、保管管理委託料、販売委託料の合計6億2,900万円を補正するものである。 
 1、不足になった理由について、(1)45リットルサイズの購入が多かった。(2)消費税率引き上げ前のまとめ買。以上2点の理由を説明しているが、いずれも消費者市民だけに原因があるのか。千葉市当局としての事前の見通の甘さがあったのではないか。
 2、H26年度の製造委託の入札結果と、一枚あたりの平均単価は。また、どこで製造しているのか。
 3、H25年度の製造単価と、今回の一枚あたりの単価の違いは。
 4、製造委託料5億2,475万円支出は予定外であるが、製造する会社の利益がそれだけ増えることなのか。
 5、歳入家庭ごみ処理手数料補正18億5,100万円は、当初予定より大幅な増額だが、消費者市民の負担がそれだけ増えることになるのか。
 6、指定袋の容量別種類について、市民からの声を適格に把握して対応することが求められていると思うが、今までの経緯を踏まえて改善することはあるのか。
 7、高齢者夫婦世帯や一人暮らし世帯からは5リットル袋の希望もあるがどうか。

議案第77号 専決処分 国保会計

 1、累積赤字99億円のため繰り上げ充用が提案されているが、99億円に及ぶ累積赤字の原因はなにか。
 2、収支不足に対する法定外繰入金の推移は
 3、国庫支出金の増額を求めてきたが実績は
 4、単年度収支がH23年度より黒字になってきた原因は
 5、滞納処分について
 (1)差押え件数の推移は
 (2)H25年度差押え対象財産ごとの差押え件数と金額は
 (3)差押えによって生活苦に陥る実態は
 (4)処分停止件数の推移とその理由は
 6、国保料軽減世帯の割合は、10年前との比較は
 7、国保加入世帯の所得水準別の割合は 
 8、国保料の所得に対する割合を100万円、200万円、300万円で示されたい。

議案第79号 専決処分 権利の放棄

 千葉県信用保証協会に対する回収納付金を受け取る権利の放棄とは、中小企業再生支援協議会によって、千葉市が損失補填金と回収納付金の差額2,009万円の権利を放棄することで、当該事業所A社の再生が見込まれるとのことだが、その見通しについて問いたい。
 1、中小企業再生支援協議会の性格と、どんな経緯でできたのか。また再生支援の基準はなにか、A社の再生支援クリア状況は
 2、A社の負債総額は 
 3、A社の事業規模、従業員数、家族数及び全体の影響額は
 4、A社が再生されない場合影響を受ける関連事業所や従業員数、家族数及び全体の影響額は
 5、A社が再生されない場合千葉市への税収影響額と、再生された場合千葉市への税収見込みは
 6、千葉市における今までの事例はあるか。
 7、千葉県中小企業再生支援協議会の県内における、再生支援の実績は

議案第80号 一般会計補補正予算

 1、農業被害 大雪による被災農業者支援
 (1)大雪による農業被害の概要について、件数、主な農畜産物、施設損壊および農畜産物の被害総額は。
 (2)被害を受けた施設の復旧支援予算によって、施設は元どおりになるのか。
 (3)施設復旧に対する支援はあるが、施設損壊による農畜産物被害には支援がないのか。その分は生産者が泣くことになるのか。
 (4)施設が復旧された場合、施設損壊以前と同様の収入が得られるようになるまで、どのくらいの期間がかかるのか。

 2、社会保障・税番号制度に係るシステム整備
 (1)マイナンバー法案の国会審議で政府は、番号制のネットワーク構築に3千億円、稼働費用に年間300億円見込んでいると答えていますが、千葉市はシステムを整備して稼働する費用の総額を、どのくらいと見込んでいるのか。
 (2)費用対効果についてはどうか。
 (3)社会保障・税番号制度に係るシステムに登録する、一人あたりの個人情報は何件か。
 (4)システム整備は、マイナンバー法19条が、特定個人情報の提供を原則禁止していることをどのようにクリアするのか。
 (5)一方で「その他政令で定める公益上の必要があるとき」には提供できるとしているが、認められた主な法律はなにか。
 (6)その法律に基づいて請求された場合は、本人に断りなく提供するのか。 
 (7)提供する場合「特定個人情報保護委員会」のチェック対象になるのか。
 (8)千葉市は、市民にとっては番号悪用の危険が生まれ、個人情報漏洩のリスクが高まるなど不利益しかない制度を、なぜすすめるのか。

 3、新内陸最終処分場水処理能力改善について
 (1)最終処分場放流水から検出された放射能物質名はなにか。また、人体にどんな影響があるのか
 (2)放流水から検出された原因は何か。
 (3)施設を改修することによって放流基準をクリアできるのか。
 (4)以前に放流水から基準を上回る放射能物が検出されたことはないか。
 (5)これまでの対応はどうしていたのか。またその経費はどのくらいか。
 (6)補正予算の1億9千万円の財源内訳は。
 (7)放流先の調査はしているのか。
 (8)最終処分場周辺地域で心配の声があるのでお知らせを

議案第82号 千葉市職員定数条例の一部改正

 1、職員定数の改正
 (1)今回の増員により、青葉病院の一部休止病床の再開ができると聞くが、その内容について
 (2)一部休止病床の再開で、患者へのサービスがどのように改善するのか。
 (3)30人の増員中看護師は23人と聞くが、青葉病院の看護師の充足率は。
 (4)看護師確保の見通しについて
 (5)議案第81号で救急棟の整備が提案されているが、これに伴う病院職員定数の改正は必要ないのか。

議案第83号 千葉市市税条例一部改正について

 1、軽自動車税の税率改正
 H27年度新規取得の標準税率を1.5倍などに引き上げるもの
 (1)千葉市の四輪軽自動車及び、自動車の登録台数が何台で、そのうち軽自動車は何台何%か。
 (2)千葉市の軽四輪の、乗用車と貨物用車の割合、軽自動車を利用する市民が多い理由は。 
 (3)乗用自家用車の場合幾らから幾らに引き上げその額は。
 (4)貨物用自家用車の場合幾らから幾らになり引き上その額は。
 (5)営業用の軽四輪車の税率が、低額に押さえられてきた理由は何か。
 (6)現在千葉市の四輪軽自動車の台数は何台で、その税額を単純に新車税額の引き上げ率で計算した場合、引き上げ額は幾らで、現在の税額との違い及び引き上げ率は
 (7)重課制度は、車が古くなっても大切に使う努力を拒むものでないのか。

議案第86号 千葉市火災予防条例の一部改正

 京都府福知山市花火大会での火災事故を受けて、屋外イベント会場における対策を行うもの
 (1)京都府福知山市花火大会での火災事故をテレビで放映したが、余りにもズサンで初歩的なミスであるが他にも行われていたことだと思う、これに対する指導と改善はどうするのか。
 (2)火災の危険性の高いイベント会場等において、消火準備を義務付けるとは、具体的にどのような規制なのか。
 (3)千葉市内での祭礼、縁日、花火大会、展示会その他多数の者の集合する催しは年間何か所ぐらいあるのか、その中で対象火器具等を使用する露店、屋台その他これらに類するものは、何店舗ぐらいあるのか。
 (4)条例改正の趣旨を対象者にどのように伝え徹底するのか。
 (5)イベント会場等に消防職員が巡回指導することもあるのか。
 (6)条例制定後、事故が起こった場合には行政にも責任は及ぶのか。

議案第87号 千葉市文化交流プラザ設置管理条例の一部改正について

 (1)本施設の累積赤字額は。
 (2)赤字の原因施設を廃止して、3年間独立採算での収支見通しは。
 (3)赤字の施設を利用している市民の意見を聞いたのか。
 (4)施設が無くなった時利用者に、どこを利用するように誘導するのか。
 (5)ホールの利用は、土曜・日曜・祝日などは利用率が高いと思うが。
 (6)参考までに、市民会館、文化センターなども土曜・日曜・祝日などは利用率が高いと思うが。
 (7)老朽化した市民会館との再構築をすすめるとのことであるが、その内容の説明を。
 (8)新ホール建設場所は、本庁舎再整備やスポーツ施設再整備と合わせて検討と、説明しているがその内容は。 

議案第88号

 千葉市地区計画の区域計画建築物の制限に関する条例の一部改正について
 (1)ちばリサーチパークの地区整備計画の区域が定められたが、千葉・佐倉両地域の当初計画に対して、現在の到達状況は。
 (2)予定どおりに住宅建設が進まなかった理由は。
 (3)都市計画決定された地区整備計画によって今後の見通しは。
 (4)千葉市への影響は、リサーチパーク周辺地域への影響は。

議案第93号 議決事件の一部変更について

 (千葉市営住宅宮野木町第1団地第二期建替事業建築主体工事に係る工事請負契約)(1)契約金額変更のインフレスライド増額の説明について。
 (2)残工事の変更金額は何%アップしたのか。
 (3)第二期建替事業の概要は。
 (4)契約変更による工事進捗の影響は。
 (5)工事全体の進捗状況は。入居可能日時は。

2回目

議案第76号 専決処分

 ゴミ袋が不足になった理由について、千葉市としての事前の見通の甘さがあったことを認めたようだが、今後も真摯な対応をするように求めておく。
 1、製造しているところが中国、タイ、ベトナムと、98%が外国である。配送も日本通運という大手である。家庭ゴミ有料化以前の指定袋はどこで製造していたのか。千葉市内業者もあったはずだがどうか。
 2、家庭ゴミ有料化で市民に多額の負担を強いての事業なのに、市内業者に還元することがなぜできないのか。
 3、市の事前の見通しの甘さも原因で、予定外の製造委託料5億2,475万円支出及び、歳入の家庭ごみ処理手数料補正18億5,100万円となった。
 H26年度予算の説明で市は、家庭ゴミ有料化に伴う市民負担は年間7億6,600万円と説明したが、今回の製造委託料及、家庭ごみ処理手数料の増加によって、26年度の市民負担はどのように変化したのか。
 4、指定袋の容量別種類についての適格な対応は、何時になるのか。ゴミの排出が少ない家庭の場合であっても、指定袋いっぱいになるまで保管しておくわけにはいかない。夏場はなおさらである。5リットル袋製造など、迅速な対応を求めるが。

議案第77号 専決処分国保会計

 1、累積赤字99億円のため繰り上げ充用が提案されているが、99億円に及ぶ累積赤字の原因は、収支不足に対する法定外繰入金が、H20年度約40億円に対して、H21年度0円、H22年度も0円と、2年間連続繰入をしなかったためであることを認めた。
 市長が繰入金を2年間も0にして莫大な累積赤字を増やししておいて、国保料を毎年値上げするのは、市民・被保険者に対しての責任転嫁ではないのか。
 2、赤字の原因が繰入金を減らしたことを認めたのだから、収支不足に対する法定外繰入金を増やして、累積赤字解消することを求めるが。
 3、単年度収支がH23年度より黒字になってきた原因と滞納処分について
 差押え件数の推移はH21年度14件に対して、H25年度1,301件と100倍近く増えている。差押対象財産も預貯金、生命保険、給与などにおよび、市民を生活破壊に追い込みかねない事態ではないのか。
 4、悪質な滞納者は別として、多くの市民は国保料が高すぎて払いきれない実態を踏まえて、親切な対応を求めるが。
 国保料の所得に対する割合100万円の所得で国保料は11.5%、 200万円の所得で国保料は10.4%、この他に介護保険料、光熱水費、家庭ゴミ手数料、8%の消費税など支払うと、生活費はわずかしか残らない。その中から医療を受ける時は3割負担のため、病気でも医者にいけない。この実態を承知して国保行政をしているのか。
 5、国民健康保険の使命は何か。現状では使命が果たせないが。支払い可能な国保料にして、市民の医療を受ける権利を保障し、その結果重篤化を防ぎ、もって医療費を削減することが必要なのではないか。

議案第79号 専決処分権利の放棄

 経済状況が厳しいもとで、中小企業を再生させることは大事なことと思う。
 しかし、多額の市民の税金を投入する事業であるだけに、市は説明責任を果たさなければならない。
 (1)2,009万円の権利を放棄することで、当該事業所A社の再生が見込まれる確かな見通しはあるのか。重ねて質しておきたい。

議案第80号 一般会計補補正予算

 1、農業被害大雪による被災農業者支援
 (1)大雪による農業被害は千葉市ではまれなことであり、それだけに適切な対応が望まれる。施設損壊による農畜産物被害によって農業への意欲が後退することがあれば、千葉市農業の今後に影響を及ぼす。千葉市独自の支援はないのか。
 (2)大雪による農業被害の全体が掌握されているのか。もし漏れていた場合は、追加支援をすべきだが。

 2、社会保障・税番号制度に係るシステム整備
 (1)必要経費が見込めない、したがって費用対効果は分かるはずがない。つまり市民へのメリットが精査されないまま事業推進することが認められるはずがない。こんな事業を政府が求めるからやるというのでは無責任ではないのか。
 (2)一人あたりの個人情報の件数の質問に、「件数を明確に把握できない」との答弁であったが、そもそもこの制度はなぜ必要なのか。制度導入の必要性について政府は「行政の効率化に共通番号制が不可欠」としているが、国会答弁では「現在その機関が使っている番号を使う場合もある」と説明していて、制度導入の必要性の根幹がぶれていて、必要性が無いことを示していると思うがどうか。
 (3)千葉市の場合、独自に開発している業務共通、介護保険、税務のシステムがあるがこの番号を使うこともあるのか。
 (4)マイナンバー法19条が、特定個人情報の提供を原則禁止しているが、「その他政令で定める公益上の必要があるとき」には提供できるとしている。その法律に基づいて請求された場合は、本人に断りなく提供できるし、提供する場合「特定個人情報保護委員会」のチェック対象にはならない。本人が知らないうちに情報が提供されることになると思うが。
 (5)施行令で認められた主な法律には、少年法、破壊活動防止法などがあり、警察や公安調査庁への情報提供を広く認める危険な仕組みが明らかになっているもとで、市民の情報が勝手に提供されていいのか。市民の不利益に千葉市が協力していいのか。(6)最後の質問に、「マイナンバー制度の積極的な活用を図る」との答弁であったが、市民にとっては番号悪用の危険が生まれ、個人情報漏洩のリスクが高まるがどうか。またマイナンバー制度による情報が共通番号で名寄せすれば社会保障を「給付と負担」の収支勘定でとらえ、給付をおさえ削減することが狙いと言われているがどうか。
 (7)市民不利益しかない制度の中止を求めるがどうか。

 3、新内陸最終処分場水処理能力改善について
 (1)補正予算で水処理能力が改善されると、基準を上回る放射能物質が検出されることはなくなるのか。
 (2)これまでの経費が3千万円から7倍の2億2千万円に膨れ上がった。財源内訳の説明があったが、増額した経費は全額東京電力に要求することを求めるが。
 (3)最終処分場周辺地域住民の心配の声は、身近なところで基準を越えるセシウムが検出されたことの驚きと、人体や環境に影響がないのか不安を持っている。
 説明会をきめ細かく開くことや、分かり安いお知らせをすることを重ねて求めるが。

議案第83号 千葉市市税条例一部改正について

 1、軽自動車税の税率改正
 (1)千葉市の自動車登録台数のうち、軽自動車の登録台数が10万3千台で、約22%になることが分かった。日本国内の軽自動車の普及率は、新車販売台数で40%近いシェアを占めていて、長い景気低迷の下で自動車維持費を減らすために比較的安価な軽自動車の需要が高くなっていると思うがどうか。
 (2)軽トラックや営業用の軽自動車は、自営業者、農家などでは生活の手段であり、軽二輪車は公共交通機関が止まる深夜や早朝に働く人の足となっているのではないのか。
 (3)市民が経費を節約し、生活の手段として絶対必要な軽自動車の税率引き上げは弱いものいじめの増税ではないのか。
 (4)今回の軽自動車税改定は、自動車取得税を減税・廃止し、その減収のツケを軽自動車税の増税で賄うことであり、市民の利益に反することではないのか。

議案第87号 千葉市文化交流プラザ設置管理条例の一部改正について

 (1)プール、トレーニング室及び温浴施設を利用している市民には「26年度末を持って廃止する条例改正案を議会に提出している」「張り紙を掲示している」との答弁であった。住民自治からすれば、議案提出前に利用者の意見集約をすることではないのか。
 (2)また、廃止の議案が可決された後に丁寧な説明会を開くとのことだが、それは一方的であり押しつけではないのか。
 (3)プール、トレーニング室及び温浴施設を利用している市民は、この施設を利用して健康維持を増進させ、交流していると聞いている。公共が市民の健康増進と交流に役立つ施設を提供することは大切なことではないのか。せめてプラザが運営されている間は継続することを求めるが。
 (4)参考までに、市民会館、文化センターも含めて土曜・日曜・祝日などは90%を越す利用率であり、千葉市中心部に文化施設が引き続き必要なことを確認して、今後の整備を進めるべきではないのか。
 (5)新ホール建設場所は、本庁舎再整備やスポーツ施設再整備と合わせて検討すると、議会説明資料に書き込んであることについては理解に苦しむ。市庁舎整備については、議会は特別委員会が今議会でスタートして、これから調査研究をはじめるところであるのに、早々に新ホール建設場所の候補地として示すことは、議会軽視ではないのか。

議案第88号

 千葉市地区計画の区域計画建築物の制限に関する条例の一部改正について
 (1)ちばリサーチパークの当初計画は、研究施設や工場が誘致されて、地域住民の雇用や地域経済活性化の期待もあったが実態は何もなかった。今後はどうなるのか。
 (2)また、千葉市側に660戸の住宅が建ち、2000人近い人口が張り付く計画であり、過疎化が進む地域での大きな変化に地域住民も期待していたが頓挫した。今後地域活性化への期待は何もないのか。
 (3)リサーチパークの地区計画によって、経済や地域の活性化が進むように市も事業者に求めていくよう提案するが。