ふくなが洋議員の議案質疑



2014.12.3

写真 会派を代表して質疑を行います。
 最初に、議案第158号 千葉市小児慢性特定疾病審査会条例の制定についてです。
 児童福祉法の改正に伴い新たに条例を制定するとのことです。そこでお尋ねします

1.童福法での改正で、小児慢性特定疾病の患者に対してどのようなことが改正されたのか。
2.千葉市小児慢性特定疾病審査会条例について伺います。千葉市の単独事業の概要と認定者が何人であり、何人が利用しているのか
3.特定疾病で多い病気は何か、この制度改正により不利益が生ずることがあるのか伺います。

 次に、議案第159号 千葉市国民健康保険条例の一部改正について伺います。これは出産育児一時金についての制度改正です。そこで伺います。
1.国において、掛け金の額を3万円から1万6千円に引き下げることに伴うものですが、この制度の背景や運営について説明をいただきたい。
2.これまで、全国そして千葉県でどのくらいの人が適用になったのか。申請者には広く保障をするべきですが実態はどうか。

 次に、議案第162号 千葉市火災条令の一部改正についてです。これは市民の安全を守るために必要な改正です。
 この条例改正は、広島県福山市のホテル火災と京都府福知山市での花火大会火災に踏まえたものです。そこで伺います。
1.福山市・福知山市の火災の教訓をどのように生かした条例改正なのか。
2.消防長が定める1日10万人以上かつ露店が100店舗を超える場合に、規制をかけるものですが、この根拠は何か。
3.特定防火対象物の火災による被害軽減のための実行力ある規制になっているのか。
4.今回の改正により、新たに公表の対象となる福祉施設のスプリンクラーの設置状況は、千葉市内ではどの様な実態なのか。
5.財政上厳しい施設には支援が必要であると考えるが、これまでどのような支援を行ってきたのか。

 次に、議案第166号 指定管理者の指定についてです。千葉市斎場の管理者についてです。
 これまでの富士建設工業と、ちば蔡苑管理グループの2団体が申請して、ちば蔡苑管理グループが選定をされました。そこで伺います。
1.ちば蔡苑管理グループが選定された大きな理由はなにか。
2.これまでの富士建設工業は、千葉市斎場との関連はどのようなものであったか、説明をいただきたい。これまでの管理者に大きな問題があったのかについても伺います。
3.ちば蔡苑管理グループはどんな構成なのか。蔡場サービスはどのように改善されるのか。地域経済への波及はどんなものがあるのか。地元雇用は保障されるのか。
4.ちば蔡苑管理グループの指定管理者指定で経費の削減はどのくらいになるのか。

 次に、議案第169号 指定管理者の指定について、千葉市中田都市農業交流センターについてです。
 市民農園やバラ園などの管理で、都市と農村の交流を図る施設です。そこで伺います。
1.指定管理者を非公募にする理由について、総合評価はどのようになっているのか。
2.第一農園の利用率の低さの改善をどのように考えるのか。車椅子用プランターの利用者は、5区画が利用ゼロの背景はなにか。特段の配慮を行い、利用しやすくするべきではないのか。

 次に、議案第170号 指定管者の指定について、千葉市乳牛育成牧場の管理運営についてです。
 乳牛育成牧場は大事で貴重な存在です。
1.乳牛育成牧場の設立経過と事業や運営について伺います
2.乳牛育成牧場の今後の見通しはどのようになるのか。TPPなど牧場の経営はさらに厳しくなると言われています。そのなかで、乳牛育成牧場の千葉市における果たす役割は大きいものがあると考えますが、この点について伺います。
3.乳牛育成牧場の環境面や教育的視点での活用について伺います。

 次に、議案第153号 蘇我スポーツ公園施設管理運営について伺います。
 これは蘇我球技場のほか4施設の指定管理者を限度額7億5,000万円で、MMK共同事業体に指定するものです。そこで伺います。
1.これまでは、どこの指定管理者が管理を行っていたのか。何故引き続き同じ事業体が手を挙げなったのか。
2.サッカー場の運営では、地元のファンと連携が必要であると考えるが、その点は考慮されたのか。
3.これまでの職員は、路頭に迷うことにはならないのか。大事な芝生の管理は大丈夫なのか。
4.指定管理の選定について、すっきりしない面がおおくあります。確認しておきますが、行政の介入などはないと思いますがこの点伺います。

 最後に、発議第32号について伺います。
 議員の期末手当についてです。
 職員の給与が引き上がると言って、特別職とりわけ議員の期末手当まで引き上げる理由はありません。
 議会で職員の給与引き下げは「財政再建」に必要と主張しながら、議員自らの期末手当を引き上げるのは道理が通らないことになります。自粛・中止をするべきではないでしょうか。

<2回目>

  議案第159号 産科医療保障制度は産科の医療事故が多いこともあり、必要な制度です。当初からこの制度は、広く保障を行うべきと言われています。その点ではどのように改善されたのか伺います。

 議案第156号 斎場施設管理運営について伺います。
 ちば蔡苑グループが選定された大きな理由は、経費削減で現在の指定管理者の提案額を下回ったことが理由とのお答えがありました。そこで伺います。
1.選定評価委員会の意見で非正規雇用職員の活用にあたり、接遇等のサービスの低下がないように配慮されたいとあります。
これまでの富士建設工業の雇用形態と、ちば斎苑管理グループの雇用形態はどのように違うのかお示しください。併せて、管理運営費の大幅な削減が期待できるとの選定理由についても明らかにしていただきたい。
2.火葬炉の管理・補修は特殊な技術が必要であり、これまでの桜木斎場の時にも確か、富士建設工業が継続して受注をしていました。
この点の説明とこの管理・補修について、ちば斎苑管理グループで、管理運営ができるのか伺います。

 次に、議案第169号 中田都市農業交流センターについて伺います。
 都市部と農村部の交流の大きな役割を果たす交流センターです。そこで残念なことは、大変良い企画であるにも関わらず、車椅子用プランターの利用がゼロであることです。
 車椅子用プランターの利用に向け、市内の障害者団体にも広く呼び掛け、農園の枠を超えて働く場として、活用することを提案しますがいかがでしょうか。

 次に、議案第153号 蘇我スポーツ公園施設管理について伺います。
 これまでの指定管理者のシミズオクト・東洋メンテナンスの共同事業体が、今回の公募には手を挙げなかったことについて、民間企業の経営判断であり把握してないとの答弁は納得できません。そこで伺います。
1.民間企業の経営判断としても、蘇我スポーツ公園は千葉市の施設です。そこの事業を継続しないと言うなら、それなりの説明責任があってしかるべきです。これは民間企業の経営判断の問題ではなく、企業の社会的責任が問われる事柄です。
公募に参加して受注できないのなら理解はできますが、何の説明もなく撤退をすると言うのでは、指定管理制度に大きな不信を市民が持つのは当たり前です。
こうした指摘に対する千葉市の見解を伺います。また、都市局指定管理者選定員会では、このことについては何らの指摘や問題とする意見はなかったのか伺います。
2.東洋メンテナンスは、千葉マリンスタジアムと共同事業体を組んで、今回指定を受けています。東洋メンテナンスは、サッカー場の命と言われる芝の管理を行なう会社です。前回は、シミズオクトと共同事業体を組んでいましたが、今回は千葉マリンスタジアムと組むのは不自然ではないかとの指摘もあります。この点について説明を求めます。
3.これまでの指定管理者のシミズオクト・東洋メンテナンス共同事業体の管理・運営に何か問題があったのか。千葉市として意向にそぐわない問題があったのか。
4.審査結果から考えて、ジエフユナイテッドが選定にもれたのは、施設の管理を安定して行う能力を有する指定の基準で、MMT企業体が106点、ジェフユナイテッドが70点で、この差が決定的です。総合得点でも、MMT企業体が387点、ジエフユナイテッドが375点で、その差が12点しかないことから考えても明らかです。この指定の基準の内容について明らかにするとともに、ジェフユナイテッドにその能力がなぜなかったのかついてもお尋ねします。
5.最後に、指定管理案件について今議会でも、経済農政・都市局・福祉局で提案されていますが、何故、当局の説明がバラバラなのか理解に苦しむ所です。評価の出し方、資料の提供にも温度差がありすぎます。
これでは、議会で指定管理者の審議に支障をきたします。もっとわかりやすく透明な説明があるべきではないのか。

<3回目>

 議案第156号の斎場施設管理運営についてです。
 指定管理者の雇用形態が、ちば蔡苑管理グループは21名で、非正規雇用がうち8名です。現在の富士建設工業は27名がすべて正規雇用との答弁でした。そこで伺いますが、
1.これまでは正規職員27名で管理運営をおこなっていました。それが今回は21名に職員が減らされ、しかもそのうち8名が非正規です。これで斎場の管理運営がこれまで以上にできるのか改めて伺います。
2.さらに、ちば蔡苑グループにおいて、働く職員の待遇はきちんと保障されるのか伺います。また、これまでの富士建設工業の職員は路頭に迷うことはないのか併せて伺います。
3.千葉市が運営の責任をもつ千葉市斎場において、職員を大幅に減らし、その一方で非正規職員を増やすことを認めたら、行政が積極的に非正規を進めることになり、地域雇用の不安定化を招くことになり、ひいては地域経済活性化に水をさすことになります。それで良いと千葉市は考えるのか。

 最後に、議案第153号 蘇我スポーツ公園施設管理についてです。
 最適な組み合わせの結果との答弁がありました。前回はシミズオクトと東洋メンテナンスが最適な組み合わせと当局は説明をしていました。
 だから平成23年4月23日、オープンしたテニスコートや第1多目的グランドを非公募にして、シミズオクトと東洋メンテナンスに管理運営を任せたのではありませんか。
1.テニスコートや第1多目的グランドを非公募にしたことが、今日の混乱を招いたのかどうか伺います。
2.最適な組み合わせが簡単に変わることについて、市民は納得しないと思いますが再度この点伺います。
3.また、これまでの指定管理者のシミズオクトと東洋メンテナンスは、良好な管理運営を行い、千葉市も市民サービスの向上に向けた取り組みが図られたと評価しており、「民間企業の指定管理期間の満了であり問題ない」との市の答弁は理解も納得もできません。あまりにも不自然であると思わないのか伺います。

 指定管理制度について、わが会派は否定的な態度をこれまで取ってまいりました。それは、基本的に指定管理がめざす市民サービスの向上とコスト縮減は矛盾すると考えるからです。
 それにしても、これまでの指定管理制度の矛盾が、徐々に明らかになってまいりました。最適な組み合わせで、良好な運営と市民サービスの向上を図ったとされる指定管理者が、期間満了で何の説明もなく撤退する。非正規職員を増やすやり方を、これに問題がないとする指定管理者評価委員会の評価も含め、千葉市の指定管理者制度 については多くの問題があると考えざるを得ません。
 こうした点について、明日から行われる常任委員会等で質していくことを申しあげまして質疑を終わります。