野本信正議員の一般質問(要旨)



2015.3.4

 一般質問を行なう。
写真1、新庁舎整備について
(1)新庁舎整備について日本共産党市議団は、建て替えは必要であるし、現庁舎を使いながら敷地内で新築して、完成後に移転することが一番合理的であることを認めている。しかし財政状況など様々な条件を勘案すれば、時期尚早であり先送りすべきだと主張している。
①今なぜ急いで建て替えをするのか、市長は「長い目で見て一番費用負担が少なくなる方策である」と説明しているが、政令市ワーストの財政危機で、市民生活福祉を削り、職員給与をカットして、市民職員に我慢を押しつけている下で、新庁舎建て替えを急ぐ合理的理由はないがどうか。
②財政危機との関係で、「脱財政危機宣言」はいつ解除するのか。
③市庁舎整備基金の額面36億円は、財源不足を補うために借り入れていて、現在9,500万円しか残っていない。これを返却して市庁舎整備基金が額面どおり、36億円に復活できるのは何時になるのか。
(2)築45年の現庁舎を耐震補強して可能な限り使用することを改めて求める。 市有施設物の長寿命化が進められているが、
①公営住宅法施行令で示されているが、市営住宅の耐火構造住宅の耐用年限は何年か。
②学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議が示している、学校施設の長寿命化によれば、小中学校は最長何年使うことになっているのか。
(3)市長は、先に基本構想を策定し、続いて基本計画案を提案している。市民が最も注目している市庁舎建設の概算費用について、3パターンを示したが約298億円とのこと。建設費用は、国全体が建設費高騰で不透明で、今まで議会と市民に明らかにした数字は基礎調査に基づく建設費との比較で、約64億円、28%の増額となっている。
①約64億円増額の原因について、消費税、建設費高騰など項目ごとの説明を 
(4)今後のスケジュールについて、基本設計、実施設計、H30年頃の建設に進む過程で、298億円の概算費用は、建設費、資材高騰によりさらに膨らむのでは無いのか。「建設の手法によって費用が変わるので今は分からない」ということか。
 そこで質問するが
①基本計画を示す市当局は、幾つかの建設の手法ごとの費用を想定して、概算費用を示すべきではないのか。
②概算費用の見通しを示すことができないとすれば、建設費高騰で見通しが不透明ということか。
(5)基礎調査の時は建設費275億円、維持管理費296億円、ライフサイクルコスト521億円と明確な数字を示している。新庁舎整備調査特別委員会で、維持管理費と建設費を含めたライフサイクルコストについて質問したが、「分からない」の答弁であった。
①維持管理費、ライフサイクルコストが分からないの答弁だが、基礎調査では建築設計事務所の調査で8通りの試算を示している。行政独自には試算する技術力が無いということか。
②また、他の理由があるのか。
(6)基本計画(案)で示された新庁舎の概要は、「長期間にわたり効率的に使いつづけることができる庁舎」と書いててある、新庁舎整備調査特別委員会では、50年から70年と答えているが、50年では今の庁舎と変わらない。長期間とは、何年ぐらい使える建物にするのか。 
(7)基本計画(案)で示された新庁舎の規模は、国土交通省基準に基づいて現在の人口と職員数に見合う面積の庁舎を建設する計画であるが、人口、職員数について。
(8)千葉市の人口推計について総合政策局に質問するが、50年後、70年後の人口の見通しはどうか。
(9)新庁舎整備されても、本庁舎を利用する市民は96万人中何人何%なのか。
 区役所及び保健福祉センターを利用する市民は96万人中何人何%なのか。
 市役所本庁舎、区役所、保健福祉センター以外の、市の施設を利用する市民は、96万人中何人何%なのか。
(10)新庁舎整備という千葉市最大の大事業を行う時、多くの市民の声を聞いて反映することは絶対必要だ。今まで多くの市民の声を聞く機会をなぜ儲けなかったのか。アンケートやパブコメで、聞いた市民の声をなぜ尊重しないのか。
(11)契約状況について
①庁舎建設の契約状況について、ここ3年間の全国の実態を問うが。
入札が不調になっている自治体はあるのか。
②千葉市のH25年度および、H26年度直近の建設工事における契約にたいする不調件数とその理由について占めされたい。

2、JR鎌取駅、誉田駅を利用する乗客の利便向上について
(1)人口減少社会の中で千葉市人口は増加していて、その背景にはあすみが丘、おゆみ野など緑区の人口増加が、千葉市全体の人口増を牽引している。
 これに伴ってJR外房線、鎌取駅、誉田駅、土気駅を利用する通勤・通学客からは混雑解消の要望がよせられている。
①JRは改善計画を持っているのか。千葉市はJRに対して、どんな要請をしているのか。
②JR鎌取駅の乗車人員は何人か。その数は京葉線の千葉市内各駅と比べて何番目になるのか。各駅の乗車人員を示してほしい。
③外房線の1日の列車数は93本で、京葉線の145本に比べて64%程度である。しかし乗車人員は鎌取駅が稲毛海岸駅とほぼ変わらなし、誉田駅6,765人、土気駅13,856人となっていることを直視すれば、外房線のダイヤを増強することが強く望まれていると思うがどうか。
(2)外房線の乗客サービス改善のため、誉田駅2番線、退避線路を活用して、JR鎌取駅、誉田駅を利用する乗客の利便向上を図ることについて、JRに要請していくことを求めたい。
①現在誉田駅行きの列車は、18時51分着の通勤快速が一本だけある。そこで京葉線東京駅発蘇我駅止まりの列車をできるだけ誉田駅まで延伸することによって、鎌取駅、誉田駅を利用する乗客の利便が大きく向上すると思うが。また乗り継ぎや、誉田駅まで家族が迎えに来るなど土気駅利用者の利便も向上すると思うが。
②誉田駅まで延伸することによって、蘇我駅の京葉線ホームから内房線・外房線ホームに跨線橋を昇り降りして、移動する必要が無くなると思うが。
③誉田駅まで延伸により京葉線ホームでは、蘇我駅で降りる利用者のほかには、内房線利用者のみが降車すれば良いので、帰宅時の混雑を大幅に解消することができて、より安全になると思うが。
④誉田駅までの延伸は、JR鎌取駅、誉田駅を利用者の所用時間が短縮できて、土気方面も乗換えが改善できると思うがどうか。
⑤誉田駅行の列車が運行されれば、誉田駅始発の東京行きの増便が可能となり、上り便の改善がはかられると思うがどうか。
(3)終電車の時間延長について
 外房線の終電車の到着時刻は、鎌取駅0時14分、誉田駅0時18分である。外房線各駅利用者にとって都心が通勤圏となっている現状のため、終電車以後の乗客は、千葉駅または蘇我駅から深夜バスかタクシー利用となって、待時間が長く、経済的負担が重い。
 京葉線の東京発蘇我駅行着0時以後の列車の一部を、誉田駅まで延伸するようにJRに求めることを提案するがどうか。
(4)以上の提案を具体する根拠は、誉田駅2番線を活用することであるが、誉田駅2番線は利用を増やしていくだけの余裕が十分あると思うがどうか。

<2回目>

1、庁舎建設について
(1)市有施設を大事に使うことについて
①市役所だけはなぜ45年なのか、市役所だけは学校より安全で、機能的でなければならない理由があるのか説明を求める。
②市民の貴重な税金を使っている市役所も学校も市営住宅も、可能な限り大事に長持ちさせることが必要であるがどうか。
(2)新庁舎ができると、分散している機能の賃貸料6億円が節約できるという説明は、根拠が希薄であり検証が必要である。ポートサイドタワーとコミュニティセンターからの職員736人が集約される新庁舎は、合計2,065人になる。それだけ維持管理費等が増えることになるので、はたして6億円が節約できるかどうか分からない。検証が不十分なまま「6億円節約」だけの一人歩きはやめるべきだが。
(3)なぜ今急いで建て替えるのか納得できない。
 長い目で見て一番費用負担が少なくなるというのなら、脱財政危機宣言を解除して、市庁舎整備基金を全額返してからいうべきである。答弁を求める。
(4)市民福祉の大幅カット、職員給与の大幅カットについて
①市民福祉の大幅カット、職員給与の大幅カットをしたままで、何で新庁舎建設か、説明を求める。
②市民福祉、職員給与の大幅カットを回復する目途が見えてから、新庁舎建設を進めるべきであるがどうか。
(5)市役所を利用する市民の人数、区役所を利用する市民の人数について
①市民に身近な区役所機能などを強化して、政令市の本庁舎はもっと簡素にすることをもとめるがどうか。
②本庁舎や区役所を利用する市民の人数、仕事量を示すことを重ねて求めるが。
(6)市民の声を尊重していない
①パブコメ、アンケート参考にしないのか。
(7)建設費高騰について
 千葉市建設工事の入札状況も、不調の割合が17%から19%の答弁であった。
①建設工事は、今、一番時期が悪い。一番時期が悪い時なぜ計画を進めるのか。
②東京オリンピック、パラリンピックが終わる5年後までなぜ待てないのか。
③オリンピック終了後に先送りすることが、「長い目で見て一番費用負担が少なくなる」ことは明白である。先送りを重ねて求めるが。

2、JR鎌取駅、誉田駅を利用する乗客の利便向上について
 JR鎌取駅利用者数が、京葉線稲毛海岸駅利用者数とほぼ変わらない、誉田駅、土気駅利用者数も多いし今後も増えていく。
 それなのに外房線は一日93本、京葉線145本の64%程度であることを示して改善を求めたが、答弁は「鉄道事業者が、運行計画をもって判断するもの」と、JR任せで、千葉市として改善していく気迫が薄い答弁であった。
(1)千葉市は、1日93本の外房線の輸送力増強が必要だと本当に思もっているのか。
(2)千葉市人口は、H  年まで増加していく。その背景は緑区の人口が、現在
人から  人に増加することにある。緑区の人口増加はそれだけJR利用者が増えていくことにもなるが承知しているか。
(3)人口減少社会の下で、千葉市の人口増化を牽引している緑区のJR利用者の利便向上に、JR任せではなく、JRを説得して動かしていく市の役割を自覚して、主体性を持ち、もっと本気に気迫をもって取り組むことを求めるが。
(4)誉田駅2番線を活用して、京葉線の乗り入れを増やすことが、最も現実的で合理的であることを改めて確認したい。
 緑区住民とともにJRに強く要求して、外房線の通勤ラッシュ時や終電車の改善に全力を尽くすよう答弁を求める。